オリンパス全体が同じ方向を向いて進めるように、本社とグループ会社をひとつに
——所属する部署と業務内容について教えてください。
私が所属しているJP RRO 日本地域統括リージョンマネジメントは、オリンパスのグループ会社間およびオリンパスの各機能とのパイプ役を果たす部署です。当社が真のグローバル企業となっていくために、地域ごとのガバナンスというのも非常に重要となります。私たちは、日本国内のグループ各社が同じ目標に向かって走れるよう、幅広い業務を担っており、グループ会社11社をグループメンバーで役割分担して活動しています。
とくに、オリンパス本社の経営方針やグローバルグループで取り組んでいく変革やプロジェクトは、担当するグループ会社の皆さんに正確に伝えるだけではなく、共通の認識までレベルを合わせた上で、グループ会社の規模や実情に即した形で、オリンパスグループとして大きな方向性を見失わないようにサポートをすることが私たちの仕事です。
グループ会社といっても、製造系の会社もあれば販売系の会社などもあり、組織規模も社員数20人から2000人までさまざま。個社ごとに課題も異なるので、状況や規模に応じてカスタマイズしながらタッグを組んでサポートしています。
また、自チーム内での連携も重要で、各担当している会社の情報や事例の共有を密に行っていて、良い取り組みは横展開しています。グループ各社での課題は似ていることも多くあります。
たとえば、ある製造系会社が「製品がどのようにお客様の手に渡り、どのように受け止められているのかを知りたい」というニーズを受けて、販売系の会社の社員を招いて交流する機会を設けたところ、たいへん好評であったこと受け、他の製造会社へ事例を共有し、横展開された事例があります。こうした取り組みは、各担当が各社をビジネスパートナーであるとの意識を高くもち、改善のヒントになるため、さまざまなところで積極的に進めています。
——仕事をする上で、大事にしていることはどんなことでしょうか?
感謝と信頼関係の構築です。自分ひとりでできることは限られているので、周りと協力しながらより大きな目標達成をめざすよう努めています。周囲からのサポートへの感謝を忘れずに仕事をし続けたいと思っています。
また、グループ会社の社員の方はもちろん、オリンパスの各機能を含めた多くの方と接点がある仕事なので、それぞれの立場に立って物事を考えることが重要です。
そのためにも、相手のことをよく知り、相手がどんな状況にあり何に困っているのか、「聴いて理解する」ことを意識しています。信頼関係ができて初めていい仕事につながりますから。こちらから一方的に依頼や提案を行うのではなく、対話を通じて、合意形成をはかり、課題解決に向かう道筋を一緒に見つけていくことが大事なことだと感じています。
サプライチェーンマネジメント業務で磨いた課題解決力
——オリンパスへの入社の経緯とどのようなキャリアを歩んでこられたか教えてください。
学生時代から、世の中の役に立ち、社会に貢献できる仕事に就きたいと考えていました。中でも、自社製品を持っている企業のほうが、社会貢献を実感しやすいと思っていたんです。そのため、メーカーを中心に就職活動を行っていました。
当時、メーカーで文系学生の採用職種となると、営業・人事・経理・総務といったポジションがメインでしたが、オリンパスはサプライチェーンマネジメントの職種でも新卒採用をしていました。自身の創意工夫によってコスト削減に貢献できたり、業務を通じて海外と携わることができたりする点に興味を抱き、入社を決めました。
入社後は、物流推進部(現SCM)に配属されて、主にオリンパスグループの海外現地法人や代理店に向けた輸出業務を担当。その後、同じ部署の企画グループで、納期やコストなどさまざまな観点から最適な輸送方法を検討し、各事業のSCM部門と連携して物流改善を進める業務にも携わりました。
2020年に現在の部署に異動したきっかけは、以前お世話になった上司から声をかけていただいたことでした。SCMの仕事と、現在の経営企画のような仕事は毛色が異なるように見えますが、課題を掘り出し、それを解決するための施策やプロセスを考え実行するという点では共通しています。これまでの経験を活かしながら働くことができていると感じます。
——オリンパスで働く魅力はどんなところでしょうか?
当社のコアバリューでも掲げている「誠実」という点が当社の大きな魅力の一つだと思っています。
入社以来、変わらず思っていますが、オリンパスグループで働く社員には誠実な人が多く、お互いに助け合いながら課題解決しようとする風土がすでにあります。仕事をしていく上では、そうした風土に助けられていると感じているため、その状況に感謝することを忘れないように意識しています。
そのような仲間たちですので、安心して相談できますし、互いに支えあうという点を大切にするためにも、仲間や仕事相手とのコミュニケーションは丁寧にしていくように心がけています。
経営方針を受け取る立場から、まとめる経験を通じて視座の高まりを実感
——JP RROで経験された業務の中で、印象に残っていることがあれば教えてください。
私が担当しているグループ会社の一つに、オリンパスサポートメイトという障がい者を雇用している特例子会社がありますが、その会社の中期経営計画の策定支援をさせていただいたときのことが強く印象に残っています。
当初は、単年の経営計画を検討していたのですが、経営陣の皆様と議論しながら、さまざまな課題を解決していくためには、単年ではなく中期で計画を整理すべきだという結論に至り、複数年での検討を進めることになりました。私はファシリテーターのような位置づけで、約半年間にわたり経営層の方々と打ち合わせを重ね、組織の抱える課題や事業を取り巻く環境を一緒に整理しながら、中期経営計画に落とし込む過程を支援させていただきました。
経営計画策定に関わることができたという経験は、私にとってとても難しく、チャレンジングなことでした。それまでは、一社員として、策定された中期経営計画を受け取る立場でしか「経営計画」に関わることがありませんでしたが、中期経営計画の作成支援を通じて、あらためて経営者目線で仕事をとらえることができ、その責任感と経営陣の見ている景色を知ることができたことは、今後のキャリアに向けても大きな意味を持つものになったと思います。
——仕事のやりがいを教えてください。また、異動してどんな変化がありましたか?
私たちの業務はあまり表に出る機会がなく、いわば縁の下の力持ちのような存在です。しかし、製造や開発、販売や障がい者雇用など、多様な役割を担うオリンパスのグループ会社のサポートを通じて、間接的ではありますが、企業を支え、多くの人の健康や命を守ることに寄与していることにやりがいや魅力を感じています。
変化した点としては、企業・組織の仕組みについて、より広く深く知るようになったところですね。以前、サプライチェーンという特定の領域での企画立案を行っていたころに重視していたのは、専門性を深めていくこと。
一方で、現在の部署は特定の機能に属すのではなく、日本という地域軸でグループ会社の運営やガバナンス強化に携わっているため、オリンパスグループおよび日本地域全体を俯瞰する視点が求められ、「広く」という部分が追加されたところが大きく変化した点だと思います。
また、グループ会社の経営層の方と意見交換を行う機会が多いことから、視座が何段階も高まった気がしています。これまで以上に経営方針を意識しながら仕事をするようになったことはもちろん、オリンパスグループの方針や考え方を自分が代表してグループ会社の皆さんに伝えられるようになるまで理解をすることを意識しています。
まだまだ、知識という点では幅広く習得していく必要があり、財務や労務管理についても現在も勉強中です。
グループ全体を俯瞰できる視点を活かし、いずれは職場環境の整備にも
——今後、どんな風に働いていきたいですか?
私たちの部署では、山積する課題の中から「いまやるべきこと」をピックアップして、スピーディーに解決していくことが求められます。全体を俯瞰する視点を持ち、「いまなぜこれに取り組むのか」という理由づけをしっかりした上で、何事にもポジティブに取り組んでいくことで、仕事を楽しみたいと思っています。
また、新しい発想や視点は自分に余裕がないと生まれにくいもの。ライフワークバランスの実現も大切です。私自身もふたりの子どもを育てながら働いていますが、現在の職場は、定型業務が少なく、仕事の優先順位やスケジュールを自分で調整できる裁量権が大きいため、とても働きやすさを感じています。自身の仕事の責任感は増してくると思いますが、その責任感をしっかり感じながら、新しい働き方にもチャレンジしていけるようにしたいですね。
——今後の展望を聞かせてください。
オリンパスの各機能及び多様な役割を担うグループ会社の皆さんと日々接することで、オリンパスグループで働く人の魅力と多様性に気づかされました。
皆さんの活躍を目の当たりにし、多様性を肌で感じたことで、さまざまなバックグラウンドを持った方が、よりいきいきと働けるための環境整備に携わりたい気持ちが湧いてきています。自分の子どもたちが社会に出るころには、そんな環境が実現できていて、いまよりさらに素敵な社会が広がっていることが私の理想。微力ながら貢献していきたいと思います。
※ 記載内容は2023年7月時点のものです

