オンプレからクラウドを活用したサービスへ。ガス会社の刷新プロジェクトをリード
DXCテクノロジー・ジャパン(以下、DXC)のデータ & AI事業部で、ガス会社向けのアプリ開発・運用の全体リードを担う石井。人々の暮らしを支えるサービスの全面リニューアルプロジェクトに、企画構想の段階から携わっています。
「現在は、ガス会社様が提供されている、ユーザーが日々を安心・安全に暮らすためのサービスの開発とプロジェクト運用のリードを担当しています。もともとあったサービスの全面リニューアルをするプロジェクトで、2021年4月に企画構想から参画し、開発にも携わってきました」
このリニューアルプロジェクトは、レガシーなコールセンターシステムを、クラウドを活用して拡張性や柔軟性の高いアーキテクチャで刷新したいというものでした。
「従来のサービスは高齢者向けのガスの消し忘れを見守ることがメインでしたが、若年層への訴求力を高めるため、離れて暮らす高齢者の見守りツールとしての新機能を提案し、実装しました。またLINEによるサービスを導入したほか、24時間365日体制のオペレーター運用コストの削減のため、ボイスボットによる自動応答システムを導入しました」
プロジェクトは半年前にサービスのリリースを完了。現在はユーザーの反応を見てUI/UXの小規模改善を行いながら、今後の機能増強について協議を進めています。
「ユーザー数の変化についてはまだ実感が薄いものの、新たに導入したLINEやボイスボットの稼働が伸びていることと、サービス公開から半年で徐々に利用数が増加していることから、お客様に受け入れられつつあることを実感しています」
このリニューアルプロジェクトは海外チームの開発がメインで、日本・中国・ベトナムの3拠点から総勢30名程度のチーム体制で進められました。前段サービスの開発にも関わっていた石井は、ユーザーの要望や仕様に最も詳しい要員として、システム全体の構成を決めて各メンバーに開発内容の指示を行ってきました。
そんな石井のモチベーションは、お客様に信頼していただき、「石井さんがいてくれてよかった」と声を掛けていただくことだと言います。
「ガス漏れからの火災は人命が関わってきます。こういった、人々がより安心・安全に暮らせるための仕事をしているということも、やりがいにつながっています」
能動的な姿勢で取り組む中で見えた、エネルギー業界における課題解決
入社後、さまざまなプロジェクトに携わってきた石井。
「新卒でDXCの前身企業に入社し、まずは運輸業界の仕事を担当、その後エネルギー業界の中でも電気関連の仕事を何年か経験しました。とくに転機となったのは、2017年から携わった電気会社向けECサイトのエンハンス開発です」
最初はメンバーとして参加し、その後石井がデータ分析を一手に担うことに。ECサイトの内部構造にもっとも詳しい存在となったことでリーダーに抜擢されました。
「入社5年目くらいでしたが、初めてリーダーの立場でプロジェクトに携わりました。この時から『お客様がこう言っているから』と受け身で仕事をするのではなく、お客様が望んでいるであろうことを想定して能動的な提案を心がけるようになりました」
また、データ分析を行うことで、たくさんの課題を発見できるようになったと言います。
「詳しくデータの中身を見ることによって、お客様が気づけていない課題をどんどん指摘できるようになりました。ユーザーの行動が直接細かいデータにつながっているので、対面に立っているお客様や電気会社の社員の方でも気づけないようなことがわかり、それが能動的な提案につながったと思います」
その後、ガス会社向けサービスのプロジェクトに従事。各家庭のガスメーターの通信(ガススマートメーター)に関する知識を蓄積していきました。
「お客様の情報を深く理解してきたこと、またAmazon Web Services(AWS)の知識もつけたことから、 アプリケーションを作る上でのソリューションアーキテクトに任命されました」
現在のプロジェクトでは、こういった過去の経験を活かせていると言います。
「エネルギー業界の知識と技術的な専門性を組み合わせることで、より効果的なソリューションを提供しています。今まで蓄積した知識や経験を活かして、お客様により良い提案ができるよう心がけています」
個人の学びを全体の成長へ。勉強会を通じて仲間と共に描く未来
経験と知識を積み重ねてきた石井。現在、部署内で勉強会を主催しています。
「業界知識の話は、プロジェクトメンバーにだけに実施していますが、技術的な勉強会はそれ以外の部署のメンバーも対象としています。勉強会を始めたきっかけは、2018年から2019年に携わったIoTサービスのプロジェクトでAWSを初めて使用した時にさかのぼります。
今まで携わっていたオンプレミスでシステムを構築する手法と、クラウドサービスであるAWSを利用する手法とではかなり差があり、戸惑ったことがあったんです。一方で、AWSの便利な点に気づくなど、発見もありました」
当初は個人的な学びとしてこれらの経験をまとめていましたが、その内容が他のメンバーにも役立つと考え、勉強会として共有することを決めました。
「少し時間に余裕ができた時に内容をあらためて整理してみました。新卒社員にもわかるような噛み砕いた内容にまとめたり、中堅の方向けに詳しくまとめてみたり……そうしていると、実際に勉強会という形で自分の過去の経験を伝えてみたいと思うようになったんです」
最初はプロジェクトメンバーだけを対象に始めた勉強会でしたが、予想以上の反響があり、部内全体に参加者が広がっていきました。
「当初はプロジェクトメンバーだけで行うつもりだったのですが、部内に呼びかけてみたところ『参加したい』という声が多くあがりました。反響に驚いていますし、やはり自分が過去に困っていたことは、他のみんなも困る部分なのだなということがよくわかりました。自分の今までの苦労は無駄ではなかったという実感があります」
そんな石井は、この先も社会インフラに関するプロジェクトに携わっていきたいと言います。
「ものを作る立場としては、やはり多くの方に自分の作ったものを使っていただきたいと思いますし、それが社会的に重要なものであればあるほど、やりがいもチャレンジしがいもあるので、今後もこういった仕事を続けられればと思っています」
オープンな社風が支える挑戦。スマートメーターとAWS専門性を深め、社会貢献したい
石井が技術の専門性を追求できている背景には、DXCのオープンな社風があります。
「当社はとてもオープンな社風で、やりたいことをやらせてくれる会社です。私個人としては、しっかりエンジニアとしての実力を高めたいという思いで取り組んでいますが、お客様と対話して新しいアイデアを作っていくことに尽力している人もいます」
技術や営業など、それぞれの専門性を活かした働き方が可能だと言います。
「たとえば私の場合は、AWSに初めて触れてそのおもしろさを知り、それ以降AWSにずっと関わっています。そして、このAWSの経験を上司が買ってくれて、どんどんAWSに関連する新しい仕事の機会をもらいました。私自身の経験値を上げるという意味でも、周囲からの期待という意味でも、相乗効果となってキャリア形成につながっています」
また現在関わっているスマートメーターは、エネルギー会社特有の機器であり、この特性を活かした新しい展開も視野に入れています。
「どの家庭にも必ず設置されているメーターと通信してデータを取得できるのは、エネルギー会社ならではの特徴です。その特性を活かして、より多くの方の安心・安全につながるサービスを今後作っていけたらと考えています」
またDXCで働く良さとして、新しい技術に積極的に挑戦できる環境が整っていることを挙げます。
「当社はさまざまな業界のお客様のプロジェクトに携わっているので、必ず自分の興味ある技術を扱っている仕事があると思います。私も携わったプロジェクトで、AWSやLINEとの連携など新しい分野にチャレンジできました。『これがやりたい』と声をあげたら『うちのプロジェクトでそれに関われるよ』と誰かが言ってくれる、そんな環境だと思います」
そんな石井は個人としての今後のキャリアビジョンも見据えています。
「今はAWSを極めて、まずは部内で一番詳しい立場になりたいと思っています。自分は浅く広く学ぶよりも、深く狭く掘り下げる方が向いているので、スマートメーターとAWSについて今後も突き詰め、当社にも社会にも貢献していきたいです」
※ 記載内容は2024年1月時点のものです
