AI・データで全社変革を推進する、三井住友カードの技術組織
私が所属しているのは、マーケティングユニットV AI・データチャプターという組織です。ここでは、AI・データ活用を通じて、大きく三つの方針を掲げています。一つ目は、プロダクトを企画・開発し、顧客および事業における体験価値の向上を実現すること。二つ目は、全社で再利用可能な活用基盤・実装力を確立し、全社でのAI・データ活用を促進すること。そして三つ目は、分析・技術を「使われ、成果が出る形」で提供し、意思決定の高度化と業務プロセスの変革を推進することです。
この三つの方針を実現するために、私が所属する各SQ、つまりスクワッドと呼ばれる小規模なチームでは、それぞれ重点施策を担当しています。AI開発Ⅰ SQはナレッジマネジメントを目的としたナレッジベースの開発や、それを活用するためのAIの開発・研究を担当しています。AI開発Ⅱ SQ は社内重要案件へのAI実装・高度化支援やAI Agent開発とDevOpsを担っています。そしてAI戦略チームでは、研究活動やSOTA手法、つまり最先端技術の実装、テックブログの運営などを行っています。
私たちのミッションは、AI・データの全社活用・促進です。ただ、単に新しい技術を使うだけでは意味がありません。実際に業務部門で使われ、成果が出る形にすることで、業務の効率化や意思決定の高度化、業務プロセス変革が実現されるところまで、しっかりとやっていくことが大切にされていると感じます。技術のための技術ではなく、実際にビジネスに貢献できるAI・データ活用を追求することが、私たちの存在意義なのです。
組織のメンバー構成も非常に多様で、キャリア採用比率は7割を超えています。多種多様なバックグラウンドを持つ人材が集まっており、ロールとしても、プロジェクト企画推進を担うメンバーや、アナリスト、AIエンジニアやデータサイエンティストなど、様々なメンバーが在籍し、協力し合っています。技術部門ということもあって、フラットに議論を交わしあえる、風通しのいい雰囲気があります。
デジタル化の遅れを目の当たりにして始まった、AI普及への挑戦
私がこのチームにジョインしたのは、二年前のことです。もともとこのチームは、データ分析のダッシュボードであるCustellaの構築・提案から始まっており、ここ数年はデータを活用した様々なAI構築・分析なども行われていました。私が入社した当時は、社内でのクラウド基盤やAI利用がまだほとんど進んでおらず、まずはそのあたりの着手から始まることになりました。
正直なところ、その時は不安な気持ちもありました。AI利用だけでなく、会社のデジタル化自体も遅れており、このAI時代にまずいなと感じていたのです。金融業界という業界柄、セキュリティや規制への配慮が必要であることは理解していましたが、それでも変革のスピード感が求められる時代に、この状況で本当に大丈夫なのだろうかという思いがありました。
そこで最初の年は、社内へのAI普及を進めることに注力しました。各部への個別勉強会や、全社向けのAI活用勉強会の講師を務め、社内向けの技術広報などを実施し、AIの利用率向上に努めたのです。一つ一つの部署を回りながら、それぞれの業務課題に合わせてAIがどう活用できるのかを丁寧に説明していきました。結果として、大幅なAIの全社利用率の改善につながり、徐々にAIの導入・活用の機運が高まっていったことは、本当に嬉しかったですね。
現在は、各部でのAIエージェントを活用した業務効率化のプロジェクトに、AIエンジニアとして参画しています。AIエージェントの開発構築・検証はもちろんのこと、業務フロー全体での改善・効率化に向けたアドバイスや、ナレッジ構築に向けたアドバイスなども行っています。技術面だけでなく、業務全体を見渡しながら最適な形を提案していく、そんな役割を担っています。
「楽しく、意味のあること」を大切に。メンバーと共に成長するマネジメント
事業部やチームをまとめる上で、私が大切にしているのは、「楽しくやること」と「意味のあることをやること」の2つです。何かを前に進めるための仕事でないと、面白くないですからね。そのためにも、業務内容の深い理解や、課題の把握、どんな手段がとれるのかをきちんと理解し、メンバーに伝えるようにしています。仕事には必ず目的があり、その目的を達成することで誰かの役に立てる。そういう実感を持ちながら働けることが、チーム全体のモチベーションにつながると考えています。
メンバーの成長を感じる瞬間は、日々の業務の中で数多くあります。特に印象的だったのは、年間を通じてチームメンバーに対して実施してきた、昨今のAI技術やクラウドサービスについての勉強会での変化です。最初は新しい技術に戸惑っていたメンバーも、回を重ねるごとに業務理解が深まっている様子が見て取れました。そして何より嬉しかったのは、実際に自分で作れるものが増えている様子を目の当たりにした時です。知識としてインプットしたものを、実際の業務で活用できるレベルまで成長している姿を見ると、チームやメンバーが確実に成長しているなと実感しました。
この仕事のやりがいを感じるのは、実際に課題が解決され、現場の人が「助かっている」と言ってくれた時です。どんなに技術的に優れたものを作っても、使われなければ意味がありません。使われて価値が生まれてこそ、やった意味があるのです。現場の方々の声を直接聞けることは、自分たちの仕事が本当に役に立っているという実感につながります。そしてその実感こそが、次の挑戦への原動力になっています。メンバーと共に成長しながら、意味のある仕事を楽しくやっていく。そんなチームづくりを、これからも続けていきたいと思っています。
眠っているデータを価値ある体験へ。AI活用でクレジットカード会社の未来を描く
やはり、まだまだ眠っているデータを活用したAIによる効率化、より付加価値のある体験の創出ですね。この会社だからできるAI活用はまだまだあります。クレジットカードの履歴は日々の生活を表しているので、よりお客様に対して、価値のある体験提案につなげられると考えています。もちろん、セキュリティが第一ではありますが、それらをクリアしたうえで、より価値のある購買体験、楽しい生活の提供に貢献できればいいなと思います。
チームとしてめざしているのは、社員みんなが当たり前にAIを活用し、創造的な業務に集中できる組織です。AIの進化の速度はすさまじいですから、どんどん新しいものに興味を持って、使いこなし、価値提案できる人と一緒に働きたいですね。
前向きに新しいことに挑戦していきたい方にぜひジョインしてほしいです。まだまだやれること、できていないことはたくさんあるので、金融業界・クレジットカード会社で、新たな購買体験を作り上げていきたい方と一緒に働きたいと思っています。AIを活用して、お客様により良い体験を届けていく。そんな挑戦に共感してくださる方をお待ちしています。
