車好きだった少年時代。好きを追求する大学時代を経て、設計開発の道へ
3人兄弟の長男として育った山﨑は、子どものころから自動車に興味を持っていました。
「中学生のころから、自動車が好きでしたね。車好き、というとボデーやデザインに魅力を感じる人が多い印象ですが、私も同じです。実は、兄弟3人とも車やバイクが好きで、全員大型二輪免許を持っています」
高校時代はボート部に所属し、部活動に励む3年間を過ごしました。将来の進路を考えた際、理系の学問に興味があったこと、また自動車に関わる仕事への憧れから、大学は工学部に進みます。
「工学部で機械システムなどを学びながら、古本屋でアルバイトに励んだり、友達とツーリングに行ったりして楽しんでいました。自分の『好き』を追求した、とても充実した4年間だったと思います」
遊びも勉強も、好きな自動車やバイクに関わってきたことで、就職先も自動車業界を中心に探し始めました。その中で、自動車を中心に幅広い分野の設計開発を行うアビストに興味を持ち、入社を決めます。
「同じ会社に所属しながらも、モノづくりにおけるさまざまな業界や分野に携わるチャンスがあり、幅広く経験を積める点に魅力を感じました。また、どこに配属され、どんな職種で働くかが、入社してみないとわからないという会社もある中で、アビストは設計開発に特化している点で、入社後の働くイメージを持ちやすかったんです」
厳しい環境を乗り越えた新人時代。自分で見つけたランプ設計のおもしろさ
入社後、山﨑が配属されたのは名古屋でした。初めて訪れる地に配属に、最初は戸惑いもあったと語ります。
「初めは知り合いもいなかったため、寂しさを感じることもありました。しかし、弟も偶然同じ年に豊田市で就職していたため、少し安心したのを覚えています。そのおかげで、不安や寂しさをなんとか乗り越えることができました」
配属後は、大手自動車部品メーカーでの仕事が始まりました。
「車のヘッドランプの設計を担当するグループに配属され、はじめはベテランの社員2人と新人の私の3人で業務を行っていました。車は好きでも、部品の構造までを考えたことはありませんでしたし、CADの操作も研修で基本を学んだだけ。仕事をしながら覚えていきました。
上司や先輩が出張でいないことが多く、若手ながら納期に間に合うように自分で考えて仕事を進めなければならない時もありました。わからないまま進めてしまい、ミスをして叱られたこともありましたね」
厳しい環境の中でも、周囲を頼りながら乗り越えていったと話します。
「自分で解決できないことは、時間をかけても進展しません。そんな時に、お客さま先の社員や、同じところで働く同僚に相談しました。また、一度経験したミスは繰り返さないように改善策を考え、次はより効率的に対応できるよう努めました。常に『次はもっと良い方法で進めよう』という意識で仕事に取り組んでいましたね」
5年間働く中で、山﨑は次第にやりがいやおもしろさを自ら見つけていきます。
「自分が関わった大手自動車メーカーの製品が発売され、テレビや雑誌で取り上げられるのを見ると、世の中で注目されている製品づくりに関われたことに大きなやりがいを感じました。
また車の雑誌を当時から今も継続して読んでいますが、そこには新型車のスクープ情報や社会問題、環境問題が取り上げられています。それを見て、自分が進めるプロジェクトがどのように関係しているのかを考えることで、仕事への興味が深まりました。当初は部品や構造には興味がなかったのですが、しだいにそのおもしろさに気づくことができました」
顧客との信頼関係を築き上げた17年間の経験を活かし、管理職の道へ
入社当初は数人規模だったアビストの社員も、山﨑たちが地道に結果を出し、顧客先と信頼関係を築き上げたことで、数十名まで増えました。約17年間技術者として働き、信頼関係を築くことができたのは、任された仕事をきちんとこなし、コミュニケーションを大切にしてきたからだと語ります。
「たとえば、お客さま先から依頼された納期に対して、納期に間に合わせるのではなく、できるだけ早めに終わらせることを意識しました。また若手のころは見落としやミスが多いため、再度の修正が必要になった場合も考えて時間に余裕を持って進めていました。初めはできないことも多かったですが、徐々に任せてもらえる仕事も増えていきました。
ほかにもコミュニケーションを大切にしていて、平日の終業後や土日も、職場の方々と食事や遊びに行くことが多かったですね。お互いの理解が深まるので、業務もスムーズに連携が取れていたと思います」
2019年に山﨑は名古屋支店の業務推進課(現在の受託室)の課長に任命され、その後名古屋支店の支店長に就任しました。技術者としてのキャリアを追求するのではなく、拠点を運営する立場を選んだことには迷いはなかったと語ります。
「アビストには技術職として働く社員はたくさんいますが、拠点を運営する立場として働く社員は少ないです。この立場になるにはポジションが限られていて、やりたいと思ってもタイミングが合わなければ、簡単になれるものではありません。そんな貴重なチャンスをいただけたので、せっかくなら挑戦してみようと思ったんです」
謙虚さと丁寧な姿勢で、仲間と共に名古屋支店の拡大をめざす
現在、100名以上の社員を抱える名古屋支店の支店長として、支店全体の運営と管理を任されている山﨑。目標達成に向けた戦略立案から、顧客管理、社員の教育や健康管理、採用活動までと、幅広い業務を行っています。責任の重い立場になってきたからこそ大切にしていることがあると語ります。
「これまで以上に、誰に対しても丁寧な対応や、謙虚な姿勢でいることを心がけています。とくに若手社員に対しては、自分の子どもに近い年齢で、肩書きも違っているため距離を感じさせてしまうこともあります。組織の中で、壁をつくらずにみんなが能力を発揮できる環境をつくりたいですね」
また、今後の展望について、このように話します。
「名古屋支店は、現在は機械設計開発の分野に強みを持っていますが、今後はシステム・ソフトウェア分野の拡大をめざしています。そのためにはお客様先とそこで働くアビストの社員を増やすことが必要です。技術者時代にお客さまとの信頼関係を築いた経験を活かし、この分野でも強い信頼関係をお客さまと築いていきたいです。
また採用活動においては、多くの人を採用することは大切ですが、入社後に活躍してもらえるように、明確な理由を持って、一人ひとりを慎重に採用していきたいです」
最後に、就活生に向けてこのようなメッセージを送ります。
「スキルは入社してから伸ばせます。学生のうちに専門的な基礎をしっかりと学んでいただければ十分です。重要なのは『興味を持つこと』。興味を持つことで、自ら深く考え、新たな改善や将来のビジョンを自主的に描けるようになるものです。
逆に、興味がないと、ただやらされている感が強くなり、成長が妨げられてしまいます。名古屋支店では、自動車分野以外にもFA機器やロケットなどの宇宙関連、防衛関係など、さまざまな分野に携わる可能性があります。これらの技術や産業に対して、探求心や興味を持って、共に成長してくれる人と一緒に働けたら嬉しいですね」
関わる人には謙虚に、仕事へは探求心を持って向き合ってきた山﨑。リーダーとして、社員一人ひとりが能力を存分に活かせる環境をつくるため、これからもアビストでの挑戦を続けていきます。
※ 記載内容は2024年10月時点のものです
