「化学メーカーかな」から一転。決済データの可能性と社員の人柄が導いた入社
私は大学院で化学を専攻していたので、就職活動を始めた当初は「化学メーカーに就職するんだろうな」と漠然と考えていました。実際、最初は化学メーカーを中心に企業を見ていたのですが、先輩から「はじめは業界絞らずに探したほうがいいよ」とアドバイスをもらったことをきっかけに、幅広い業界に目を向けるようになりました。そんな中で出会ったのが、今の会社でした。
就職活動では「人柄、事業の将来性、自己成長」という三つの軸を大切にしていました。これらは自己分析を通じて、自分がこれまでの人生で熱中してきたことを振り返り、「なぜそれに熱中できたのか」の共通項を洗い出した結果、見えてきたものでした。
正直に言うと、当社への第一印象はあまり良いものではありませんでした。「最先端を謳っているけど、結局金融だし堅そう」「理系で活躍できるフィールドが少なそう」といったイメージを抱いていたんです。しかし、夏のインターンシップに参加したことで、その印象は大きく変わりました。
インターンシップでは、当社のアセットを活用した新規事業の立案を行いました。参加前は普段利用するクレジットカードの決済の部分しかイメージできていなかったのですが、実際には決済データを活用した事業やSaaS等、幅広い事業を展開しており、決済領域にとどまらない付加価値を提供していることを知りました。キャッシュレス化が進み、様々な決済事業者が存在する中で生き残るには他社との差別化が重要ですが、幅広く価値を提供している当社であれば将来性もあると感じました。また、近年増えているDXをテーマにした新規事業では、データ分析スキルや論理的思考力といった理系としての素養が必要とされており、理系としても活躍できる場が多くあると気づいたのも大きな収穫でした。
OB訪問では、若手社員の方から現在担当している案件の内容や規模感、自身の役割について伺いました。1年目から主担当の案件を任されていたり、大型案件の推進を任されていたりと、想像以上に裁量のある仕事を任せてもらえることに驚きました。若手のうちからそういった環境に身を置けることは、自己成長の観点でも大きなプラスになると考えました。
そして、入社の一番の決め手になったのは「社員の人柄」です。OB訪問や座談会を通じて様々な社員の方とお話ししましたが、「仕事に対して前向きな方」や「共感力が高い方」が多い印象を受けました。特に入社を迷っていた時に、ご自身の経験も踏まえて相談に乗ってくださった方がいて、入社後も相談しやすい環境が整っていそうだと感じました。また、話をしていくうちに最後はほぼ雑談になっていた社員の方もいて、自然体に近い形で会話をし、当社の雰囲気をありのまま感じることができたこともポイントになりました。
ファイナンスシステム開発部への配属。現場の声を聴き、認識のずれを埋めていく日々
入社後はファイナンスシステム開発部に着任となりました。ファイナンス商品であるリボ払いや分割払い、キャッシングに関連したシステム開発の要件定義からリリースまでのプロジェクト推進、そして現行システムの保守・運用を担当することになりました。ファイナンスシステム開発部には、ファイナンス事業本部との一体運営を拡大し、統合シナジーを最大化しながらファイナンス収益を増強していくこと、そしてシステムの安定稼働を実現することという大きなミッションがありました。
特に印象に残っているのは、入会審査システムの更改プロジェクトです。このシステムは個人向け、法人向けのカード入会審査と、キャッシング枠の審査を行うもので、私はその中でもキャッシング枠の審査を行う機能について担当していました。本プロジェクトはベンダー、システム開発部入会グループ、業務部を合わせて50名から60名程度で推進していた大規模なものでした。私はテストからリリースまでの工程に1年程度携わり、ユーザー受け入れテストの運営・準備、システムリリース時の立会い、リリース後の安定稼働に向けたシステム対応といった役割を担っていました。
このプロジェクトを通じて、「正確な情報共有」の重要性を深く学びました。各部門からの要求事項が多岐にわたり、対応事項の優先順位をつけることが非常に難しかったのです。特に安定稼働に向けた対応事項は多岐にわたっており、対応事項の優先度について意見の相違があり、調整が大きな課題となりました。私は事業会社の立場として、業務の安定稼働が最も重要と考え、まずは業務を行う方に丁寧にヒアリングを行い、関係者に伝えるよう心掛けました。関係者間で事象の認識や影響範囲の観点で共通認識が取り切れていないこともあったため、そこをすり合わせることでスムーズな合意の形成を図りました。この経験を通じて、意見の相違が発生した際は「認識のずれ」がどこかで発生しており、合意形成においては、そこを見極めすり合わせていくことの重要性を学びました。
50名超のプロジェクトで実現した処理速度向上と、相手目線のコミュニケーション力
入会審査システム更改プロジェクトでは苦労したことも多かったですが、同時に周りに与えたインパクトや感謝の言葉から、大きなやりがいと達成感を得ることが出来ました。
リリース後、システムの処理速度が大幅に向上したことで、審査スピードが上がり、お客様により迅速にサービスを利用していただけるようになりました。また、業務負荷の軽減や性能向上が実現できたことで、部署内外から感謝の言葉をいただいた際には、自分が携わったプロジェクトが現場の役に立っていることを実感し、大きな達成感とやりがいを得ました。システムを通じて関係者から感謝の声をいただけたことは、この仕事における最大の喜びだと感じています。
他にも、ショッピングリボの利率体系見直しのプロジェクトが印象に残っています。このプロジェクトは必達のリリース期限があるにもかかわらず、度重なる要件の見直しが発生しました。さらに、複数のベンダーを巻き込んでの開発だったため、各所との調整も多々発生しましたが、自ら案件推進を行う良い機会であったと感じています。
こうした業務を通じて、最も大きな成長を感じたのは「課題解決力」と「コミュニケーションスキル」です。システム開発では多くの場合、技術的な専門知識と業務運用の実情との間にギャップが生じます。その中で、どのポイントがプロジェクトの成功においてクリティカルであるかを迅速に判断し、その課題を解決するために必要なステップを着実に実行する力を養いました。
また、システム開発ではエンジニアの方だけではなく、実際に業務で使うユーザーとも密接にコミュニケーションをとる必要がありますが、その際に専門用語を多用せず、非エンジニアの方々にも分かりやすい言葉で説明することを心掛けました。この経験から、相手目線に立ってコミュニケーションをとる力が身についたと感じています。そのおかげで今では、異なる専門性を持つチームメンバー間の橋渡し役としても頼られることが増えたと感じています。
「技術」と「ビジネス」の融合で、キャッシュレス社会の実現に挑む
現在、私はアクワイアリング収益獲得に向けた施策の企画・推進を担当しています。直近の目標は、対加盟店の施策の検討・推進を通じて、当社のアクワイアリング収益獲得に貢献をすることです。アクワイアリングとは、加盟店でのクレジットカード決済を可能にする事業のことで、決済手数料が主な収益源となります。
ビジネスを検討するにあたっては、単に当社の利益だけを追求するのではなく、加盟店やブランド会社、海外のカード会社といったあらゆるステークホルダーにとってメリットがある施策を考える必要があります。また、協力を得るための効果的なアプローチや、ビジネスモデルとして成立させるための視点も求められます。短期的にはそういった「ビジネス的な視点」をさらに磨いていくことで、当部のミッションに貢献する人材になりたいと考えています。
中長期的には、これまでシステム部門で培った「技術的な知見」と、現在の部署で培っている「ビジネス的な視点」を融合させた力を活かして、キャッシュレス化を推進できる人材になりたいと考えています。キャッシュレス社会の実現は、単なる決済手段の利便性向上だけでなく、社会全体の効率化や新たなビジネスチャンスの創出にもつながります。その中で、私は新しい施策を立案し、関係者を巻き込んで推進する役割を担い、社会的なインパクトを生み出すプロジェクトに取り組んでいきたいと考えています。また、国境を越えたパートナーシップを構築し、グローバルな視野でキャッシュレス化を推進する力も身につけていきたいと思っています。
実際に入社して感じた一番の魅力は「キャッシュレス最先端の事業に若手から裁量持って取り組むことができる」ことだと思います。成長途中の業界のため、スピード感をもって主体的に取り組むことが求められる環境で、はじめは苦労することもありましたが、様々な経験をすることで自分が入社時にイメージしていた3年目の姿よりも成長できたと感じています。また、公募制度や社内副業といった制度を活用し自ら手を挙げることで、理想のキャリアを実現できるフィールドも整っており、自身の可能性を広げていけることも魅力に感じています。
自己分析・業界分析・面接対策・・・とやることが多く、「結局何を基準に会社を選べばいいのか?」が分からなくなる時もあると思います。色んな観点で分析して考えることも重要ですが、シンプルに「この会社で働いてみたい」という直感を頼りにしてみると、興味のある会社に出会えるかもしれません。この記事を見てくださった方が「当社で働いてみたい」と少しでも興味をもっていただけていたら嬉しいです。
