仕事で大事なのは「自分の心が動く企画かどうか」
2023年で入社4年目を迎えるSato。現在は東京ドーム部でイベントの渉外業務と東京ドームシティのリブランディングに従事しています。
「東京ドーム部は、東京ドームで行われる野球イベントを担当する部署です。プロ野球をはじめ、都市対抗野球や大学野球などのアマチュアを含めた野球イベント全般を担っています。
その中でも私が所属している企画渉外グループは、野球イベントの主催者との窓口業務を主に担当しています」
たとえばプロ野球の試合の場合、Satoの渉外業務はイベントの開催日程が決まったところからスタートします。
「主催のご担当者様と顔合わせをした後、使用に際する契約書の締結から運用経費の価格交渉、下見のための日程調整、演出内容の安全性チェックなどを一手に担います。また、選手がプレーするグラウンドのメンテナンス、お客様が観戦されるスタンド座席の整備・清掃など、運営に必要なすべての調整も私の役割です。
また、イベント当日は現場に立ち合い、主催者様が設営を始める時刻にあわせて出勤し、イレギュラーな事象に対応できるよう体制を整えます」
さらにこれに加えて、Satoはふたつの業務を兼任しています。
「ひとつは、東京ドームシティのリブランディングです。具体的には、Instagram、Facebook、X(旧Twitter)の運用と、ツアーガイドの説明付きで施設を見学できる『TOKYO DOME TOUR』の企画・実施を担当しています。
2022年、東京ドームシティの大規模リニューアル実施にともない、SNSアカウントを立ち上げました。現在は、施設に関する情報のほか、野球以外のさまざまなイベント情報、コンサート当日の会場の雰囲気など、幅広い魅力の発信に力を入れています。
東京ドームのアカウントで発信した有名アーティストのコンサート投稿をきっかけに、コンサートの来場者が野球に興味を持ってくださることがあるかもしれません。もちろん、その逆も然りです。さまざまなコンテンツがあるからこそ、特定のものに偏ることなく、あらゆる角度から新たなファンを獲得する目的でSNSを運用しています。
もうひとつ、ボールボーイ、ボールガールの採用と労務管理も担当しています。彼ら彼女らは、イベントを円滑に行うための大切な人材です。試合前にミーティングを実施して、試合を決して止めないこと、サポートメンバーとして謙虚な姿勢で臨むことへの意識づけを行ったり、試合後の反省会に同席してアドバイスをしたりするなど、モチベーションの醸成にも取り組んでいます」
東京ドームシティの大規模リニューアルを経て、企画に携わる場面が増えてきたと言うSato。エンターテイメントビジネスに関わる上で大事にしていることがあります。
「『自分の心が動くかどうか』を重要視しています。自分の心が動かない企画では、お客様の心を動かすことはできないと強く考えているからです。
『自分の心が動くくらいの企画か?そして、それらを実施する準備は十分か?』
……など自問自答し、お客様が楽しんでいる様子を明確にイメージできるような企画を提案・実施することを心がけています」
就職活動でもエンタメを忘れない企業姿勢に感動し入社を決意
高校時代は野球漬けの毎日だったと話すSato。しかし、就職活動で大事にしていたテーマは「街づくりに関われること」だったと言います。
「大学時代は建築や空間分野を学んでいました。街づくりに興味があったのは、自分の生い立ちが影響しています。
小学校まで都会で育ちましたが、中学からは一転して自然豊かな街へ。普段あまり見慣れないせいか、商業施設やレジャースポット、観光名所などにはそれぞれ異なる表情があること、そしてそこを訪れる人の特徴にも違いがあることに気づき、おもしろみを感じていました」
「街づくり」をキーワードにディベロッパーを中心に就職活動をすすめている中で、東京ドームが「東京ドームシティ」という「街づくり」に挑戦していることを知ったSato。選考過程でもエンターテインメントを忘れない企業姿勢に感動したと話します。
「東京ドームの会社説明会に参加して驚きました。まず、出てきたのはケーキ。フランクな雰囲気の中、それを囲んで社員を交えた座談会が行われ、人事担当者や先輩社員が楽しそうに仕事のエピソードトークを繰り広げていました。
話の中に『感動』や企業理念である『感動の共有』という言葉が出てきて、『会社としてみんなでそこに向かって取り組んでいるんだ』と、とても印象に残りました。
面接では、通常の質問に加えて、趣味や家族のこと、当時の私の個性的な髪型についても深掘りされるなど、とても盛り上がりました(笑)。自然体の自分を受け入れてもらえると思ったこと、この人たちと一緒にお客様を喜ばせたいと感じたことが入社の決め手になりました」
Satoが入社したのは、コロナ禍の2020年4月。入社直後に対面開催からオンラインに切り替わった導入研修は、非常に思い出深かったと語ります。
「ビジネスマナーを学んだり、チームに分かれて課題解決に取り組んだりする研修を2カ月行いました。オンラインでひとつの課題に対して同期と熱く討論し合い、終業後は打ち上げも開催。17人の同期とはいまも強い絆があります。
その後、東京ドーム部の営業グループに配属され、プロ野球観戦の現場の基礎知識などを学び、入社2年目に企画渉外グループに部内異動して現在に至っています」
入社4年目で世界的イベントの主担当に就任
Satoが入社後に携わったイベントの中でもとくに印象的だと話すのが、「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下、WBC)。入社4年目ながら、世界中が注目する大イベントの会場担当を任されました。
「それまでの3年間に手がけたイベントと比べて、WBCは調整すべきことが非常に多く、とても苦労しました。
当然のことながら、主催者の先にいる代表各国からの要望も次々とあがってくるため、言語の壁から通訳を介したコミュニケーションが求められたり、文化の違いから細やかな配慮や特別な準備が必要であったりと、すべての面においてイレギュラーであり、かつ最高の精度が要求され、開幕するころにはすっかり疲れ果てていましたね(笑)」
そして迎えたWBC当日。Satoの眼前に広がっていたのは、それまで見たことがない光景でした。
「『SHOHEI OHTANI』の名前が場内でアナウンスされたとき、東京ドーム全体が割れんばかりの歓喜に包まれたんです。その瞬間、『ああ、自分はこのためにここまでやってきたのか』と胸が熱くなるのがわかりました。
その日は奇しくもコロナ禍で禁止されていた声出し応援、鳴り物応援が解禁された日。生まれて初めて耳にした大歓声を前にして、感動をつくる一部になれたことをとても誇らしく感じました。
決勝戦は、休暇を取って自宅でテレビ観戦。イニングを重ねるごとに世界一へのカウントダウンの時を刻んでいく侍ジャパンの戦いぶりを、開幕日のあの歓声に思いを馳せながら観ていました」
そして、侍ジャパンは世界一に。Satoは、思いの丈を東京ドーム公式アカウントで発信しました。
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野球ファンのみなさまへ 侍ジャパンへ
6年ぶりに開催された、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』。
コロナ禍に入社した私にとって初めて聞いた応援が、侍ジャパンを後押しする、声援・歓声・演奏でした。東京ドーム全体に響き渡る応援は、一生忘れません。
また、各国代表チーム同士で拍手を送り合う姿には、本物のスポーツマンシップを見ることができました。日本に“侍ジャパン”がいることを誇りに思います。
野球界を盛り上げてくれて、ありがとう。そして、世界一おめでとう
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この投稿は瞬く間に注目を集め、4,000件以上のリツイートと1.4万件以上の「いいね」を獲得(2023年11月時点のX(旧Twitter))。当時の想いをこう振り返ります。
「WBCでは想像をはるかに超えるお客様の歓声に包まれ、自分自身も強く心を打たれました。これこそが『感動の共有』。準備したことが実を結び、お客様が感動する姿を間近で見られることは、私にとってこれ以上ない喜びです」
東京ドームシティの未来を左右するリブランディング。新しいアプローチに挑戦を
WBCが盛況のうちに幕を閉じ、通常業務に戻ったSato。リブランディング担当としてますます情熱を燃やしています。
「入社2年目に施設の大規模リニューアルプロジェクトに携わった経験から、リブランディングへの使命感を強く感じています。これからもSNSを活用して東京ドームの新たな魅力を伝えていきたいです。
たとえば、『ドームブルー』と呼ばれる東京ドームの水色。どこかレトロで古風だという方がいる一方、アイコニックで魅力的だと好感を持たれる海外の方も少なくありません。どんな印象を与えるかは、ブランディング次第。可能性は未知数だと思っています。
SNS世代や若者層にも積極的にアプローチして、後楽園球場からの変遷をも知らない若年層などの東京ドームファンを増やしていくことにも挑戦していきたいです」
東京ドームの仕事は、感動の連続。新しい仲間と共に、これからもその「感動の共有」の輪を広げていくつもりです。
「社会人になると、感動することなんてないだろうと考えていたのですが、大きな間違いでした。
東京ドームでは、仕事を通して自分自身が感動できるし、お客様や仲間と共にその瞬間を共有できます。これはきっと、他社では得られない経験。
『人を楽しませることが好き』で『自分も楽しみながら仕事に打ち込みたい』人と、一緒に仕事ができることを楽しみにしています」
感動をつくり、共有する醍醐味を知ったSato。その情熱が、東京ドームの、そしてエンターテインメントの未来を照らし続けることにつながるはずです。
※ 記載内容は2023年11月時点のものです

