電気エンジニアとしてエネルギーデバイスの新製品開発と要素開発を担当
──所属部署と現在の仕事内容について教えてください。
電気機器開発部門で、外科手術に使用される「エネルギーデバイス」と呼ばれる手術機器の新製品開発と要素開発を主に担当しています。
新製品開発では電気安全設計に加え、エネルギーを制御する技術などを担当しています。患者さんの負担が軽減され、ドクターが安心して安全に手術を行える製品開発をめざしています。
要素開発では、テーマオーナーとチームメンバー間の橋渡し役として、開発業務の効率化と革新的な技術の探索を主導してきました。ユーザーニーズをはじめとする市場の視点と開発者の視点とを融合させながら、より高品質な製品の開発をめざしています。
開発手法としては、スクラム開発を取り入れており、私はプロジェクトの進行が円滑に進むように働きかけるスクラムチームのリーダーを担当しています。2週間をひとつのサイクルとし、スプリントの実施とレビューを周期的に行いながら、柔軟で効率的な開発を進めています。
──どんなところに、仕事のやりがいや意義を感じていますか。
学生時代から、仮説を検証しながら謎を解き明かしていく研究のプロセスがとても好きでした。夢中になって開発に取り組んでいるときが、技術者としてもっとも幸せな時間です。
また、研究や開発を通じて社会に貢献できるのが、医療機器に携わる醍醐味です。とくに、ボトムアップでテーマを提案し、製品性能を向上させるための技術的なアイデアに積極的に挑戦できる風土があるのはオリンパスならでは。成果が製品としてかたちになり、ドクターやその先にいる患者さんの役に立てていることが、大きなやりがいとなっています。
電気機器開発の最前線で活躍。手さぐりで挑んだ経験が成長の糧に
──入社後に携わった仕事について教えてください。
入社時からエネルギーデバイスの電源部分の開発に関わり、回路設計や電気安全設計を担当してきました。
学生時代の研究であれば納得のいくものができるまで追求すればよいですが、仕事では製品化の日程や医療機器の厳しい規格があったり、品質にばらつきなく量産できる開発が求められたりと、当初は学生時代との違いに苦労しました。
電気の安全設計には模範解答があるわけではないため、仮説検証のための実験を繰り返しながら、答えを見つけていく形となります。私はもともと電気回路についての知識が浅かったため、上司のサポートを受けながら、試行錯誤をする中で学びを深めていきました。
ひたすら実験をして仮説を立てて検証して……と答えを探す日々が続いていたんですが、ある帰り道にパッと案が思い浮かんで、そのアイデアが打開策になったことは今でも鮮明に覚えています。
手探りながら自分自身で答えを見つけていった経験が積み重なり、成長につながっていったと感じています。
──要素開発に携わる中で印象に残っていることはありますか?
最新技術の動向を開発テーマに取り入れることで、従来の製品性能を大幅に上回る結果を出せたことが非常に印象に残っています。とくに、理論上可能だと考えられていた技術を、実際に動作させることができた瞬間は、まさに「アイデアを形にする」醍醐味を味わうことができました。
この成果は、経営層のトップへのデモンストレーションで高く評価され、それによって私たちのチームとしての自信にもつながりました。
より良い研究開発に向けて、業務効率化にも注力
──仕事をする上で、どんなことを大切にしていますか。
定時退社するために不要なタスクを削減し業務を効率化することを心がけてきました。新製品開発や要素開発の仕事には、高い集中力が必要ですが、人間が集中力を維持できる時間には限界があると言われています。
そのため、仕事効率化に関するさまざまな本を読み、得た知見を日々の業務プロセスに実験的に取り入れています。たとえば、情報やタスクを徹底的に整理し、必要なときにすぐにアクセスできるようにすることで、一つひとつの仕事に深く集中できる環境を整えました。
これらの取り組みにより、業務の無駄を削減し、より創造的かつ効率的に作業ができるようになりました。定時退社を実現することは、プライベートの時間を確保するためだけではなく、翌日以降の業務への集中力や創造力を高め、持続可能な働き方を実現するためにも重要だと思います。
──スクラム開発を取り入れたことで、業務効率化は進んでいますか?
スクラム開発では2週間をひとつのサイクルとしているため、2週間ごとにチーム内で振り返りを実施することになります。この定期的な振り返りを通じて継続すべき点や改善が必要な点をチーム全員で共有し、改善に取り組むようにしています。
プロジェクトの推進につながることはもちろん、全員が改善活動に積極的に関与することはワンチームとしての協力と効率化を実現しており、チームとしての成長にもつながっています。これらの取り組みは、日々の業務プロセスの改善に大きく寄与しています。
イノベーションと効率化の両立を。開発スピードの向上に向けて
──今後の展望を教えてください。
業務の効率化をさらに進め、イノベーションを促進することをめざしています。効率化によって生み出される時間とリソースを利用することで、医療分野の課題への対応を加速させる製品開発が行えると考えています。スピーディーな製品開発を行うことで、医療現場のニーズにより迅速に応えていきたいですね。
また、私たちの目標は、ドクターや患者さんが実際に必要とする解決策を提供することにあります。解決策を提供するために必要なイノベーションは、やみくもに時間をかけるだけでは実現しません。市場ニーズに合う価値ある製品を創出できるかが重要あり、そのためには常に最新技術を取り入れていくこと、継続的な市場調査と技術研究を行うことが不可欠だと考えています。
そして、これらの目標を達成するためには、チームが一丸となって取り組める高い結束力が必要です。医療現場に貢献できる製品を生み出すため、共通の目標に向かって協力し合えるチームを作っていきたいと思います。
※ 記載内容は2024年1月時点のものです

