キャリア教育への興味から芽生えた視点。幅広い経験を積んだ大人になりたい
大学では理工学部に所属していた下地。当初は数学の教員を志していたと話します。
「自分自身、学生時代から数学が好きだったこともあり、子どもたちに数学の楽しさを教える先生になりたいと考えていました。教員免許を取得しながら、塾講師のアルバイトをして教え方を学んだりと、その道に向けて着々と進んでいたのですが、学部3年生のタイミングで転機がありました。
研究室に所属する中で、はじめて受け身で学ぶ形ではなく、自ら能動的に問題を定めて研究をしていくというおもしろさに目覚めたんです。そこで、大学卒業後すぐに教員になる形ではなく、一度大学院に進むことを決めました」
大学院の修士課程に進んだ下地は、現象数理学について、学びを深めていきます。
「一概に数学といっても分野は幅広く、私の場合は物理に近い領域を専攻していました。たとえば雪の結晶の形がどのような条件で決まるのか。いろいろな物理法則を踏まえ、数式に落とし込んだうえで解析をしていく、といった研究分野です。
研究の中では、解析シミュレーションを行うために、C言語を使ってプログラミングをすることもありました」
根底にある教育に対する想いは変わらずとも、描いていたイメージとは異なる形で進路を進めた下地は、その過程で「キャリア教育」について関心を抱くようになります。
「今までキャリアについて教わる機会がなかったことを実感し、このまま社会に出ずにストレートに教育の道に入っていいのかと考えるようになりました。キャリアに関して幅広い知識や経験を持っている方が、将来的に教育者になったときに役に立つのではと考えたのです」
そこで下地は修士課程を修了後、一般企業への就職を選びました。
「企業研修や社会人向けスクールの運営をしている人材開発会社に入り、オフィスソフトの講師や受講生のキャリアカウンセリングなどを担当していました。そして1年ほど経ったとき、大学院時代にお世話になっていた方から『研究をまたやってみないか』というお誘いのメールをいただいたんです。
キャリアの幅を広げるという意味では、社会人経験後に博士課程に挑戦することも学びになるだろうと考え、進む決意をしました」
そこから3年間、平日は研究を行いつつ、休日はアルバイトという形で前職での仕事も継続してきました。
「研究活動に取り組み、大変学びになったのですが、同時に研究自体を本業にするのは自分には合っていないことに気がつきました。自分の興味を追求するより、自分の知識や経験を誰かのために活かす仕事がしたいとわかったのです。そこで、博士3年のタイミングで、再び就職活動をはじめました」
社会人1社目では人材開発系の企業を選んだ下地。今回は「理系の強みや大学院での経験を活かしたキャリア」を獲得することをめざし、フレクトへ入社を決意します。
培った知見を活かし、社内にも学びを広めていく
2023年4月にフレクトに入社し、最初の3カ月間で新卒研修を受けた下地。当時の印象についてこう語ります。
「課題はみんな同じだけれど、やるタイミングやペースはそれぞれでOK。新卒研修のタイミングから、かなり裁量権を与えられていて、これまでの研究活動に似ているなと感じました」
新卒研修を終えて、最初に担当したプロジェクトは、大手電機メーカーのIoT関連アプリを一元化する、連携基盤の開発でした。
「テストフェーズから入り、仕様書作りや実施などを任されました。わからないこともたくさんありましたが、自分でどんどん聞いて確かめるというマインドが研修で身についていたので、躊躇せずに進めることができました」
最初の案件から2カ月ほど経った後に、認証基盤の刷新プロジェクトに参画。ユーザーがログイン・ログアウトを行うための認証システムの開発を行いました。
「『Auth0』という認証システムを使い、お客様が自前で作っていた既存のシステムを、ゆくゆくはシングルサインオンを実現できるように開発しました。『Auth0』を開発しているOkta社とフレクトがパートナーシップ契約を結んでから、これがはじめての案件。知見も少なく手探りなところもありましたが、仕組みを一から学べる良い機会でした」
そこから現在は、大手放送局のプロジェクトを担っているという下地。認証基盤の知識をベースに活躍をしています。
「現在の案件では、認証の仕組みを作る中で出てきた追加の要望を引き受け、開発を担当しています。こうしたプロジェクトでの知見を集め、社内向けに認証認可の勉強会なども開催しています。
人に教えることで自分自身学びにもなりますし、知見を皆さんにシェアすることで、会社全体の知識の底上げにもつながります。若手だから教わる側という風土もなく、フラットに教え合い、学び会える環境です」
入社からわずか9カ月で昇格。立場が変わることで見えたもの
入社1年目ながら、すでにPMという立場を任されている下地。役割があるからこその学びも大きいのだと語ります。
「PMを任されてからは、タスクを振られる側から振る側に立場が変わりました。コードについても、自分で書くのではなく、メンバーが書いてくれたものをレビューするという役割です。プロジェクト全体の管理でいえば、いつまでに何を終わらせないといけないのか。どのタスクを誰に振るといいのか。どこまでメンバーの状況を管理しておく必要があるのか。フェーズごとにかかる時間などの感覚値がまだない分、手探りなところが多々あります。
ただ、何かあれば先輩方がフォローをしてくれる環境ですし、私自身新しいことに取り組むことが好きなんです。いろいろ挑戦したいという前向きな気持ちで何事も楽しみながら取り組んでいます」
お客様と直接会話をする機会が多くなったのも大きな変化。これまでの経験が活きていると感じる瞬間もあると言います。
「はじめてお客様の本社にお伺いし、プロジェクトのキックオフとして資料をもとにお話をしたとき『すごく上手にできたね』と周囲から褒めてもらえたんです。前職もコミュニケーションを取る機会が多い仕事でしたし、そうした経験が活かせることに手応えを感じました」
こうしたチャレンジの姿勢が評価され、入社からわずか9カ月で昇格。
「本来なら開発メンバーとして長く経験を積まないと任せてもらえない立場を、早めに経験することができ、評価してもらっているので、ありがたい環境だと思っています。
今後PMとして進むのか、開発者としてもやっていくのか、どちらかに定めてはいないのですが、どういうキャリアパスを歩むにしても、早くに責任あるポジションを任せてもらった経験は大きな力になるだろうと感じています」
心強いメンバーに囲まれていた環境で過ごす刺激的な日々
そんな下地が感じている、フレクトで働く魅力とは。
「ひとつは、新人・ベテランに関わらず、知的好奇心の高い方が多いこと。若手だけでなくベテランの方々も、新しい知識を吸収することに前向きなのが、すばらしいと感じています。同期もみんな優秀で『勉強したいことが多すぎて、時間と体が足りない』と話している人もたくさんいて、魅力的な環境だなとつくづく感じます」
競争し合うのではなく、一丸となって互いを高め合う雰囲気があると下地は続けます。
「だからこそ、物事を自分で考えるのが好きな人に、フレクトは向いていると思います。指示を待つのではなく『こんな技術に興味があります』『こんなことやってみたいです』 と自分の想いを持てる方は、キャリアを切り拓いていけるはずです。それだけ、いろいろなことに挑戦させてくれる会社なんです。
ガツガツしている必要はないし、明るいキャラクターでなくてもOK。ただ自分の探究心に従って物事を吸収できるような人にこそ、しっくりくる環境だと思います」
これからも下地は、任された立場を全力でまっとうしていきたいと意気込みます。
「ありがたいことに自分含めて同期3名が入社9カ月で昇格させてもらいました。この先も最速でさらなる昇格をめざしていくことが、ひとつの目標です。そのためにも、まず目の前のプロジェクトをしっかり成功させたいと思っています。
あわせて、周囲から信頼されるように技術を磨いていきたいです。時間を見つけては勉強して、資格もたくさん取っていきたいですね」
その先のビジョンとして浮かぶのは「教育」の2文字です。
「キャリア教育に対する関心は変わりません。人材開発系会社での経験、大学院での経験、そしてエンジニアとしての経験を踏まえて、自分だからこそできる発信をしたいと思っています。
まだ漠然としていますが『こういうことを考えていくと良いキャリアを歩める』というヒントを、高校生などの若い人たちに伝えていきたいです。
実は先日、フレクト初の試みとして、自分がいた研究室へ訪問し、会社説明会を行いました。今後ほかにも、フレクトの社員である立場を活かして、さまざまな取り組みをしていけたらうれしいです」
「やってみたい」という好奇心を原動力に走る下地。望む未来に向かって、着実にあるき続けます。
※ 記載内容は2024年1月時点のものです
