イベントの企画立案や調整、販売促進。モットーは「既存の考え方にとらわれない」
東京ドームシティ アトラクションズで年間を通じてイベントを企画しているアミューズメント部 企画グループ。人気アーティストのコラボイベントやリアル脱出ゲーム、コスプレイベントなど、内容はさまざまだとTachikawaは話します。
「アミューズメント部全体で130人ほどが働いていて、うち企画グループは私を含めて8人です。イベントの企画立案から社内外との調整、SNS投稿やWebページ作成といった販売促進まで、幅広く手がけています。
年間を通じて切れ目なく、常になんらかのイベントが行われている状態です。1つのイベントにつき2、3人体制で進め、その準備はおおむね開催半年前から始まります。調整すべき内容は多いですね。社内では東京ドームシティのビジョンや東京ドームのアプリを使った告知方法などを調整し、社外とは契約条件や販売物・配布物の内容などの交渉を進める形です」
普段の仕事においては、「既存の考え方にとらわれない」という姿勢を大切にしているというTachikawa。
「現在の企画グループは、アトラクション現場の経験者が多く在籍しています。一方で飲食&物販部から異動してきた私としては、『こうあるべき』という固定観念がないのを強みとして、新しいことにどんどん挑戦していきたいと考えています。
実は私はもともと八方美人のようなところがあって、かつて周囲の意見を取り入れすぎるあまり、結果としてとがっていない無難なものを生み出したことがありました。その反省から『これからは恐れることなくいろいろなことにチャレンジしていこう』と思うようになりました」
職場の雰囲気についても触れ、「とても働きやすい環境」だとうなずきます。
「これまで2部署で働いてきましたが、いずれも雰囲気がすごくいいなと感じています。どちらも営業最前線の職場なので、基本的に明るい人が多く、互いになんでも話しやすいですし、相談などもしやすい環境です」
野球のコラボグルメを担当。課題を克服して売り上げを伸ばし、異例の5年間販売へ
大学までは野球に打ち込んでいたというTachikawa。高校時代には投手として甲子園の舞台にも立ちましたが、就職活動では野球と異なる道をめざします。
「共に建設業界で働く両親の影響で、昔から街開発に漠然と興味があり、中でも自分が育った東京という街の発展に貢献できないかと思っていました。子どもの頃からプロ野球・読売ジャイアンツのファンで東京ドームシティによく足を運んでいたことからも、当社に強く惹かれたのです」
2019年に東京ドームに入社し、飲食&物販部に配属。1年半にわたってドーム場内の飲食売店の管理・運営を担当した後は、飲食テナントの管理やコラボグルメの企画を任されました。
「思い出深いのは野球選手とのコラボグルメですね。オリジナルフードを企画し、実際に選手に試食してもらった上で販売していきます。とくにご好評をいただいたのは、ある選手がかつてチームメイトにふるまったカレーです。そのカレーの味を忠実に再現し、ご本人に監修していただいて商品化が実現しました。
販売にあたっての課題はオペレーションの簡素化でした。お客さまからすると凝った商品であることに越したことはないのですが、お客さまの満足度と現場作業のバランスをうまくとった上で、選手のストーリー性もマッチし、実際に販売すると歴代のコラボグルメの中でもトップクラスの売り上げを記録しました。通常は1年で商品を入れ替えるのですが人気が高く今年も含め5年間販売しています」
飲食&物販部で4年半を過ごしたTachikawaは、2023年に現在所属するアミューズメント部へ。ジョブローテーションの魅力も感じていると語ります。
「当社ではジョブローテーションが活発で、基本的に入社から5年間で2、3部署を経験する流れです。若いうちからさまざまな業務に触れることで、より多角的なものの見方ができるようになると実感しています。
また、飲食&物販部時代の経験が現部署の業務に活きていると感じる部分もありますね。たとえば、食中毒リスクへの対応などで安全への意識を高めてきた経験や、社内外との調整のノウハウは、今に十分に活かされています」
イベント成功で得た自信。学んだのは、キーポイントとキーパーソンを把握する大切さ
アミューズメント部においては、初めて自身がメインとなって実施したイベントが大きな転機になったと振り返ります。
「人気ボーイズグループの展示会とアトラクションを組み合わせた1カ月余りのイベントを担当し、アトラクションも利用できるノベルティチケットを販売しました。ポストカードやクリアファイル、メンバーのステッカーに加えて、東京ドームシティ内の数カ所で押すと1枚の絵が完成するスタンプラリー、メンバーのボイスを聞くことができるAR(拡張現実)体験を盛り込むなど工夫を凝らしました。
イベント実施に向けては、お客さまのニーズを事前にリサーチした上でボーイズグループの版権を持つ版元に企画書を提出するなど、さまざまな調整に時間を費やしました。
一方で、アトラクションの現場経験がなかったため、運営のワークフローづくりや安全対策の面では試行錯誤しながら進めた形です。結果的には年間のアトラクションの中でもトップクラスの収益を上げることができ、大きな自信になりました」
イベントを成功に導くためには、「キーポイントとキーパーソンを把握することが大切」と学んだというTachikawa。
「イベントの方向性やノベルティの選定、契約条件などにおいては、逃してはいけないキーポイントを見つけることが重要だと気づきました。今回で言えば『体験型』に舵を切ってスタンプラリーなどを取り入れたことが好評の要因だったと感じています。
そして、プロジェクトを進める上でのキーパーソンは誰なのかを見極め、情報共有や相談を続けると物事はスムーズに進むのだと思いました。逆にそれらがうまくできないと、関わる人たちからの不信感を招きかねません」
この仕事のやりがいや魅力は、「企画担当者に与えられている裁量の大きさ」だと語ります。
「イベントの結果は、よくも悪くも企画担当者の腕にかかっていると思います。長ければ半年ほどある準備期間において、体験内容の設計や版元との契約条件の交渉など、自分で一から組み立てて進めることができ、成功すると大きなやりがいを感じますね。
新しい企画を生み出すために、他のイベントにも積極的に足を運んでいます。業務の一環として視察し、最近ならARやVR(仮想現実)、MR(複合現実)といった最新技術を使ったコンテンツから、刺激やヒントを得ることが多いです」
街の開発にも関心を寄せる。「訪日観光客に魅力を打ち出し、認知度のアップを」
新卒入社6年目のTachikawaは今後に向けて、「かねてより関心のある街開発にも携ってみたい」と意欲をのぞかせます。
「当社が三井不動産グループの一員になり、事業の幅や投資規模が拡大する中、将来的には街の開発を担う部署に行けたらうれしいですね。東京ドームシティの場合、訪日観光客からの認知度はまだ高いとは言えません。エンターテインメントの力で盛り上げ、初めて日本を訪れる観光客にも魅力を打ち出していきたいです。
現在、当社は『世界一のエンターテインメントカンパニー』をめざしており、近年は東京ドームシティに限らず事業を展開し始めています。そのため、世界のエンターテインメントを学ぶためにも、現在プライベートでほぼ毎月、海外旅行をしています。ドイツ、フランス、イギリス、スイスやカンボジア、韓国などに足を運ぶとともに、グローバルなコミュニケーション能力を身につけようと英会話も学んでいます」
就職・転職活動中の人たちに向けては、自らの経験を踏まえてこのようなメッセージを送ります。
「とくに新卒の方には、自分らしく就活に臨んでほしいと願っています。私はかつて『めざす企業に自分を合わせないと』と思っていた時期がありましたが、しだいに『自分らしさを出し、それで採用されなければ仕方がない。偽りの自分を見せて入社しても、後にミスマッチにつながる可能性がある』と考えるようになりました。
自分らしさを大切にして当社に入社した結果、この会社でよかったと心の底から感じています。当社と東京ドームシティへの愛着が年々深まっていて、新しい施設ができた際にはいち早く利用してみたり、日々の仕事帰りにはシティ内であれこれと買い物したりしています」
これから新しく入社する仲間たちと一緒に、実現したいことがあると話します。
「先ほどもお伝えしたように、当社は2040年に『世界一のエンターテインメントカンパニー』になることをめざしています。新しく入社する人たちと手を携えて、新しい価値を生み出し続けていきたいです。その先にはどんな未来が待っているのか。2040年まであと15年。今からワクワクしています」
※ 記載内容は2025年2月時点のものです

