喜んでもらえるステージを、主催者とともに
東京ドームで行われるプロ野球以外のイベント、主にコンサートの担当をしています。主催者の要望と行政の規制や安全ルールなどを考慮し、イベントを成功に導くことが私のミッションです。
主催者からの難しい要望に対しては、ルールに従ってNGにすることは簡単なのですが、せっかく東京ドームで開催されるイベントですから、たくさんのお客様に喜んでもらえるように、実現できる方法を主催者と対話しながら作り上げていくことを大切にしています。
たとえば、東京ドームの上空から演者さんを空中に飛ばし、ステージに着地させたいという要望があった場合、どうすれば安全面はクリアできるか、消防法の観点から避難ルートはどう確保するべきかなどアドバイスしながら、安全かつ感動的なイベントが実現できるように、関係各所と詳細を突き詰めていきます。東京ドームはお客様にとっては特別な時間を過ごす場所、楽しんでいる姿を見られると、心から嬉しさが込み上げてきますね。
エンターテインメントの力は、コロナ禍に負けない
2020年11月、ドームクラスではコロナ禍以降初となる有観客コンサートを開催しました。当時のルールや行政の指針と照らし合わせ、どうすればお客様が安心して楽しんでいただけるのかを追求。誰もが手探り状況でしたが、開催に向けて協議を重ねながら一つひとつ積み上げていきました。
当初は開催に後ろ向きの人もいましたが、「仕事だから」と押し切るのではなく、お互いの考えを話し合い、想いを共有することで一緒に作り上げていくことを重視していましたね。厳戒態勢のもと開催されたコンサートは、大きな感動とともに無事に終了。主催者側から「ここまでお客様と一体となれたイベントは初めてだ」というお言葉もいただき、エンターテインメント(以下、エンタメ)業界を勇気づけることができたと感じています。
コロナ禍において「不要不急」という言葉が多く見られましたが、エンタメというのは、生きていく上でなくてはならないものであることを強く再確認でき、この事業をこれからも大切にしていきたいと強く思いました。
いつまでも、夢とロマンを届けられるように
コンサートの仕事は、始まりがあって終わりがあります。一晩にしてステージが組み上がり、アーティストのライブに5万人のお客様が心を躍らせ、一斉に退場して誰もいなくなる。そしてステージを撤去すると、そこは何もなかったかのように元のままの姿に戻る。そんな光景に立ち会っているたびに、夢やロマンを感じ、そこに携われている幸せを感じます。日々お客様の反応や感動している姿が見られるというのは、貴重なことであり、仕事だけでなく私自身のエネルギーになっていますね。
その一方で、どれだけ成功したイベントであっても、同じことの繰り返しではダメだということは常に意識しています。お客様のニーズも世の中もどんどん変わっていきます。日々いろいろな方面にアンテナを張り巡らせ先取りし、お客様に期待以上の夢とロマンを届けられるように、アイデアを考えています。やはり「東京ドーム」はアーティストにとってもお客様にとっても、特別な場所であり続けなければいけませんから。
華やかな日常を創りたい
もともと映画や音楽などに傾倒しており、就職活動をしていた時はエンタメに携われる事業であることを軸に企業を探していました。そのときに、「“株式会社東京ドーム”があるのか」と驚いたのが始まりで、実はそれまで東京ドームに来たことは一度もなかったんです。
最初はあまり興味がなかったのですが、実際に人事の人に会ったところ、人が良くてどこか他と違う雰囲気を持っているという点に惹かれたというのが入社の決め手になりました。その印象は入社後の今も変わっておらず、社内には温かい方が多いなと感じています。
エンタメに携わっている方々と実際に接している中で、今まで通りではいけないというのは社内でもよく言われています。世の中もお客様のニーズも変わってきている中、それらを先取りした取り組みを日々探しています。自分自身もエンタメによって人生を救われてきているので、人の心を動かすことのできるエンタメに対する想いを大切にしたいと考えています。
※ 記載内容は2023年7月時点のものです

