ハイブリッドモデルで切り拓くビジネスの未来。多国籍チームで成長市場に挑む
TCS本社から日本TCSに出向中のアニル。エンゲージメントマネージャーとして、EV分野の開発支援をリードしています。
アニル:現在、OEM(自動車メーカー)とTier1(自動車部品サプライヤー)のお客さまを担当しています。とくにOEMのお客さまはEV分野で新たな機会を模索しており、谷酒さんと共にお客さま先を訪問し、要件を固めている段階です。
私がテクニカルな要件の取りまとめを、谷酒さんが言語面でのサポートをそれぞれ担当し、互いの強みを活かしながらプロポーザルの作成を進めています。
IoT&デジタルエンジニアリング統括本部(以下、IoT&DE)の谷酒。セールスサポートとして、顧客とインドのオフショアチームをつなぐ橋渡し役を務めています。
谷酒:私は自動車部品サプライヤーを担当し、経験豊富なメンバーに囲まれてお客さまのビジネスの成長をサポートしています。提案書作成のサポートやお客さまとのインターフェースとなり、コミュニケーションをすることが私の役割です。
また、お客さまだけでなく、インドのチームとも密にコミュニケーションを交わしています。お客さまとインドチームの間で、疑問点や質問事項を理解し、確認・対応することで両者をつなぐ役割も担っています。
ハイブリッドモデルによるプロジェクト推進が日本TCSの強み。プロジェクトチームは国際色豊かなメンバーで構成されています。
アニル:案件ごとにチーム編成は異なりますが、このプロジェクトにはオフショアを中心に外国籍のメンバーが20名、日本でお客さまとのコミュニケーション、オンサイトコーディネートを担当するメンバーが約5名います。
谷酒:チーム全体に占める日本人は少数派です。インドに本社がある企業なのでインド出身者がメンバーの中心ですが、インドネシアや中国出身のメンバーも活躍しています。
また、私はプロジェクト業務以外にも産業展示会の運営にも従事していますが、そこでも中国出身の技術者メンバーと連携する機会があり、非常にグローバルな環境だと感じています。
日印の融合で生み出すイノベーション。グローバルな対応力で日本の顧客企業を支える
アニルが来日したのはいまから約8年前。日本の顧客が求める高い品質基準を満たすことがミッションでした。
アニル:TCSで働き始めた当初から日本のお客さまを担当してきました。日本の企業は新しい技術の導入が非常に早いのが特徴です。また、設計のプロセスでは欠陥を排除する「ゼロディフェクト」が求められ、とくに品質の向上と納期の厳守が重要視されます。
最初はメンバーの一員としてスタートしましたが、リーダーやプロジェクトマネージャーを経て現在に至るまで、この2点を徹底するよう心がけてきました。
また、私が日本に長く滞在しているのは、技術者としてのキャリアを積むことだけが理由ではありません。インドと日本には、人々の勤勉さや、祝い事や祭りを大切にする文化など、多くの共通点があり、日本人の方々は親切で協力的です。わからないことがあれば丁寧に教えてくれる風土にも大きな魅力を感じています。
谷酒さんとは2年前から一緒に仕事をしていますが、これまでに多くのことを彼女から学びました。以前に比べて、連携が非常にスムーズになったと思います。
2022年に新卒入社した谷酒。実務レベルで英語力を活かせる職場を探す中で出会ったのが、日本TCSでした。
谷酒:大学では国際系の学部で英語や文化研究を学び、グローバルな環境で働きたいと考えていました。しかし、実際に英語を駆使して働ける職場はそう多くありません。日本TCS、とくに多くの海外人材が活躍するIoT&DEであれば自分のやりたいことができると確信し、入社を決めました。
自動車のエンジニアリングに関する専門知識がまったくないところからスタートしたキャリアでしたが、配属後のトレーニングで自動車エンジニアリングの基本的な技術や用語を学ぶことができました。現在も日々の業務を通じて勉強を続けています。
来日当初と比べてグローバル化が格段に加速していると話すアニル。さまざまな課題を克服しながら、多国籍な環境に適応してきました。
アニル:最初に直面したのは言語の壁です。当時は現在と違い、英語を話すお客さまはほとんどおらず、スムーズなコミュニケーションを図るためにあらゆる手段を講じる必要がありました。
また、お客さまの高い期待に確実に応えることも意識してきた点です。たとえば、スケジュールの厳守が求められる中で、マイルストーンが1つ達成できなければ、その後の工程にも大きな影響が生じます。そのため、お客さまの期待値をオフショアメンバーと共有し、共通認識を深めながら品質の維持に努めてきました。
さらに、ハイブリッドモデルのプロジェクトでは、オフショアメンバーの現状を的確に把握することが非常に重要です。お客さまとの約束と成果物の乖離を防ぐためにも、彼らが抱える課題を理解し、それをお客さまにわかりやすく伝えるよう心がけてきました。
充実した支援体制が育む成果と信頼。国際協働の新たなスタンダードの確立に向けて
プロジェクトの責任者として、これまでさまざまな案件で目覚ましい成果を上げてきたアニル。その背景には、日本TCSならではの優位性があると語ります。
アニル:多くのお客さまが海外でも製品を展開しています。グローバルなビジネスの経験を通じて、世界各国の企業文化や多様な業界の要件を理解していることは、私たちにとって大きな強みになってきました。
タイトな納期や緊急のサポート要請に対し夜通しで働いて対応したこともありましたが、これらはすべてチーム全体が国境を越えて一丸となって取り組んだ結果です。多国籍企業ならではの柔軟性や適応力への高い評価が信頼関係の構築につながっていると実感しています。
一方、フロントラインに立って顧客企業との調整役を担う谷酒。ハイブリッドモデルのプロジェクトを推進する上で大切にしてきたことがあります。
谷酒:お客さまとの日々のコミュニケーションは、私たち日本のメンバーが中心となって行っています。日本のお客さまとオフショアチームとの橋渡し役として、徹底してお客さまの視点に立つことを心がけてきました。
たとえば、日本とインドには3時間以上の時差があり、祝祭日などのカレンダーも異なります。そのため、お客さまからの問い合わせをインドの業務時間外にいただくこともあるなど、オフショアチームのメンバーから直ちに協力を得られないケースも少なくありません。
先日も、インドでは「ディワリ(Diwali)」がありましたが、「ディワリは日本の旧正月にあたり、インド全土が休日となる最大の祝祭日です」と一言添えるだけで、お客さまにも承諾をいただくことができました。
常に、どのような言葉を選び、どのような表現で伝えればプロジェクトが円滑に進むかを考えながらコミュニケーションを取るよう心がけています。
また、約2年半の社会人経験の中で、谷酒には、グローバル企業だからこそ得られたこんな学びも。
谷酒:外資系ならではの文化だと感じますが、わからないことを率直に伝え、能動的に行動することの重要性を学びました。日本人が少ない環境では、曖昧な表現ではこちらの意図が正確に伝わらず、また、受け身の姿勢では業務のスピード感が低下してしまうことを実感しています。入社当初は戸惑いもありましたが、積極的に行動することで周囲に好意的に受け止められていると感じています。
積極的な行動が、働きやすい環境づくりにつながっていると実感しています。
こうして若いメンバーが存分に力を発揮できるのは、充実した支援体制が整っているからこそ。独自のサポート基盤が、ハイブリッドプロジェクトを支えてきました。
アニル:新たにプロジェクトチームを立ち上げる際は、若手とベテランのバランスが取れたチーム編成を心がけています。既存のプロジェクトに新しいメンバーが参画する時も、「プラクティス」と呼ばれるユーザーマニュアルなどのドキュメントを通じて、プロセスやスコープを無理なく学べるようにしてきました。
また、知見共有のためのセッションを設け、各プロジェクトのスコープ、取り組むべき内容、そしてお客さまが求める要件や期待値を詳細に説明しています。
谷酒:オフショアチームのメンバーが作成した提案書には高度な技術的要素も含まれるため、即座に理解できないことも珍しくありませんが、技術分野ごとに誰に問い合わせるべきかがドキュメントで明確に示されています。
また、プロジェクトチームを立ち上げる際には、各メンバーの専門分野や過去の経験・実績が事前に説明される仕組みもあり、とても助かっています。
信頼関係の先にある未来。顧客企業と共に日本TCSが描く持続可能なビジネスの未来
システムエンジニアとしてキャリアをスタートさせ、キャリア15年目を迎えるアニル。プロジェクトの成功と顧客企業との長期的な関係構築を視野に、実現したい未来があります。
アニル:お客さまと私たちの間には確かな信頼関係が築かれていますが、私たちが提供できるサポートには、まだ多くの可能性が秘められています。大きな課題に直面しているお客さまもいれば、ビジネスの変革をめざすフェーズにあるお客さまもいます。とくに関心が高まりつつあるAIを活用した自動化など、新たな分野でのサポートを強化していかねばなりません。
自動車のエンジニアリングだけでなく、コンサルティング、ITインフラ、AI・クラウド、サイバーセキュリティ、ERP(基幹業務システム)導入・運用など、日本TCSが提供するサービス領域は多岐にわたります。これら各領域の専門性を活かして継続的にお客さまをサポートし、お客さまの生産性向上や事業の成長に貢献することが、私たち自身の成長にもつながると信じています。
そんな可能性を描けるのは、日本TCSだからこそ。日本TCSでの働きがいに触れながら、谷酒も将来像を次のように描きます。
谷酒:お客さまのプロジェクトだけでなく、社内向けニュースレターの作成や産業展示会の運営など、さまざまな業務を任されています。まだどのようなキャリアを選択するかを模索している段階ですが、多くのチャレンジの機会に恵まれ、非常に貴重な経験ができていると感じます。
一人ひとり、それぞれの適性や志向を探りながら、日本TCSならではのキャリアを築いていきたいですね。
※ 記載内容は2024年11月時点のものです

