協力会社に「選ばれる」会社に──率直なコミュニケーションで信頼を獲得
2009年に大和ライフネクストへ新卒で入社した山本は、これまでにマンション管理の部門でお客さまとの窓口となるフロント業務、新築マンションの積算・立ち上げ業務、コンプライアンス関連・事務統括など多様な経験を積んできました。
「4つの部署を異動しながら2度の産休・育休を経験してきました。現在の建築施設課に配属されたのが2019年で、最初はかなり苦労しましたね。
マンション設備の維持管理のために技術面のサポートを行う部署なのですが、私は技術系の学校を出たわけでも技術系の部署に所属していたわけでもなかったため、他の人に比べて専門知識が足りない部分があったんです。
点検や工事などの業務の委託先である協力会社さんに対して、私たちのお客さまにとっての最善を考えながら指示を出さなければいけない立場でしたが、私はあえて『判断するために教えてください!』というフラットなスタンスで、協力会社さんのお力を借りながら仕事を覚えていきました」
社歴や経歴にとらわれることなく、まっすぐな気持ちで仕事に向き合う山本。その姿勢が協力会社との深い関係性を築いてきました。
「困ったことがあれば相談するなど、失礼のない範囲で思いっきり甘えています。そうしてコミュニケーションを密に取ることで、おのずとこちらに相談や報告をいただく機会も増えるんです。
点検での小さな違和感や工事中の万が一のミスなど、何かあった時に遠慮なく話をしてもらえる関係を築くことは、建築施設課の仕事において非常に大切なことであると思います」
マンション設備は、お客さまの安全で快適な暮らしを守るもの。そのためにも、協力会社との信頼関係が欠かせないと山本は語ります。
「人手不足などの理由で、点検や工事を担当する協力会社さんから辞退のご連絡をいただくこともあります。そのような中で今後の私たちの仕事が成り立つためには、協力会社さんにとって『一緒に仕事がしたい』『助けてあげたい』と思われる良いパートナーでなければなりません」
お客さまだけでなく協力会社からも『選ばれる会社』でありたいと、山本は考えているのです。
2年目で経験した挫折。「周囲の支え」と「自身の期待」が再起の力に
仕事と育児を両立しながら、未経験の業務にも前のめりで挑戦してきた山本。そのルーツは、入社後の「挫折」にあったと言います。
「入社して2年目のころに、1カ月間お休みをいただいたことがあるんです。当時はフロント業務の担当だったのですが、それまで『できる』と思っていたことが思うようにできなかったり、『自分が判断を誤ったせいでお客さまの生活に迷惑をかけてしまうのではないか』と思い悩んでしまったりして……。
今振り返ると、『お客さまの生活』という問題はひとりで抱えるには大きすぎたのだと思います。一個人ではなく会社が背負う部分ですよね。当時は『自分でやらないと』と思ってしまい、そこを割り切れていなかったのかもしれません」
休職期間中、戻らないという選択も頭をよぎったという山本。そんな時に、部門を異動して復帰しないかと声をかけられました。
「『どこかの部門に自分を必要としてくれている人がいるんだ』と思いましたね。それが仕事に向かう原動力になりましたし、誰かの期待に応えたいという想いと同時にまだ『自分自身に期待したい』という想いもあったんです。もともと負けず嫌いなところもあったので(笑)。だから、配属された場所で何かやりとげようと思いました」
期待をしてくれる人のためにも、自分のためにも頑張りたい。こうして立ち上がった山本は、挫折をバネに突き進んできました。
「根底にある気持ちはずっと変わりません。期待に応えたいですし、できることなら期待を超えたいと思っています。ただ最近、新たなモチベーションも出てきているんです。自分と同じように『働き続けたい』と思っている後輩にとって、踏ん張れるような指標になれたらと」
育休復帰後に技術部門へ。悩みながら見つけた「新たな働き方のカタチ」
2度目の育休復帰後に、現在の建築施設課へと異動した山本。そのプロセスの中で、新たな気づきを得ていました。
「子どもを育てながらの業務だと『現場の仕事はきついし、難しいんじゃないか』という懸念がありました。
実際、時短勤務の中で見積りが間に合わなかったり、専門の知識がなくて即答できず回答を待たせてしまったりと悩みは尽きませんでした。ただ、『周囲と協力しながら、できることをきちんとやる』という意識があれば、現場の仕事でも続けられることがわかったんです」
できないことは隠さず伝えて、「どこまでならできるか」「どうしたらできるか」を相談しながら進めていく。そうやって技術部門における新しい働き方の可能性を拡げていった山本は、前向きな姿勢が評価され社内表彰「DLN SPIRIT AWARD」を受賞しました。
「こうした形で評価をしてもらえたことはとてもうれしかったですし、私の働き方に対する会社からのアンサーとしても受け止めています。今後、キャリアに悩む方が出てきたときに、『時短勤務でも技術部門でやっていけるんだ』というひとつのモデル・選択肢になりたいと思っています」
また、現場で働く魅力について、山本は次のように語ります。
「建物のハード面に不具合が生じたとき、協力会社さんと連携して『技術力』でそれを解決するのが私たち建築施設課の役割です。とくに、断水のような緊急事態が発生したときには、日頃から建物を見ている私たちだからこそ、いち早く現場に駆けつけて対応する、お客様に頼りにしてもらえる存在でありたいと思っています。
建築施設課のメンバーは『いざというときにやってくる出番のために、みんなで力を付けていこう』『緊急時にも適切な判断ができる現場対応力を身につけよう』という共通の想いを持って働いていて、その一体感がとても居心地がよいと感じます。
そうやって駆けつけた先のお客さまに『よかった』『ありがとう』と言っていただけることが、私たちの原動力になっています」
"時短勤務の課長"として、勇気を与えられる存在に
2度の産休・育休を経験しながら、第一線で働き続けている山本。昨年より、時短勤務をしながら「課長」という新たなステージに挑戦しています。
「正直、とても忙しいですね(笑)。当初は、時短勤務をしている私に課長を任せてもらえるなんて思ってもいませんでしたし、そもそも技術系の出身ではない私がこの部門でマネージャーになることも想像していませんでした。
でも、これからはますます多様な働き方が増えて、認められていく時代になっていくはず。そんな中で『やっぱり時短勤務で課長は無理なんだな』とは思われたくないですし、これまでも私がそうしてきたようにまずはやってみて、うまくいかないところがあれば会社や周囲の方たちと相談しながら自分ができるやり方を見つけていきたいと思います」
そんな山本から見た大和ライフネクストの魅力は、支えてくれる風土だと言います。
「ターニングポイントのたびに私を支えてくれる存在がありました。振り返れば、常に誰かが『大丈夫だよ』と手を引っ張ってくれて、今の自分があります。いろいろあっても『戻っておいで』と言ってくれる上司や、困っていたら助けてくれる先輩がいたことも大きかったですね。
また、活躍できるフィールドがとても幅広いのも魅力の一つだと思います。今の仕事に行き詰まったら、あえてまったく違う分野に挑戦してみるのもよいかもしれません」
これまで悩みを経験してきたからこそ、同じように悩みを抱えるであろう他の社員に対して、今度は支える側になりたいと言う山本。
「仕事との向き合い方や、育児や介護などライフステージの変化で働き方に悩んでいる方もいると思います。直接お話をするのか、あるいは私の姿を見てもらうのかはわかりませんが、『こんな人もいるんだ』と励みに思ってもらえる、そんな存在になれたらうれしいですね」
周囲の期待に応え、支え合う関係性を築き、いつしか社内でも目標とされる存在になっていった山本。今後も自分にできる働き方を追求しながら周囲の期待に応え、新たな道をつくっていくことでしょう。
※ 記載内容は2024年6月時点のものです
