「自分がもっとも成長できる場所」を求め、建物管理の道へ
2017年に大和ライフネクストに新卒で入社した原澤。現在はデジタルアセットマネジメント推進部に所属し、建物管理のDX化を企画・推進しています。
「実は、もともと不動産業界への興味はありませんでした。大学では教育学部に所属し、教師になるための勉強をしていました。
教師をめざすようになったきっかけは、高校生時代に出会った英語の先生でした。その先生の熱心な教育を通じて、英語がまったくできなかった自分がどんどん成長していくのを体感して、『誰かの苦手を得意にできる』教師の仕事に憧れるようになり、英語の教員免許も取得しました」
その後、教育実習に参加したことをきっかけに、考え方が変わっていきます。
「実際に教育現場に入ってみて、自分が教師になってやりたかったのは知識やノウハウを教えることではなく、生徒を『人として成長させる』ことだったのだと気がつきました。そのためにはまず自分自身が、もっと高い人間性を持つ必要があると痛感したんです」
教師になるよりも「まずは自分がもっとも成長できる場所で働きたい」と考えた原澤は、民間企業への就職を希望し、就職活動の中で大和ライフネクストに出会います。
「声をかけてくれた人事の担当者や、紹介してもらった先輩社員といろんな話をしていく中で、お客様との向き合い方や仕事にかける熱量の高さに惹かれていきました。お客様や協力会社と何十年先を見据えて長く付き合えるこの会社であれば、自分の求めている成長ができるのではないかと感じ、入社を決めました」
建物管理は「その会社の一員になったつもり」で
入社後、原澤はマンション以外の建物に関する事業を展開するファシリティコンサルティング事業本部に配属され、ビルマネジメント担当となります。
「ビルマネジメントは、オフィスビルや物流倉庫などの事業用建物の『あたり前の環境』を整えていく仕事です。具体的には、施設・設備のメンテナンスや、清掃・警備状況の管理、建物の状況に合わせた工事提案などを行います。
たとえ目立つものや目新しい設備を入れたとしても、建物利用者にとってはそれがすぐに日常となり、あたり前になっていく。だからこそ、その『あたり前の環境』をどう維持していくかが重要なんです」
ビルマネジメント担当としてのキャリアを積む中で、原澤は自己成長につながる「気づき」を得られたと言います。
「たとえば、ある企業が所有するオフィスビル内に老朽化した部分があり、修繕が必要になったとします。当然、修繕工事にはお金がかかるので、お客様(主に総務のご担当者様)の方で社内決裁を取るプロセスが発生します。
そこで、修繕工事をご案内するだけでなく、社内決裁の際にお客様が必要となるあらゆる情報を、こちらから先回りして提供するようにしています。そうすると『原澤さんはわかってるね』と喜んでいただけるんです。
こうやって、日々のあたり前の業務の中でも、どうやったらお客様に当社の価値を感じていただけるのかを考え行動していった結果、『相手先の会社の一員になったつもりで働く』という自分なりの答えにたどり着きました。
お客様が抱えるお困り事や、実は手間だと感じていることを見つけ、それに対して素早く動くことを積み重ねていく。地道ではありますが、お客様との長い信頼関係を構築していく上ではもっとも大切なことであると気がついたんです」
その後、原澤は2023年にBM統括本部に配属され、ビルマネジメント業務全体の企画・戦略を担当するようになります。
「目の前のお客様のために働くビルマネジメント担当とは違って、業務全体を俯瞰して、これからの管理の在り方やサービス体系を考えていく統括部門に配属になり、そこで初めて“DX”と向き合うことになったんです。
正直、それまでは“人”への興味はあっても、ロボットなどの機械にはあまり興味がありませんでした。それでも、人手不足などさまざまな課題を抱える管理業界において、DXはそのソリューションとなり得るものであり、当社の強みにしていくべきだと考えるようになりました」
DX部門と現場の「橋渡し役」として力を発揮
その後、原澤はデジタルアセットマネジメント推進部に異動となり、「建物管理のDX化」に本腰を入れて取り組むようになります。
「当部は、メンバーそれぞれが『これをロボットでできたらおもしろいんじゃないか』という自由な発想を持ち寄り、まだ世の中にない新たな管理サービスを生み出していく、とてもクリエイティブな部署です。
デジタル・DXというと、ついロボットなどのモノに目がいきがちですが、実際にはその周りの仕組み全体を変えることが必要です。社内外の多くの人の力を結集して生み出された『新たな管理のカタチ』が世の中に出る瞬間を見ると、この仕事をやっていてよかったなと思います」
新たな仕事にやりがいを感じる一方で、原澤は異動してすぐに「部署間の意識の違い」という壁に直面したと言います。
「デジタルアセットマネジメント推進部は、DXが管理業務の新たな価値になると信じ、日々新しいことを考え、生み出すことが仕事です。
一方で、日々目の前のお客様のために働くビルマネジメント部門にとって、DX化を提案することは簡単ではありません。
たとえば清掃ロボットを1台導入するにしても、今勤務している清掃員をどうするのか。初期費用はどのくらいかかるのか。コストメリットはあるのか。手間と時間をかけてまでロボットに変える必要があるのかなど、建物オーナー様の視点に立ち、シビアに考える必要があるからです」
デジタル推進とビルマネジメント、2つの部門の橋渡し役となれるのは、両方の立場を経験した自分しかいない。そう考えた原澤は、あることに取り組みます。
「ビルマネジメント担当時代に自分が担当していた建物にDX商材を持っていき、積極的に導入提案を行いました。建物側の事情とDX商材の魅力、両方を理解している自分がまずは先陣を切る必要があると考えたからです。
実際に導入が決まった建物では、業務の効率化やコストメリットにつながるなどの成果が出て、お客様にも喜んでいただくことができました。それを成功事例としてビルマネジメント部門の中で共有することで、DX商材への抵抗感や、提案する際のハードルが少しずつ下がっていきました。
今では、仕込み部門である私たちと、お客様との窓口であるビルマネジメント部門が日常的に情報交換をすることがあたり前となり、お客様のためにより良いDX商材をつくって届けようという共通認識を持って働くことができています」
会社の期待も背負い、「建物管理×DX」のさらなる発展に全力を尽くす
デジタルアセットマネジメント推進部が主体となり、多くの部署・協力会社と共につくり上げたDX商材は、すでに多くの建物に導入され、さまざまな課題を解決しています。
「たとえば、地震が発生したら担当者が現地に状況確認に向かわなければいけなかったところ、特殊なカメラを入れることで遠隔から即座に状況確認ができるようになったり。
たとえば、大型オフィスビルの清掃業務に清掃ロボットを導入することで、清掃員が細かい部分の清掃に注力できるようになり、清掃品質が大きく向上したり。
これからも、目の前にあるさまざまな課題とDXをうまく掛け合わせていくことで、お客様にとって、ひいては業界全体にとってプラスとなる仕組みを生み出すことができるはずです」
さらに原澤は、これまでの取り組みを振り返って「大和ライフネクストだからできたこと」だと語ります。
「当社は、経営ビジョンに『LEAD NEXTYLE あしたのあたり前を、あなたに。』を掲げているように、新しい価値を生み出すことにとても前向きで、かつスピード感のある会社です。
DX化は、実はロボットを入れることよりも『人の考えや環境』を変えることの方が難しい。それは、機械やロボットという変わらないモノに対して、人や環境を柔軟に適応させていかなければならないからです。
だからこそ、当社の『変わることに前向きな社風』にはこれまで何度も助けられてきましたし、実際にデジタルアセットマネジメント推進部のメンバーも、周囲の期待を感じながらやりがいを持って働くことができています」
最後に、原澤の今後の目標について聞きました。
「当社のオフィスにおける管理業務をDX化し、将来的には事務所をDX商材のショールームにしたいと考えています。ビルマネジメント担当の目線で考えると、お客様にDX商材をご案内するときに、実際に当社のオフィスでロボットが活用されているところをお見せできれば、言葉で説明するよりも伝わりやすいはずですよね。
また、これからさらに新しいサービスを開発・検証していくにあたって、一番身近な場所で実証実験ができたら、商品開発の可能性がグッと広がるはずです。
もちろん、まずは社内の理解を得なければいけませんし、仕組みやルールづくりも丁寧にやっていかなければいけません。簡単な道のりではありませんが、自分が『やりたい!』と手を挙げたことに関われていることにとてもワクワクしますし、正直今はこのプロジェクトのことで頭がいっぱいですね(笑)」
現場での高い経験値を武器に、圧倒的な行動力でDX化を推進する原澤。社内外の期待を背負って「新たな管理のカタチ」に挑み続けます。
※ 記載内容は2024年6月時点のものです
