プロダクトを出して終わりにしない。決済インフラの進化を担う使命
──まずは、所属されている部のミッションと、ご自身の役割について教えてください。
私が所属する決済プラットフォーム部は、一言で言えば三井住友カードのアクワイアリング(※)業務において、決済システムに関わる部分を担う部署です。
※ 加盟店の開拓や管理、および円滑な決済インフラの提供
部署全体では約40名のメンバーがおり、4つのグループに分かれている中で、私は次世代決済プラットフォーム「stera」の事業企画に特化したグループに所属しています。
私たちのミッションは、単に決済端末を世の中に広めることだけではありません。steraというプラットフォームを通じ、加盟店のお客さまのビジネスをどうアップデートできるか。あるいは、これまでアプローチできていなかった新しい決済シーンをどう創出するかを日々検討しています。 現在、私がメインで担当しているプロダクトは2つあります。
1つは、専用の端末がなくてもスマートフォンやタブレットにアプリを入れるだけで決済が可能になる「stera tap」や「stera fasstap」。もう1つは、お客さまが日々の売上管理やデータ分析を行えるウェブ管理ツールの「stera dashboard」です。 部長代理という立場として、これらのプロダクトの企画から運用設計、さらには既存サービスのレベルアップまでを幅広く担当しています。
リリースして満足するのではなく、現場の声や海外の最新トレンドを吸い上げ、ユーザー数をどう増やすか。いかに手放せないサービスを打ち出し、育てていくか。そこに情熱を注いでいます。
──具体的な働き方の面ではいかがでしょうか。
日によって仕事の内容は大きく異なります。また、忙しくなるタイミングはスポット的で、サービスリリース前後はとくに忙しくなりますが、柔軟な働き方が浸透しています。 私自身、現在は週4日を在宅勤務、週1日を出社というスタイルで働いています。
もちろん、チームメンバーや関係各所とのコミュニケーションは欠かせません。「在宅だから連絡が遅れる」という支障を出さないよう自律的に動いています。
日によっては定例ミーティングが長時間続くこともありますが、チャットや電話を駆使して会社にいる時と変わらないスピード感で判断を下せるよう意識しています。
日本全体を「効率的」に変えたい。就職活動で見出した、カード業界への確信
──就職活動時は、どのような軸を持っていたのでしょうか。
当初は特定の業界に絞っていたわけではなく、幅広く企業を見ていました。その中で最もおもしろそうだと感じたのがカード業界でした。
当時は直感的な部分が大きかったのですが、後から振り返ってみると効率化や利便性という事柄に関心があり、クレジットカードを使って日本社会をより便利にしていきたいという想いがあったのだと思います。
──数あるカード会社の中で、なぜ三井住友カードだったのですか?
最大の理由は、明確な「チャレンジ精神」を感じたからです。他のカード会社が自社ブランドの海外展開に注力する一方で、当社は「日本国内の決済環境をどう変えるか」という内需の改革に非常に意欲的でした。その姿勢が、日本をより良くしたいという私の想いと合致したのです。また、長く働ける環境かどうかも重要視していました。
当時はまだ、女性の働き方に対して過渡期な部分もありましたが、当社は男性と同じように女性が第一線で活躍できる土壌があると感じました。将来のライフプランがどう変化しても、この会社ならプロフェッショナルとしてキャリアを積み上げられると直感したのです。
──面接やイベントでの印象も、決め手の一つになったそうですね。
とにかく、人の良さが際立っていました。面接ではガチガチに緊張していた私を、面接官の方々が自然体で喋れるように導いてくれたのをよく覚えています。そんな誠実さを感じさせる社風に惹かれ、迷わず入社を決めました。
入社後のギャップを感じることはなく、入社して10年以上が経ちましたが、この人の良さを軸とした社風は今でも当社最大の魅力だと自信を持って言えます。また、チャレンジ精神についてもsteraのような新しいプロダクトの登場など期待通りの展開があり、高いモチベーションを維持できています。
加盟店営業から企画へ。現場の生の声が、強いプロダクトを創る
──入社後は、どのようなキャリアを歩んでこられたのでしょうか。
最初の2年半は、加盟店営業として現場を駆け回る日々でした。その後、現場での経験をもとに視座を高めるべくマーチャントビジネス統括部に異動し、コード決済の運用設計などを担当。そして、2年ほど前に現在の決済プラットフォーム部に配属されました。キャリアのすべてをアクワイアリング領域で過ごしてきたことになります。
──これまでで大変だったと感じるエピソードはありますか?
前部署でコード決済の立ち上げを担当した時が、一つの大きな山場でした。当時は「いかにお金をかけず、スピーディーにサービスを開始するか」という至上命題があり、かなりの部分を手作業に頼る運用設計をしていました。
しかし、リリースしてみると想定外のトラブルが頻発し、そのシューティングをすべて自分たちで行わなければなりませんでした。委託先との調整や社内への説明など、板挟みの中で根気強く調整を続けた経験は今の私の粘り強さの源泉になっています。
──一方で、今の仕事の醍醐味を感じる瞬間はありますか?
プロダクトが世に出る瞬間のお祭りのようなワクワク感は、何度経験しても格別です。最近では、スマホ向け決済アプリのstera tapが本格展開する前に、当社が協賛している「三井住友VISA太平洋マスターズ」というゴルフ大会の屋台で実証実験を行いました。 前日の準備から現地入りし、お店のスタッフの方に使い方を説明しました。
最初は半信半疑だった方々が「すごく使いやすいね」と驚き、喜んでくれる反応をダイレクトに見られた時、これまで積み上げてきた苦労が報われた気がしました。また、現場を見られたからこそ新たな視点で物事を見ることができ、視野が広がっていくような感覚が得られました。 自分が企画したものが、実際に誰かのビジネスを助けて誰かの決済を便利にしている。その手応えをダイレクトに感じられるのがおもしろく、今の部署の何よりの魅力です。
そして、クレジットカード業界のリーディング的存在である当社が新しいサービスを出すと、社会に与えるインパクトは相当大きなものになります。そこに自身も携わっているということを誇りに思います。
誠実さと一貫性を武器に。次世代を牽引するリーダーとしての展望
──仕事をする上で、最も大切にしている価値観は何でしょうか。
「誠実さ」と「一貫性」です。企画の仕事は、社内外の多くのステークホルダーを巻き込む必要があります。自分の都合で無理な要求を投げたり、場当たり的な対応をしたりすることはしないよう心がけています。自分の中でしっかりと筋が通っているかを確認した上で相談する。できないことはできないと正直に伝え、その理由をロジカルに説明する。
前の部署でコード決済の地道な運用を経験したからこそ、お願いする側と受ける側の双方の気持ちがわかります。お互いがパンクしないための線引きを明確にすることが、結果としてプロジェクトを成功に導く近道だと考えています。
──今後の展望、そして挑戦したいことについて教えてください。
短期的には、今担当しているstera tapやstera dashboardをリリースの状態から、真に成功したプロダクトへと昇華させることです。売り方や機能の改善など検討の余地はまだまだあるので、最後まで責任を持ってサービスを社会に定着させることをめざしています。 そして、長期的には今よりもリーダーシップを発揮できる人間になりたいと考えています。
これまでは一人のプレイヤーとして走ってきましたが、これからは後輩たちを導き、チームの力を最大化させるマネジメント能力を磨きたいです。最近は、1〜2年目の若い世代と組む機会も増えています。彼らとのコミュニケーションには伝え方の難しさを感じることもありますが、お互いの価値観を尊重しながら最高の成果を出せる関係を築いていきたいです。
──最後に、三井住友カードに関心を持つ方々へメッセージをお願いします。
キャッシュレス決済の領域は、専門知識が必要で難しそうに見えるかもしれません。でも、一番大切なのは一生懸命に向き合うやる気だと思っています。知識は後からいくらでもついてきます。
当社は、やる気さえあれば性別や年次を問わずチャンスを与えてくれる風土があり、「挑戦したい」という想いに応えてくれる会社です。困った時に手を差し伸べてくれる温かい仲間もいます。「日本をもっと便利にしたい」、「自分の手で新しいサービスを創り出したい」という志を持っている方と一緒に、これからの日本の決済の未来を創っていけるのを楽しみにしています。
※ 記載内容は2025年12月時点のものです
