全社視点で事業の強固な基盤を作る。経営戦略室室長が語る組織を前進させる責任と覚悟
さとふるの事業成長を根底から支える経営戦略室。その室長を務める園田は、経営戦略の立案から広報、組織基盤の整備に至るまで、幅広い経営課題に向き合っています。全社を横断する多岐にわたる領域を統括する園田は、自らの業務についてこう語ります。
「担当は大きく分けて2つあります。1つは、経営管理や事業計画の策定、全社横断プロジェクトの統括を行う『戦略推進グループ』。もう1つは、社内外への発信や広報戦略を担う『広報グループ』です。この2つのチームを束ね、事業が健全に前進するための強固な基盤をつくることが、私のミッションです」
室長としての業務は多岐にわたり、状況に応じて適切に対応する必要があります。日々の時間の使い方や、管理職として大切にしていることについて、園田は次のように続けます。
「日々、各所からの相談対応や新たな経営課題の検討などを進めており、スケジュールは日によって異なります。周囲の理解や協力を得ながら働ける環境があるからこそ、時間の使い方は自分自身でコントロールするようにしています。
室長としての役割を一言で表すなら、『経営戦略室に課せられた責任を果たすこと』、そして『メンバーが安心して成果を出せる環境をつくること』に尽きます。これらは、管理職として最も大切にすべき本質だと捉えています」
仕事をする上で常に意識しているのは、会社にとって価値ある存在であり続けること。そこには、与えられた役割に真摯に向き合い、組織への貢献を追求し続ける誠実な姿勢があります。
「他の部長や役員の方々の高い視座に触れるたび、私自身もさらに視野を広げていく必要性を感じています。経営戦略室は全社を統括する部署だからこそ、自部署の領域にとどまらず、全社視点で組織を牽引していくことが求められます。時には他部署の課題にまで目を配り、事業全体を前進させること。それが室長としての私の役割であり、これからも追求し続けたい目標です」
変わらない価値を求めて地方創生へ。土台構築の挑戦と、産休・育休を前に抱いた葛藤
園田がSBプレイヤーズ株式会社に入社したのは、2017年のことでした。
「新卒で入社した大手電機メーカーでは、最先端の技術や利便性を追求する日々にやりがいを感じていました。しかし、激しい競争の中で『変わらない価値』を大切にする仕事がしたいという思いが芽生え始めました。それが、『地方創生』や『地域活性化』というキーワードにつながり、当社への入社を決意しました」
入社後はサービス企画担当として配属され、Webサイトの企画や自治体向け施策のプロジェクトマネジメントに取り組みました。そこで経験を積んだ後、立ち上がり初期の経営戦略室へ異動。予算管理や施策管理の整備など、組織基盤づくりに携わってきました。そんな園田に、キャリアの転機が訪れます。
「2024年2月から2025年4月にかけて、産休・育休を取得しました。当時はすでに室長に就いており、長期間休むことへの不安がなかったわけではありません。現場を離れてしまって、本当に戻る場所はあるのだろうか。これまで私が土台をつくってきた業務が、自分の手から離れてしまうのではないか──。業務を手放すことや、キャリアが分断されることへの不安は正直ありました」
責任感が強いからこそ感じる、自身の業務を手放すことへの葛藤。しかし、周囲の反応は彼女の背中を押すものでした。
「当時の上司は私の不安を受け止め、背中を押してくれました。チームメンバーも温かく送り出してくれ、会社全体としてライフイベントを応援してくれる環境がありました。恵まれた環境に、心から感謝しています」
時間の制約を組織の力に変える。「任せる」マネジメントで実感したチームの成長と喜び
約1年3カ月のブランクを経て復帰したとき、園田を待っていたのはチームの確かな成長でした。
「不在の間、メンバー一人ひとりが私の役割をカバーし、自らの意思で業務を推進してくれていたのです。かつて私が『自分にしかできない』と思い込んでいた業務も、彼らは見事に遂行していました。復帰後は、子どもの急な発熱対応などで物理的な時間の制約が生まれ、以前と同じようには働けないもどかしさもあります。ですが、その制約があるからこそ、マネジメントスタイルを変えることができました。
以前のような細かい管理は、物理的に不可能です。だからこそ、メンバーを信じて『任せる』しかありません。大きな方向性は示し、責任は私が取る。一方で、細かな進め方はメンバーに任せるようにしています。そうせざるを得ない状況でもありましたが、結果的に自分自身の考え方を変えることができ、メンバーはより生き生きと主体的に動くようになったと感じています」
ある時、メンバーが初めて主担当を務めたイベントが大盛況で幕を閉じました。実際に会場へ足を運んだ際の心境を、園田はうれしそうにこう振り返ります。
「会場で、メンバーが生き生きとイベントを切り盛りしている様子を見て、その笑顔が頼もしく、とても印象的でした。細かな苦労や不安は直接見えなくても、これがその人の人生の中で成長する大きな一歩になったのだと想像すると、とてもうれしくなります。自分が直接手を動かす以上の喜びを、メンバーの活躍や成長のタイミングを一緒に過ごせることを通じて感じられるようになりました」
「任せる」マネジメントでチームの力を引き出す一方で、園田自身も限られた時間の中で成果を出すため、新たな工夫を取り入れています。
「AIも徹底的に活用しています。ブランク期間の情報のキャッチアップや、壁打ち相手としてAIを使うことで、思考の整理や資料の読み込み時間を大幅に短縮できています。戦略案のたたき台を一緒に作ることもあります。制約があるからこそ、新しいツールや働き方を積極的に取り入れる良いきっかけになりました」
全社員が幸せに働く組織へ。仕事と育児の両立で大切にする価値観と等身大のリーダー像
経営戦略室として、経営管理の強化や戦略的な広報活動など、なすべきことはたくさんあると話す園田。今後の展望について、こう続けます。
「これからのさらなる組織のレベルアップに向けて、メンバーのスキルアップを後押しするとともに、さとふるで働く全社員が楽しく幸せに仕事ができるような組織をつくっていきたいと考えています。
産休・育休を取得した室長という立場ではありますが、特定のロールモデルをめざしてもらうというよりも、メンバー一人ひとりに自分らしく成長していってほしいと願っています。私自身も、管理職として、そして一人の先輩として、仕事のことはもちろん、それ以外のライフイベントについてもなんでも相談できるような存在でありたいと思っています」
最後に、ライフステージの変化とキャリアの両立を考える方へ向けて、園田はこう語ります。
「上司から教わった『仕事は、社員と家族が幸せになるためにある』という考え方を、今、私はとても大切にしています。
不安に思うことがあっても、まずは一歩踏み出し、挑戦してみてください。諦めずにやってみたら、意外と道は拓けるものです。そして、私たちの会社にはそれを実現できる環境と、温かくサポートしてくれる仲間がいます。
制約は、決して後退ではありません。必ず自身の成長や、新たな視座への前進につながります。ぜひ自分の可能性を信じて、ここで挑戦してほしいと思います」
仕事と育児を両立しながら、地方創生というミッションに向き合い続ける園田。この環境で挑戦を続ける園田の姿は、これからも地域社会、そして組織に新たな活力を与え続けていきます。
※ 記載内容は2026年3月時点のものです
