28年のキャリアで培った矜持。徹底した顧客志向でお客様に本当に役立つシステムを
クラウドインテグレーション事業部に所属する谷村。2023年1月現在は大手電気通信事業者様のプロジェクトを担当し、社内システムのAPI開発に携わっています。
谷村 「SalesforceのプロダクトであるMuleSoftを使ったAPIの設計や開発、社内に点在している各種システムのAPIの連携を含めたシステム構築支援サービスを提供しています。中でも私の役割は、プロジェクトをマネジメントすること。QCDの達成やスコープマネジメントが主な仕事です」
移動体通信業界では現在、4Gから5Gへの移行期間。5G通信用アンテナ構築をめぐってはさまざまなステークホルダーが関わるため、プロジェクトが計画通りに進まないことも多く、柔軟な対応が求められると言います。
谷村 「『これとこれをつなぎたいんだけど』という具合に、構想の段階から要望の話を聞くことも多いです。また、連携させたいオブジェクト構造をそのままいただくこともあって、開発請負というスタンスより、一緒に作っていくという形でシステムにどう落とし込んでいくかを検討しながら進めている状況です。
弊社のプロジェクトメンバーは私を含む社員2名と、パートナーさん2名の4名体制。私が窓口となってお客様とメンバーの橋渡しをしながら業務を進めています」
2023年でエンジニアとしてキャリア29年目を迎える谷村。これまで一貫して大切にしてきた想いがあります。
谷村 「ITエンジニアはシステムをお客様に提供する専門家です。パソコンひとつあれば誰でもプログラムを組むことができるいま、お客様から対価をいただくからには、お客様がシステムを使って何をしたいと思っているのか、どうすればお客様の業務を効率化できるのかを徹底的に考え抜くのがプロフェッショナルだと思っています。
やるべきタスクや目の前の課題を解決しようと毎日忙しくしていると、どうしてもそこに集中できないことが多いですが、それは本来あるべき姿ではありません。システムを提供しておしまいとするのではなく、徹底した顧客志向のもとで、お客様にとって本当に役立つものをつくろうとする姿勢を突き詰めていくことが大切だと考えています」
そのためには、お客様が目指す真のニーズやゴールを知ることが欠かせません。「可能な限り踏み込んでお客様を理解し続けることが、私のエンジニアとしての矜持であり美学」と話す谷村。お客様の業務の本質を把握することを心がけてきました。
谷村 「お客様の業務への理解が深まると、お客様と対等に話ができるようになっていくものです。もちろん同じレベルで話ができているとは思いませんが、お客様の意図を汲み取り、ニーズを掘り当てていくこと自体におもしろさを感じます。システム納品後にお客様から『役に立ったよ』『仕事がすごく楽になった』といった声をいただけることがエンジニアとしてのなによりの喜びです」
エンジニアが存在する意義と価値。1社目で学んだプロフェッショナルの心得が財産に
谷村がエンジニアとしての信念を抱くようになった背景には、1社目で出会った上司の存在がありました。
谷村 「ソフトウェア開発企業に入社して3年目くらいのとき、上司から『プロってなんだと思う?』と尋ねられました。品質をとても重視する方で『バグが多ければ品質が悪いというわけじゃない。要件が定義できて仕様を詰め切れたと思っても、できあがったものに満足してもらえないとなれば、それは品質が悪いということだろう』という話をさんざん聞かされたのを覚えています。
巷に溢れているフリーソフトウェアは作者の考えを起点につくられ、使う側が作者のほうに歩み寄らないといけないのに対して、お客様から依頼されてつくるソフトウェアは使う人がベース。使う人の考えや想いにどこまでも寄り添える人がプロフェッショナルなんだと教えられました。
入社したてのころ、ドキュメントやソースコードコメントの必要性に疑問を感じていたのですが、お客様の立場になってお客様がほしいものを追求しようとすれば、当然お客様とわれわれ開発者の考えに齟齬があってはいけません。ドキュメントをつくり、コメントを書き、レビューをするのはそのため。エンジニアの基本動作の意味が腹落ちした感じがありました」
その後、3社の企業で経験を積んできた谷村。常に成長できるかどうかを軸に自分の居場所を選んできました。
谷村 「長く同じ組織の中にいると、自分の引き出しだけで仕事がこなせるようになってしまったと感じるときがあるものです。安心して仕事に取り組める心地良さがある反面、『いまのままでいいのか』と不安になる自分もいました。停滞感というか、成長できていないことにもどかしさを覚え、社外に出てみたくなったというのが、2社目、3社目と転職を決めた理由です」
そんな谷村が、自らのキャリアの集大成を飾る場所に選んだのがフレクト。技術力の高さ、日本を代表する大手企業のプロジェクトを数多く手がけていることに惹かれたと言いますが、入社を決めた理由はそれだけではありませんでした。
谷村 「面接の中で、新しい技術にも前向きに取り組める人材が求められている感じがあって。成長を期待されているぶん、自ら学習することは多いけれど、この会社なら停滞感に苛まれることなく、おもしろい仕事ができるだろうと感じ入社を決めました」
お客様の要件にどこまで沿えるか──API開発で感じるやりがいと相性の良さ
谷村がMuleSoftを利用したAPI開発に関わるようになって約1年。先端技術に携わるおもしろさをこう語ります。
谷村 「API構築ではコネクタと呼ばれる仕掛けを組み合わせることで、以前は何日も徹夜しながらやっていたようなことが1〜2日でできてしまいます。ただ、中途半端な知識では太刀打ちできないところがあるので、自分なりに深堀りしたりコントロールしたりしないといけないことが多く、やっていて飽きません」
自身を“浅く広く”掘り下げるタイプと分析する谷村。これまでのキャリアで培ってきたことが、API連携基盤の開発に活かされる場面が多いと言います。
谷村 「API基盤を構築しようとすると、いわゆる“うわもの”と呼ばれるプログラム層だけでなく、ネットワークやサーバーサイドのOSに近い層など、システム全体の知識が求められます。私はこれまでプログラムに特化せず、サーバーサイドの処理をはじめシステムの裏側の処理にも好んで取り組んできたので、自分の持っている引き出しの中から都度取り出してきて、深堀りしながら開発に役立てることができていています。おもしろいですし、やりがいもあります。
また、API開発において重要なのは、お客様の要件にどこまで沿えるかです。つくり手の意図が入り込む余地はないし、複雑なアルゴリズムが求められているわけでもありません。そんなところにも相性の良さを感じています」
API開発プロジェクトをマネジメントするかたわら、谷村はチームマネージャーも務めています。5人のメンバーの目標設定などをサポートする上で大切にしているのは、並走する姿勢です。
谷村 「自分は『俺についてこい』的なリーダーではありません。かつて慕っていた上司がそうであったように『君はどう考える?』『どうすればこれがうまくいくと思う?』という具合に、引っ張っていくというよりは、給水ボトルを持ちながら並走するようなマネージャーでありたいと思っています。
マネージャーとメンバーはそれぞれ役割が違うだけ。ああしろこうしろというのではなく、不得意な部分を補いながら、メンバーたちが気持ち良く仕事をしながら成長していけるようなマネジメントができるといいですね。
メンバーに対しては『エンジニアはこうあるべき』とあからさまに話すことは、説教じみてしまうのでしませんが、システム屋としての心得のようなものはメンバーと共有しています。自分が担当するところだけにフォーカスするのではなく、プロジェクト全体を見渡せるような視座や視野を身につけてほしいと思っています」
ものづくりへのこだわり。おもしろいと思える仕事をやり続けたい
経験したことのない分野に興味があり、今後もいろいろなことに挑戦していきたいと話す谷村。チームマネージャーとしての役割を果たしながらも、エンジニアであることにこだわりたいと言います。
谷村 「個人的に大切にしたいのは、仕事をしていておもしろいと思えるかどうか。その点で言えば、技術の部分、とくにお客様からいただいた要件を設計に落とし込んでいく上流の工程の仕事をしているときがいちばん楽しいと感じます。休日には趣味でプラモデルを組み立てたり自転車をいじったりしていますが、やはり何かをつくっていたい。ものづくりが好きなんだと思います。
体力的に自分で手を動かすのは難しくても、メンバーたちにすべて任せてしまうのではなく、あくまでひとりのエンジニアとして、彼らが取り組んでいることに首を突っ込んで、自分なりにちゃんと理解できるようなマネージャーでありたいです」
そんな谷村がフレクトに向いていると考える人材は、学ぶことを厭わず、新しいことに挑戦することをおもしろがれる人。次のように続けます。
谷村 「答えがない課題も多く、長くキャリアを積んでいても初めて直面するような壁もたくさんあります。それどころか、Mulesoftのような先端技術を取り扱っている以上、国内でまだだれも対処したことのないような問題にぶつかることもあります。
そうしたこともひっくるめて、仕事を楽しめるマインドが必要です。問題を解決できて先に進めたときの喜びは、ほかではなかなか味わえないもの。おもしろくてやりがいがある上、成長できる環境がフレクトにはあると思います」
谷村はエンジニアとしての矜持を胸に、おもしろくてやりがいがある、ものづくりの仕事を追求し続けます。
