IoT技術を活用した新しいビジネス価値の創出に貢献。社会インフラを支える誇り
データ分析や運用の自動化など、テクノロジーを用いてお客様のビジネス課題を解決し、デジタルトランスフォーメーションを支援する上で重要な役割を果たすデータ & AI事業部門。中でも水田が所属するコネクティッドIoT部では、IoT基盤の構築やサービス開発、システムの保守運用を行っています。
「私たちは、主に電力業界と金融業界のお客様を担当しています。前者については、各家庭や商業施設に設置されたスマートメーター(※)から定期的に電力の検針値を収集するヘッドエンドシステムと呼ばれる管理基盤の構築のほか、次世代スマートメーターへの取替にともなう新規ビジネスの創出に向けた提案活動、デリバリー活動を行っています。
データセンターにおける大規模コンピューターシステムのインフラ構築から、その上で稼働するアプリケーションの開発支援まで、支援しているサービスの幅は多岐にわたります。また、お客様に対して技術的な見地から包括的な開発支援も提供しています。
後者については、クレジットカードや各種電子決済による決済代行サービスを展開するお客様を担当し、アプリケーション開発やデータセンターでのシステム運用業務を行っています。加えて、与信やローンサービスを提供するお客様向けのアプリケーション開発も手がけています」
※ スマートメーターとは、電気やガスの使用量を自動で計測・記録できる、通信機能が付いたメーターのこと
水田はコネクティッドIoT部のマネージャーとして、プロジェクトの性質や要求に応じた柔軟なマネジメントを行っています。
「電力業界向けのプロジェクトでは、長年スマートメーター関連のプロジェクトマネージャー(以下、PM)を務めた経験を活かし、PMと連携しながら、予算管理、進捗管理、リスク・課題管理、リソース配分などを包括的にサポートしています。お客様との折衝や契約交渉にも携わるプレイングマネージャーに近い立ち位置です。
一方の金融業界向けのプロジェクトでは、プロジェクトの実務的な運営をPMに一任し、重要事項の最終承認、人事評価・労務管理の最適化、職場環境の改善や業務プロセスの効率化といったマネージャーの役割に徹しています」
DXCテクノロジー・ジャパン(以下、DXC)では、その前身である日本ヒューレット・パッカードの時代からスマートメーター関連のプロジェクトに深く携わってきました。同社でIoT関連のプロジェクトに取り組む醍醐味について、水田は次のように話します。
「日本でプロジェクトが立ち上がる前から、当社には海外でスマートメーターに関するサービスデリバリーをしてきた豊富な実績があり、経験と蓄積されたノウハウを強みとしています。また、スマートメーターの通信規格やデバイス規格を策定する協議会に参加する機会も得てきました。
スマートメーター事業は、私たちの生活を支える重要プロジェクトです。国内ベンダーとの協業を通じて、社会インフラの根幹を支える大規模システムの構築に携われることは、技術者として非常に名誉なこと。マネージャーとしても、チームメンバーが貴重な経験を通じて成長する姿を見守れるところにやりがいを感じています」
DXCの組織風土が育んだキャリア。システムエンジニアからマネージャーへの道のり
水田が新卒で入社したのは、DXCの前身のひとつである日本ディジタルイクイップメント。システムエンジニアとしてキャリアの第一歩を踏み出しました。
「入社後は、主に製造業向けのアプリケーション開発に従事し、汎用的な機能設計や開発のための標準書の作成など、技術的な取りまとめを中心に行っていました。
その経験を活かして、製造業や電力業界向けのインフラ構築プロジェクトへと活躍の場を広げ、約15年間にわたりPMを担当。2022年11月にコネクティッドIoT部のマネージャーに就任し、現在に至ります」
入社当初は技術への探究心が強かったと話す水田。インフラ構築プロジェクトに携わるようになった時期を境に、その意識に大きな変化がありました。
「製造業のお客様の、絶対に止めてはいけないミッションクリティカルなシステムを担当した時のこと。もし生産ラインが停止するようなことがあれば、お客様に大きな損失が発生してしまいます。自分たちが扱うシステムのビジネス継続性の確保や潜在的リスクの管理といった、より広範な責任を認識するようになりました」
PMを任されるようになって20年余り。プロジェクトやチームメンバーをマネジメントする上で、水田には一貫して大切にしてきたことがあります。
「『なぜこの作業が必要なのか』『この行動がどのような結果をもたらすのか』を常に自問し、あらゆる業務の目的と結果を理解することを習慣化しています。この姿勢を貫くことで、すべての業務には意義があり、無駄な仕事は存在しないという認識に至りました。その結果、与えられた任務に対して、常に前向きな姿勢を維持できるようになったと感じています。
この考えをチームメンバーにも浸透させるには、地道なコミュニケーションの積み重ねが不可欠です。各メンバーと個別に対話の機会を設け、業務に前向きに取り組めるよう、それぞれの特性に応じた助言や指導を心がけています」
そんな水田を支えてきたのが、DXCの組織風土です。30年近くにわたって同社一筋でキャリアを歩んできた理由をこう説明します。
「これまで会社の合併などで、幾度もの社名変更を経験していますが、私が入社した当初から風通しの良さがありました。当時の企業のモットーはHonesty。現在では当たり前となったダイバーシティ&インクルージョンの概念が、もとより当社の文化として根づいていました。この良き企業文化が、社員の働きやすさに直結していると思います」
多様性が成長とイノベーションを加速させ、ビジネスの新たな波を生み出す
現在、水田が率いるのは約40名のメンバー。新卒・キャリア採用を問わず多彩なメンバーが活躍できる環境が、チームに活気をもたらしてきました。
「チームの半数以上を占めるのがキャリア採用のメンバーです。チームワークを重視する私自身が採用に関わっているからか、温和で互いを尊重し合えるメンバーが多く、チーム全体の調和を考えられる人材が集まっていると感じます。
また、新規ビジネスの創出を推進しているため、キャリア採用メンバーの多くは明確なミッションを持って入社しています。実際に新規ビジネスの立ち上げや新たな業務領域の開拓につながっているケースもあり、長く在籍しているメンバーにとっても、新たなビジネスに挑戦したいと思うきっかけやモチベーション向上につながっており、組織全体に好循環をもたらしています」
水田がマネージャーとなって約2年。とくに印象に残る出来事があります。
「プロジェクトによっては繁忙期が続くこともあるため、メンバーが働き方に不満を抱えているのではないかと懸念していました。しかし、人事部が定期的に実施している働きやすさを問うアンケート結果の多くは肯定的な意見でした。
ネガティブな反応を予期していたため、人事から『どのようなマネジメント手法を用いているのか』と尋ねられた際、即答できなかったほどです。
私が大切にしてきたことを粘り強く伝え続けてきたことが、メンバーに浸透した結果だと考えています。コミュニケーションを通じて価値観を共有する重要性をあらためて認識する出来事でした」
メンバー一人ひとりが活躍し、成長を実感できる環境を構築することが自身の役割だと話す水田。そう考えるに至った背景には、自身の失敗体験と自己省察の積み重ねがありました。
「若いころの私には、自身の考えを押し通そうとする傾向があったと思います。しかし、さまざまな経験を通じて、多様な視点や考え方を認め、それらを自分の中に取り入れることの大切さに気づき、行動や振る舞いが徐々に変化していきました。
とくにマネージャーになってからは、成果だけでなく組織全体の最適化を重視するようになったと感じます。メンバー一人ひとりが仕事や課題にどのように取り組んできたか、そのプロセスが重要だと考えるようになりました。
私の経験が、必ずしもすべてのメンバーにそのまま適用できるわけではありません。しかし、自身の体験談として共有することで、各自が自分なりに解釈し、それが成長の一助となることを願っています」
ポジティブマインドで切り開く新ビジネスの可能性。失敗を恐れず成長を追求する組織へ
新たなビジネスの創出に向けて、ポジティブマインドの重要性を強調する水田。めざすのは、さらに強固な組織づくりです。
「私たちが求めているのは、何事にも前向きに取り組める人材です。仕事には得意不得意があり、適性の違いも存在しますが、重要なのは失敗を恐れず、常に成長をめざす姿勢です。
たとえ一度うまくいかなかったとしても、次はどうすれば成功できるかを考え、行動に移せる人。そんな積極的で前向きな姿勢を持つ方々に、私たちのチームに加わっていただきたいと考えています。
ビジネスである以上、成果を出すことは必要不可欠です。しかし、短期的な成果よりも長期的な視点でメンバーの育成に重点を置くべき時もあると思っています。
たとえば、メンバーの能力がまだ十分でないと判断した場合でも、その成長のためにあえて挑戦的な役割を任せることがあります。このアプローチは必ずしも成功するとは限りませんが、失敗から学び、成功につなげるためにどうすべきか、本人と周囲が共に考えることが、強いチームづくりへの近道だと信じています」
組織とメンバーが共に成長していくために、マネージャーとして、水田には果たすべき重要な役割があります。
「現在、スマートメーター関連事業への投資が活発化しています。これはDXCにとって大きなビジネスチャンスです。豊富な実績と電力業界での信頼を活かして、積極的に新規案件の獲得をめざしたいと考えています。
同時に、長年培ってきた金融業界の案件においても、安定的に継続しつつ拡大を図っていかなくてはなりません。既存分野での実績を基盤としながら、新たな領域にもすばやく参入できる準備を整える方針です。
個人的なキャリアについては、現在のポジションでの役割を深化させることに重点を置いています。メンバー一人ひとりが最大限に能力を発揮できる環境づくりと、現場レベルでの成長促進に注力し、一体感を醸成しながら組織全体の発展につなげていきたいです」
※ 記載内容は2024年7月時点のものです
