チームの成長を支えるSREエンジニアとして ── 生成AI活用の最前線で
テクノロジーコンサルティング事業部のPowered by GenAI部で、私はSRE(Site Reliability Engineering)エンジニアとして働いています。私たちの事業部は、「DXCのグローバルの経験や知見を標準化し規定した「プラクティス」と「テクノロジー」をを『DXCの価値』としてお客様にお届けし、クロスセルの起点としてDXCのビジネス成長のイネーブラーとなることをビジョンに掲げています。
現在、私が携わっているのは「高速開発」というプロジェクトです。このプロジェクトでは、生成AIを活用して効率の良い開発の実現をめざしています。例えば、生成AI機能を持つノーコード・ローコード開発ツールやテスト生成ツールなどを組み合わせることで、フルスクラッチでコードを書く開発よりも短期間での開発が可能になります。また、プロジェクトごとにドキュメントや設計を0から始めなくて済むように、非機能要件定義の標準テンプレートや標準となるAWS(※1)基盤設計、AWS CDK(※2)テンプレートなどの整備も行っています。
その中でも私の主な業務は、SREエンジニアとして非機能要件の定義やAWS CDKを使った基盤の自動構築、CI/CD(※3)パイプラインの構築などを行っています。
SREエンジニアとして働く中で私が最も大切にしているのは「チームとしての成長」です。システムの品質向上やチームの生産性改善の活動をリードし、さまざまなプラクティスをチーム全体に根付かせていきたいと考えています。
例えば、以前チームのナレッジマネジメント環境に課題を感じた際には、Confluenceのスペースを立ち上げ、使い方のレクチャーやドキュメントの管理方針の策定を率先して行いました。それまでは別のツールで管理していましたが、ドキュメントの検索性が低いという課題がありました。Confluence導入後は、必要な情報へのアクセスが容易になり、チーム全体のナレッジ共有が活性化されました。
また、私は「コミュニケーションの障壁を下げる」ことも意識しています。チャットをもらったらすぐに返信するなど、チームメンバーの良き相談相手であることを心がけています。これは、チームの生産性と協調性を高めることにつながると考えているからです。
また、パートナー企業が提供するツールの導入や運用にも携わっています。ツールの使用方法を深く理解し、必要に応じて機能改善の要望を伝えるなど、パートナー企業との密なコミュニケーションも欠かせません。
このように、技術面での貢献とチームビルディングの両面から、プロジェクトの成功に向けて日々取り組んでいます。
(※1)Amazon Web Services
(※2)AWS Cloud Development Kit
(※3)継続的インテグレーション/継続的デリバリー
挑戦し続けることで築いたキャリアの軌跡
私のキャリアは、映像業界でのMAエンジニア(※4)としてスタートしました。映像に合わせて音を調整する仕事です。5年間この仕事に携わりましたが、次第に、より自分の手を動かせる仕事がしたいという思いが強くなり、プログラミングの世界に飛び込むことを決断しました。
プログラミングは全くの未経験でしたが、思い切って会社を退職し、転職に向けた準備期間を設けました。プログラミングスクールに通い、朝6時に起きて夜0時まで、とにかく必死に勉強を重ねました。この3ヶ月間は私の人生でも特に濃密な時期でした。
この努力が実を結び、希望していたデジタルアート制作会社への転職が実現。ここでの経験は、エンジニアとしての基礎を築く貴重な機会となりました。JavaやPython、Vue.jsなど、多様な言語やフレームワークに触れ、バックエンド、フロントエンド、インフラと幅広い領域で実践的なスキルを磨くことができました。
さらなるステップアップをめざして、その後インターネットサービス企業に転職。ここではEC関連のソフトウェアエンジニア兼SREエンジニアとして、より大規模なシステム開発に携わりました。
特に印象に残っているのは、200億以上のレコードを持つOracle Databaseの最適化や、数千万から数億のレコードを処理する大規模バッチシステムのKubernetesへの移行プロジェクトです。技術面での成長だけでなく、事業部を超えた協力関係を築く中で、コミュニケーション能力も大きく向上しました。
また、社内のクラウド基盤に関する「攻略ドキュメント」を作成し、情報発信活動にも力を入れました。最初は部署内での共有からスタートし、その後、全社展開にまで発展することになったのです。この経験を通じて、技術を通して多くの人に価値を提供することの喜びを実感し、そこで得られた達成感が私の転職を後押し、DXCへ入社する道に続いたのです。
振り返ってみると、MAエンジニアからソフトウェアエンジニアへの転身は大きなチャレンジでしたが、その決断が今の自分を作り上げているのだと実感しています。常に新しいことに挑戦し続ける姿勢が、私のキャリアを形作ってきたのだと思います。
(※4)マルチオーディオエンジニア
成長の証となった、技術の伝道者としての挑戦
DXCに入社後、私は SRE エンジニアとしての経験とクラウド技術の知見を活かして、さまざまな業務の自動化や簡素化、システムのモダン化に取り組んでいます。具体的には、Powered by GenAI部で開発中の生成AIプロダクトの AWS へのデプロイの自動化したり、Microsoft Azure で稼働しているチャットAIプロダクトのメトリクスをダッシュボードで一元管理できるように整備したりしています。
特に印象深い経験は、AWS環境基盤の自動構築に挑戦したことです。私にとって AWS CDK は初めて触れる技術でしたが、ゼロから学習し、設計通りの基盤を構築できた時は大きな手応えを感じました。この経験を通じて、自動構築のメリットを社内の各プロジェクトやお客様に提供し、価値提供のレベルをさらに上げていきたいという思いが強くなりました。
また、高速開発プロジェクトではコンテナ技術の導入をリードする機会を得て、社内向けの勉強会も開催しました。この勉強会では、コンテナやDockerの基礎、サーバーレス環境での環境構築について、初学者にもわかりやすく伝わる内容にすることを心がけました。結果として、マネージャーから高評価をいただき、参加者からは「プロすぎます!」というメールをもらうなど、手応えを感じました。
一方で、苦労した経験もあります。高速開発プロジェクトでIPA(独立行政法人情報処理推進機構)の非機能要求グレードに沿って非機能要件を定義する際には、200以上の項目について適切な判断を求められました。特に、セキュリティや不正対策など、私自身の経験が少ない領域では大きな壁に直面しました。しかし徹底的に調査を重ね、必要に応じて社内のセキュリティ専門家にレビューを依頼するなどさまざまな工夫を重ねた結果、現在は9割程度作成を進めることができています。社内には各技術領域の専門家が在籍しており、時にはその領域の専門家に頼ってものごとを進めることも大切だと学びました。
これらの経験を通じて、DXCではより広い視野を持って設計や開発に取り組めています。特に非機能要件定義を通じて、セキュリティなど、これまで深く関わってこなかった領域への理解が深まったことは、大きな成長だと感じています。
また、技術を分かりやすく伝えるスキルについても成長を感じています。前職では同じエンジニア向けに専門的な内容を話すことが多かったのですが、現職ではエンジニアだけではなく、さまざまな立場の方々に技術を説明する機会があり、より幅広い層に向けて分かりやすく伝える力が身についたと実感しています。
ひたむきに挑戦を続ける、SREエンジニアが描く未来
現在は高速開発の仕組みづくりに取り組んでいますが、これを早期に完成させることが私の目下の目標です。この仕組みが整えば、社内プロジェクトでAWSの基盤構築が容易になり、要件定義や設計書作成も効率化できます。テンプレートを活用することで、文字通り「高速」な開発環境が実現できると考えています。
また、Powered by GenAI部の一員として、将来的には生成AIを活用したソリューションを提案できるコンサルタントをめざしています。AI駆動開発という言葉が登場するなど、技術の進化は目まぐるしいものがあります。最新情報をキャッチアップしながら、最適なAI活用のソリューションをお客様に提供できる存在になりたいと考えています。
特に私が注力したいのは、生産性改善の分野です。これまでSREエンジニアとしてチームの生産性向上に取り組んできた経験を活かしながら生成AIを活用して、従来は多くの時間を要していた開発作業をより効率的に進められる環境づくりに貢献したいと思います。
DXCの魅力は、挑戦を歓迎する文化や、最新技術を活用した生成AIプロダクトに関われる環境、技術の標準化に携われることなど多岐にわたります。しかし、最大の魅力は「人」だと感じています。採用面接の際にも感じましたが、入社してみて改めて誠実な方が多いと感じており、仕事を進めやすい環境があります。
これから一緒に働く仲間には、モダンな開発や運用の知見を持っている方はもちろん、チームとして成果を上げることを大切にする方に来ていただきたいと思います。各々がリーダーシップとオーナーシップを持ち、建設的な意見を出し合える環境を一緒につくっていきたいですね。
DXCでは、生成AIを活用した新しい取り組みが次々と生まれています。高速開発もその一つです。技術的な挑戦の機会が豊富にあり、また、生成AIを活用した自社プロダクトの方向性や機能について提案できる場も用意されています。新しいことに挑戦する意欲がある方であれば、きっと大きな成長機会に恵まれると思います。
※ 記載内容は2025年1月時点のものです
