BAとしてワイナリーを担当。農業分野での新たなビジネス創出にも意欲
中部地区本部でBAを務める竹田。お客さまのパートナーとして、夢を共にかなえることがミッションです。
「法人や個人事業主のお客さまの経営計画や課題についてヒアリングし、最適な解決策やアドバイスを提供することがBAの役目です。支店内はもちろん本部とも連携しながら、より良い提案の実現を目指しています。
支援の内容は、融資にとどまりません。お客さま同士のマッチングや社内業務のDXに向けたコンサルティングをはじめ、近年は支援の幅が大きく広がってきました。訪問先でのちょっとした雑談の中からお客さまのニーズを掘り起こして解決につなげていくなど、支店の営業活動の中心的な役割を担っています」
支店に所属するBAは5名。それぞれエリアごとに担当を分けていますが、竹田は同地域の多くのワイナリーを担当しています。
「支店がカバーする旧勝沼町、旧塩山市、旧牧丘町を含む山梨市南部や甲州市南西部は、ワイナリーが密集する地域です。以前にワイナリーに出向した経験があることから、私はエリアの枠を超えてワイナリーを担当しています。
コロナ禍やロシアによるウクライナ侵略などの影響で電気料金が急騰し、お客さまの経営が圧迫されているケースが少なくありません。最近では、価格設定や販売戦略、新しい販路の開拓に関する相談が増えています」
一方、竹田は山梨中央銀行のアグリプロジェクトチームの一員としても活動してきました。
「山梨市、笛吹市、甲州市の3市から構成される峡東地域は、シャインマスカットや桃といった果物の産地として全国的に知られています。これらの果物は、県内農産物の6割以上を占める大きな市場です。農業を取り巻く環境が大きく変わりつつある中、その変化をビジネスチャンスとして活かそうと立ち上げられたのが、アグリプロジェクトチームです。
同プロジェクトは、『生産』『販売先』『農業体験』『6次産業化』の4つのチームに分かれて活動しています。私は、このうちの生産チームに所属し、当行が主催した『アグリビジネススクール2023』で講師を務めた専門家の指導を受けながら、農場での栽培体験を通じて銀行としてどう貢献できるかを模索しているところです」
入行5年目からBAとしてキャリアを重ねてきた竹田。仕事をするうえで一貫して大切にしてきたことがあります。
「現状に満足せず、お客さまのビジネスを『もっと良くすること』を常に意識してきました。ライフスタイルも、ビジネスモデルも異なるさまざまなお客さまとの出会いを通じて、多様なモデルケースを蓄積してきたことが私の強みです。これを活かして、それぞれのお客さまに最適な提案をすることをいつも心がけています」
預金、マネーアドバイザー、BAを経て出向。山梨中央銀行で描く多彩なキャリアパス
山梨出身の竹田にとって山梨中央銀行は身近な存在でしたが、就職先として考えるきっかけになったのは、都内で開催された地元企業の説明会に参加したこと。金融を通じて地域経済の活性化に寄与したいと入行を決意しました。
「説明会に参加して、当行が県内の総預金残高のうち半数以上を占めていることを知りました。県内の企業や経済に大きく貢献できると感じ、強く惹かれたのを覚えています。
行員の働く姿が魅力的だったことも、入行を決めた理由の一つです。当時、銀行に対して堅苦しいイメージを持っていましたが、選考過程で出会った方々の誰もが柔和で親しみやすい印象で、とても素直な気持ちで面接に臨めた記憶があります」
入社後、支店に配属されて1年目に預金業務を、2〜4年目にマネーアドバイザーを担当した竹田。その後、自ら希望してBAの職に転じました。
「マネーアドバイザー時代は、個人のお客さまの資産運用を主に担当していました。お客さまから相談される機会が増えるにつれてやりがいも大きくなりましたが、次第に融資業務に興味が湧くように。その後、BAになったタイミングで他店への異動が決まり、BAとしてのキャリアをスタートさせました」
竹田が地元のワイナリーへ出向することになるのは、それから1年後。社内公募に応募したことがきっかけでした。
「初めての転勤とBAへのキャリアチェンジのタイミングが重なったため、新しい環境と業務になかなかなじむことができませんでした。当時、特に課題だと感じていたのが、お客さまのビジネスに対する理解力や想像力不足です。そんな折、たまたま目にしたのが出向の社内公募でした。
現場の仕事を体験できるワイナリーへの出向は、自分に欠けているものを補う、またとないチャンス。現状を変えるきっかけになると考え、応募を決めました」
山梨中央銀行では、人的資本経営の実現に向け、人財や働き方の多様性の確保に取り組んできました。そのため、社内公募へのハードルは思いのほか低かったと竹田は振り返ります。
「応募する段階においては上司の許可は不要です。今回は応募理由を伝えたのみで、とても自由度の高い制度だと感じました。
出向以外にも、ポストチャレンジやサイドジョブ、ジョブトライアルなど個人の成長を支援するキャリア制度が充実しているのが当行の特徴です。やりがいを感じながら働ける環境があると思います」
そうして丸1年、竹田は銀行の業務から完全に離れることに。しかし、挑戦への迷いはなかったと言います。
「不安がなかったと言えばうそになりますが、何より現状を打破したいという強い意志がありました。『銀行業務に活かすことは考えず、ただ現場で経験を積めたらいい』と上司に背中を押してもらえたことも心強かったです」
出向経験が、BAとして大きく成長するきっかけに。ワイナリーで学んだ新たな視点
竹田の出向期間は1年。その間、さまざまな業務を経験しました。
「ブドウの栽培からワインの製造、営業活動や店舗での勤務に至るまで、ワイナリー業務全般を担当しました。農場での作業から市場への出荷までの一連の工程に携われたことで、銀行のような形のないものを扱う仕事では得られない、手触り感のある経験を積むことができたと思っています。
各ワイナリーが手がける商品は、それぞれ異なります。どの銀行も同じような金融商品を扱うのとは対照的に、ワイナリーの製品には独自のブランド力があり、従業員たちが自社の商品に対して強い誇りを持っていることがとても印象的でした」
出向を終え、支店でBAとして着任してから約1年になる竹田。ワイナリーでの経験が多くの場面で役立っていると言います。
「出向中、県内外のワイナリーを見学したり、営業担当者から業界の事情を学んだりする機会に恵まれ、ワイナリーの業務だけでなく業界特有のビジネス課題への理解が深まりました。その結果、お客さまとの会話がスムーズにできるようになり、とても仕事がしやすくなったと感じています。
また、ワイナリー業界の商流に関する知識は、他業種のビジネスモデルにも応用が可能です。お客さまのビジネスに対する想像力が養われ、BAとして大きく成長することができたと思っています。
リサーチする習慣が身についたのも、出向を通じて異業界に身を置いたからこそです。お客さまについて知ることを、以前よりも楽しく感じるようになりました。ワインやワイナリーについて尋ねられるなど、行内で頼られる機会が増えたことも出向の成果の一つです」
地方銀行だから、山梨中央銀行だからこそ描けるゼネラリストとしてのキャリアを
今後も、引き続きBAとしてお客さまのビジネス成長に貢献していきたいと話す竹田。そこに、銀行員としての明確なビジョンがあります。
「得意分野があるのは良いことですが、銀行員に求められるのはバランス感覚です。さまざまな業種やビジネスモデル、そしてライフスタイルに精通することが強みになると考えています。未知の業界に積極的にアプローチし、スペシャリストではなくゼネラリストとしてキャリアを築いていくつもりです。
『山梨から豊かな未来をきりひらく』という当行のパーパスにある通り、仕事を通じてお客さまをより良い未来へと導くことが今の私の目標です。さまざまな知見を持つメンバーがいる当行でなら、それが実現できると信じています」
竹田が山梨中央銀行に入行して、2024年で8年目。中堅行員としての立場から、同行の魅力に触れながら新卒学生に向けて次のようなメッセージを送ります。
「当行にはさまざまな部門があり、担当業務は多岐にわたります。 さらに、出向などの人事制度が充実しており、新しいプロジェクトも次々に発足するなど挑戦機会にあふれた環境です。自分にできること、自分にしかできないことを見つけながら豊かな未来を一緒に目指しましょう。
まだ数字に表れていないことを経営者と共にゼロから形にしていくことが、地域に根ざす地方銀行の役割であり、『地域密着と健全経営』を経営理念に掲げる当行で働く醍醐味です。『自分が生まれ育った地元に恩返しがしたい』『地域の活性化に貢献したい』と考える方と同じ夢を追いかけられることを楽しみにしています」
地域の経済と暮らしを、より豊かなものとするために。新たな価値の創出を目指す竹田の挑戦と成長の物語は、まだ始まったばかりです。
※ 記載内容は2024年2月時点のものです
