AIとデータで価値を生み出す。90名のチャプターで挑む全社業務改革
私は現在、マーケティング本部の中にあるAI・データチャプターという組織に所属しています。AI・データチャプターは、AIとデータを当たり前に業務・プロダクトに活用し、価値を生み出すことをめざす組織です。
ミッションは、AIとデータを活用したプロダクトの企画・開発、それを活用するためのプラットフォームの企画・開発、そして社内外のデータ分析を担っています。
チャプター全体では90名程度が所属しており、私はその中でも、AI・データ戦略SQという組織に所属しています。SQ(スクワッド)とは組織のサブユニットのことで、私たちのSQでは、全社的なAI活用戦略策定や、AI基盤プラットフォームである「Universe* 」の開発・運用・技術リードなどをミッションとしています。また、私たちのSQでは、AIやデータサイエンスに関するR&D活動も行っており、技術で未来を切り開いていくことをめざしています。
*Universe:韓国のHyundai Card(以下「HCC」)が独自のデータサイエンス技術を用いて開発したAIプラットフォームで、三井住友カードでは2024年10月より、Universeの日本国内における独占的利用契約を締結しました。
革新的なAIプラットフォーム「UNIVERSE」の独占的利用契約を締結
チャプター全体の雰囲気についてお話しすると、キャリア入社者が多いため、いろんなスキルや経験、考え方を持った人がいるのが特徴です。私は前職のSIerにて機械学習エンジニアとして働いていましたし、周りのメンバーも、プロジェクト企画推進を担うメンバーや、アナリスト、AIエンジニアやデータサイエンティストなど、さまざまな職種のメンバーが在籍しています。
SQ内だけでも、前職はコンサル、車、保険、リサーチ業界など、本当にさまざまです。また、修士卒や統計・数学専攻卒の他、博士卒の方もおり、非常に知識・スキルの高い方が多く、毎日刺激を受けています。
ここまで聞くと少し固そうなイメージを持たれるかもしれませんが、実際にはフランクで気さくな方が多いです。
また、技術が好きな方が多く、雑談的に最近のAI動向や技術的な話で盛り上がることがよくあります。自己研鑽にも意欲的な人が多く、2026年サッカーW杯直前には、データ分析で順位を予測する取り組みを自己研鑽として行っていた方がおり、チーム内にシェアしてもらって盛り上がりました。
各自が高い専門性を持ちながら、チームとして切磋琢磨できる環境が整っているのが、このチャプターの魅力だと感じています。
「得体の知れないツール」を全社の力に。データ分析から始まったAI変革への挑戦
私がこのSQにジョインしたのは、前身となるSQが立ち上がった当初です。
それ以前は、当社のデータ分析サービスであるCustellaのアナリストを担当していました。現在のPO(プロダクトオーナー)がカムバック採用で戻ってきたのですが、その際にお声がけをいただき、現在のSQに参画することになりました。これからAIやデータで全社を変えていくという決意のもと立ち上がったSQだったので、非常にワクワクしたのを覚えています。
ジョイン後は、本当にさまざまなことに取り組んできました。中でもとくに力を入れていることが、Universeの技術リードとR&D活動です。Universeは、前述の通り韓国HCC社が開発したAIプラットフォームですが、当時の当社からすると「得体の知れない海外のすごいツール」でした。このツールが本当に当社にとって価値のあるものなのか、また、最大限価値を発揮するためにはどのような使い方をすればよいのか、技術リードとしてそうした疑問に答えるため、さまざまな調査や実験を行いました。
全社導入プラットフォームであることから、複数の部署と協力してPoCを実施したり、Universeの導入意義を経営層に伝えるために上席やメンバーを巻き込んで深く議論したり、本当に大変だったことを覚えています。その結果現在では、全社に広く導入され、非常に高いパフォーマンスを発揮しています。R&D活動では、大学等との共同研究や独自研究を進め、2026年6月に開催された人工知能学会でポスター発表、およびスポンサー出展を行いました。
また、日本のクレジットカード会社では珍しく、テックブログを立ち上げ社外向けに公開しました。AIやシステム系の技術はもちろん、学会等のイベント参加やカルチャーなどに関する記事を掲載しています。あまり前例のないことで苦労しましたが、メンバーの協力のもと、立ち上げることができました。
「各メンバーの得意なこと・好きなこと」を大切にするチームづくり
私は現在、マネージャーであるPOのもとでチームリーダーの役割を持っています。チームをまとめることが求められていますが、あまり強くまとめすぎないことを心がけています。もちろんプロジェクトの進行やタスク管理などは行いますが、それ以上に、各メンバーの得意なこと・好きなことと、やるべきことがなるべく重なるように心がけています。
特にキャリア入社のメンバーはそれぞれ専門性が違うため、それを活かして活躍してもらうのが最も良いと考えており、細かいやり方はメンバーに任せることが多いです。このチームのやりがいは、AI・データが価値に変わる瞬間まで、責任をもってやり切る必要があるところです。また、AI・データの価値を最大限発揮するために、プロフェッショナルとしての働きが求められることにやりがいを感じています。
もちろん大変さもありますが、だからこそ成果が出たときの喜びも大きいですし、メンバー一人ひとりの専門性が発揮され、それが形になっていく過程を見られることは、チームリーダーとして何よりの醍醐味だと感じています。
楽しみながら挑戦を続け、AIネイティブな会社へ。専門性が織りなす理想の組織像
AIやデータでより一層の価値を生み出していくためにも、高度なR&D活動に挑戦していきたいと思っています。今年、人工知能学会へ論文投稿を行い、ポスター発表することができましたが、会社や社会により大きなインパクトを出すためには、まだまだ頑張らなければと感じています。技術的な資産をしっかり蓄積し大きな価値を創出すべく、未知の領域に挑戦していきたいと考えています。ちなみに、今年の人工知能学会のテーマも「挑戦」でした。
今後はR&D活動や、UniverseをはじめとしたAIプラットフォームの機能強化、AIを組み込んだプロダクト開発などを通じ、当社をAIネイティブな会社へ進化させたいと考えています。また、自社だけでなく業界・社会の発展に貢献していきたいと考えております。
また私は、理想的なチームの在り方として、専門人材が専門性を発揮しながら良い意味で尖り、全体として大きな丸になることが大切だと思っています。
AI時代、中途半端なスキルや知識はAIに代替されてしまうからこそ、各自が得意な領域で専門性を高め続けることが重要だと思っています。そのためにも、日ごろの業務を楽しく取り組める状態でないとダメだと思っています。
楽しいからこそより専門性を高めていけて、各自が良い意味で尖っていく。その結果、組織全体としては大きな丸となりより大きな価値を生み出せるような組織になっていき、さらに各自が尖っていく。そんなループに入ることが大切だと思っています。
チャプター全体としても、楽しむことがスローガンのように掲げられており、もちろん大変なことも多いですが、楽しむことを何より大切にしています。変化の激しい時代だからこそ、楽しく業務に取り組める方と一緒に仕事できると嬉しいです。実際の業務ではさまざまな制約があり思ったように進まないことが多々ありますが、そんな状況でも諦めずに楽しんで取り組んでいける方にジョインしていただけると嬉しいです。また何より、AIやデータが好きであることが最も大切だと思います。技術の進化を楽しみながら、一緒に会社や社会にインパクトを与える価値を生み出していきましょう。
