顧客本位の精神で地域振興を支える。めざすは多様性を尊重したチームづくり
ふるさと納税関連の業務を一括して代行することで地域活性化を推進する株式会社さとふる。地域サービス推進部ではサイトの運用企画や管理などを一手に引き受けています。
「ふるさと納税をする際、寄付者は利用頻度の高いポイントサービスを提供するサイトを選ぶことが多いため、多くの自治体が複数サイトを利用しています。その結果、自治体は配送作業やサイトのメンテナンス、複数サイトの在庫管理に多くの時間を割かれ、本来の業務である町づくりに注力できていないケースが少なくありません。このような自治体の負担を軽くするため、『さとふる』を利用いただいている自治体や事業者のサポートを私たちは行っています。
『ふるさとを元気に。』という企業理念のもと、カスタマーファーストの精神を持って、自社他社サイトを問わず、お客様の困り事を解決するのがミッション。そのため他社サイト運営のお手伝いも担うようになっています。サイトの運用企画や管理、適切な在庫管理のためのツールやRPAの要件作成、そしてその基盤となるサービス品質の設計などを行っています」
グループマネージャーとして組織や体制の構築、社員人事評価などを担う吉田ですが、グループの目標設計も重要な業務のひとつ。
「直近では、サイト運用上の過失で発生した障害をゼロにするという半期目標を立てています。過去にデータ連携のミスが原因で、変更指示が反映されなかったことがありました。そうしたトラブルを減らすと同時に、サービス品質を向上させ、寄付金増加に貢献することをめざしています」
現在、5名の社員と約50名の派遣スタッフを率いる吉田。管理者として、大切にしていることがあります。
「コミュニケーションを活性化する目的で、必ず1日に1回は各社員に声かけをするようにしています。こちらにそんなつもりがなくても、周囲に対して無意識のうちに話しかけづらい印象を与えていることも。業務に集中したいときはきちんとその意思を伝えることで、意識的にメンバーが話しかけやすい雰囲気づくりを努めてきました。
またメンバーがミスした際、それを責めることなく原因をツールや仕組みに求め、改善策を講じることも重視している点です。心がけているのは違いを尊重し、長所を活かすマネジメント。それがスタッフの定着率の安定につながっていると思います」
魅力ある地方に光をあてたい。企業理念に共感し、さとふるへ
大学卒業後、人材サービス企業に入社した吉田。既卒者向けの就職支援サイトの運営に携わるなど、約7年にわたってキャリアの礎を築きました。
「さまざまな出会いを通じて、人を見る目が養われました。20代でマネージャーのポジションを任され、人それぞれに考え方の違いがあることを学べたことも有意義だったと感じています。また、実は私自身も既卒者でしたが、仕事ぶりを高く評価され、それが大きな自信につながりました。いくらでも挽回が可能だと肌で感じられたことは、現在のマネジメントスタイルにも活かされていると思います」
人材サービス企業の解散にともない、吉田が新天地として選んだのが、株式会社さとふる。その背後にはある想いがありました。
「就職市場で不利な立場にある方々をサポートしてきた経験から、地方創生に積極的に取り組む事業に興味を持ちました。都会は何かとスポットライトを浴びて注目されますが、地方にだってたくさんの魅力があります。そこに光をあてていくことに意義を感じたことが、入社を決めた理由です」
入社後、吉田が配属されたのは、当時立ち上げられたばかりの地域サービス推進部。若い組織ゆえに、苦労が絶えなかったと振り返ります。
「業務が属人化していて、運用のための体制が整っていない状態でした。そこで私が最初に行ったのが、各スタッフへのヒアリングです。状況を把握した上で必要な作業と不要な作業を見極め、詳細な業務マニュアルを作成するなどして、スタッフの業務負担の軽減に努めました」
組織の立て直しに成功した吉田。入社当初とは見える景色がずいぶん変化したと話します。
「体制を整備したことで、スタッフひとり当たりの残業時間が大幅に減少。状況が安定してきたおかげで、スタッフ全員が仕事を楽しめるようになり、チーム一丸となって、より良い成果に向けて取り組めるようになったと感じています」
スタッフが働きやすい体制をめざして。運用の安定化が地域への貢献につながる
吉田が入社して丸3年。最近になって、大きな手ごたえを感じる出来事がありました。
「私が入社した約半年後、自分よりも5歳ほど若い社員が入社し、私が教育係を務めました。彼は新しいことをどんどん吸収し、やがて彼は私と同じレベルで判断ができるほどに成長しました。そして嬉しいことに、現在では私には思いつかないような提案をしてくれることがあって。それこそ私が望んでいたことでした。
自分のコピーを育てるのは簡単ですが、それだけでは組織を強くすることはできません。私はこれまで、『自分はこう思うけれど、あなたはどう思う?』と問いかけ、自分の主張を押し付けないよう心がけてきました。自分とは異なる考えや意見を発信できるように育成できたことは、個性を尊重してきた私にとって、大きな成功体験です。以前から業務を任せてきましたが、いまでは彼に対して全幅の信頼を置いています」
入社以来、運営の企画や管理に携わってきた吉田。現在の仕事のやりがいについて次のように話します。
「『吉田さんのおかげで業務が進めやすくなりました』とスタッフから感謝の言葉をもらうことが、私にとって最大のモチベーション。地域サービス推進部の役割は、あくまで運用をサポートすること。業務を一つひとつ効率化し、スタッフの負担を軽減して安定運用を実現することが、結果的にお客様である自治体や地域への貢献につながると信じています」
一方、顧客の満足度を高めるためには、サービス品質の向上が不可欠。そのための取り組みも進めています。
「近年はとくに、お客様からの寄付金増加に対する期待が高まっていることを強く感じています。しかし、すべての自治体に対して同時に手を打とうとすれば、時間やコストが欠かせません。まずは特定の自治体に協力を依頼して試験的に施策を実施し、そのうち成果が得られたものから順にシステム化していくフローの構築を進めている段階です。
季節に応じて人気の返礼品をピックアップしたり、シズル感のある画像を取り入れたり。各サイトのルールに則って試行錯誤を繰り返していきたいと考えています」
より顧客の期待に応えるために。自走型の組織づくりを
2024年で入社4年目を迎える吉田。グループマネージャーとして、理想とする組織像があります。
「サービス品質を向上させるためには、まず人材が育つことが必要です。誰かから指示されるのを待つのではなく、自ら課題を見つけ出して解決に取り組むことができる、自走する組織をめざしています。
現在、私は運用業務を担当していますが、これを他の社員に任せ、社員の育成やグループ内の社員同士の連携強化に私が専念できるような体制を整えることが、当面の課題です。個人的な目標としては、自身が中心となってサービスを拡大することで、寄付金の増加など、自治体のニーズに確実に応えていくことを望んでいます」
理想のチームづくりに欠かせないのが、新しいメンバー。未来の仲間に向けて吉田はこんな言葉で呼びかけます。
「地域サービス推進部だけでなく、当社には若手のうちから裁量権を与えられ、大きな仕事を任せてもらえる風土があります。どんなことでもまずは試してみる文化が根づいており、『前例がないから』という理由で提案が却下されたことは一度もありません。私自身にもこれまで、割り当てられた仕事だけでなく、自ら手を挙げて新しいことに挑戦する機会が何度もありました。
一方、地域サービス推進部では、多くのスタッフを適切に管理しながら、業務改善の糸口を見つけることが求められます。必要なのは相手の意図を正しく理解したり、自分が伝えたいことを的確に伝えたりできる能力。表面的ではなく、本質を捉えられる方といっしょに働けたら嬉しいですね」
活躍している人よりも、困っている人にいつも目がいくという吉田。誰もがいきいきと働ける組織を、そして地域が活性化する未来を夢見て、これからもスタッフにやさしい眼差しを向けながら、挑戦を続けます。
※ 記載内容は2024年4月時点のものです
