マイペースだった幼少期。好きだった「絵を描くこと」からデザインへの道へ
子どもの頃は、マイペースな性格だったと話す山本。とくに印象に残っているのは、絵を描くことへの没頭です。
「外で遊ぶことよりも、1人で絵を描いている時間の方が長かったように思います。友達に誘われれば外に出かけましたが、自分から積極的に外に出ることは少なかったですね。
当時は、自動車や昆虫、サメなど、興味を持ったものを夢中に描いていました。今でも絵を描くことは好きで、続けています」
進路を決める際、山本は幼い頃から好きだった「絵を描くこと」をさらに深め、専門的に学びたいと考えていました。とくに自動車が好きだったことから、そのデザインについて学ぶために、大学はプロダクトデザイン学科に進学します。
「大学では、文房具などの小さな製品から、建築やロボットなど、幅広いデザインの分野を学びました。はじめは自動車以外の分野にあまり興味を持てず、周りと比べると目立った作品を創ることができませんでした。
しかしデザインが好きな人が集まる環境で勉強を重ねるうちに、しだいに知識が身につき、興味を持てていなかった分野も学ぶことが楽しいと思うようになったんです。
この時から興味がないからとあきらめるのではなく、何事も前向きにチャレンジしてみることで、新しい可能性が広がることを実感しました」
そして、自動車デザインを専門とする教授のゼミに所属し、デザインの勉強に没頭していた山本。大学生活でとくに印象深かったのは、学生が他の学生の学習をサポートする「ピアチューター」として参加した活動です。
「デザインは個人の感性やセンスが問われる分野で、一方的な指導ではなく、個々の持ち味を活かしながら成長を促す難しさがありました。それでも、後輩たちが上達していく姿を見られたのは嬉しかったですね。
とくにスピードスケッチの指導では、線の引き方や肘の動かし方など、基礎から丁寧に教える機会もあったのですが、時には私以上の腕前に成長する後輩もいて、大きなやりがいを感じました」
社員の温かさと、リアルな声で描けた働く未来図
就職活動では、ものづくりの業界、とくに好きな車に関わる仕事をめざしていた山本。大学でのCADの授業が楽しかった経験から、3D-CADを使って車の設計ができる会社を探していました。その中でアビストに出会います。
「アビストは、大学の先生からの紹介と掲示板で知りました。当時はコロナ禍で、ほとんどの企業がオンラインでの説明会や面接を行っている中、アビストは対面での説明会を実施してくれました。この対応1つをとっても、学生目線で考えてくれる会社だという印象を強く持ちました」
説明会でとくに印象に残っているのは、採用担当者からの企業説明の後に設けられた、現場で働く社員との懇親会です。そこでは、仕事の良い面も課題も包み隠さず話してくれたと振り返ります。
「最初は質問の仕方すらわからず不安でしたが、社員の方は親身になって教えてくださいました。将来のキャリアイメージや、ライフステージが変わっても長く働き続けられるかという不安も、具体的な経験談を通して解消することができました。
こちらから質問しなくても、今の仕事内容はもちろん、プライベートでの生活についても率直に話してくださり、働くイメージがとても描きやすかったです」
こうしてアビストへの入社を決意した山本。入社後は予定通り機械設計開発職の研修に参加しました。その後研修終了間近に電気・電子設計の研修を勧められ、同期数名と共に参加することに。ここで当初予定していた機械・自動車の3D CAD設計とは異なる道が開けました。
「電気・電子の分野は未経験だったため、最初はわからないことばかりで戸惑いました。とくに数字の計算が難しく、得意な同期のメンバーに教えてもらいながら少しずつ理解を深めていきました。
学んでいく中で、しだいにこの分野のおもしろさに気づくようになったんです。とくに、計算通りに設計ができた時は、達成感を覚えましたね」
そして研修を終えたころ、支店長から「電気・電子設計の分野で働かないか」と提案を受けます。
「予想していなかった分野で、初めはやっていけるのかな、と不安もありました。しかし、大学生の頃に培った『何事も前向きにチャレンジする姿勢』が支えになり、この分野に挑戦してみよう!と決意しました」
チャレンジ精神が切り開いた電気・電子回路設計の未来。「形になる喜び」がやりがいに
現在、山本はモータースポーツ車両メーカーのお客様を担当し、電気設計を手がける部署で働いています。
「チームは11名体制で、車両プロジェクトごとに2つのグループに分かれて回路設計を行っています。一般的なプロジェクトの期間は約3カ月。私は両方のプロジェクトグループに関わりながら、主に車の異常検知や車両を動かすためのワイヤーハーネス(※)の設計を担当しています。
上司から設計要件をいただき、それにもとづいてCADを使って図面を作成し、実際にできあがった製品の確認作業まで携わっています」
※ 車両の隅々に配索された電力や電気信号を伝える電線
配属当初は不安も大きく、必要なツールの使い方にも慣れず、たくさんミスをしたと話す山本。しかし自分なりに工夫しながら経験を重ね、ミスを防ぐ方法を身につけていったそうです。
「ミスをしてしまった時は、図面を完成させるまでの道のりを見直し、作業の順序を組み立て直すことで、少しずつミスを減らす努力をしています。
また、上司への相談タイミングやお客さまとの打ち合わせ時間の取り方なども工夫することで、業務の効率も上がってきました。少しずつですが、作業スピードや質も上がってきたなと実感しています」
とくにやりがいを感じるのは、自分が設計に関わった車両が実際のレースで走る姿を目にした時だと話します。
「以前、設計に携わった車が走る大会を観に行ったことがあります。その時、設計図面だけでなく、現実の世界で自分の仕事が形となり、動いているのを見て大きな喜びを感じました。
また、お客さまから『今後も継続して業務を任せたい』という声をいただいたり、上司(技術担当課長:室井 忠幸、2023.12.14掲載)から『山本さんが頑張ってくれているし、電気回路設計の規模をもっと広げていきたい』といった言葉を掛けてもらったりすることもあります。
こうした声をいただくたびに、電気回路設計の規模拡大により貢献したいという想いが強くなり、モチベーションにつながっています」
チームワークを大切にする環境の下、技術者として成長へ
4月で4年目を迎える山本ですが、今後はもっと業務の幅を広げ、より広い視野で仕事の理解を深めていきたいと意気込みます。
「今は主に図面の作成や納品物のチェックなどの業務を担当していますが、今後は実際の現場に足を運んで車両のデータを確認しながら、納品された製品の組み込み作業などにも携わってみたいです。
また現在は、アビストの回路設計に携わる社員は多くはないですが、今後私と一緒に働く後輩が入ってきた時に、きちんとした指導ができる先輩になるためにも、業務理解を深めていきたいです」
最後に、アビストで働くおもしろさや魅力についてこのように語りました。
「アビストの魅力の1つは、さまざまな企業の設計開発に携わるチャンスがある点です。顧客企業ごとに異なるやり方やルールに適応しながら、自分の力を試せる環境がとてもおもしろいと感じています。
また、アビストはチームワークを大切にする文化があり、これも魅力の1つです。回路設計チームでは、忘年会や新年会、異動時に『チーム力向上支援制度』(社員のチーム力向上を目的にしたレクリエーション等を支援する補助金制度)を活用して懇親会を開いており、勤務先が異なるメンバー同士でも定期的に交流を深めています。そのため、困ったことがあっても気軽に相談できる環境が整っています。
チームワーク向上支援制度の詳細はこちら
私と同じように電気・電子の知識がなくても、新しいことに挑戦することに対して前向きな方は活躍できる環境です。ぜひ一度、アビストがどんな会社なのかを聞いてみてほしいです。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!」
「何事もやってみないとわからない」と話す山本。挑戦を恐れず前に進み続ける姿勢が、回路設計チームの発展にもつながっています。将来、彼がチームを牽引する日もそう遠くはありません。
※ 記載内容は2025年1月時点のものです
