各領域の専門性を有したメンバーを束ね、クライアントに新たな付加価値を提供
2020年に日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ(以下、日本TCS)に入社した真道は、金融機関に向けたセキュリティの運用サポートを担当しています。以前から同クライアントの業務を支援していた真道が、現在のプロジェクトに参加したのは2年ほど前のことでした。それから約3カ月後には若手社員ながらにしてPM(プロジェクトマネージャー)に抜擢され、チームを束ねる立場になりました。
「私が所属するチームでは、クライアントである金融機関の専門部署と連携しながら、日々のオペレーションにおけるセキュリティの脆弱性を調査しています。たとえば、セキュリティに関する専門用語として、『ブルー』と『レッド』というものがあります。
『ブルー』とは、システムに異常が発生した際に、その要因を特定して対応するチームのこと。一方の『レッド』は、実際にシステムに侵入してセキュリティの弱い部分を見つけるチームのことを指します。簡単に言えば、『ブルー』が防御側で『レッド』が攻撃側ですね。
部署内をこの2チームに分けて競い合っていくことで、セキュリティを向上させることができます。こうした手法を用いてセキュリティの脆弱性をクライアントに指摘し、必要に応じたサポートを提供することが私たちの役割です」
現在のプロジェクトには、真道を含めて7名のメンバーが所属しています。業務において真道が最優先に考えているのは、クライアントに付加価値をもたらせること。その付加価値を最大化するため、各メンバーには自分の強みを認識し、得意領域に応じた仕事をしてほしいと伝えています。
「現在のチームには、業務経験やスキルの異なるメンバーが集まっています。異常発生時の分析が得意な人、システムへの侵入スキルに長けた人、業務効率化のスクリプト開発に携わってきた人など、各分野のプロフェッショナルばかり。
そのため、弱い部分は補い合いながらも、大いに強い部分を伸ばしていくことができるのです。それぞれが自身の得意な領域を意識することで、このチームにしか生み出すことのできない新たな付加価値を提供できると考えています」
システムを支える要、セキュリティの道へ。自らの意思で積極的に磨いたスキル
就職活動を始めた当初は、コンサル業界での活躍をめざしていた真道。ところが、次第に自身の将来像とのギャップを感じるようになり、IT業界を志望するようになりました。中でも日本TCSに興味を持ったのは、その唯一無二の存在感に強く惹かれたからだと話します。
「インド系のグローバル企業である日本TCSは、システムやソフトウェアの拡張性が段違いに高いと思いました。人材を含めたリソースも豊富で、組織としてのケイパビリティも確かです。その2点の強みを活かし、日本企業の海外進出をサポートできるところが非常に魅力的だと感じました」
グローバルな環境に身を置き、世界中の人々を巻き込みながら仕事をしたいという強い思いが真道にはありましたただ、海外とのやりとりも多く、言語の壁が立ちはだかる中、不安も多少はあったと振り返ります。
「選考を進める中でリクルーターの方と話した際に、『どの程度のスピーキング能力が求められるのか』といった疑問は正直にぶつけました。そこで把握できたことも多かったので、入社前の時点で不安は軽減したと感じています。
実際に働くようになってからインドのエンジニアと接する機会もしばしばありますが、コミュニケーションが丁寧なので助けられていますね。こちらに寄り添って話してくれますし、意思疎通が難しい場合はチャットでのやりとりを提案してくれることもありました」
真道は無事に採用プロセスを通過し、100名を越える同期社員とともに日本TCSに入社しました。コロナ禍での入社であったため、同期社員との関わりは最初オンラインがメインでしたが、次第にプライベートでも親交を深めるようになったと話します。
また、研修期間でのオンライントレーニングを通じ、サイバーセキュリティに関心を抱いた真道は、希望の職種で働くために、勉強面での努力を重ねました。
「サイバーセキュリティはIT業界において目立つ領域ではありません。しかし、陰ながらシステム全体を支える重要な仕事です。その点が自分の性格に合っていると思いました。
当時の新入社員研修は、全員が共通して学ぶ時間と少し細かい部門に分かれて学ぶ時間の2つがありました。全員共通の研修では、ビジネス的な側面からテック系の知識を習得。部門別の研修では、ネットワークやクラウドなどについての具体的な内容を学びました。もともとITの知識があったわけではないので、すべてを吸収しようと課題には全力で取り組みましたね。毎回予習を欠かさずに研修に参加していました」
研修を終え、真道は商社のクライアントに向けたEDR(Endpoint Detection and Response)の導入プロジェクトにジョインしました。EDRとは、システムのエンドポイントにおいて脅威を継続的に監視して対応するセキュリティ技術。サイバーセキュリティの基礎はもちろんのこと、書類の作成をはじめとする基本業務のスキルを身につけたと言います。さらに、自ら手を挙げてクラウドプロキシの導入やプリセールスも経験しました。
「メイン業務の間に空いた時間をのんびりと過ごすのではなく、自分自身が成長するために有効活用したいと思いました。そこで、当時のPMが担当していたクラウドプロキシの導入を手伝わせてもらうことに。プリセールスについても同様で、営業担当をサポートする提案書の作成業務に自らの意思で関わるようになりました」
こうした自主的な業務習得だけでなく、知識の底上げを図って若手社員の勉強会を立ち上げるなど、真道は持ち前のリーダーシップを社内で遺憾なく発揮。もちろん、その裏には多くの努力があったと当時を振り返ります。
その後、リスク管理のプロジェクトにアサインされ金融機関と連携した仕事に従事。努力と熱意が認められ、同クライアントのセキュリティ運用に関わり始めた3カ月後にはPMを任されることになりました。
「計画性の高さ」という自分の強みをチームビルディングで活かす
これまではメンバーの一員としてプロジェクトに携わってきた真道でしたが、立場が変わったことでチームビルディングについて考える必要性に迫られました。当初はその点に難しさを感じていたと語ります。
「PMとしてメンバーに任せる部分をつくることが重要だとはわかりつつ、自ら手を動かし続けてしまう癖がなかなか治りませんでした。そこで、日々の業務を洗い出し、チームとして最適な実施方法を捉え直しました。何もかも自分でやってしまうのではなく、どうすれば個々人が自主的に動ける組織になるか。
そうした意識を持ったことで、徐々にチームとしてのパフォーマンスが良くなったように感じています。入社時から計画を立てて仕事に取り組むことは得意だったので、今は自分の強みを発揮できているのではないかと思いますね」
社内のコミュニケーションを重視し、業務を通じてメンバーと話す機会も増えました。周囲との深い関係性を築けたことで、徐々に育ちつつあるPMとしての自信。こうした仲間との関わりが、日本TCSで働く大きな魅力だと続けます。
「日本TCSは取り扱っている領域が広く、多種多様な社員が在籍しています。わからないことがあれば各領域のプロフェッショナルにすぐに相談できるので、その点は非常に心強いですね。いつか一緒に働いてみたいと思える社員がたくさんいることが、仕事を続ける上でのモチベーションになっています」
ともに働きたいのは、若い力で積極的に会社を押し上げてくれる存在
PMの業務を経て、ますます仕事のやりがいを実感しているという現在。真道が見据えている今後のビジョンはというと。
「引き続き、プロジェクトにおけるマネジメント力を高めたいと考えています。プロジェクトで仕組み化ができていない部分、マニュアルが作成されていない部分など、まだまだ課題が残されているので、誰もがナレッジを共有できるように整備を進めていきたいですね。それによって、チームや社内全体で課題解決のサイクルを回すことができるようになれば理想的だと思っています」
真道は日本TCS入社当初、エンジニアとしてキャリアアップする道をイメージしていました。そのため、早い段階でPMになった現状について、ギャップを感じたこともあったと話します。これから日本TCSで働きたいと考えている人に向けて、彼は次のように語りかけました。
「想像していなかった場所でたくさんの学びを得た自分としては、『進むべき方向はひとつではない』ということを皆さんにお伝えしたいです。理想の将来像を固定するのではなく、自分自身の強みを再認識することで、新しい活躍の場面が見えてくることもあると思います。
日本TCSは、これからますます発展する企業です。目の前の課題としっかり向き合い、若い力で積極的に会社を押し上げてくれるような方と一緒に仕事ができたら嬉しいです」
※ 記載内容は2024年9月時点のものです

