“信頼の和”で価値を生み出す、アビストの事業と強み
当社は1998年に事業を開始し、2006年に会社を設立しました。設計開発事業を中心に、多くの企業へ技術を提供し、2026年3月17日で設立20年を迎えました。
創業当初から、まだ一般的ではなかった3D-CADを活用して設計開発を行える技術者を多く育成してきました。そしてその技術をさまざまな分野のお客様に提供し、事業を拡大してきました。現在は、機械設計開発事業、電気電子設計開発事業、システム開発事業、AI事業を展開しています。
当社の売り上げの6割を占めるのは自動車関連です。とくに、自動車部品におけるボデー分野、ランプ分野、内装分野の開発を得意としています。そのほかにも、玩具や医療機器、農業器具や航空宇宙関連、システム構築など多様な分野で設計技術を提供しています。
現在は、人財育成の強化を最重要テーマの一つとして位置付けています。新卒研修の充実化、現場を支えるリーダー層の育成、社員の自律的な成長を促すための制度の整備を進めることで、社員一人ひとりが力を発揮しやすく、挑戦し続けられる環境づくりを進めています。あわせて、デジタルソリューション分野への注力や、AI技術を活用した設計支援ソリューションの開発、さらにはベトナムをはじめとした海外展開にも取り組むことで、事業を拡大していく考えです。
当社の強みは、単なる技術の提供にとどまらず、お客様の課題に深く入り込み、開発の初期段階から一体となって価値を生み出している点です。これは、企業文化でもある「信頼の和」を大切にしながら、20年以上にわたり一つひとつの仕事に誠実に向き合い、お客様と深い関係性を築いてきた結果として、知見の深さや確かなノウハウが蓄積されているからこそ実現できているものだと考えています。
若手時代から常に意識していたのは、“お客様目線であるか”
私自身、アビストに入社する前の20代から30代半ばまでは食品系の企業で働いており、先輩に叱咤激励を受けながら、日々勉強し、時間や休みもあまり気にせず仕事に向き合っていたと思います。ただ、それが嫌だとか、強要されていたわけではなく、自分の中に「お客様に貢献したい」という強い想いがありました。
当時は「競合会社に負けたくない」という思いもありましたが、振り返ると常に考えていたのは、「お客様の目線で考えられているか」ということでした。食品系の商社で営業をしていたこともあり、自社の商品を売ろうと自分本位で考えていると、どこかで必ずうまくいかなくなるのです。そうではなく、お客様が何に困っているのか、どうすればより良くなるのかを考えて行動する。そうすることで、「この人は自分のことではなく、お店のことを考えて提案してくれている」と信頼していただき、困ったときに助けていただいたり、結果的に仕事も広がっていきました。
当社においても、これまで働いてきた社員がお客様との信頼関係を築いてきてくれたことで、今も継続して取引いただけていると思っています。私自身も、社員と話をするときには、「この人はお客様のことをちゃんと理解して言っているのかな」ということを気にしながら聞いています。
一方で、若い頃には失敗もたくさん経験しました。前職での営業時代、納品した商品が夏の急な夕立で濡れてしまい、クレームが入ってしまったことがあります。対応としては指示を受けた場所に納品したためこちらに不備はなかったのですが、現地に出向いて謝罪をし、取引もほとんどなくなるという経験をしました。ただ、その時に感じたのは、すべてを受け入れるのではなく、曲げてはいけない部分はしっかりと持つことが大切だということです。折れるべきところと、折れてはいけないところを見極める。この感覚を持つことは今でも大切にしています。
風通しの良い、声を挙げやすい組織風土をめざす
2012年にアビストに入社した当初は、まだ会社の理解は浅く、まずは創業者である父が社長として事業を進めやすいようにサポートしていこうという想いで関わっていました。
しかし、数年働く中で、徐々に組織の課題が見えてきました。当時は強いリーダーシップによって事業は成長していましたが、現場の声を求める一方で、その声が思うように挙がってこない状況があったのです。私自身も「こうしたほうがいいのではないか」と意見は伝えていましたが、社員にとっては意見を発信しづらい雰囲気があったのだと思います。
そうした中で、私の価値観に大きな影響を与えたのが、当時子会社であったアビストH&F(現在は吸収合併)で社長を経験したことです。規模は小さくても、社員が一生懸命働いてくれているからこそ会社が成り立っている、ということを実感し、もっと社員が働きやすい環境をつくっていかなければならないと、より強く感じました。
現在は代表として、社員が働きやすく、役職や立場に関係なく意見が言える、風通しの良い組織づくりに注力しています。例えば、各責任者の役割やミッションを明確にし、より責任を持って取り組める体制を整えています。さらに、部門を越えたワーキンググループを設置し、組織全体の一体感の強化や、他部門の意見を取り入れながら知恵を出し合える環境づくりを進めています。
社員から「こうしたい」という意見があれば、まずは挑戦してもらい、その結果を振り返り次につなげていく。とくに技術の分野においては、現場の社員の方が圧倒的に詳しいので、その力を信じて任せています。信頼して任せることは、同時に不安もあります。それでも、任せて社員たち自身が判断することで、主体性や責任感も育っていくと思うのです。こうした環境づくりを進めることで、若手社員も早い段階から挑戦し、自身のなりたい姿に向けて成長できる機会を広げていきたいと考えています。
大切なのは好奇心と挑戦し続ける姿勢
若いうちはぜひ好奇心を持って思いきりチャレンジしてほしいと思っています。当社は技術者が多い会社ですが、最初から高いスキルを持っている人は多くありません。技術は後から身につければいいことで、それよりも大事なことは、人として明るく、前向きで、へこたれずに好奇心をもって挑戦し続ける姿勢です。若いうちはそのような人間性の部分をしっかり身につけていっていただきたいと思います。
技術職というとメーカーで働くことを志望される方も多いと思います。当社も多くのメーカーのお客様と取引をしています。もちろん、大きな組織の中で働くことも魅力的ですが、その中でやりたい仕事に就けるかどうかは、必ずしも思い通りになるとは限りません。一方で、当社のような会社は、さまざまな企業様とお取引がありますし、自分のやりたいことは比較的実現しやすい環境にあると思います。ある分野をしっかり経験したうえで、「次は別の分野に挑戦したい」といった希望も、実現できる可能性は十分にあります。自分がどんな技術者をめざすのか考えながら、成長していける環境だと思っています。
当社はまだ発展途上の会社です。だからこそ、共に成長していける余地はありますので、そのような環境に魅力を感じていただける方には、ぜひ選択肢の一部に入れていただきたいと思います。
みなさまと一緒に働ける日を楽しみにしています。
※ 記載内容は2026年3月時点のものです
