「プロフェッショナルな仲間と経営課題の解決に挑戦したい」と当社へ
──まずは、SE時代に担当していた領域を教えてください。
Shuichi.U:2006年に富士通へ入社し、まずは自社ERPパッケージの開発に携わりました。大学時代に会計を専攻していたこともあり、ERPパッケージの中でも主に会計領域を担当していました。文系出身でプログラミングの知識もほとんどない状態からスタートし、6年間にわたって開発業務に従事しましたが、製品の内容や特徴の深い理解につながったと思います。
その経験を活かして、元々希望していた拡販や企画業務にも携わるようになり、経理部門や経営企画部門の業務改革・経営改革を支援するシステムの提案にも取り組みました。
Junpei.S:私は2008年に富士通へ入社してから10年間、SAPの導入プロジェクトや運用保守に携わってきました。SAPのSEとして、受注から生産、財務会計、管理会計まで企業の基幹業務全体を幅広く経験しています。その中でも特に、財務会計領域に特化したSAP導入業務に注力していました。
──コンサルタントへのキャリアチェンジに至った経緯を教えてください。
Junpei.S:私は、製造業の大規模なシステム切り替えプロジェクトなどに携わってきました。しかし、その多くは「いかに早く、安く、かつユーザーが便利に使えるか」という視点にとどまっており、データを活用し経営上の本質的な効果を生み出すという肝心の部分には踏み込めず、ジレンマを抱えていたのです。
そこで、社内のポスティング制度(自ら手を挙げて異動できる制度)を利用し、データを入力する立場からデータ活用を支援する組織に異動しました。
そして2020年にはその組織ごと、設立されたばかりのRidgelinezに移りました。データを使ってマネジメント自体を変えていく仕事に、よりシフトしていったという流れですね。
Shuichi.U:私は、お客様の課題解決により深く貢献したいと考え、パッケージの拡販・企画業務を担うSEから会計コンサルタントにキャリアチェンジしました。しかし、それでもなおパッケージ導入が主な目的となってしまい、お客様が抱える課題のうち、実際に解決できるのは2~3割程度にとどまっていました。
パッケージは各社共通の課題には対応できる一方で、企業固有の文化や特徴、目指す姿に応じた課題解決には限界がありました。そのことにもどかしさを感じ、富士通を退職することも検討していた時期に、ちょうどRidgelinezが設立されたのです。
日本の大企業グループで、DXを実現するコンサルティングファームを持つケースは少ないですよね。 富士通グループに属しながらも、完全なる出島としてDXにチャレンジできる点や、 自分がこれまで築いてきたネットワークを活かしつつ、富士通の人材とも連携できる点が魅力と考え、Ridgelinezに移りました。
──現在、どのようなプロジェクトに携わっていますか?
Junpei.S:私は現在、大手製造会社の案件でプロジェクトマネージャー(PM)を務め、データを起点とした製造現場の業務変革支援を行っています。複数の部門について同時並行で進める中で、データを使ってマネジメント業務を変えるだけでなく、必要に応じてデータシステムの構築を提案するなど、システム開発の橋渡し役も担っています。
Shuichi.U:私は、大手建設会社や物流会社のプロジェクトにおいて、PMとして活動しています。その中でも、約4年間ご支援させていただいているお客様についてお話しさせていただくと、最初に取り組んだのは経営会議の改革でした。
当社では、「4X思考」(※)のフレームワークを用いてアプローチしており、こちらのお客様もこれに沿った変革を着実に推進されています。データドリブン経営の実現に向け、MX領域において経営会議の刷新、「稼ぐ力」と「成長力」の最大化に向けた変革仮説の策定・実行、そしてそれらを全社活動へと展開するためのKPIの体系化などを進めてきました。
さらに、データ活用・分析ができるデジタル人材育成に向けたEX領域と、DXの取り組みを社内外に向けて発信しDXブランドを確立するためのCX領域のサポートも行ってきました。これらを業務改善・業務変革と並行して進めることで、OX領域にも支援を広げています。このように、戦略策定から実行まで、MXを起点とした幅広くご支援させていただいております。
※ 4X思考:4Xとは「人を捉える2つのeXperiece(カスタマー・エクスペリエンス(CX)/エンプロイー・エクスペリエンス(EX)」と「ビジネス(品質や利益)を高度化させる2つのeXcellence(オペレーショナル・エクセレンス(OX)/マネジメント・エクセレンス(MX))」とを掛け合わせたもの。これら4つのXに加え、「4X思考」では変革を加速させるための要素として、企業活動にとって今や不可欠となっているデータとテクノロジーの活用を重要視します
「正解がある世界」から「正解がない世界」へ。顧客に価値を届ける難しさを痛感
──SEからコンサルタントに転身して、苦労した点や、過去の経験が活かされた部分はありますか?
Junpei.S:技術的には、問題を深掘りするというコンサルタントとしての作法を身につけるのに時間がかかりました。フレームワークに当てはめてはやり直し、1枚のスライドを何回も書き直したのにもかかわらず、最終的に採用されなかったこともあります。
また、資料作成についても、SE時代は中間のアウトプットでしかなかったのですが、今ではそれが最終成果物となり、責任の重みをかみしめています。苦労していた時期には、同様の悩みを持つチームメンバーと勉強会を開いて、良いスライドを共有するなど、組織として品質を高めるための取り組みができたことは大きかったと思います。おかげで、一人で悩みを抱え込まずに済み、非常に心強かったです。
マインド面では、お客様の想いにどこまで踏み込み、どれだけ提案すべきかという点で悩みました。SE時代は依頼された内容に対してプラスアルファの提案をする形でしたが、コンサルタントはお客様自身もまだ気づいていない課題を掘り起こし、解決策を示すことが求められるのです。
一方、SEの経験が役に立ったのは、現場の方々と対話を重ねながら形にしていくプロセスです。要件定義から最終テスト、納品までの一連の流れは、コンサルタントが形のない状態からお客様の想いを整理し、最終成果物へと仕上げる過程と重なります。
また、デジタルリテラシーも大きな強みです。過去にSAPの会計システムを扱った経験を活かし、現場の方々にデータの活用方法をわかりやすく伝えるなど、デジタルと現場の業務をつなぐ役割を果たしています。
Shuichi.U:私が最も苦労したのは、「正解のある世界」から「正解のない世界」へと環境が変わったことです。ERPパッケージのビジネスでは、開発プロセスや品質基準はもちろん、顧客課題の種類や解決方針、セールストークなども大きな方向性が定まっており、ある程度先が見通せることが多かったと思います。
しかし現在は、前例のないところから「正解と思われるもの」を生み出していかなければなりません。何をよりどころにすべきか仮説を立て、徹底的に考え抜き、お客様に確かな価値を届ける必要があり、そこに難しさを感じています。
SEの経験が活きているのは、会計や経営の領域で開発・拡販・企画など幅広く携わってきた分、業務・システム・データ、企画や実行に至るまで、どの分野においても網羅的にお客様と会話することができ、勘所も養われている点です。パッケージビジネスを通じて事業計画・販売計画・損益管理などの事業運営に携わってきた経験もプラスに働いています。
また、マネジメントスキルも今につながっていますね。会議体の設定やスケジュール管理をはじめ、チーム力を最大化できる人は、どのような仕事もやっていけるはずです。
──仕事のやりがいや魅力を感じるのは、どのような瞬間ですか?
Shuichi.U:他のコンサルティングファームでは、戦略立案や実装支援など、プロジェクトの一部フェーズのみを担うケースが多い中で、当社ではお客様の課題把握から、戦略立案、実装、その後の定着・運用まで、一貫してご支援できる点が魅力です。お客様が実際に行動を変え、それによって成果を実感される場面に立ち会えた時には、非常に大きな達成感があります。
また、これはSE時代から変わりませんが、お客様から「あなたたちに任せて本当によかった」と言っていただき、信頼を得られたきには、仕事のやりがいを強く感じますね。
Junpei.S:私も、お客様から感謝の言葉をいただけることが最も大きなモチベーションになります。「あなたになら任せられる」と信頼して仕事を託していただいたり、プロジェクト完了時に花束をいただいたりしたこともありました。
また、プロジェクトメンバーから「社外の人で、うちの工場内の配置をここまで把握している人はほかにいないよ」と言っていただけたのも印象的でした。お客様が抱えている困りごとに向き合い、一緒になって課題解決に汗を流し、その姿勢や成果を高く評価していただけたとしたら、そんなに嬉しいことはありません。
Shuichi.U:Junpei.Sさんはお客様との信頼関係を築き、チームビルディングを進めたり、課題をすくい上げることに長けていると思います。現場の方々と肩を並べて仕事をする機会も多く、そのように職場に受け入れられるのは、常日頃の努力や成果が認められ、「同じチームの一員」として認めていただけている証だと思います。
コンサルタントは個人プレーではない。多様な背景を持つメンバーが共に高め合う
──MC Practice(※)ではどのような人が活躍できると思いますか?
※ Practice:専門領域(業界・ビジネステーマ・技術)ごとに組成されるプロフェッショナルコミュニティのことで、従来の組織体よりも組織間の壁が低いことが特徴です。したがって、業務内容が限定されることがなく、様々なテーマのプロジェクトに携わることができ、Practice間のコラボレーションもしやすく、柔軟な仕事の進め方が可能となっています
Shuichi.U:自発的で責任感があり、未経験の分野でも積極的にチャレンジできる人が向いていると思います。実際、私自身も専門分野ではない経営基盤や人材戦略、DXのブランディングなどを含む、幅広い領域に携わってきました。その際、富士通入社当初に身につけた、未経験の領域へ果敢に飛び込むマインドや姿勢が大いに役立っていると感じます。
また、これまでに基礎的なマネジメント力や問題解決力を培い、コミュニケーション方法などにこだわってきたことも、現在の自分につながっています。「英語が話せれば世界中の人と交流できる」という考え方と同じように、基礎的なマネジメント力やスキルがあれば、どんな場面でも道を切り開くことはできるのではないでしょうか。
Junpei.S:私も同じ考えです。専門性はもちろん大切ですが、お客様から専門外のご相談を受けた際にも、柔軟に対応できる力が重要だと思います。日頃から、お客様が使う言葉の背景を理解しようとしたり、社内の専門家から集めた情報に基づいてわかりやすく回答、提案したりすることに、前向きに挑戦できる人が活躍できると思います。
──入社前後で感じたギャップはありましたか?
Shuichi.U:新設された会社に入って気づいたのは、社内システムをはじめ、人材育成や評価制度といった会社の骨組みを自分たちで作りながら、同時にビジネスも展開していかなければならないということです。確かに大変な作業ではありますが、社内のルールづくりで様々な提案をしたり、お客様へ提供する価値を高めるために工夫を凝らしたりなど、おもしろさも感じています。
──職場の雰囲気についても聞かせてください。
Junpei.S:コンサルタントというと個人で仕事を進めるイメージがありましたが、実際は違いましたね。事業会社出身者やSE経験者など、多様なバックグラウンドを持つ人たちが集まり、お互いに高め合おうという雰囲気があります。
例えば、お客様の設計業務に課題がある場合、元設計者のコンサルタントを交えて一緒に議論したり、テクノロジー系のコンサルタントと協力して提案を練り上げたりと、気軽に助け合える風土が根付いています。
Shuichi.U:プロジェクトごとにチームを組んで成果物を出していくことが多いのですが、決して縦割りで閉鎖的な雰囲気ではありません。
プロジェクトの枠を越えて成果物やナレッジを共有する会を開催し、成功体験やノウハウ、苦労話などをオープンに共有し合っています。様々な知見や新しい刺激に触れることで、メンバー一人ひとりの成長にもつながっていると思います。
──家事や育児との両立などを含め、柔軟な働き方ができる環境でしょうか?
Junpei.S:はい。私も他のメンバーも、ごく当たり前のように柔軟な働き方をしています。わが家では夫婦共にバリバリ働き、私は週に半分ほどはリモートワークを利用しています。
例えば、急に子どもの送迎や世話が必要になった場合は、同Practiceのメンバーに業務面をサポートとしてもらうこともあります。
Shuichi.U:私は常々、メンバーに仕事とプライベートのバランスを大切にするように伝えています。プライベート重視か仕事重視かは個人の価値観によりますが、個人的には、プライベートを充実させるために働いているのに、それを忘れて仕事だけに傾いてしまうと、本末転倒な気がしてしまうので。
ワークライフバランスは長期的に見ればよいと思います。仕事に専念する1年を過ごしたい人もいれば、人生プランに応じて「この1年は家族との時間を優先したい」という人もいます。大事なのは、そういう考え方や思想をお互いがコミュニケーションを通して理解し合うことではないでしょうか。
どれだけ未経験の領域で壁を乗り越えられるか。私たちと一緒にチャレンジを
──Ridgelinezで成し遂げたいことや、目指すキャリアのゴールを教えてください。
Junpei.S:今もなお、多くの企業が経験や勘に頼った経営を続けており、AIやデータの活用方法がわからず悩んでいるのが実情です。目まぐるしく変化する社会において、そうした1つひとつの課題に向き合い、具体的な改善策を提供することで、お客様と数多くの成功体験を共有していきたいです。
最終的には、私たちの支援がなくても自律的に課題解決できる企業を増やしていけたらと思い描いています。
Shuichi.U:「Ridgelinezとともに取り組んだことで、こんなにも変革が進み、企業として成長することができた」といったお客様の声を、何十社、何百社と増やしていけたら嬉しいです。そのような声が広がることは、日本全体にとって良い企業が増えていくということだと確信しています。
ご支援を通じてビジネスを拡大しつつ、お客様が従来は3年かかっていた課題解決を、半年や1年で実現できるようにする。そんな価値を提供し続けることが、私自身の使命だと考えています。
──日頃、働くうえで大事にしていることは何ですか?
Junpei.S:お客様からのご相談やご要望に対し、個人の知識だけで対応するのではなく、当社としての「集合知」に基づいてお応えするということを大切にしています。
当社には、様々な分野の専門家が在籍しているので、各人の知恵や知見を結集し、より質の高い回答ができるよう心がけています。
Shuichi.U:色々な考え方がありますが、私は、「究極のゼネラリスト」を目指す働き方を大切にしています。1つの分野を突き詰めることも重要ですが、「あなたに任せればどの分野でも80点、90点の成果が出せる」と言われる存在でありたいと考えています。
そのためにも、どんな依頼に対しても「NO」と言わず、未経験の領域にも積極的に飛び込んで、壁を乗り越えていくことが求められていると思っています。
──Ridgelinezへの転職を考えている方々へ、メッセージをお願いします。
Shuichi.U:「コンサルタントの仕事は難しそう」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、当社には、皆さんの経験や強みを十分に活かすことができる環境が整っています。
「新しい分野に果敢に挑み、自分の成長を実感したい」「自身のこれまでの経験を活かして、着実に成果を上げたい」などと思っている方には、ぜひ入社していただきたいです。私たちとともに、新たな挑戦を楽しみながら、お客様のご支援に尽力していきましょう。
Junpei.S:かつてはシステムを開発するのにプログラミングやプロジェクトマネジメントのスキルが求められましたが、ローコードやAIなどの進化から開発のハードルが下がってきた今では、お客様の企業変革をご支援することこそが私たちの大切な使命となっています。
SEとして「お客様のイノベーションを支えたい」と思いながらも物足りなさを感じている方は、ぜひお客様の変革に立ち会える刺激的なコンサルティングの世界に飛び込んできてください。その勇気がきっと、すばらしい結果につながっていくはずです。
※ 記載内容は2025年5月時点のものです
