顧客の課題に寄り添う。SCM領域リーダーとしての「現在地」
DXCのエンタープライズ・アプリケーション&SaaS(EAS)事業部では、SAPをはじめとするクラウドサービスの活用を中核に、顧客のビジネス変革を支援しています。顧客の業務そのものを深く理解し、既存のクラウドサービスを最大限に活用するためのコンサルティングから導入、保守まで一貫したサービスを提供しています。
「私たちの仕事は、すでにあるクラウドサービスをお客様の業務に合わせて最適化していくことが中心です。そのため、業務への深い知見が不可欠になります。
現在のSAP部門は約30名、そのうち約2割が新卒入社2年目までの若手で、活気がある反面、彼らの育成も重要です。業務経験を積んだ中堅層の採用を進めています」
SAPシニアコンサルタントとして、またSCM(サプライチェーンマネージメント)領域のリーダーとして、大礒の役割は多岐にわたります。営業に同行して技術的な提案を行うプリセールスから、プロジェクトの構想策定、導入支援、さらには採用面接や後進の育成まで、幅広く組織に貢献しています。
「最近は、大手グローバル企業のレンタル事業に関するシステム導入の構想フェーズに注力しています。レンタル機器を貸し出し、返却、時には修理も必要になるというレンタル事業の業務は、単純な販売や購買とは異なり、さまざまな業務が複合的に絡み合います。
ほかにも、こうした複雑な案件を担当することが多いですね。他のメンバーに任せられる案件は任せていき、難しいものは最後に私が担当するという感じです」
複雑な課題を解きほぐしていく上で、大礒が貫いている信念があります。それは、キャリアを通じて培われた「顧客目線」と、着実に物事を進める「ステップ・バイ・ステップ」の考え方です。
「キャリアを通じてSAPのユーザーとしての立場、つまりお客様の立場にいることが長かったので、お客様がどう思うか、どう感じるかを大切にしています。資料の作り方一つ、説明の仕方一つとっても、その視点があることが、お客様からの評価につながっているのかもしれません。
また、私たちの仕事は会社全体の業務システムを構築する壮大なプロジェクトです。だからこそ、まず目標を明確にし、どのようなステップで進めるのかをしっかり組み立てます。『次のステップのために、いま何をすべきか』を常に意識し、提案するスタイルでチーム全体に共有するよう心がけています」
25年の現場経験を経て、50代でのコンサルタントへの挑戦
大礒のキャリアは、米系の部品メーカーから始まりました。工場での工程改善や生産管理に携わり、その中で自社へのSAP導入を経験したことが、その後のキャリアを方向づけることになります。
その後、日系グローバル企業のIT子会社で17年間にわたり、SAPのエキスパートとしてグローバルに活躍しました。
「親会社のIT戦略を担う会社で、グローバル展開用のSAPテンプレート構築をリードしたり、プロジェクトマネージャーとして中国、フィリピンでのシステム展開に携わったりしました。とくに北米では5年間のニューヨーク駐在も経験しました」
順調にキャリアを重ねていた大礒ですが、50歳を目前にしてキャリアチェンジを考え始めます。
「前々職のIT子会社での仕事は、ユーザー企業でありながら、親会社からはコンサル会社と比較されるような、コンサルタントに近い側面もありました。そのためか、『システムを使う側』か『システムを入れる側』のどちらかに特化したキャリアを進みたいと考えるようになったんです。
そして、一度は前者をめざし自動車部品メーカーへ転職したのですが、やはり後者、つまりコンサルタントの道に進んでみようと決心しました」
数あるITコンサルを手掛ける企業の中でDXCを選んだ決め手は、グローバルな環境への期待でした。
「将来的なキャリアを考えた時、もっと英語を使って自分の能力を磨きたいという想いがありました。DXCは世界中に大きな拠点があり、海外のメンバーと協力しながら大きな仕事ができるのではないかと期待したんです。実際に入社してみたら、自分の居場所を見つけられたような、ちょうどいいフィット感を覚えています」
「見える化」するおもしろさ。ユーザー視点が道を拓いた
コンサルタントとして新たな一歩を踏み出した大礒。その門出は、決して平坦なものではありませんでした。最初に参加したのは、倉庫管理を扱う領域のプロジェクト。ここでの経験こそが、コンサルタントとして進んでいく自信を大礒に与えました。
「当時は、プロジェクトマネージャーも現状を正確に把握することが困難な状況になっていました。そこで私はまず、各領域のリーダーにヒアリングを重ねて課題を一つひとつ整理し、お客様とも対話して、最終的に『何を求められているのか』を明確にしました。
そして、そこから具体的な計画を立てて仕事に着手したことで、無事にプロジェクトを軌道に乗せることに成功しました。この経験を通して、ユーザー側で培ってきた経験が、コンサルタントという仕事でも十分に通用すると確信できました」
ユーザー側とコンサルタント側、両方の世界を知る大礒だからこそ、現在の仕事に大きなやりがいを感じています。それは、これまで知らなかったビジネスの奥深さに触れられる喜びでした。
「現在担当しているレンタル事業もそうですが、新しいプロジェクトに関わるたびに、これまで経験したことのない業務に精通していけるのがおもしろいですね。
お客様は業務のプロフェッショナル、私はSAPのプロフェッショナルとして、対等な立場で意見を交わしながら、お客様自身も整理しきれていない業務プロセスを『見える化』していく。曖昧でぼんやりとしていたものが、一つひとつステップを踏むことで明確な形になっていく。そのプロセスに、何物にも代えがたい楽しさを感じています」
困難な状況でも、顧客の視点に立ち返り、課題を整理し、解決への道筋を具体的に示す。25年以上にわたる現場での経験が、DXCのSAPコンサルタントとして活躍する今、最大の武器となっています。
自由な風土で、共に成長を。DXCが求める新たな仲間との未来
豊富な経験を持つ大礒は、自身の役割を個人のパフォーマンスに留めることなく、組織全体の成長へと広げています。採用活動や若手の育成に積極的に関わるのも、その想いの表れです。
「私の経験を活かして、組織全体のレベルアップを支える存在になりたいと思っています。若手のスキルを底上げしたり、各プロジェクトの品質を高めたりすることで、これからさらに大きくなっていくDXCのSAPチームに貢献していくことが目標です」
大礒が組織の成長に貢献したいと考える背景には、DXCならではの企業風土への共感があります。
「DXCの風土を一言で表すなら『自由』です。誰でも自分で考えて提案して、その意見を受け入れて活かしていこうという文化が会社全体に根づいています。
ただ、その自由さゆえに、受け身の姿勢では成長が難しいかもしれません。自分から発信し、貢献できそうな機会を見つけて自らアピールしていく積極性が、この会社で活躍するためには大切になります」
これからDXCの仲間となる候補者に向けて、大礒は熱いメッセージを送ります。
「DXCはこれからさらに成長していく組織です。優秀な方にジョインしていただき、組織に新しい風を巻き起こしてほしいと願っています。
IT経験はなくても、豊富な業務経験をお持ちで、これからSAPに挑戦したいという方も大歓迎です。私たちの仕事の本質は、プログラミングではなく業務を理解すること。ご自身の担当業務だけでなく、他の業務との関連性を理解しながら仕事をしてこられた方であれば、きっと活躍できるはずです」
SAPビジネスへの挑戦を後押しする、充実した教育環境もDXCの魅力の一つです。
「SAP社がパートナー企業向けに提供しているトレーニングや、UdemyやLinkedIn®ラーニングなど33,000コースが受講可能なDXC社内のe-ラーニングシステム『DXC Learning』を自由に利用できます。
私も新しい業務領域を担当する際はいつも活用していますし、意欲さえあれば、いくらでも新しい知識を吸収できる環境が整っています。挑戦と成長を全力でサポートしたいと思っています」
ユーザーとしての豊富な知見を携え、コンサルタントとして新たなキャリアを切り拓く大礒。その挑戦は、DXCという自由なフィールドで、仲間と共に未来を創る次のステージへと向かっています。
※ 記載内容は2025年11月時点のものです
