ケガと付き合い続けたサッカー人生。シグマックスとの出会いは、まさに運命
スポーツ西日本営業所に所属する田谷は、スポーツ向けサポーターブランド「ザムスト」を、 高校サッカー部を中心に、学生スポーツに関わる生徒・指導者に紹介しているほか、ケガの予防・対応のヒントを学生に伝えています。そんな田谷自身もサッカー経験者です。
田谷 「私がサッカーを始めたのは、小学校3年生のときです。中学・高校ではサッカー部に所属し、どちらも3年生でキャプテンを務めました」
所属していたサッカー部は、中学・高校どちらも県3位以内に入る強豪チーム。その間、田谷は何度もケガに悩まされました。
田谷 「小学生のときは、成長に伴う膝の痛みに襲われました。それで、高学年からザムストのサポーターを使っていたのを覚えています。中学・高校では、捻挫や靭帯の損傷など、あらゆるケガをしましたね。入院したこともあります。大学までサッカーを続けたものの、結局ケガが理由で、辞めてしまいました」
ケガに悩み続けたサッカー人生。その経験をきっかけに、大学では体育学部に進学しました。
田谷 「高校時代の体育授業の担任が、その大学の体育学部の卒業生だったんです。ケガに関するトレーニングをしっかり学べると知って、興味を持ちました。体育学部を選んだのにはもうひとつ理由があって、体育の教員の免許を取得し、いずれは高校サッカーの指導をしたいと考えてのことでした」
小学生のころから体育教師を目指していた田谷。しかし実際に教育実習に行くと、違和感を覚えたと言います。
田谷 「教育実習で感じたのは、教師の仕事は限られたコミュニティの中における仕事だということ。この環境に身をおいていいのか迷いました。というのも、大学に入学したのを機に、地元のサッカーチーム『栃木SC』を応援し、全国各地を巡っていました。その中で、自分の知らない世界がまだたくさんあることを感じて、もっと広い世界に向けた仕事がしたいと思うようになったことから、教員を目指すのは辞めました」
栃木SCの応援を通じて得た、全国各地のさまざまな人との交流が、田谷の視野を広げていたのです。
田谷 「就職活動では、スポーツ関連の事業をしている企業を探しました。ケガがつきものだったサッカー人生を支えてくれたザムストを作っている会社だと知り、日本シグマックスに応募しました。内定をもらえたときには、快諾しました。なんだか、運命だなと思いますね」
こうして日本シグマックスに入社した田谷。そのかたわらで、社会人になってからも栃木SCに積極的に関わっています。
自分の実体験を踏まえて、学生たちにアドバイスをする毎日
2022年10月現在、田谷はさまざまな高校サッカー部を訪問し、ザムストのPRの一環として、ケガ予防の講習や説明会を行っています。
田谷 「ユーザーである学生たちとの接点の増加を目的として、会社の方針で始まった仕事です。営業のゴールは通常、買ってもらって利益を出すことですが、今の仕事は、どちらかというとザムストを認知してもらう、ケガ予防の重要さを理解してもらうことがメイン。あと何十年もの間サッカーを続ける可能性がある学生たちに、ザムストというブランドについて知ってもらうのが、私のミッションです」
学校へアプローチするために、田谷は長期休暇中の合宿に出向き、「今度学校にお伺いしてもいいですか」と挨拶をします。ある高校と知り合ったら、横のつながりで他の高校監督を紹介いただき、地道に関係を拡大。後日、放課後の部活動中にサンプルをたくさん持って訪問し、製品の紹介や、ケガ予防の講習、試着会を行っています。
田谷 「サッカー部の学生たちにさまざまな話をしていると、主にケガについての相談を受けることがあります。そういうときには、ケアの方法をアドバイスすることもありますね。私が学生時代にこうしていればよかった……。という実体験を踏まえつつ、シグマックスに入社してから学んだ多様な知識を組み合わせ、いろいろなことをお伝えしています。私自身が過去にケガにずっと悩んできたことが、役に立っていると感じる瞬間です」
ただし、大事なのは学生との関係性だけでなく、チームに所属しているトレーナーと良好な関係を持つことも、仕事を進める上では欠かせません。
田谷 「トレーナーとの関係性の構築では、大学の体育専攻で学んだことが活きていると感じています。母校には、アスレティックトレーニングの第一人者である先生がいました。その先生に教わったと話すと、皆さん瞬時にわかってもらえるんです。大学で得た基礎知識とシグマックス入社後に学んだ知識がなければ、まったく話にならなかったなと思います」
ケガは、デリケートな問題。だからこそ常に誠実な姿勢で関わる
トレーナーに学生と双方に関係性を広げている田谷のもとには、さまざまな相談が舞い込みます。
高校サッカーの学生たちが、インターハイよりも1番に目指している「冬の選手権」の直前に印象的な出来事がありました。
田谷 「ある高校で、選手権直前にケガをしてしまった学生がいました。そのときに、トレーナーから直接私に『ザムストでケガの対応はできないか』と連絡が来たのです。
私はザムストのアイテムを組み合わせて紹介しながら、こうすればいいのではと提案しました。その結果、ケガをした選手は、なんとかケガと付き合いながら復帰することができたんです」
無事に選手権が終わったあとには、トレーナーと学生から「ありがとうございました」という感謝の電話を受け取ったと言います。
田谷 「普段はそこのリターンを求めてやっているわけではないのですが、やっぱり嬉しい経験でしたね。高校を出入りしているスポーツ用品メーカーの営業担当は、もちろんシグマックスだけではありません。だからこそ、その中で『シグマックスの田谷』に相談をしてくれたことが嬉しかったんです。
私もケガの多い選手時代だったのでよくわかるのですが、ケガをするとモチベーションが一気に下がります。監督の立場からすれば、急にその選手に出てもらえなくなれば一大事。デリケートな問題に向き合う仕事だからこそ、誠実に関わるように心がけています」
積み上げてきた信頼があるからこそ、いざというときに頼られる。その期待に応えたいという使命感を持って、トレーナーや学生と向き合う田谷。
田谷 「私自身、高校サッカー時代はトップを目指してやってきた身です。なので、当時から知っているようなさまざまな有名高校のサッカー部と関わり合えることは、それだけで大きなやりがい。
そんな強豪校の学生たちにシグマックスの製品を使ってもらえて、学生たちがパフォーマンスが上がって喜んでくれているのを見ると、この仕事をしていて良かったなと思いますね。この仕事を通して、ケガが理由でサッカーを続けられなくなる人を、1人でも減らしていきたいです」
相手の悩みに本気で向き合える「情に厚い人」と一緒に働きたい
シグマックスの商品だけでケガの対応が難しい場合は、他のメーカーの商品を紹介するケースもあるという田谷。会社や自分の利益だけを考えるのではなく、相手のためになることを考え抜く――その姿勢で、田谷は多くの学校関係者からの信頼を得ています。
田谷 「正直、無理してザムストを使ってもらおうとは思いません。ウェアもシューズもそうですが、やはり人には相性があるので。
ただ、ケガをしたり、どこかを痛めたりしたときに、選択肢として『そういえばザムストってあったな、営業の人がなんか言ってたな』と思い出してほしい。そういうときに選んでもらえるブランドであるように心がけながら、営業活動をしています」
そんな田谷に、一緒に働きたい人物像を聞きました。
田谷 「この仕事はお節介ぐらいの人がちょうど良いのではないかと思っています。高校生たちのリアルな悩みに一緒になって向き合えること、本音を引き出せることが大事。真剣に相手の悩みや苦しみに向き合えるような『情に厚い人』と一緒にやりたいなと思いますね」
男子サッカー部を担当している田谷ですが、他の担当者は、女子の部活動を対象に営業をすることもあると言います。その場合は女性同士のほうが話しやすい相談もあるため、女性の営業担当も必要だと感じていると話します。
田谷 「ザムストというブランドは、先輩方のおかげでかなり認知されています。でも、高校生たちは、マークに見覚えがあっても、ザムストというブランド名まで知ってくれてはいません。だから、これからも営業として地道にザムストを紹介し続け、ブランドのことをもっと知ってもらいたいです」
そのためにも今は、各学校の部活動を対象に、ケガに対する予防がどのくらいできているのかを調査中。このような綿密な仕事を通して描く、田谷の未来図とは。
田谷 「学生やトレーナーの皆さんが『ザムスト』と聞いて、私のことを思い浮かべてくれるような存在になれたらいいなと思います。そして、私を通してザムストの良さを知ってもらえたらいいですね。最終的には、学生がケガなどのトラブルに遭ったときに、私に相談の電話がかかってくるようになれば嬉しいです」
熱い気持ちで、相手の痛みにまっすぐに向き合う。田谷の想いのこもった仕事が、選手や監督、トレーナーを救い、そして「ザムスト」というブランドのファンを増やしています。
