現場を変える、マルチデバイス管理の新境地
DXCでは、安全でシームレスな業務環境を実現するモダンデバイスマネジメントを、今後の成長領域として位置づけています。とくにマルチデバイスの一元管理に注力し、キッティングの自動化、セキュリティの強化、運用の効率化を進めてきました。
石川:在宅勤務の定着やWindows10のサポート終了、情報システム部門におけるキッティング負担の軽減ニーズなどを背景に、デバイス管理の自動化とセキュリティ強化の重要性が高まっています。また近年は、Windows以外の端末への管理ニーズも広がってきました。
こうした状況を踏まえ、当社では約1年半前から本格的にモダンデバイスマネジメント領域の営業・提案活動を開始しました。Microsoft IntuneやWindows Autopilotなどのクラウド技術を活用することで、あらゆる端末をセキュアに運用できる環境を提供し、安心して業務に取り組めるIT基盤の構築を支援しています。
IntuneとAutoPilotの導入により、キッティング作業の自動化・省力化が可能となるだけでなく、複数のOSを含むマルチデバイスをひとつのプラットフォームで統合管理することが可能です。
機能や仕様が常に変化するクラウド環境に柔軟に対応できるエンジニアが多く在籍する強みを活かし、コンサルティング、設計・設定、運用まで一貫したサポートを提供しています。
従来型のデバイス管理からクラウドベースの統合管理への移行は、必ずしもスムーズに進むとは限りません。鍵を握るのは、顧客との信頼関係です。
柴田:お客様から相談を受け、私と石川でヒアリングを実施し、要件や課題を整理した上で最適な対応策を検討していきます。
最近とくに多いのは、キッティングに代表される運用管理上の負荷を解消したいという相談です。また、モバイル端末を含むマルチデバイス環境への対応ニーズが高まる中、管理手法の分断や、現行ポリシーが実態に合っていないといった課題を背景に、運用全体を見直し、最適なかたちに整えたいという声も増えています。
ヒアリングを重ねる中で、想定外の課題が浮かび上がることも少なくありません。たとえば、Intune/AutoPilotを導入した結果、従来の運用と勝手が異なり、融通が効かなくなるケースも見受けられます。
そうした課題を当社の運用でカバーし、理想的な状態へと近づけていくためには、お客様との信頼関係が不可欠です。密なコミュニケーションを通じて、率直に話し合える関係性を築くことが何より重要だと考えています。
ゼロからの挑戦。モダンデバイスマネジメントの初期プロジェクトで見えた課題
DXCのモダンデバイスマネジメント領域をリードするふたり。柴田はセールスを、石川はエンジニアニングを統括しています。
柴田:マルチデバイスマネジメント基盤のトランスフォーメーションを軸に、セールス活動を担当しています。あわせて、デジタルワークプレイス事業における事業企画、開発、アライアンス構築、人材育成、組織再編に至るまで、幅広い領域に携わっています。
石川:2024年9月に発足したデジタルワークプレイスエンジニアリング部門の部長としてチームをマネジメントするかたわら、Intune/AutoPilot導入に向けたアセスメント、要件定義、設計・設定などにも関わっています。
さらに、柴田と連携し営業活動に同行することもあり、技術資料の作成やエンジニアのアサイン、自らプロジェクトに参画して実務を担う場面もあります。
ワークプレイス領域全体を担当してきている柴田。より的を絞った戦略的なアプローチを模索する中、とくにビジネスチャンスがあると感じたのがモダンデバイスマネジメント領域でした。
柴田:当初は端末数が数万台規模の大企業への導入を想定していましたが、そうした企業では、まだモダンデバイスマネジメントへのトランスフォーメーションが本格化していませんでした。
そんな中モダンデバイスマネジメントに関心を寄せてくださったのが、プラントエンジニアリング業界の大手企業様です。新しい領域への挑戦を、DXCと共に取り組んでくださいました。
DXCにとって初めてのプロジェクトであったため課題も多くありましたが、これらを乗り越える過程で得た知見や経験は貴重なものとなりました。とくに技術面での課題解決には、石川が大きな役割を果たしました。
柴田:注力すべき点を明確にしながら、それを技術的に支える人材が必要な状況になりました。そこに石川がサポートとして加わり、技術的な課題解決を一つひとつ丁寧に進めてくれたことで、プロジェクトが順調に進展していきました。石川の貢献によって、より良いサービスを提供できる基盤が整いました。
実は石川にとって、このモダンデバイスマネジメントのプロジェクトは、DXC入社後初めて関わるプロジェクトでした。当時の心境を次のように振り返ります。
石川:私は前職でMicrosoft製品に携わっており、Intune/AutoPilotがいずれ主流になると確信していました。将来性のある取り組みに携われることに、大きな期待を抱いていたのを覚えています。
現場に入ってからは、客観的に状況を見ながら課題を解決していきました。同じメンバーが長く関わっていると、どうしても冷静な視点を失いがちです。サポートという立場で、俯瞰して携わることで貢献ができたと感じています。
走りながら、学ぶ。挑戦がビジネスを動かす原動力に
この導入プロジェクトは、DXCにとってモダンデバイスマネジメント領域での最初の成功事例に。ふたりに多くの学びをもたらしました。
石川:このプロジェクトを通じて知識が飛躍的に増え、考え方そのものを根本から見直す必要があることにも気づかされました。
思い込みで突き進むと柔軟な対応ができなくなる場面があります。チーム内で「前提条件を疑う」ことの重要性をあらためて共有するきっかけにもなりました。
柴田:モダンデバイスマネジメントの導入は、移行がなかなか難しい局面があるとも聞きますが、このプロジェクトを通じてスムーズに移行を進められる方法を模索し、多くの学びを得ることができました。新たな課題を乗り越える中で、より強固な基盤を築けたと実感しています。
その後もふたりは案件を重ねる中でノウハウを蓄積。ビジネスとして着実に軌道に乗り始めています。
柴田:このプロジェクトは、最終的に社内で事例化させていただきました。取り組み開始から約2年が経過し、現在は運用フェーズに関する知見も蓄積されつつあります。
近年は、モダンデバイスマネジメントで構築された環境の運用を、トランジションして引き継ぐタイプの案件も増えてきました。さらに、大企業のお客様のあいだでも「そろそろ当社でも始めようか」という機運が高まりつつあります。社会全体としても、ようやく本格的な動きが見え始めてきた印象です。
現在、数万台規模のプロジェクトにも取り組む柴田と石川。モダンデバイスマネジメント領域に携わる魅力についてこう語ります。
柴田:新しい技術を実践的に学べるフィールドであり、若手や意欲のある方にとっては非常に魅力的な環境です。私はエンジニアではありませんが、事業が立ち上がり、運用が回り、そこで働くメンバーがスキルを身につけていく。
そうしたエンジニアの再生産の循環をつくり上げていけるところに、この仕事のおもしろさを感じています。
石川:Intune/AutoPilotの案件では、ネットワークやサーバーとの連携が必要で、PowerShellによるスクリプト作成なども求められます。幅広い知識が得られるため、学びたい意欲のある方にはとてもおもしろい分野です。
多様なデバイスに触れられる環境を楽しめる方には、非常にやりがいのある領域だと思います。
拡張する管理領域、広がるチームの可能性。DXCが描く新たな挑戦
柴田:今後の成長には、エンジニアの育成が不可欠です。若手も積極的に案件に参画してもらい、ノウハウを蓄積しながら、組織力と対応力を高めていきたいと考えています。
同時に、他社との差別化も必要です。Macやモバイルデバイスの管理領域にフォーカスしてきた従来の取り組みに加え、デバイスのライフサイクル全体を見据え、導入から運用まで一貫して付加価値を提供できるソリューションを構築していきます。
オリジナル製品も組み合わせながら、トータルで提案できる体制をめざしていくつもりです。
石川:私も同じ意見です。技術面・組織面の両方から体制を強化していかなくてはなりません。チームにはWindows Serverなどインフラ領域の経験者も多く、そうした知見を活かして対応領域をさらに広げていきたいです。
Macについては、AppleとMSP(マネージドサービスプロバイダー)契約を結んでいる強みをより打ち出し、「Mac管理ならDXC」というブランドを確立していきたいと考えています。
あわせて、Windows 365やAzure Virtual Desktopなど、仮想環境の管理ニーズにも対応を広げ、物理と仮想両面でワークプレイス全体をカバーできる体制を構築していきます。
さらに、連携コストの最適化やチームのバリュー向上をめざし、他のインフラ領域を含め、ワンチームで一括対応できる体制づくりを進めていく方針です。
ともに変革に挑む未来の仲間に向けて、ふたりはこう呼びかけます。
柴田:クラウドネイティブな仕組みが主流な中、DXCでは組織の枠にとらわれず、案件ベースでフレキシブルに人材を配置するスタイルが根づいています。こうした柔軟性こそが、私たちの最大の強みです。
営業の私たちが、お客様のことだけを見るのではなく、社内にもきちんと目配りしながら、現実的な落としどころを見つけていく。その姿勢も、エンジニアの皆さんにとって魅力のひとつになるのではないでしょうか。
石川:私は、社内に検証環境が整っている点に魅力を感じています。自ら手を動かしながら試行錯誤できる方にとっては、理想的な環境です。
また、役職や立場に関係なく意見を交わせるフラットな風土が社内にはあります。チームの目標に一体感を持って取り組み、その達成をともに喜べる方と一緒に働けるのを楽しみにしています。
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※ 記載内容は2025年6月時点のものです
