圧倒的なスケールを体感。宇宙開発に携わるやりがい
2014年にアビストに入社した棚橋。現在、航空・宇宙部品の大手メーカーにて、4~5人のチームメンバーと共にロケット打ち上げを支える「地上設備」の開発・保守を担当しています。
「主に担当しているのは、空調設備と水設備です。ロケットの先端に搭載されている衛星は、打ち上げ直前まで厳密な温度管理が必要です。空調設備は温度調整された空気を送り続けることで温度を一定に保ち、衛星や機体を守る役割を担っています。
一方、水設備は、打ち上げ時に発生する膨大な噴煙や高温、振動から機体や衛星、地上設備を守るため、打ち上げの瞬間に大量の水を一斉に噴射します。私は、それらが技術的に問題ないかを評価し、条件設定などを行っています」
空調や水設備は表に出ることは少ないものの、ロケット打ち上げを支える“縁の下の力持ち”と言える機能です。棚橋はそんな仕事に携わるやりがいについて、こう話します。
「宇宙産業に携わる大きな魅力は、やはりそのスケール感ですね。国家プロジェクト級の取り組みに関わり、自分の仕事がロケット打ち上げの一部になっていることを実感できるのは、この仕事ならではのやりがいだと思います。
月に1回ほど訪れる種子島の宇宙センターでは、一般の人では立ち入れないエリアで、実際にロケットの打ち上げ現場に立ち会うこともあります。自分の担当する設備が確かに打ち上げを支えていることを実感できるこの瞬間は、今の仕事をしていてよかったと感じますね。
もともとはそこまで宇宙に詳しかったわけではありませんが、今では『宇宙』『ロケット』という言葉に自然と心が動くようになり、関われていることを誇りに思います」
設計開発で育まれた“伝える”力
棚橋は大学で機械工学を学び、研究室の教授の紹介でアビストへの新卒入社を決めました。
「1つの分野にとどまらず、いろいろな業界・プロジェクトに関われることに魅力を感じました。幅広い経験ができそうだなと。また、大学で学んだことを生かせる『“設計開発”を仕事にしたい』という想いもあり、アビストを選びました」
入社後は大手エンジニアリング会社に配属され、モーターの設計開発に携わりました。フルモデルチェンジの基幹機種開発では、企画段階から試作、評価まで幅広い工程を担当。設計開発者として濃密な経験を積みました。
「アイデアを出してもすぐには通らず、翌日にはまた議論が繰り返される。限られた時間の中で、どうすれば相手に納得してもらえるか、伝わる資料を作れるか、常に試行錯誤することが求められました。
ハードな一面もありましたが、この経験で『伝える力』が身につきました。今の仕事は、取引先の方に依頼をする機会が多く、これまでの経験がとても役に立っています」
モーター設計から宇宙開発へ。挑戦の先に広がった、新たなステージ
モーターの設計開発に10年近く携わっていた棚橋。しだいに現場業務だけでなく、チームリーダーとしてマネジメントを任される機会も増えてきていました。
「年齢や立場を越えて人と関わる機会が多い環境でしたし、アビストの社員も多くいる配属先だったため、親睦会や飲み会も盛んで、とても働きやすい環境でした。
ただ、マネジメントでの経験を通じて得た視点も大切にしつつ、技術者として、新しい環境に挑戦したいという想いが強くなったんです」
その想いを支店長や営業担当に相談し続け、自分のやりたいこと、めざす姿を具体的に整理していきました。そんな中、タイミングが重なって提案されたのが、航空・宇宙部品の大手メーカーでの開発業務でした。
「『宇宙』と聞いたときは、難しそうだなと思いましたが、スケールの大きさを知るにつれて、『こんな仕事に関われるんだ』とワクワクする気持ちに変わりました。不安よりも挑戦したい気持ちのほうが大きくなったんです」
配属された当初は、専門用語や略称の多さに戸惑うことが多かったと言います。さらに、仕事の進め方にも大きな違いがありました。
「以前は自分で図面を描いたりCADを操作することが中心でした。現在は『こういう形状にしてほしい』と技術的な業務を依頼する側に回ることが多く、正しく依頼することの難しさを実感しています。
また、宇宙開発ならではの専門用語も多く、最初に渡された資料はアルファベットの略称ばかりで、理解するまでに時間がかかりました。ですが、今は少しずつ慣れてきているところです」
そんな中でも以前の仕事から変わらず大切にしていることは「直接会話すること」だと話します。
「メールやオンラインでのやり取りもできますが、相手に直接会って話すと、お互いの信頼も生まれますし、やり取りもスムーズになります。なにより、話を聞いた相手の温度感もこちらに伝わってくるんです。だからこそ、相手との都合が合えば直接会って話すことを心がけています」
自らの成長で、アビストチーム拡大へ。“夢のある仕事”に携わる仲間を増やしたい
棚橋は今後、自分自身の技術を磨きながら、アビストチームの規模拡大に貢献したいと話します。
「まずは自分の技術を高め、任される業務の幅を広げることで、アビストのチーム拡大につなげていきたいです。
アビストのメンバーはお客さま先でも制限なく幅広い業務に携わり、プロフェッショナルとして活躍していると感じています。そんなアビストのメンバーが増え、チームが大きくなれば、アビストが担える業務の領域もさらに広がっていき、お客さまに貢献できる部分も増えていきます。
そのためにまずは自らが先陣を切り、できることを増やしていくことが重要だと考えています。その結果、将来、『棚橋さんがいたからここまで規模が大きくなったんだよ』と言われるような存在になりたいですね」
「前向きでモチベーションの高い人が多く、一緒に宇宙分野に挑戦できるのがとても楽しい」と語る棚橋。だからこそ、「アビストからもっと仲間を増やしていきたい」と続けます。そんな棚橋から最後に、これから共に働く仲間へ向けてメッセージがあります。
「宇宙に少しでも興味がある人にはぜひ飛び込んできてほしいです。宇宙って、やっぱり“夢”があるんですよね。ロケットの開発から衛星打ち上げ、さらには施設の保守や運用まで、一連の流れに関われるチャンスがあるのは大きな魅力です。
技術面でも、普段は経験できないようなスケール感を味わえます。たとえば、扱う温度で言えば、数千度から極低温まで、極限環境を相手にすることも。決して簡単な仕事ではありませんが、だからこそ、そこに挑戦できることがとてもおもしろいんです。
また、アビストには支店長をはじめスタッフがとても親身にサポートしてくれる体制があり、『最近どう?』と気にかけてもらえる機会が多いです。不安な部分があっても、乗り越えていきやすい環境だと感じます。
たとえ、宇宙への興味がすぐに湧かなくても、アビストは取引先が幅広いので、興味のある分野がきっと見つかると思いますよ。『こんな技術者になりたい』という想いさえあれば、その実現をめざしながら成長していける環境が整っています。誠実に仕事に向き合える人なら必ず活躍できると思いますね」
未知の領域への挑戦を恐れず、棚橋は宇宙開発の現場で経験を積み、自らの成長を実感しています。アビストは、そんな挑戦の先にある未来を共に見守り、支え続けます。
※ 記載内容は2025年8月時点のものです
