AI研究に没頭した学生時代と、企業との出会い
学生時代は、AIの研究に注力し、土日や長期休暇も研究に費やすほど没頭していました。試行錯誤の中で、粘り強く考え抜く力や、自ら課題を設定しやり遂げる力が自然と身に付いたと感じています。
もともと将棋が趣味で、将棋AIに興味を持ったことが研究のきっかけでした。ゲームAIの研究を通じて、“好きなことを深く掘り下げる面白さ”を実感し、この経験が現在の業務における思考の基盤になっています。
就職活動では、自分のスキルや経験を活かせる環境を重視していました。幅広い分野でシステム開発を手掛ける富士ソフトの技術領域の広さには大きな魅力を感じました。
研修・配属を通じて感じた、学生時代とのギャップ
入社後の研修では、ビジネスマナーやコミュニケーションなど、社会人としての基礎を学びました。その後の技術研修では、Javaを中心にプログラム言語の基礎から応用までを体系的に学び、少人数でのアジャイル開発も経験しました。チームで開発を進める難しさとやりがいを実感した期間です。
配属後は、新入社員一人ひとりに先輩社員がサポートに付くBS員制度のもと、業務面だけでなく、日々の悩みも相談できるので、安心してエンジニアとしてのスタートを切ることができました。配属先は、未経験の基幹システム開発でしたが、困ったときには先輩が一緒に考えてくださり、レビューでは具体的なアドバイスをいただけるなど、チームで仕事を進めていく大切さを強く感じました。
フルスクラッチ開発と向き合い、ものづくりの醍醐味を知る
私にとって最も成長を実感できたのは、入社後まもなく、フルスクラッチでのシステム開発案件にコアメンバーとして参画したことです。上司がプロジェクトリーダーを務め、私がメインの作業担当として設計から開発、テスト、保守まで一貫して担当し、ゼロからシステムを形にしていく過程を経験しました。システムが初めて動いた瞬間は本当に感動しました。“ものづくりの醍醐味”を心の底から実感できた瞬間でした。
一方で、この経験は学生時代の研究との違いを痛感させるものでもありました。研究では「まずシステムを動かすこと」に重きを置いていましたが、実務ではその後の運用や保守まで見据えた設計が不可欠です。要件定義や設計の重要性を、実案件を通して、試行錯誤しながら学びました。
「分からない」と言えることが、成長につながる
現在は、官公庁向けシステムの刷新案件に携わっています。要件定義や設計フェーズの業務を担当しています。
既存システムの設計書を読み込みながら全体像を捉えようとする中で、理解に苦労した場面もありました。設計書に記載されている内容を追うだけでは実際の業務と結び付けて理解しきれず、お客様の具体的な業務の流れやデータの流れを十分にイメージすることができませんでした。
そんな中、趣味の社内サークルでお世話になっている営業課長の方から、「お客様が実際にどのような業務を行っているのかを積極的にヒアリングすることは、プロジェクトの作業においてだけではなく、お客様との関係値を築くうえでも大切だ」というアドバイスをいただきました。
このアドバイスをきっかけに、自分の仕事の進め方や考え方を見直すようになりました。実際にわからないことをお客様にヒアリングし、可能な範囲でシステムにも触れさせていただくことで、業務の流れとシステムの動きを結び付けながら理解できるようになりました。ドキュメントだけで理解しようとするのではなく、業務や背景まで含めてとらえることの重要性を学んだのです。
こうした経験を通して、分からないことに直面した際に一人で抱え込まず「分からない」と素直に伝える姿勢です。業務を進める中では分からないことに直面する場面も多くありますが、その都度周囲に確認しながら理解を深めていくことが、より良い成果と自身の成長につながると考えています。
また、新人賞をいただいたときは、まずは本当に私でいいのか、という気持ちでした。上司や先輩社員、同僚に支えられてきた中で、コミュニケーション能力が高い方、技術力が高い方をたくさん見てきました。そういった環境の中で胸を張れるように、日々研鑽していかなければならないと改めて思いました。
今後は特定の分野にとどまらず、さまざまな技術領域を経験しながら、自分ならではの強みを確立していきたいと考えています。現在は、AWS関連資格やE資格等にも挑戦し、継続的なスキルアップに取り組んでいます。社内の学び合える環境も活用しながら、成長を続けていきたいです。
これからエンジニアを目指す方にとって大切なのは、特別なスキルが最初から備わっていることよりも、“分からない”と素直に言えること、そして学び続ける姿勢だと思います。そうした想いを持った方と、ぜひ一緒に挑戦していきたいです。

