融資やビジネスマッチングなど、さまざまな領域から法人のお客さまの課題解決を支援
藤枝は、取引先を訪問し、ニーズに合わせた解決策やアドバイスの提供を行うBAとして活躍しています。
「銀行というと法人のお客さまに融資を行うイメージが強いと思いますが、私たちBAはお客さまの幅広い困り事に対して解決策を提案する、いわば『なんでも屋』のような存在です。
事業の運転資金や設備投資のための融資を行うこともありますが、お客さまの事業の成長に向けたアドバイスや、ビジネスマッチングというかたちでお客さまの課題解決につながる他社サービスを紹介することもあります」
一方、藤枝は新規取引先の開拓にも携わってきました。お客さまにとって良き相談相手となるために、訪問前の事前準備は欠かさないと言います。
「お客さまのホームページなどを閲覧し、会社や事業に関する情報を細かく確認しています。新商品のプレスリリースなど、事前につかんだ情報を話題として取り上げることをきっかけに、お客さまが直面している困り事や悩みを話してくださるケースもあるからです」
取引先の課題はさまざま。的確な解決策を提案するうえで、支店で開かれている商品サービス勉強会が、情報収集の助けになっていると話します。
「1~2カ月に一度、取引先の方をお招きして自社商品やサービスについてレクチャーしていただく機会があり、そこで紹介された商品やサービスをお客さまに提案することもあります。
例えば、インボイス制度の導入を控え不安を抱えていたある医療機関のお客さまに、勉強会に参加してくださった企業を紹介し、ビジネスマッチングが成功したケースがありました。医療機関の経理担当者からは、『システム導入によって業務負担が軽減された』と喜んでいただいています」
取引先には単独で訪問することが多いと言う藤枝。しかし、BA同士が協力して成果を出すことも大切にしてきました。
「支店には15名のBAが在籍し、2チームに分かれて活動しています。1名でお客さまを訪問することもありますし、難易度の高い交渉の際は、チームリーダーや副支店長、支店長に同行をお願いすることも。提案内容についてはもちろん、細かな事務作業も含め、互いに分からないことを気軽に教え合うなど、チーム内の雰囲気は良好です。
個人の努力が求められる場面もありますが、メンバーとの対話から得られる学びや気づきは少なくありません。互いに切磋琢磨しながら成長するために、チームワークをとても大切にしています。
さらに、私が務めるポジションでは、若手行員の悩みにすぐに気づいて対処できるよう、広く気を配るよう心がけています」
38歳でBAに。個人ローン業務以外の強みを身につけたいとジョブチェンジを決意
2004年に山梨中央銀行に入行した藤枝が最初に配属されたのは県内店舗。同支店に在籍した3年間、多くのチャンスを与えられ、多様な業務を経験しました。
「預金や窓口業務を担当するつもりで入行しましたが、当時の支店長が、『この業務もやってみる?』と、仕事の幅を広げる機会を積極的に提供してくれました。誘われるまま新しい業務に次々挑戦し、渉外係以外の業務はすべて経験したと思います」
2007年10月、藤枝は本店営業部融資課へ異動。個人ローンを専門に担う部門で、住宅ローンなど個人の相談に対応します。その後も、住宅ローンに特化した部門で経験を積み重ね、専門性に磨きをかけました。
そして、2015年と2017年の2度にわたって育児休業を取得。BAに転身したのは、2度目の育児休業から復帰した2020年のことでした。
「当時の上司から、『BAをやってみない?』と声をかけてもらったことがジョブチェンジのきっかけです。当時、私は38歳。今後も銀行で働き続けることを視野に入れ、個人ローン業務以外の強みを身につけたいと考えていたタイミングだったので、新しい挑戦に踏み出すことを決めました」
相互扶助の組織文化に支えられ成長。BAとして見つけた新たなやりがい
BAとしてキャリアをスタートさせた藤枝でしたが、胸中にあったのは、新しい仕事への期待ばかりではなかったと振り返ります。
「BAは忙しい職種だという先入観があったので、育児と両立できるだろうかと心配でした。また、BAは経営者の方とお話しする機会が多いポジションです。提案力不足に対する焦りも感じていました」
しかし、勉強会を積極的に開催するなどチームメンバーに温かく迎え入れられたことで、その不安は徐々に解消されていきます。支店に根づく、相互扶助の組織文化が藤枝を支えてきました。
「子どもの急な発熱や学校の用事などでお休みをもらうこともありますが、皆さんとても快く受け入れてくれています。支店には、育児中の男性BAがいるほかそれぞれのメンバーが家庭の事情を抱えながら仕事をしていて、互いに補完し合う風土が浸透しているのが特徴です。誰かが困っているのを見かけたときは、いつでもサポートするつもりで働いています」
2024年で、BAとしてキャリアは5年目。安心して働ける環境で、藤枝は着実に成長を遂げてきました。
「最初は、なかなか案件につながらず悩んだこともありましたが、勉強会を通して商品知識を身につけるに従って、お客さまの会社の一員になったような気持ちで提案できるように。その結果、お客さまからさまざまな悩みを共有いただけるようになっていきました。
お客さまは親切に教えてくださる方ばかりです。決して飾らずに、分からないことは素直に尋ねることをいつも意識しています」
個人ローン業務を担当していたころ、お客さまから「藤枝さんのおかげで家を持つことができた」と感謝されることがやりがいになっていたと話します。BAとして、新たなやりがいを見いだしています。
「八王子市の広報誌や、街を歩いていてたまたま見つけた企業に飛び込みで訪問することがあります。何度かお会いするうちに、『山梨中央銀行と取引がしたい』と言っていただけると、大きな充実感があります。また、お客さまの課題に合った提案ができて、喜んでいただいたときの喜びも格別です。
入行後、預金や為替、融資などの業務を経てきたことが私の強み。過去の経験が、BAとして銀行業務への深い理解につながっていると思います」
「女性だから」「ママだから」と諦めず、誰もが自分の望むキャリアを築ける組織に
今後も、BAとしてキャリアを歩んでいきたいと話す藤枝。さらなる高みを目指すつもりです。
「BAとしてお客さまの課題を解決するためには、学び続ける姿勢が欠かせません。資格取得を通じて業界知識を身につけるなど、コツコツと勉強を続けていきたいです」
また、女性BAの仲間を増やすことも目標の一つです。
「私自身がやりがいを感じながら働くことができているので、女性のBAがもっと増えることを願っていますし、自分の経験を若手行員たちに積極的に伝えていきたいとも考えています。
別の支店で働くBAの女性と定期的に連絡を取り合ったり、たまに顔を合わせて悩みを共有したりと、横のつながりをつくりやすい環境があるのも当行の魅力。『女性だから』『ママだから』とキャリアを諦めることなく、興味のある方にはどんどん挑戦してほしいと思います」
一方、仕事と子育てを両立できているのは、周囲のサポートがあってこそ。積極的に声をあげることの大切さを藤枝は強調します。
「子どもが急に発熱するのは、仕方のないことです。職場では、いつも『何かあったときには、ピンチヒッターをお願いします』と伝えています。
早めに仕事を済ませたり、引き継ぎがしやすいよう準備したりするのは大前提ですが、メンバーが困っているときは喜んでサポートし、自分が助けを必要とするときはためらわず求めるべきというのが私の考えです」
また、社内制度にも支えられてきた藤枝。変革に向けたアクションも積極的に行ってきました。
「以前、先輩のママさん行員が人財部に要望を伝えたことで、育休取得期間が延長されたことがありました。より良い職場環境をつくるためにも、自分の考えを伝えていくことはとても大切なことだと思っています。
2024年からは、誰もが働きやすい職場環境の実現を目指す、行内のダイバーシティ推進チーム『Colors』にも加わりました。自分が感じている課題を起点として、働きやすい組織づくりにも貢献していきたいです」
BAとして、女性として、そして母親として挑戦を繰り返してきた藤枝。これからも、自らと組織の可能性を広げるために、新たな課題に挑み続けます。
※ 記載内容は2024年2月時点のものです
