未知の領域を開拓する喜び──顧客のビジネスに寄り添い、SAP知識を高めていく
ギルソンは、エンタープライズアプリケーションサービス部門で、SAP製品に携わる業務を担当しています。
「エンタープライズアプリケーションサービス部門では、大手企業向けにSAPを中心としたERP(統合基幹業務システム)の導入を行っています。私は主にテクニカルの面からサポートする役割を担い、システムや機能の検討、開発、テスト、運用・保守に至るまで、幅広い業務に関わっています」
SAPの標準機能だけでなく、それぞれの要望に合わせたアドオン機能を追加することで、顧客のビジネスに寄り添った支援を行っているギルソン。
直近では、以下のような案件が増えていると話します。
「SAPの歴史は古く、多くの企業が旧来のシステムを継続して使用してきました。しかし、2027年までに既存製品であるSAP ERPのサポートが終了することとなり、最新製品であるSAP S/4HANAへの移行が必要になってきたのです。そのため、新しいバージョンへどう移行するかといったご相談が増えています。
お客様の希望としてはこれまで通りSAPを使いたいと思っているのですが、新しいバージョンには搭載されていない機能があったり、操作方法が大きく変わっていたりと課題を感じるケースが多いのです。
とはいえ、最新のインメモリ技術を駆使して高速大容量のデータ活用が可能になった新たなSAPへの期待は大きいです。何をどう移行すべきかを検討しながら、前向きに支援を行っています」
次世代の統合基幹業務システムとして、進化を続けるSAP。技術者として携わる魅力について、ギルソンはこう語ります。
「SAPの領域は幅広く、その中には非常にニッチな領域もあり、毎日が新しいことばかりです。この仕事を続けて5年目になりますが、それでもまだまだ知らないことが出てくる。そのたびに自分で調べたり、同僚や先輩に話を聞いたりとしながら、勉強を続けています。そうした環境が私にとっては刺激的で楽しいのです」
空手教室から始まった日本との縁──留学から就職への道のり
日々新しいことを学びながら、技術者としての成長を続けるギルソン。そんな彼が日本に留学したきっかけは子ども時代にありました。
「幼少期からアニメや漫画で日本について触れる機会はありました。ただ、10歳のころに空手教室に通ったことが大きかったかもしれません。先生から日本文化について話を聞くうちに、日本に興味を持つようになりました」
大学在学中に1年間、日本に留学をしたギルソンは、日本の大学院に進むことを決めます。
「実際に生活をしてみた結果、もっとここにいたいと感じたので、日本の大学院に進むことにしたのです。選んだ学部は、学際情報学部。グローバル化するアジアにおける変容する政治的・経済的・社会的現実を把握できるよう、メディア研究やコミュニケーション研究などを行っていました。その間、趣味でプログラミングなども行っていました」
就職活動の時期となったギルソンは、ドイツに戻るのか、日本での生活を続けるのか、2つの道を検討します。
「留学したことで日本語を話せるようになりましたが、ドイツに戻れば活用できる場面がどうしても少なくなります。そのため、日本でキャリアをスタートさせたほうがよいのではないかと考えるようになりました。グローバルな外資系企業であれば、ドイツと日本で培った自身の能力が活かせるのではないかと」
そうした思いから、外資系企業に絞って就職活動をはじめたフィリップ。合同説明会で出会った日本TCSへと惹かれていきます。
「採用のプロセスを通じてグローバルに活躍できる企業であると感じました。また、選考プロセスの中でさまざまな方と会う中でも、風土がマッチしていると感じたのです。論理的にも感情的にも自分に合った企業だと思い、入社を決めました」
入社後は、日本TCSの事業やビジネスマナーについて学んだのち、技術研修に入っていきました。
「サーバーとは何か、といったITの基礎から、Python、Javaなどのプログラミング言語についても学びました。私自身は高校時代からITについて勉強していましたが、初めてシステムに触れるという同期もいたので、文系理系を問わずにフラットに学ぶことができる研修でした。
同期メンバーは日本だけでなく、自分と同じような海外出身のメンバーも多いため、入社前に想像していた通りのグローバルな環境でした」
初めてのSAP。プロフェッショナルへの道をめざして奮闘していく
研修を終えたギルソンは、現在も所属するエンタープライズアプリケーションサービス部門へ。SAPに触れながらシステムの基礎知識を身につけていきました。
「SAPは完全に未経験だったため、最初はどんな機能がついていて、何ができるのかという基礎的なことを学ぶことから始めました。SAPについて調べたり、資料を作ったりと、配属後もしばらく研修が続くような形ですね。その後にプロジェクトにアサインされ、少しずつ業務を任されるようになりました」
最初の1年間は、SAPに悩まされる日々だったとギルソンは振り返ります。
「今でもわからないことは多いとお伝えしましたが、新卒のうちはそれ以上です。SAPの複雑さに何からどう手をつけていいかと悩みました。また、お客様とお話するときにも課題がありましたね。ビジネスへの理解が不足していたり、日本語の語学力としてもまだ追いついていない部分があったり。上司や先輩社員にフォローしていただきながら、少しずつ学んでいきました」
こうした壁に直面しながらもモチベーションが下がることがなかったのは、ギルソン自身の決意がありました。
「新入社員には、大きな夢や目標を描く人が多いと思います。もちろん、それも素晴らしいことだと思うのですが、私の場合は自分に対する期待値を少し低く設定していたのです。というのも、プロファッショナルは、数年の経験でたどり着ける領域ではありません。たとえ10年経ってもわからないことは出てくるはずなので、覚悟を持って勉強を続けていくのだと最初から決めていたのです」
そうした思いで努力を重ねたギルソンは、入社2年目に印象的なプロジェクトを担当することになります。
「従来であれば3年かかるようなSAP S/4HANA(FIモジュール)の新規導入を、1年で実施するというプロジェクトに携わることになりました。期限が決まっている中で、どうすれば実現ができるかを検討する中で、自身も大きな成長を得られたと思っています。
とくに学びになったのは、お客様とのコミュニケーションです。求める通りにただ進めるのではなく、お客様のゴールを考えてどうやって目標を達成すべきか考えられるようになりました。お客様はAについて悩んでいるけど、ビジネス的観点で言えばBについて考える必要があり、そのためにはどう優先順位をつけて作業をするべきかなど、全体感を捉えた提案もできるようになりました。
また技術面では、日本TCSだけでなく、インドのチームとも連携したことが学びになりました。オンサイトとオフショアで協力した結果が、プロジェクトの成功につながったと感じています」
チームのもとで挑戦を楽しむ。多様なバックグラウンドで育まれる力
地道な努力を続け、成功体験を重ねていくギルソン。日本TCSで働く魅力について、このように話します。
「周囲にしっかりとしたフォロー体制があることが魅力です。2年目で担当したプロジェクトもそうですが、若手一人に任せることなく、チームの中で相談しながら業務を進めていくことができるため、大きなプレッシャーを感じることなく挑戦ができます。
また、国籍を含め、多様なバックグラウンドを持つチームメンバーたちと協働できることにもやりがいを感じています。さまざまな専門家がいますし、そういった方々と日々コミュニケーションを取れることも楽しく、刺激になっています。
ワークライフバランスも大切ですね。日本TCSでは、プロジェクトにより頻度が異なりますが、在宅勤務も可能です。仕事に打ち込みながら、プライベートも充実して過ごすことができています」
チームメンバーとのコミュニケーションが刺激になっていると話すギルソン。これから一緒に働きたいと思うのは、どんな人物でしょうか。
「やはり、日本人、外国人を問わず、グローバルに活躍したいと考える人におすすめしたい会社です。仕事という側面では、最適なシステム構築とクライアントへの提案が求められる仕事なので、論理的な思考力を持っている人に向いていると思います。論理的なプロセスに基づいてコミュニケーションを取りたい方にとってはきっと楽しい環境になると思います」
日本TCSでは、幅広い業務に携わり、理想的なキャリアパスに向かって経験を積むことができるのだと続けるギルソン。自身の展望についても語ります。
「現在関わっているプロジェクトの上司に影響を受けているので、技術の面でも、コミュケーションの面でもスキルアップをめざしつつ、その方のようなポジションをめざしていきたいと思っています。ひとつの領域に特化するのではなく幅広い分野で見識を広げ、多くの人の役に立てるような新しい価値を提供していきたいです」
※ 記載内容は2024年8月時点のものです

