スクラッチ開発に挑む2年目社員。ミッションを支える技術者の想い
DXCテクノロジー・ジャパン(以下、DXC)のデータ&AI事業部で、半導体業界のお客様向けの品質分析システムの開発に携わる熊谷。入社2年目の現在、ETLプログラムのスクラッチ開発や保守を担当しています。
「半導体を製造するお客様に提供する品質分析システムの開発をしています。私が担当しているのはETLプログラムと呼ばれるもので、データを取得して加工し、登録を行うプログラムのソースコードを一から書いて開発しています」
10人ほどのプロジェクトメンバーの一員として、2024年7月から参画。当初は細かな設計や開発作業を行っていましたが、2025年4月からは保守業務を担当し、開発したシステムが安定して稼働し続けるようサポートしています。
「このプロジェクトのミッションは、半導体製品の品質解析を通じて不良の原因を特定することです。不良の原因を特定し、私たちの持つ技術でデータの登録や検索を高速化することで、どこで不良品が発生しているのか迅速に判断できます。
それによって無駄な製造を減らしたり、早期に対策を打って納期遅延を防いだりすることができるのです」
熊谷にとって初めて配属されたプロジェクトということもあり、上司や先輩と密にコミュニケーションを取りながら業務を進めています。
「上司にも気軽に声をかけやすく、風通しがいい雰囲気ですね。私はなるべく毎日出社して、先輩や上司と積極的にコミュニケーションを取るようにしています。配属から1年弱が経過し、日々の会話の中からそれぞれの人柄もわかってきたところです」
確実に仕事を進めていくために、熊谷が心がけていることがあります。
「慎重な性格なので、わからないところや疑問点があると手が止まりがちです。そういう時は1人で勝手に判断して進めることはせず、上司や先輩に必ず確認しながら進めています。声を掛ける時は、事前に『○分だけ時間をください』と伝えてから相談することを意識し、相手に時間を取らせないよう心がけています」
苦手意識を乗り越えた先にあったもの。学生時代のプログラミング経験が武器になるまで
子どもの頃から数学と理科が得意科目だった熊谷。パズルや計算問題が好きだった原体験もあり、興味の赴くままに大学の工学部に進学。大学院まで進みます。
「大学では基礎教養科目に加え、半導体や音響機器、電子機器に使われるフィルターなど幅広い領域を学習。大学4年から大学院2年までは半導体製造の分野で、とくに基板の上に薄い金属膜を形成する研究に取り組んでいました。
具体的には基板上にさまざまな種類の金属薄膜を積層し、製法やプロセスの工夫することで、より良質な金属を作るための条件を探る研究です」
就職活動では、IT業界に軸を定めて活動していました。
「半導体メーカーなども選択肢にありましたが、どうしても半導体や特定のデバイスなど、関わる分野が限定されるのではと感じていました。一方IT業界であれば特定の分野に縛られず、幅広い領域で仕事ができる点に魅力を感じました。
また、お客様の要望や課題をヒアリングし、課題解決や業務効率化につなげていくという業務内容が自分に合っていると感じたこともIT業界を選んだ理由のひとつです。
DXCのことは大学の内定者一覧を見て知りました。調べてみて、会社の雰囲気のよさに惹かれましたね。採用面接やイベントで出会った社員も皆感じがよく、彼らと一緒に働くことでスキルアップできると感じました」
DXCの一員となった今、学生時代に経験したことが多いに活かされていると語ります。
「大きく2つの観点から、学生時代に学んだことが活かされていると感じます。1つめはプログラミング経験です。授業で初めてプログラミングを学んだ時は正直苦手意識がありましたが、一通り学んだことでその後の抵抗感は少なくなりました。院生時代にはOSの違いでアプリが動作しない問題を、独学でプログラミングを学び直して自分で解決したことは、大きな成功体験として刻まれています。
もう1つは半導体業界の知識や用語に触れていたことです。偶然にも半導体に関わるお客様のプロジェクトに配属されたので、半導体に使われるウェーハの仕様や作業工程の流れを理解していたことで、業務のスタートダッシュを切ることができました。
とくに品質解析の分野では、不良原因の特定や納期遅延の防止などのお客様の業務フローを理解する上で、この知識が大きな強みとなっています」
初めての開発作業で味わった「やりがい」──ものづくりの魅力を語る
入社後は3カ月間の新卒社員研修の後、現在のプロジェクトへ配属。初めは設計業務を任され、その後ETLプログラムの開発、そして保守に携わっています。
「配属されてあらためて実感したのは設計や開発業務の難しさです。中身を理解しきれないまま作業を進めるのは思った以上に大変でした。
それに、学生時代からプログラミングの経験はありましたが、自分が作りたいものを作るのと、お客様に提供するものを作るのは違った感覚で。初めはなかなかうまくいかず苦労しました」
開発言語の違いにも戸惑いました。
「学生時代はPythonを使用していましたが、現在の業務ではC♯を使っています。PythonとC♯では、データを収めるための型の扱いが大きく異なります。C♯では型が必要で、まずその型とは何かという仕組みから学習していく必要がありました」
熊谷は、社内の学習ツールを活用したり先輩社員のサポートを受けたりしながら、徐々にスキルを身につけていきます。
「DXCにはDXC Learningというオンライン学習ツールがあり、そこでC♯を一通り学びました。その上で、経験豊富な先輩社員に質問しながら理解を深めていきました」
そして、ついに自身で開発したプログラムが動作する瞬間を迎えます。
「自分なりに筋道を立ててコードを書いていき、それが『うまく動きそうだな』と感じながら作業を進められたのは、本当に楽しかったです。
スケジュールが立て込んでいて大変な思いもしましたが、自分で開発したプログラムが無事に動作した時はすごくうれしかったですね」
現在は保守業務を担当している熊谷に、今感じている仕事のやりがいを聞きました。
「やはり『ものづくり』に携われることが一番のやりがいです。DXCでは要件定義から設計、実装、テストまで一貫して携われるところが魅力だと思います。
私自身が経験したのはまだ一部の工程のみですが、これからさらに経験や知識を積み重ねて、将来的には基本設計を担当したり、お客様に喜んでいただけるような提案ができるようになりたいと考えています」
フラットな環境でひたむきに成長を続け、一人前のエンジニアへ
数あるDXCの魅力の中でも、熊谷がもっとも魅力的に感じているのは、社内の風通しのよさです。
「大きな企業では気軽に上司に声をかけにくいイメージがありましたが、DXCでは上司・先輩との距離が近く、声をかけやすい環境があります。業務について気兼ねなく相談できることはもちろん、私の場合は上司や先輩から『愛のあるいじり』をいただくことも(笑)」
仲間に愛されるキャラクターでありながら、ひたむきに成長を遂げる熊谷。今後のビジョンについても高い志を持っています。
「まずはプロジェクト全体の大枠の設計を、ゆくゆくはすべての工程を一人で担えるようになることが目標です。
また、現在はゼロからシステムを開発する仕事が中心なので、今後は既存製品のサービス提供やこれらを活用した開発業務にも挑戦してみたいと考えています。率直にまだ触ったことのない製品に触れてみたいという気持ちもありますし、実際に取り組んでみて『ここがいい』『ここは改善の余地があるのでは』と気づきを得たいと思っています。積極的に新しいことに挑戦し、自分のスキル幅を広げていきたいです」
加えて、DXCで輝ける人物像についてはこう語ります。
「さまざまな業務に携わる中で『どうしてこうなるんだろう?』と疑問を持った時に、そのままにせず自分で調べたり、周りの人に積極的に質問したりして理解を深めることを楽しめる人が活躍できる環境だと思います。物事を突き詰めて考える姿勢や、新しい知識を吸収しようとする意欲のある人にとって、DXCはとても魅力的な職場だと思います」
最後に、就職活動中の理系学生に向けて、熊谷はエールを送ります。
「就活と研究の両立は本当に大変だと思います。就活には多くの時間と労力が必要ですが、自分のなりたい姿や好きなことを振り返り、それを相手に明確に伝えることができれば、自分に合ったよい会社と出会えると思います。
もし、その中で当社に興味を持ってもらえたら、これほどうれしいことはありません。応援しています!」
※ 記載内容は2025年7月時点のものです
