現場を経験する中で直面した構造的な課題。建設業界を変えるため、選んだ次のキャリア
──まず、Ridgelinezに入社する前のキャリアを教えてください。
Nobuyuki.Y:私は入社前に2社を経験しています。新卒でゼネコンに入社し、5年間は建築の施工管理に携わり、現場監督として冷蔵倉庫や大型マンションの着工から竣工までを担当しました。その後、総合デベロッパーに転職して、オフィスビルのテナント工事管理を5年弱経験しました。建物を建てる立場と、それを活かす立場の双方を経験したうえで、Ridgelinezへ入社しています。
Takahiro.N:私も過去に2社を経験しています。新卒で入社したゼネコンでは、現場の施工管理のほか、3Dモデルに建材やコストなどの情報を付加して一元管理するBIM(Building Information Modeling)の推進業務に従事していました。その後は企業の業務効率化を支援するBPO企業に転職し、ゼネコンや大手ハウスメーカーに向けて、デジタル活用や人材育成の推進、BIM支援コンサルティングなどを手掛けていました。
Yoshihisa.O:私も2人と同じく新卒でゼネコンに入社していますが、転職は今回が初めてです。前職では建築部門の施工管理業務に十数年従事し、小さい現場ですが作業所長の役割も経験しました。その後は、30代半ばで経営企画部に異動することになり、DX戦略室の立ち上げに携わりました。同室のDX企画課マネージャーも務め、勤続約20年を経てコンサルティング業界へ転身して今に至ります。
──前職の建設業界では、どのような課題を感じていましたか。
Nobuyuki.Y:工事の納期や品質管理といった本業の難しさに加え、人手不足や資材の高騰、物流の遅延など、外部環境による課題が数多くありました。
また、現場の優秀な技術者ほど大型案件の所長として現業に固定化されやすいため、組織の課題解決を担う本社に登用されるまでに時間がかかるという構造的な要因があることも感じていました。
Takahiro.N:建設現場で実感したのは、業務の危険性や残業の常態化など労働環境の過酷さです。この働き方は持続可能ではないという課題感を持ちました。その解決策としてBIMによる効率化を試みようとしても、活用スキルやデジタル環境といった土台が整備されていないケースが多々あります。現場の人間だけで解決することに限界を感じていました。
Yoshihisa.O:私は、組織の意識改革や風土改革がなかなか進まない点に課題を感じていました。建設業界には長い歴史を持つ企業が多く、既存の事業や仕事の進め方が一定の成果を上げているからこそ、変革の必要性が社内で共有されにくい場合があります。
また、事業会社でのDX推進の課題として、業務のほとんどが社内調整に費やされてしまい、施策をなかなか実行に移せないもどかしさもありました。
──そこから、なぜ次のキャリアとしてコンサルタントへの転身を考えたのですか。
Nobuyuki.Y:ゼネコンでの建てる経験と、デベロッパーでの活かす経験を経て、より上流の企画に携わりたいと考えたためです。大学時代には都市計画を研究していて街づくりにも興味があったことから、広い視点で変革を主導できる職種を検討し、コンサルタントになる道を選びました。
Takahiro.N:現場の課題を解決するには、ゼネコン1社が変わるだけでなく、業界の構造そのものを変えなければならないと実感したからです。建設業界全体を変革するには、多様な企業の経営層へアプローチできるキャリアを選ぶべきだと考え、コンサルタントに転身しました。
Yoshihisa.O:私は前職でDX戦略の立案を担っていた際、様々なコンサルティングファームと関わる機会がありました。その中で、自分自身もコンサルティングの高度な知見や知識を得たいという気持ちが芽生えたことが、コンサルタントに転身するきっかけになりました。
豊富なアセットと挑戦できる風土に惹かれて入社。学びと実践を重ねられる環境で成長
──多くの選択肢がある中で、Ridgelinezを選んだ決め手を教えてください。
Yoshihisa.O:私は、多様な企業のDX事例を理解したうえで、業界全体をどう変えられるかというマクロな視点でアプローチしたいと考えていました。その中で建設領域を注力テーマの1つに据えるRidgelinezは、私にとって理想の環境でした。
また、前職で富士通と関わる機会が多く、同社の全社DXプロジェクト「フジトラ(Fujitsu Transformation)」による変革力を実感していたため、そのグループ会社であることも大きな決め手となりました。
Nobuyuki.Y:コンサルタントに転身するうえで、私も富士通のグループ会社であることが決め手の1つとなりました。IT企業としてこれまで蓄積してきたソリューションや多様なアライアンスなど、お客様の変革を伴走支援するアセットが豊富だと感じたからです。
また、富士通という強力な後ろ盾がありながら、設立から数年という若い会社のため、挑戦できる環境があると期待していました。実際に面接官と対話してそれが確信に変わり、入社を決めました。
Takahiro.N:私は、Ridgelinezが、富士通グループが持つ技術や知見を活用できる一方で、ベンダーフリーとしてそれらを前提とせず、お客様に最適なソリューションを選定・提案できるという柔軟性にも魅力を感じました。
また、小手先の解決策ではなく「人起点」や「伴走支援」を掲げ、業務や組織、人材の変革まで含めて支援し、実行段階までお客様とともに取り組む姿勢に共感したことも、入社の決め手となりました。
──入社前に抱いていたイメージと、実際に働いてみての印象はいかがですか。
Yoshihisa.O:自分がイメージしていた以上に、向上心を高く持って働いている仲間が非常に多いことに驚きました。建設業界の課題と向き合い、それをデジタルでどう解決していくかについて、同じ熱量やレベル感で議論できる環境がこれまでなかったため、モチベーション高く仕事ができています。
入社前には、事業会社からコンサルティング会社に移ることへの不安はありましたが、充実した研修のおかげで、スピード感を持って実践に臨めました。オンラインの講習も豊富に用意されており、自分の空いている時間に自律的に学べる環境があります。未経験からでも安心してステップアップできる体制が十分に整備されていると感じました。
Nobuyuki.Y:富士通と連携できる環境の魅力は、入社前に期待していた以上でした。膨大な顧客基盤を活かせるだけでなく、富士通自体の課題解決においても建設の知見が活かせるプロジェクトに参画できるなど、幅広い業務が経験できます。
私もコンサルタントとしてのスキルを新たに習得することに不安がありましたが、ロールモデルになる優秀な仲間たちが身近にいるため、周囲に刺激を受けながら懸命に食らいつくことで、スムーズに業務を覚えられました。
Takahiro.N:コンサルタントとして視座の高いメンバーと切磋琢磨しながら、お客様の課題解決に伴走支援できる環境は期待通りでした。その一方で、ロジカルな思考や論点を洗い出して整理する能力など、前職で経験のないスキルの習得には私も不安がありました。
しかし実際に入ってみると、研修で学んだ論点整理や仮説構築の方法をすぐに実際のプロジェクトで試せる環境があり、最初は上司のレビューを受けながら進めましたが、次第にお客様との議論や資料作成を任せてもらえる範囲が広がり、成長を実感しています。
また、コミュニケーションが活発な点は想像以上です。この3人でもよく議論しますが、真剣に意見を交わしつつ、仕事以外の場ではNobuyuki.Yさんのユーモアに和まされています(笑)。
現場感覚とコンサルティングの知見を掛け合わせて。実効性のある支援で、課題を解決
──これまで担当した中で、特に印象に残っているプロジェクトを教えてください。
Nobuyuki.Y:入社から継続して担当している、大手ゼネコンのお客様のプロジェクトが印象に残っています。デジタル人材戦略の策定という最上流から、実際の教育企画の展開まで、約3年にわたり伴走支援させていただきました。変革のプロセスをEnd-to-Endで実行できるRidgelinezの強みを、まさに体現できた案件だと感じています。
Takahiro.N:私は同じく大手ゼネコンのお客様の案件で、BIM/CIM戦略の策定を主担当としてやり切った経験が印象深いです。DX部門だけでなく、建築や土木部門のニーズも抽出し、データ連携のあり方を模索しながら、製造業のPLM(製品ライフサイクル管理)との関係性を整理して体系化し、提言書にまとめました。現場にとって実効性の高い戦略を策定できたという点で、手応えを感じたプロジェクトです。
Yoshihisa.O:私は昨年秋に入社したばかりで、現在Takahiro.Nさんと一緒に担当しているお客様が最初の案件となります。そのため私にとってはすべてが新鮮で印象深いです。
お客様のDX課題に対して、戦略やロードマップに沿った幅広い支援を行う中で、私は主に社内の人材データを活用したタレントマネジメント施策などを担当しています。前職の知見を活かしつつ、社内の専門家と協力しながらプロジェクトを推進しています。
──プロジェクトでは、お客様のどのような課題に対して伴走支援したのでしょうか。
Nobuyuki.Y:お客様がデジタル変革を推進するにあたり、変革を担う人材の育成、および継続的にデジタル人材を育成・輩出できる教育体系の構築が課題となっていました。その中で私はデジタル人材戦略の専門家として、あるべき姿を描きつつ、現状とのギャップを可視化して合意形成を図る役割を担いました。
推進段階で特に苦労したのは、社内に前例のない施策を進めることへの不安を、お客様と一緒に乗り越えることでした。大規模な組織で変革を進めるには、施策の妥当性を示すだけでなく、担当者の方が自信を持って周囲を巻き込める状態をつくる必要があります。
私は建設現場を知る人間として、組織文化を踏まえたあるべき姿や提案の妥当性を示すことで、自信を持って突き進んでいただけるよう支援しました。
最終的に展開した教育企画は、アンケートでも受講者から高い評価が得られ、定量的にも成果を示すことができました。お客様からは「こんな難易度の高い施策をやり切れるとは思わなかった」と感謝の言葉をかけていただきました。
その達成感は、ゼネコン時代に建物が完成した時と同等でしたが、コンサルタントならではの楽しさは、そこからまた新たなゴールを設定して伴走し続けられることだと感じています。
Takahiro.N:私の案件では、各事業部門でBIM/CIMに求めるゴールが異なり、全社的な方針が定まっていない点が課題でした。私はそれらを構造化して全体最適の視点から統合する役割を担ったのですが、いざ議論を始めると、同じ言葉を使っていても部門ごとに意味の捉え方が異なっていました。
そこで共通理解の基盤を作るため、過去の資料から関連用語を抽出し、各用語の意味や使われ方を整理して、共通の用語集を作成しました。お客様への確認と修正を地道に繰り返す中で、各部門のこだわりが強く、方針が覆る場面も度々ありました。それでも、「これが完成すれば1つの建設会社のあり方が変わる」と信じて最後までやり抜きました。
お客様からは「部門間で考えが異なる中で定義を定められたこと自体がすばらしい」と評価していただきました。このプロジェクトで策定したBIM/CIM戦略書は、現在もNobuyuki.Yさんが進める教育プロジェクトの教材として活用されており、変革のバトンがつながっていることをうれしく思っています。
Yoshihisa.O:私のお客様が抱えている課題は、人材データが社内に散在し、一元管理や適切な運用がなされていないことです。私は人事領域を専門としてきたわけではありませんが、Ridgelinezで組織・人材に関する戦略策定から変革定着までを支援しているPeople Transformation Practice(以下、PX Practice)(※) と連携し、他社の変革支援で培った豊富な知見を生かして実効性のある支援に取り組んでいます。
前職のDX部門に在籍していた際に人事領域の課題感に触れていたため、お客様の現状や課題を素早く正確に把握することができました。専門組織であるPX Practiceは、単に知見を共有するだけでなく、当事者として肩を並べて協力してくれているため、質の高い提案につなげられていると感じます。
この密接な支援体制はお客様からも大変喜ばれており、キャリア入社直後から大きな裁量を持って課題解決に貢献できることにやりがいを感じています。
※ Practice:専門領域(業界・ビジネステーマ・技術)ごとに組成されるプロフェッショナルコミュニティのことで、従来の組織体よりも組織間の壁が低いことが特徴。したがって、業務内容が限定されることがなく、様々なテーマのプロジェクトに携わることができ、Practice間のコラボレーションもしやすく、柔軟な仕事の進め方が可能となっています
建設業界の知見を強みに、変革に挑み続ける。志を同じくする仲間とともに新たな価値を
──今後の目標や、Ridgelinezで挑戦したいことを教えてください。
Nobuyuki.Y:挑戦したいのは、建設業界にイノベーションを起こすことです。私はゼネコンとデベロッパーの双方を経験していることに加え、実家が建設会社を営んでいるため、業界に対する幅広い知見と肌感覚を備えていることが強みです。その強みを最大限に活かし、先端テクノロジーや他業界の知見も融合させながら、変革を推進していきたいと思います。
Takahiro.N:私も前職での経験を活かし、建設業界の課題解決に貢献したいです。現状の案件はお客様のDX部門が窓口となることが多いですが、今後はDX部門だけでなく、建築・土木などの事業部門とも直接対話し、現場の課題から変革テーマを立ち上げていきたいです。
全社戦略の策定にとどまらず、これまで実践してきたBIM/CIMの取り組みをサービス化し、人手不足や長時間労働といった構造的な課題を解決し、建設業界で働く人が、より安全かつ持続的に力を発揮できる環境づくりに貢献したいと思います。
Yoshihisa.O:直近の目標は、建設業界の知見を用いて、コンサルタントとしてのスキルを高め、お客様やチームに貢献できる存在になることです。そして将来的には、社内が持つPLMの知見をBIMの活用へと応用したいと考えています。富士通グループが持つノウハウも活かしながら、新たな価値を創造し、建設業界の変革に貢献していきたいと思います。
──目標に向かって取り組むうえで、どのような仲間とともに働きたいですか。
Nobuyuki.Y:現在は建設業界出身のコンサルタントの母数が少ないため、議論の幅を広げるためにも建設業界での実務経験を持つ方が増えるとうれしいですね。マインドの面では、困難な局面においても前向きさを失わず、時にはユーモアを交えながらプロジェクトを推進できる方が向いていると思います。
Takahiro.N:実際に建設現場で直面した課題を自分事として捉え、熱い志を持って変革にコミットできる方と協働したいです。当社は人起点の考え方を大切に、お客様の想いに寄り添い、率直に意見を交わしながら、信頼関係を築いて変革に伴走するスタイルです。その姿勢に共感していただける方であれば、大きなやりがいを感じられると思います。
Yoshihisa.O:私は、変化を恐れず、前向きに挑戦できる方と一緒に働きたいです。現状を維持しようとする保守的な考え方では、より良い価値の提供にはつながりません。新たな試みにも積極的に挑戦し、うまくいかなければチームで意見を出し合って改善を重ねながら、常に前を向いて進んでいける。そういう方の参加をお待ちしています。
──最後に、転職を検討している方へメッセージをお願いします。
Yoshihisa.O:私は40代半ばで異業界からの転職を果たしました。勇気のいる決断でしたが、Ridgelinezはその覚悟をしっかりと受け止め、懸念点にも親身に寄り添ってくれる会社です。評価制度に関しても、ただ評価するのではなく、目指すキャリアに向けて具体的なアドバイスが得られるため安心して成長できます。同世代で転職を迷っている方も、ぜひ新たな一歩を踏み出してほしいです。
Takahiro.N:Yoshihisa.Oさんの言う通り最初は不安だと思いますが、組織全体で支え合う文化があるため、安心して挑戦してほしいです。コンサルティング業界に対してドライなイメージを持つ方もいらっしゃると思いますが、当社には、困ったときに互いに支え合い、率直に相談できる文化があります。チームのつながりを大切にしながら、お客様とも長期的な信頼関係を築き、変革に深く関わりたい方に合う会社だと思います。
Nobuyuki.Y:異業界・異職種への転職では、これまで培ってきた経験を新しい環境で生かせるのか、不安に感じる方も多いと思います。私も入社前は不安でしたが、Ridgelinezにはそれを払拭するほど楽しい仕事や挑戦の機会があり、成長できる環境が広がっています。社内のコンサルタントと組織横断で提案を行うなど、新たな試みにもトライできる会社なので、ぜひ大きな期待感を持って挑戦してください。
※ 記載内容は2026年6月時点のものです
