医療用内視鏡レンズの出荷検査を担当。直径1㎝に満たない小さなレンズの不適合を見抜く
──所属する部署やそこでの仕事の内容について教えてください。
私は品質保証部 品質保証グループに所属し、主に出荷検査に携わっています。チームは十数名で構成されていて、私のように内視鏡レンズの検査を行うメンバーもいれば、プラスチック成型部品など、ほかの製品を担当しているメンバーもいます。
私が担当しているのは、医療用内視鏡製品に使用されるレンズ。現在、レンズの出荷検査は4人で行っており、小型のものから大型のものまで、さまざまな内視鏡レンズを扱っています。
また、出荷作業だけでなく、製造部門の最終検査で見落とされたレンズの不適合を見つけて、現場の担当者と目合わせ(整合)をし、判断基準のばらつきを抑えるということも行っています。
1日の仕事の流れとしては、出社後にまずチームメンバーでミーティングを行っています。そこで前日に発生した不適合や、最近増えている不適合について情報を共有し、注意点を確認した後、定時まで検査業務に取り組むのが大まかな流れです。
検査では主にレンズの外観を確認します。レンズがとても小さく、肉眼では見えないレベルの細部まで調べるため、1日中、顕微鏡を覗き込みながらの検査を行っています。
各レンズには、傷の数や大きさに関する明確な基準があり、それに照らし合わせて合格か不合格かを判断します。1日あたり100枚以上のレンズを検査することもあります。
──チームの構成や雰囲気についても教えてください。
チームの雰囲気はとても和やかです。20歳以下~60歳以上まで幅広い年齢層の方がいますが、仕事の話だけでなくさまざまな話題で盛り上がっています。私はいま25歳ですが、年齢に関係なく皆さんと交流できています。
また、このグループでは超過勤務をできるだけ少なくする方針を掲げています。超過勤務をすることがあっても、別の日に早めに帰るなど、調整することで、月単位で見れば超過勤務はほとんど発生させずに業務をすることができます。働きやすさといった点でも魅力的ですね。
高校時代に培ったスキルでチームを支える。業務効率化に貢献できたことが自信に
──学生時代に取り組んだことと、入社の経緯について教えてください。
中学卒業後、商業科のある高校に進学しました。高校を出て就職すると決めていたので、就職に活かせる資格を在学中に取りたいと思っていたからです。
最初は簿記を勉強していましたが、途中で挫折し、パソコンを専門的に学び始めました。それまでもパソコンに親しんでいたこともあって、Wordの全商ビジネス文書検定1級やExcelの2級など、いくつかの資格を取得することができました。
就職先としてオリンパスを選んだのは、私が生まれ育った地域を代表する企業なので、働きやすい環境があると考えたからです。実際に会社見学に行った時、製造ラインで働く方々の表情や、食堂でのにぎやかな雰囲気から、人間関係の良さがあることが感じ取れました。ここでなら気持ちよく働けると感じ、入社を決めました。
──入社後、どんな仕事を経験してきましたか?
入社後、私が最初に配属されたのは品質行政グループです。そこでは日々の仕損費(不適合品による損金額)をまとめたグラフの作成や、月次の品質データ分析など、主に事務作業を担当していました。仕事の内容はまったく経験のないものだったので、高校時代に学んだパソコンの知識を活かしながら、少しずつ覚えていきました。
また、従業員向けのeラーニング(パソコンを使った教育)も担当し、社内の規定などについて周知し学習する機会の提供も担当していました。
当時、とくに印象に残っているのは、業務の効率化に取り組んだことです。たとえば、毎月手作業で作成していた表を、マクロを使って自動化したことがありました。そういったスキルを持つ人が少なかったこともあり、ボタンひとつで簡単に表をつくれるようになって周囲からとても喜ばれました。
私のマクロの知識は初歩的なものですが、商業科で学んだことを活かしながら仕事に取り組み、評価をいただけたことが嬉しかったですね。役に立てていると感じられることはモチベーションの向上にもつながりますね。
確かな目で医療現場の安全を守る。柔軟なコミュニケーションで製造現場との架け橋に
──品質保証グループに異動することになった経緯は?新しい業務を習得してきたプロセスとあわせて教えてください。
私が現在の部署に異動したのは、品質行政グループでのある経験がきっかけです。当時、製造部門の内容を扱う機会が多かったのですが、実際に製造現場で働いた経験がなかったため、業務のイメージが湧きづらく、仕事が滞ってしまうことがありました。
そこで、上司と相談した結果、製造現場に近い出荷検査を担当させてもらうことに。この異動を機に、新しい経験を積んでスキルアップできると考えていました。
出荷検査業務は、まずレンズの不適合について学ぶことから始まります。実際の事例を見ながら、どのような不適合があるのかを一つひとつ覚えた後、傷の太さの測り方やレンズの取り扱い方など、段階的に学んでいきました。
「ボツ」と呼ばれる何かで突いたような跡や、「バリ」というなんらかの衝撃で表面が剥がれている状態など、不適合の種類はさまざまです。現時点では、これらの不適合の検出は人の目に頼っています。
レンズの種類が何百種類もある上、さまざまな角度から確認が必要な不適合もあるため、すべてに対応できる設備を開発するには膨大なコストと時間がかかるからです。そういう意味では、人の力ってすごいと思っています。
不適合の種類を覚えるのは大変でしたが、自分の判断に自信が持てない時は同僚に確認しながら、少しずつ学んでいきました。
──どんなところに仕事のおもしろさや、やりがいを感じますか?
さまざまな種類のレンズに触れられるところに、この仕事のおもしろさがあります。たとえば、苦手だと感じていたタイプのレンズの対応が上手くなった時は、大きな喜びを感じました。こうした日々の小さな成長の積み重ねが、やりがいにつながっていますね。
また、最近は製造部門を指導する業務を担当する機会が徐々に増えてきました。現場の方々と話していると、傷を見つけるためのヒントなど検査に活かせるアイデアが得られることが多く、勉強になります。
製造部門とコミュニケーションする上で気をつけているのは、品質保証部という立場上、上から目線にならないことです。相手を責めるような言い方を避け、協力的な姿勢で接するよう心がけることで、製造部門の方々も快く応じて、協力してくださると思っています。
また、コミュニケーションの方法は人それぞれなので、相手に合わせて柔軟に接し方を変えることも大切にしています。
理想的な職場環境が育む可能性。ものづくりへの情熱をかたちに
──オリンパスで働く魅力を教えてください。
温かい人たちに囲まれており、人の好さと働きやすい職場環境があるところに、オリンパスの魅力を感じています。実は入社してしばらくしたころ、仕事を辞めたいと思ったことがありました。仕事の内容が難しくて付いていけず、モチベーションが下がってしまったことが理由でした。
上司に相談したところ、「入社して間もないのだから、全部わからなくて当然だ」と勇気づけられました。わかることから少しずつできることを増やしていけばいいと言われて、とても救われた気持ちになったことを覚えています。
私にとってモチベーションを保つコツは、周囲に相談することです。たくさんの励ましの言葉によって、いまの自分が支えられていると思っています。
また、有給休暇が取りやすいのも魅力です。とくに、品質保証部では、直前に休暇を申し出ても快く受け入れてもらえます。
プライベートの用事にも使いやすく、とてもありがたいです。私はインドア派なので、休暇中は家でゲームを楽しんだり、イラストを描いたりしてリフレッシュしています。
──入社を検討している就職活動中の学生さんにメッセージをいただけますか?
オリンパスには、ものづくりが好きな人が向いていると思います。私自身も、小さいころから物を分解して組み立て直すのが好きでした。出荷検査のスピードが速いと褒められたことがありますが、手先を使う作業が得意なことが、仕事に生きているのかもしれません。
また、改善志向があり、製品や働く環境をもっと良くしたいと考えることが好きな方にも適していると感じます。
──最後に、今後の展望はありますか。
現場経験をさらに積んだ上で、また品質行政グループに戻りたいと考えています。以前、仕損費のデータをまとめる作業に苦労する一方、おもしろさも感じていました。とくに、白紙の状態から少しずつ資料をつくり上げていく作業はとてもやりがいがあり、自分が作成した資料が重要な会議で使われた時は、大きな手ごたえがありました。
将来的には、データをまとめる作業だけでなく、製造部門への働きかけを含む一連の流れを担当できるようになることが目標です。コミュニケーション力も磨いて、さまざまな部署の方とスムーズに仕事を進められるようになりたいと思っています。それができるようになることが楽しみですね。
※ 記載内容は2024年9月時点のものです

