アビスト社員の授業をきっかけに知った、モノづくりのおもしろさ
2013年にアビストに入社した杉山。入社のきっかけは大学の授業でした。
杉山 「大学は当時珍しいロボット技術を学べる学科へ進学しました。もともとモノを作ることが好きで、ロボットを作れるようになりたいと考えていました。アビストに入社したいと思ったのは、大学生の時、設計の授業があり、その先生がアビストの社員だったんです。
授業では主にCADの使い方を学び、最後に制作実習がありました。まず、ブロックの寸法を測り、それをCADに落とします。そのブロックから、1人1部品をつくり、30人のクラスメンバーで1つのロケットを完成させる課題でした。時間の制約もあり100点満点の仕上がりではなかったのですが、1つのものを3D-CADを使ってみんなでつくる経験がとても楽しくて。こうした機会を与えてくれたアビスト社員の授業を通じて、アビストに入社したいと考えるようになったんです」
入社試験にも合格し、念願がかなって2013年にアビストに入社した杉山。入社後の研修は、大学で学んだことが役に立ったと語ります。
杉山 「3D-CADの設計は知っていることが多く、余裕を持って臨めました。研修の担当者が、大学で私の授業を受け持っていたこともあり、私がサポート役を任され、同期の質問などにも答えていました」
約1カ月の研修は順調に終わり、すぐに自動車のランプ設計チームへ配属されました。ただ、新人のころは何かと反省することが多かったと語ります。
杉山 「当時は勤務態度に問題が多くて……。CADのスキルがあるという自信から、慢心してしまっていたんだと思います。入社3年目くらいに上司から、『杉山くんは力があるのに惜しいね』と言われました。あと少し努力すれば評価が上がるとアドバイスされ、気持ちや態度を改めました。仕事をまじめに頑張れば、きちんと評価はついてくる、そして仕事はやればやるだけ認めてもらえるということに気づいたんです。
自分の意識が変わってからは、周りのことにも目を向けられるようになりました。私はチームの後輩たちの指導や教育内容に改善の余地があると考え、チームの教育に力を入れました。そのように気づいたことを次々と行動に移していたら、ちゃんと上司が見てくれて、高く評価してもらえました」
答えを教えず問いかける──主任としてメンバーの成長を促すために
杉山は入社してから一貫してランプの設計業務に従事し、2023年4月現在は、主任を務めています。
杉山 「主任として10人のチームをまとめています。ランプの設計にかかる期間は、製品の大きさや複雑さにより1~2年ほど。現在は大きなプロジェクトを手掛けており、2022年の4月から約1年かけて行っていますが、まだ半分程度の進捗です」
規模が大きく長期にわたるプロジェクトを、主任としてリードしている杉山。仕事をする上で大切にしていることは、「どうしたらおもしろくなるか、ワクワクするか」だと語ります。
杉山 「仕事はときに単調だったり面倒だったりすることもありますが、その中でどうしたらおもしろくなるか、ワクワクしながら取り組めるかを考えています。そして、どうしたら少しでも効率良くできるか、速くできるか楽しみながら取り組んでいます。たとえば、残業になってしまいそうなときにゲームの要素を取り入れたり、メンバーが好きなアニメのセリフを使って鼓舞したり。メンバーの一人ひとりに響く言葉を考えて、モチベーションを高められるようにしています」
また、杉山は主任として心がけていることがあると語ります。
杉山 「答えを教えるのではなく、自分で気づくように問いかけを行うことです。答えを教えるのはその場では早くて良いのですが、応用がきかないため同じことが繰り返されてしまう可能性が高くなります。自分で考え、導き出した答えは記憶に残りますし、今後使える知識となっていきます」
コンテストへの挑戦によって変化した、チームメンバーの意識
2023年1月にアビストは長期ビジョンである「デジタルでものづくりに貢献する企業」に資するビジネスアイデア、自社業務の効率化や付加価値向上につながるアイデアを、全社員から募集するコンテストの実施を発表しました。
実現性・拡張性・売上/利益への貢献度などを総合的に勘案し、10月には受賞アイデアを発表する予定です。受賞作には賞金が授与され、実際に会社が事業着手するものについては、売上利益の貢献度に基づいて賞金が増額して支払われます。このコンテストに社内でいち早く応募したのが、杉山でした。
杉山 「私は2017年から、こんなサービスや商品があったらいいなという新規事業を20件以上書き溜めています。今回コンテストの募集を見て、発表するチャンスが来たと思い、まだ世の中で具現化されていないアイデアをすぐに応募しました。
実は大学生のころから社長になりたいと思っており、ビジネスアイデアは日常的に考えています。アビストは設計アウトソーシングが主事業ですが、そこから水素水など新規分野に挑戦しているので、会社に貢献しながら自分のアイデアから新たな事業ができたら嬉しいです」
そして杉山は、チームメンバーにも受賞をめざして応募しようと声をかけました。
杉山 「最初、どんなアイデアを出せばいいのか戸惑っていたメンバーも、私がアイデアを見せて話すうちに、『自分だったらこういうものがあったらいいと思う』などアイデアが出るようになってきました。
業務をしているとどうしても集中力が低下するときがあります。そんなときにメンバーに息抜きも兼ねていい案がないか声をかけています。加えて、月次の会議で、報告事項の伝達に留まらず、何かビジネスアイデアにつながる困りごとやあったらいいと思うことを発表する時間をつくりました」
チームの会議を行うことによって、メンバーにも変化が現れてきたと杉山は語ります。
杉山 「以前は会社の決まりだから、いつもこのように行っているからなど疑問を持たずに業務を行っていた人が、会社全体のことを考えて、自分が勤める会社がこうなったら良いのではないかという未来のビジョンを掲げて、私へ相談してくるようになりました。この動きを広げるためにも、社内のSNSや掲示板をつくってはどうかと提案しています。
社内で改善したいと思うことや、こうした方が良いという提案、今回募集しているビジネスアイデアなども、自分やチーム内だけだと共感が得られないこともあります。しかし、他の拠点で同じように感じている人や、解決のアイデアを持つ人がいるかも知れません。自分の発言に誰かが返してくれる──そんな場がつくれないかと考えています」
まず肯定することで伸ばす──自分が受けた教えを後輩たちへ
ビジネスアイデアコンテストに応募した杉山は、2023年3月に幹部に向けてプレゼンテーションを行いました。
杉山 「多くの幹部の前で自分のプランの内容をきちんと説明しなくてはならなかったので緊張しました。しかし、場がとても温かく、何を話しても肯定してもらえる、認められる雰囲気だったので、充実した気持ちで発表を終えることができました。この時に感じたことは、上位役職者の度量が大きければ部下はおのずと成長していくということです。
私も今後の業務において、『肯定する』ことを大切にしたいと思いました。もっと効率的なやり方を知っていても、『そういうやり方もあるよね』とまずは肯定する。そして他のやり方もあるか問いかけるようにしていけば、より良い方法を考えてくれるのではないかと思います。今期分のコンテストは6月末までアイデアを募集しているので、チームのミーティングでプレゼンテーションを行う機会を、一人ひとりにつくりたいですね」
そして、今後のビジョンとして一人ひとりが主体的に成長していくチームをつくりたいと続けます。
杉山 「周りの意見が気になり、手を挙げるのをためらってしまうことがないよう、やればやるだけ評価されるチームにしていきたいと思います。そして、社内で一番おもしろいチームをつくりたい。チームには快活な人、おとなしい人、地味なことをコツコツできる人など、個性豊かな人がそろっています。各自の個性、得意分野を活かして、チームとして最高の仕事を楽しみながらできれば理想です。一人ひとりが楽しんで仕事をしているエネルギーが全社へ伝わっていくと、会社も変わると思います。
そして、新人のときに『杉山くん、惜しいね』と言われたことで自分が変わったように、その人に合った言葉をかけられる存在になりたいです。アビストは若い会社で上司も若いため、新人でも年齢に関係なく活躍できる機会は多数あると信じています」
コンテストへの応募をきっかけに、新たな目標に向かって歩み出した杉山。これからもチームメンバーと共に、楽しみながら挑戦を続けていきます。
社内のアイデア募集はこれからも継続していきます。新規事業のアイデアを生み出し、実行していく人材をアビストは応援しています。
※ 記載内容は2023年4月時点のものです
