大学・大学院時代の学びで決めた、ITとグローバルの二軸のキャリア
大学で理工学部情報システムデザイン学科に進学した今西。データベースやプログラミング言語、3D動画の作成など幅広いIT技術を学びました。とくに今西が研究していたのは、ヒューマンインターフェースの分野でした。
「心理学的な内容を含めた、人間とコンピューターの関わりを研究していました。たとえば、人間が計算をする時にBPM(テンポ)が速い曲をかけると、計算速度は上がるけれど間違いが多くなる。
一方で、BPMが遅い曲を流すと、計算速度は下がるものの正当率が上がる。このように無意識下での環境要因が人間にさまざまな影響を及ぼしているという事実が興味深かったですね」
これらの研究を通じて、人間の認知や行動に対する深い洞察を得た今西。学びを深めるために大学院へと進学し、さらにイタリアへの留学を決意します。
「大学院にダブル・ディグリー制度があり、研究分野において一番レベルの高い大学院を探した結果、イタリアの大学院だったんです。授業がすべて英語で行われるということ、そして今まで自身の大学院から誰も留学したことがなく新たな道を拓けることにも魅力を感じ、留学を決意しました。
留学は大きな刺激となりました。いろんな国の人が来ていましたが、みんな学ぶ理由を明確に持っていて、日本に比べて学習意欲が非常に高いと感じました」
この経験が、今西の就職活動の軸を決定づけることになります。
「自身の専攻分野を活かせるITと、海外留学をきっかけに魅力を感じたグローバルという2つを軸にして就職先を探していました。外資系のIT企業はいくつかありますが、その中でも本当に英語を使ってグローバルに働けるところってどこなんだろうと考えた時に、日本TCSと出会ったんです。
インドのオフショアと一緒に英語を使って仕事ができること、かつグローバルに展開している会社なので、インド以外の地域のナレッジも吸収できることに惹かれ、入社を決意しました」
開発からコンサルタントへ──答えのない状態から新たに形作っていくやりがい
入社後は全体研修のほか、配属先が要求するスキルを養うための個別研修を受けた今西。とくに印象に残ったのは、CMSという技術でした。
「Webサイトを簡単に作れる技術で、今まで触ったことがなかったのでとても興味深く、新鮮味がありました。先輩社員と一緒に構築するほか、動画を見て自身で実践し、わからない部分は周りに質問しながら解決し、知識を深めていきました」
研修後は、外資系製薬会社のWebアプリケーション開発プロジェクトにアサインされます。
「このプロジェクトでは、医療従事者向けの製品情報サイトの改修を担当しました。基本的に開発はインドのオフショアが行い、お客さまとの要件定義や、インドの開発チームとの連携を私が担当しました」
仕事を進める中で、今西の中に「より上流工程に携わりたい」という想いが芽生えます。
「開発過程でお客さまからさまざまな要望をいただいたのですが、このプロジェクトでは私たちの上に別のコンサルティング会社が入っていたため、現場から提案する機会があまり持てませんでした。その経験から、より上流の方を見てみたいと思い、コンサルティング部門への異動を希望しました」
その願いが叶って、現在所属しているGlobal Consulting Practiceに異動した今西。そこで製造業のDX戦略プロジェクトに携わります。
「このプロジェクトでは、DX室の立ち上げから戦略策定、人材育成のロードマップ作成、PoC(概念実証)まで幅広い業務を担当しました。お客さまが『DXの必要性は認識しているものの、何から取り組めばよいかわからない』という状態からスタートでした。そこを私たちが詰めていく、形にしていくというのは、開発現場とはまったく異なるアプローチでしたね」
もっとも苦労したのは、DX人材育成のためのトレーニングベンダーの選定でした。
「トレーニングの計画を立てる際、トレーニングベンダーを50〜60社ぐらい全部調べて、コンタクトを取りました。チェックが大変でしたが、最終的には2社に決まりました。徹底的な調査と適切な選択肢の提示に、お客さまに感謝していただけたことが嬉しかったですね」
大学で学んだことが役立っていることにも気づいたと言います。
「仕事における課題解決のプロセスは、理系の研究手法と非常に似ています。学生時代に論文を読み込み、さまざまな課題へのアプローチを考え、その効果を評価してきた経験が、現在の仕事にも大いに活かされていると感じています。
また、大学で学んだプログラミングやHTMLやCSSの知識は、Webサイトの微調整をする際に役立っています。オフショアの開発側に依頼することも可能ですが、自身で迅速に修正してお客さまに提示できる点で、作業のスピードアップにつながっていますね」
インドチームと共に挑む予約システムの大規模刷新。現場で見える難しさと醍醐味
現在、今西は大手航空会社の基幹予約システム刷新プロジェクトに携わっています。当プロジェクトは規模も期間も大きく、多くの関係者が関わる重要な取り組みです。
「現在のプロジェクトは、お客さまである大手航空会社の予約管理システムを新しいものに変更するもので、人数としても数百人単位の関係者がいるような大規模なものです。具体的には、私たちが普段使う航空会社のWebサイトで予約するようなシステムを扱っています。
システムは段階的に移行していくので、2026年まで続く予定です。私の主な業務は、海外ベンダーとの調整や、移行作業に伴うリスク管理、タスク管理、スケジュール管理など。また、クライアントからの要求を他のステークホルダーに伝える役割も担っています」
グローバルメンバーと現場社員を合わせて60名と共に業務に取り組んでいる今西。グローバルなプロジェクトならではの苦労もあります。とくに、インドのメンバーとのコミュニケーションには工夫が必要だと語ります。
「メンバーのほとんどがインド出身です。異文化間のコミュニケーションにおいて、私がとくに心がけているのは明確な期日設定です。文化の違いを認識し、具体的な締め切りを示すことで、プロジェクトの進行がスムーズになると感じています」
今西は、大規模プロジェクトの難しさの中にもやりがいを見出しています。とくにクライアントからの反応に大きな励みを感じると語ります。
「大規模なプロジェクトであるため、自身の仕事がどのように全体に影響しているのかを把握するのは難しい面があります。しかし、一つひとつの作業が最終的にこの移行作業の成功につながっているという認識は常に持っています。とくに励みになるのは、クライアントから時折いただくフィードバックです。感謝の言葉をいただくと、モチベーションが高まりますね」
最新技術に触れられる環境と柔軟なキャリアパスで、自身の可能性を広げていく
日本TCSの環境の魅力について、今西は次のように語ります。
「当社の強みは、お客さまから特定の専門領域で要望があった際に、その分野のスペシャリストとつながることができること。日本TCSの母体であるタタ・コンサルタンシー・サービシズには世界中に60万人以上の従業員がいるので、人づてにコンタクトを取っていくと必ず詳しい人が見つかるんです。これは非常に強みだと感じています。
また、技術面においても環境が整っています。たとえば、生成AIについてすでにeラーニングコースが用意されていて、レベルに応じて技術習得の証明バッジがもらえるんです。最新技術をすぐに学べる環境が整っているのは、大きな魅力だと思います」
グローバルな環境で働く上で、英語力は気になるポイント。しかし、今西は英語力以上に重要な要素があると指摘します。
「グローバルコミュニケーションにおいて、完璧な英語力は必ずしも必須ではありません。むしろ重要なのは、伝えようとする意欲と積極的な姿勢です。私自身、イタリアの大学院で英語による口頭試問を経験し、そこで学んだのは、たとえ流暢でなくとも、自身の考えを表現しようとする姿勢が何よりも大切だということです」
日本TCSは社員の希望を尊重し、キャリアの転換にも柔軟に対応する風土があると言います。
「社員のやりたいことや挑戦を、比較的柔軟に受け入れてもらえる雰囲気があります。実際に私は、開発部門からコンサルティング部門へと異動することができました。なので、今後特定の業界や業務でのスペシャリストをめざしたいという自身の希望も、十分叶えられる可能性があると感じています」
最後に、これから入社を考えている人へメッセージを送ります。
「当社では、英語を活用しながら多国籍メンバーやインドのオフショアチームと連携し、グローバルな環境で業務に取り組むことができます。さまざまなグローバルベストプラクティスを学び、実践する機会が得られます。
また、技術を磨きたい人にとっても、さまざまな分野のスペシャリストがいるので、知識や経験を積むチャンスが豊富です。ぜひ、当社で自身の可能性を広げてみてください」
※ 記載内容は2024年8月時点のものです

