アビストでは今年度から、複数の拠点からメンバーが期間限定で一つの拠点に集まり、短期間で幅広い経験を積みながら社員のスキルアップにつなげるプロジェクトを実施しています。
他拠点の業務や異なる業界・企業規模の設計開発に触れることで、技術スキルだけでなく、関係者との調整力や業務の進め方、管理能力なども実践の中で磨いていきます。
習得した知識や経験は各拠点へ持ち帰り、組織全体の成長につなげていくことで、アビスト全体の技術力と社員の成長を支えていきます。
今回は、このプロジェクトに参加した3人の社員が、挑戦のきっかけや成長、チームで助け合う環境について語ります。
メンバープロフィール
左から
宇都宮支店 吉留 辰哉
2011年に入社後、自動車部品メーカーにて、外装樹脂部品やシート設計開発に携わる。今年4月よりプロジェクトに参加し、大手自動車メーカーの車の内装部品の不具合対応や改善策の検討を担当。趣味はゲーム・アニメ・漫画、休日はテニスやバンド活動も。
名古屋支店 村本 順哉
2017年に入社後、工作機械用モーター設計を中心に経験を積み、1月よりプロジェクト参加し、新規車種のエアコン周辺設計を担当している。趣味は、プラモデル作り、3Dプリンタ、料理。
大阪支店 中田 真至
2013年に入社後、紙おむつ製造機の設計開発、農業用車両の設計を経験。今年1月後半よりプロジェクトに参加。現在は量産部品設計や委託会社との調整業務を担当。趣味は漫画、アニメ、ゲーム、コンサート鑑賞。
当記事では下記のテーマについて各メンバーが語っています。
・社内プロジェクト(拠点横断育成プロジェクト)参加のきっかけ
・現在の仕事内容
・参加してみての面白さや学び、環境について
・成長を感じたポイント
・アビストチームの雰囲気
・今後の目標
――プロジェクトに参加しようと思ったきっかけは?
村本:声をかけてもらったとき、最初は不安もありました。これまでの設計とはまったく違う分野への挑戦であり、ひとり暮らしも始める必要がありました。
しかし、新卒のころからとてもお世話になった上司に、『拠点の代表として頑張ってきてほしい!』と背中を押してもらえたことで、最終的には参加することに決めました。また、兄弟が近くに住んでいたことや、引っ越し代や家賃支給などの経済的なフォローが手厚く、精神的・物理的なハードルが下がったことも大きかったです。
吉留:拠点長と今後の役割について話す中で、現状のままでは成長の幅が限られてしまうことに気づき、新しい環境で学ぶ必要があると感じました。当初はプロジェクト自体が厳しいイメージがあり、環境の変化についていけるかという不安はありましたが、拠点の後押しもあって『やってみよう!』と思い、今回参加を決めました。
中田:もともとチャレンジすることに抵抗はなかったんです。こういった成長のチャンスがあるなら挑戦したいと思い、参加を決めましたね。
――プロジェクトでは具体的にどんなお仕事をされているのですか?
吉留: 量産車の内装部品の「不具合対応」が主な仕事です。具体的には、世に出ている車の内装部品に不具合がないかを調査し、問題があれば改善策を考えます。その後、関係各所や部品をつくる取引先に内容を伝え、対応をしてもらいます。部品が年度ごとに変わるので、その対応を考えることもあります。現在は3人チームで1つの車種を担当しています。
村本: 新しく開発される車のエアコン周辺部分の設計を担当しています。部品同士の関係性を確認し、外注メーカーに3Dモデルのデータを渡して製作可否を検討、見積もり依頼を行い、結果を報告しています。
中田:吉留さんと似ていますが、量産車の部品の不具合対応やマイナーチェンジに伴う部品の設計、外部委託会社との調整・業務の割り振りなどを担当しています。
――実際にプロジェクトに参加してみていかがでしたか?
吉留:これまでも自動車に関わる設計開発に携わってきましたが、業界全体の流れや社内外の調整を経験する機会は限られていました。しかし、現在は自分で資料を作ってプレゼンを行い、多くの関係者と連携しながら業務を進めます。いろいろな部署や関係者と関わる中で、車づくりに関わる人や工程の全体像を広く見ることができています。
また扱う部品の数も多く、法規や要件も膨大で覚えることも多いですが、その分「スケールの大きさ」や、「おもしろさ」を感じながら働けていますね。
中田:これまで経験のなかった調整業務を任されることになり、最初は戸惑いがありました。部品の知識がない状態で社内外の人とやり取りしながら説明するのは難しく、どう伝えればよいか手探りでした。相手の求めることと自分の伝えたいことのズレに悩む場面もありましたね。
それでも、周囲にいるアビストの社員にはわからないことも聞きやすく、そうした支えがあったおかげで、当初の不安は次第になくなり、今では『とてもありがたい環境だな』と感じています。
村本:前の職場でも外注メーカーとやりとりは多かったため、調整業務についての大きなギャップはありませんでした。ただ、情報の扱いや共有の方法など、細かいルールが多いことに最初は驚きました。
これまでの仕事では、業界柄ここまでの細かいルールは定められていなかったんです。自動車ならではの「品質の高いものをつくるための仕組み」がしっかりしていて、これまでとは違ったものづくりのプロセスや考え方に触れられることが、すごく良い学びになっていますね。
――異動してから半年~1年となりますが、成長を感じたポイントは?
中田:異動してから、他部署や仕入れ先との調整業務がスムーズにできるようになってきました。毎週顧客先のマネージャーに報告する機会もあり、限られた時間で相手が求める答えを的確に伝える力も身に付いたと思います。
もともと積極的に話すタイプではなかったのですが、多くの関係者と密にコミュニケーションを取らないと仕事が進まない環境のおかげで、自ら声をかけてやり取りすることが増えました。大阪支店に戻ったときも『クールなイメージだったのに変わったね』と言われることがあります(笑)。
吉留: 中田さんと同じですが、お客さまに報告するための準備をきちんと行うようになった点で成長を感じます。そのためには案件内容を正確に理解し、要件や関係部署を把握しておく必要があります。
また、これまで外装樹脂やシートだけを担当していたのが、現在は内装部品全般(シートを除く)を担当しており、知らない用語や要件も多いです。顧客先のマネージャーの方からアドバイスをもらいながら、わからないことはメモしてまとめ、見直すことで少しずつ理解できるようになりました。
村本:参加当初は、モデルの3Dデータ修正に時間がかかることがありましたが、最近ではお客さまから『作業が速くて助かる』とお褒めの言葉をいただき、作業スピードが上がったことに成長を感じています。
また消費者が直接触れる製品に関わるため、命に関わる部分への意識を高く持ち、チェックがよりしっかりできるようになったと思いますね。
――プロジェクト先のアビストのチームの雰囲気はいかがですか?
吉留:右も左もわからない状態でプロジェクトに参加しましたが、チームのフォローが手厚く助かっています。とくにリーダーには仕事以外のことでも気にかけてもらい、仕事終わりに食事に誘ってもらうこともあり、とてもいい環境だと感じています。
村本: 私もそう感じます。初めて使うソフトもあり、わからないことがあっても気軽に質問できるのがありがたいです。趣味のプラモデルの話などで盛り上がることもあり、コミュニケーションは取りやすいですね。
中田: オンオフの切り替えがはっきりしていて、緩めるときは緩め、締めるときはしっかり締める文化があり働きやすいです。
――皆さんありがとうございます。今後の目標は?
吉留:私自身、今後も技術職として成長していきたいという想いがあります。今回のプロジェクトでこれまで経験できなかった調整業務や幅広い設計経験をいかして、宇都宮支店に貢献していきたいですね。戻った際には、キャリアの選択肢はいろいろありますが、経験を活かして、支店としてお客さまとの「旗振り役」として頑張れたらいいなと思います。中長期的には、支店の規模を拡大に向けて、その推進力を生みだす存在になりたいですね。
中田:大阪に戻った際には、大手のお客さま先での開発業務の拡大や人数増加を担いたいと思っています。実際、支店長にも、『より責任のある役職にしてほしい』とお願いしてきました(笑)将来的にはそのような役職者としてチームをまとめるポジションに就きたいと考えています。
村本:将来的には今回の経験をいかして上の役職もめざし、技術職としてスキルを磨きつつ、周囲やチームメンバーの管理もできるようになりたいです。そして、名古屋支店の規模拡大に貢献し、その中でリーダーとして働くことをめざしています。
――ありがとうございました。
挑戦に迷いながらも一歩を踏み出した3人の社員。話す姿からは、やりがいと楽しさがあふれていました。アビストでは、挑戦したい社員を支え、安心して新しい経験に取り組める環境を今後も提供していきます。
