寄付者と自治体、双方の負担を軽減する新サービスのリリースによりMVPを受賞
SBプレイヤーズグループでは、各グループ企業で優れた実績を残したプロジェクトや個人をMVPとして表彰しています。ふるさと納税の運営・企画など関連業務を一括代行する、さとふるのサービス企画部に所属する藤竹。「さとふるアプリdeワンストップ申請」のプロジェクトで手腕を発揮し、2022年度にMVPを受賞しました。
「確定申告を行わなくても、ふるさと納税の寄附金控除を受けられる仕組み『ふるさと納税ワンストップ特例制度』が、2015年に創設されました。特例が適用されるには、寄付者が寄付先の自治体に対してワンストップ特例申請書を提出しなければなりません。そのため書類を入手して必要事項を記入し、郵送する手間が生じていました。
また、書類を受け取る自治体にとっても、手書きの内容を確認して紙で保管しなければならず、手続きや管理面において負担があったんです。そうした課題を解決するべく、2022年9月にリリースされたのが『さとふるアプリdeワンストップ申請』です。スマートフォンとマイナンバーカードさえあれば、オンラインで申請が完結。寄付者と自治体双方の作業を効率化することにつながっています」
サービスの構想は以前からあったものの、マイナンバーカードが普及するタイミングを待って2022年にプロジェクトが始動。2021年9月に入社した藤竹は、2022年の1月から企画担当としてプロジェクトを推進する立場になりました。
「外部の協力会社とサービス仕様を考えながら要求仕様に反映させたり、事業計画を策定したりといった業務を行いました。プロジェクトメンバーは10名ほど。お客さまサービス推進部のメンバーや、エンジニアに加え、リリース後に運用を担う部門や各自治体に対してサービスの普及活動を行う営業部門のメンバーとも協力して進めていきました。リリースまでの期間は約9カ月と、ややタイトなスケジュールでしたが、円滑に進行できたのはチームメンバーのおかげだと思っています」
わからないことは、チーム全体で確認を徹底。リリース後の運用もスムーズに
藤竹が「さとふるアプリdeワンストップ申請」の企画を任されたのは、入社からわずか4カ月後。業界も業種も未経験だった中でのチャレンジとなりました。
「入社してまだ日が浅く、各部署の役割や業務の進め方も完全に把握できているとは言えない状況でのスタートとなりました。しかも、もともとは食品会社での開発職からキャリアをスタートしていて、アプリのリリースまでを手がけるのも初めての経験。でも新しいことに挑戦したいという気持ちが強く、不安よりもむしろ成長の機会として期待のほうが大きかったです」
経験がない中で任された大型プロジェクト。心がけたのは、「わからないことを、わからないままにしない」ことでした。
「複数のシステムを改修する必要があったため、まずシステム構成を理解しキャッチアップするのが大変でした。また、個人情報をお預かりするサービスなので、データの保有者や管理者を明確にすることにも一苦労。わからないことがあるたび、理解できるまで周囲に何度も質問を繰り返しました。
メンバー全員で密なコミュニケーションを取り、気になることはどんな些細な点も放置せず確認を徹底。その結果、リリース後の障害はとても少なく、順調に運用することができています」
初めての領域に挑戦し、企画担当として見事に務め上げた藤竹。これまでのキャリアで培ってきた、本質を考える力が発揮できたと振り返ります。
「仕事をする上で重視していることは目的合理性です。それを常に意識し、プロジェクトの本質を考えられたことが、成果につながったと感じています。そして本質を考える力は、さとふるのプロジェクトを通じてさらに向上させることができました。
個人情報の取り扱いやシステム同士が及ぼす影響について慎重に検討を重ねるうち、勘所を見抜く力がより高まったと思います。アプリをリリースするまでの一連の流れを経験し、基礎から学べたことは、私のキャリアにとって大きな財産となりました」
評価されたのは、組織力。プロジェクトを通じ、経営理念をメンバーと共に体現
プロジェクトでの活躍が認められ、受賞したMVP。上司からとくに評価されたのは、チームの組織力でした。
「誰かひとりの頑張りでは完遂できない巨大プロジェクトでした。こまめに情報を共有しながら、チーム全員で推進した姿勢を評価してもらえてとてもうれしかったです。エンジニアメンバーは常に、『ものづくりをする以上、きちんとしたものを届けたい』という責任感を持っていると感じました。
一方で、ビジネスサイドのメンバーは『なんとしてもKPIを達成したい』という想いを持っているのが伝わってきました。それぞれが目的意識を持ちながら、プロジェクトを成功させるという同じ目標に向かって綿密に連携。そうした努力が成果につながり、裏方のメンバーも含めて、全員で受賞したMVPだと思っています」
経営理念として、「情報革命で人々を幸せに〜ITで地域社会に活力を〜」を掲げるSBプレイヤーズ。今回のプロジェクトで、経営理念に通じる成果が出せたと藤竹は胸を張ります。
「ふるさと納税を入口に地方とパイプを持つさとふるには、地域社会の発展に貢献したいという強い想いを持つメンバーが多く在籍しています。そうした想いを素地として、みんなで企画を練り上げていきました。
MVPを受賞した『さとふるアプリdeワンストップ申請』は、まさに自治体のデジタル化につながるサービス。SBプレイヤーズのバリューのひとつである「サービスの革新」を体現したものだと言えると思います」
寄付者と自治体の双方にとって価値があると評価され、2023年度のグッドデザイン賞を受賞した「さとふるアプリdeワンストップ申請」。サービスリリース後の手ごたえを、藤竹は感じています。
「リリースから1年で、948の自治体(2024年4月3日時点)に導入いただいています。また2023年分のふるさと納税では、300万件以上のワンストップ特例制度の申請にご利用いただきました。ご利用者様の満足度も高く、社会に対して良いインパクトを与えるサービスを提供できたことを、プロジェクトメンバー一同とても誇らしく思っています」
さらなるサービスの革新をめざして。社内外の交流を増やし、事業間のシナジーを
藤竹にとって、MVP受賞はあくまで通過点。これからも日々の業務と真摯に向き合い続けます。
「会社がもともと構想していたプロジェクトに参画させてもらった結果、運良く受賞できたと思っています。今度は自分が企画したプロジェクトでの受賞をめざしたいです」
「さとふるアプリdeワンストップ申請」のプロジェクトを通じて、多くの気づきや学びが得られたと話す藤竹。自身のスキルアップと社内ネットワークの広がりを実感しています。
「システム間の連携がその典型的な例ですが、何かを変更すると別の組織やシステム、業務などに影響を及ぼすことを痛感しました。企画段階から各作業の影響範囲を認識し、早めに対処できるようになったと感じます。
また、プロジェクトを通して出会った営業やエンジニアのメンバーから多くのことを学べたので、今後も交流の機会を増やしていく考えです。テイクするだけでなく私もギブできるよう、知識やスキルにいっそう磨きをかけていきたいですね」
メンバーとの交流を推進するにあたり、藤竹の視点は社内だけでなく、SBプレイヤーズのグループ会社にも向けられています。
「先日オッズパークの担当者と話す機会があり、チャットサービスの導入事例を共有してもらいました。意外だったのは、お客さまからの入電数の削減ではなく、問い合わせの増加が導入の目的だったということ。
『さとふる』ではこうした観点がなかったので、他のグループ会社の事例も、積極的に活かしていきたいと思っています。社内では、オッズパークと共に新たなサービスの提供ができないかという話も進行中です。
『さとふる』で高額寄付されている方と、オッズパークをよく利用されている方は、属性が大きく異なります。そのため連携が実現すれば、両者にとって今までにないような、革新的なサービスが実現できるのではないかと期待しています」
情報革命で人々を幸せにするために、そしてITの力で地域社会を活性化するために。藤竹はこれからも、固定観念にとらわれることなく、革新的なサービスを追求し続けます。
※ 記載内容は2023年11月時点のものです
