ソリューションシステム事業のほかに、ものづくりメーカーの顔も持つOKI。主力製品であるATMやセルフレジなどの設計に携わるエンジニアは、OKIならではのやりがいを感じながら働いています。
そこで今回は、エンジニア3名による座談会を実施。チームワークを発揮したエピソードや、今後取り組んでいきたいことを語ってもらいました。
【動画公開中】OKIのエンジニアはどんな仕事をしている?
※再生ボタンを押すと音が出ますのでご注意ください。
3名による座談会の様子を動画で観たい方は、ぜひYouTubeでご覧ください。
ここからは動画でお伝えしきれなかった内容も含め、座談会の様子をお伝えします。
OKIエンジニアが語る、リアルな仕事内容
──まず、皆さんの仕事内容を教えてください。
水沼 慶太郎(以下、水沼):私は、スーパーなどにあるセルフレジのメカ設計を担当しています。紙幣と硬貨のユニットがありますが、私の仕事は硬貨ユニットの出金側の設計と評価、改良ですね。
出金時にお金の枚数を間違えないようにする、お金が出てくるスピードを速くするといったところに注力しています。
津野 祐丞(以下、津野):私はエレキ設計を担当しています。ATMの中に入っている紙幣を出し入れするユニットや、自動釣銭機やセルフレジ内部で現金を運ぶためのモータ、運んだ現金が装置のどこまで到達したかを見るセンサなどの制御をする回路の設計や評価が仕事です。
特にコンビニのATMなどは無人運用かつ各店舗に1台しかないため、使えない状態になるとお客様に迷惑をかけてしまいます。信頼性が重要なので、運用を止めないための作り込みには力を入れていますね。
清水 隼人(以下、清水):私はファームウェアの設計をしています。具体的に行っているのは、ATMに入っている紙幣の入出金部のプログラム開発ですね。エレキ設計の方が作ってくれたモータやセンサを見て、紙幣を搬送するプログラムを設計したり評価したりしています。
装置が止まってしまうとお客様が使えなくなるため、いかに止めないで多くの方に使っていただくかを考えています。また、止まりそうになったときにどうリカバリーするか考えるのもファームウェア設計者のミッションです。メカ設計の方とも相談して、少し紙幣が詰まっても動かし方を変えれば綺麗に直して搬送できるという解決策も考えて、プログラムの設計をしています。
幅広い領域を経験でき、身につけた技術や知識を活かして設計できる
──新卒で入社してエンジニアをされている皆さんが、入社してからわかったOKIの技術的な魅力は何かありますか?
水沼:ほかの企業では、たとえばギアを何十年も設計し続けるなど1点に集中して設計するスタイルが多いと聞きます。一方、OKIではユニット単位で幅広い部分の設計ができるので、一部ではなく全体像を把握しながらさまざまな設計に携われることが魅力だと思います。
私は入社後4年ほどはレシートの出力部分を担当し、その後通帳や紙幣に携わって今硬貨ユニットの設計をしています。いろいろな媒体の装置を設計・評価・改良させてもらえて、紙のような柔らかい媒体も、硬貨のような硬い媒体も経験できました。それぞれの経験がほかの設計にも活きているので、幅広い領域に携われるのが強みだと思います。
清水:確かにそうですよね。それに加えて、設計を担当している領域以外の知識を幅広く身につけられるのもOKIの魅力だと思います。私のようなファーム設計者は、エレキ設計やメカ設計の方と話をしないと仕事を進められません。「言われたとおりに作りました」というスタンスでは、問題が起きたときにファーム設計者として何もできなくなってしまうんです。
機構がどうなっていてセンサがどういう動きをすればいいのか、ファーム設計者として考える必要があります。そういった背景から能動的に仕事をするようになり、メカやエレキの知識も身についたのは良かったと思います。
津野:“多能工化”という言い方をしていたときもありましたし、確かにOKIの特徴なんでしょうね。
清水:そうですね。実際、OKIでは誰に聞いてもやり取りできると感じることが多いです。疑問があって担当者に聞きにいくと「あの人は今別のプロジェクトにいて、今は私が担当です」ということもあるんですが、後任の方も話ができるんですよね。携わっている骨格は共通しているので、それぞれがカバーしている領域が広いんですよね。属人化せず、幅広くやりとりできるのはOKIの強みだと思います。
入社後に技術を習得できるため、専門と異なる領域にも飛び込める
──入社してからわかったOKIの技術的な魅力はありますか?
津野:いろいろな技術を知っている人がOKIにはいます。わからないことがあっても周囲の人にきくと、1からわかりやすく教えてもらえるのはOKIの強みだと思います。大学の研究室で専門的なことを学んでも、社会人になるときそのまま同じ分野に進む人ばかりではありませんよね。そのような場合でも知らない領域について教えてもらえるので、会社のなかで技術を勉強できます。
研修もたくさんありますし、仕事でわからないことがあれば都度聞きに行ったり電話したりできます。あちこちの実験室で技術を教え合っている光景も見られますね。
水沼:自分の知っている人を伝って、詳しい人に教えてもらうことも多いですよね。知り合いに聞けば「それはあの人が詳しいよ」と紹介してもらえるため、知識の輪がどんどん広がっていきます。
津野:実際、私も専門は電気電子でしたが、研究内容はコンクリートに穴を開けるドリルが既存の鉄筋に当たらないよう前方を監視するアンテナの開発でした。電気電子の学生でしたが土木系の先生にも教わっていたので、研究内容のすべてが直接仕事に活きているわけではありませんね。
ただ、当時、学科の先生ではわからないことを他学科の先生に相談するなどして、有識者に協力を得て進めていたので、その経験は、今役に立っていると思います。
水沼:私もOKIに入社してからはメカ設計をしていますが、学生時代の専門は情報でした。プログラミングをやっていましたが、プログラムをして動くようになっても中身の機構がよくわからなくて。機構のように動かすものを作りたいと考えて、会社に入ったらメカ設計をやりたいと思うようになったんです。それでOKIに入社してやりたいことができているので、楽しいですね。
清水:私も専門は情報でC言語を学びましたが、初心者用の参考書に書いてある程度しかやらなかったんです。その状態でOKIに入社しましたが、最初から教えてもらえるんです。やり方を教えてくれる人がたくさんいるので、自然と鍛えられていきますね。
連携するとスピーディーに問題が解決し、その後の仕事も進めやすくなる
──皆さんがこれまでのキャリアで苦労したことや、それがあったから得られたものについて教えていただけますか?
清水:2022年12月現在利用されているATMを世の中に出す前、実証実験の一環として店舗の一部にATMを設置して、試しに稼働させたときがありました。その時は苦労しましたね。たとえば取引試験では紙幣以外のものをATMに入れることはありませんが、実際に動かすと間違えてレシートやスマホなど想定外のものが入ってしまうことがあり、エラーで止まってしまうんです。
津野:シールやお守りが入っていたこともありましたよね。
水沼:イヤホンが挟まってしまったことも。
清水:そうなんです。コンビニで買ったコーヒーをATMに置いて、そのままこぼしてしまうお客様もいましたね。メカとファーム、エレキで連携してそのような想定外のエラーに対応したんですが、それが1番苦労しました。
お札を出すときメカの動かし方を変えて取りやすくしたり、簡単にエラーにならないようにしたり工夫をしましたね。大変でしたが、スピーディーに解決するには連携が必要なので、なりふり構わず何でも聞いてしまえという度胸は身についたと思います。そこから広がった人脈もありますし、仕事はしやすくなりましたね。
水沼:私は入社2年目のとき、海外向けのレシートプリンターを担当していました。海外のレシートは日本の4〜5倍長いんですが、それを真っ直ぐ出さなければならず、さらに海外向けでコストも抑えなければならない状況だったんです。真っ直ぐレシートを出すための試行錯誤は大変でしたが、事象を一つひとつ分解して最終的に曲がってしまう問題は解決できました。
あとは、釣銭機にはお金が返却されるトレーがありますが、その形状をどうするかは最近苦労したところです。お客様が返却された硬貨を手にする際に触れる場所なので、硬貨をすくいやすくするなど使い勝手の良い形にしなければいけない。それ以外にもクリアしなければいけない課題がたくさんあって大変でしたが、それをすべて満たす形が実現できたのは良かったです。
お客様の要望に応えることに加え、社会貢献できるアイデアを自ら考えていく
──皆さんが今後OKIでチャレンジしたいことを教えてください。
水沼:OKIではATMの紙幣を管理するユニットやレシートプリンターのレシートが出てくるところなど柔らかいものを使う媒体も、硬貨の出金機のような硬いものを使う媒体も両方取り扱ってきました。今後はその技術やノウハウをいろいろなものに応用できれば、現在、主力としている金融市場以外にも、幅広い事業を展開できるのではないかと考えているので、挑戦したいですね。
津野:OKIは今までATMや自動釣銭機など、人手でやっていたものを自動化して労力を軽減するような製品を作ってきました。無人で運用できたり、誰でも迷わず安全に使えたりするものを作ってきたのも強みです。そういった開発のノウハウは今後、労働力不足を解決するための自動化装置や、対面非接触を支援する装置の開発にもっと役立つのではないかと思います。
何度も試験やフィードバックを繰り返してきたことで信頼性の高い製品をつくる力が育まれているので、社会に貢献できる製品もいろいろ生み出せるのではないかと考えています。そこにチャレンジしていきたいです。
清水:OKIは今急速に伸びているAIに特化している分野もあるので、たとえばお客様の容姿を見て小さい方であれば紙幣を入れる部分を少し下げるなど、利用される方の状況に応じて使いやすくなる装置も作っていけるのではないかと思います。もしそのような製品開発にチャレンジする機会があれば、やってみたいですね。
──最後に、OKIに来てほしい人材に向けてメッセージをお願いします。
水沼:いろいろな分野に興味があり、自分からガツガツ情報を取りにいけるような方と一緒に働きたいと思っております。待っているだけでなく、自分からどんどん聞くことが必要です。聞けば教えてくれる社員ばかりなので、意欲のある方に来てもらえると嬉しいです。
津野:OKIでは今、こんなことをすれば世の中に貢献できるのではないかというアイデアを出す「Yume Proチャレンジ」というコンテストが行われています。今までのOKIはお客様からご要望いただいたものを作るケースが多かったのですが、これからは自分たちで世の中に貢献するためのものを考えて事業化していく流れになっていくと思います。
私たちの今までの事業に興味を持たれている方はもちろん、今後私たちと一緒に新しいことをやっていきたい気持ちがある方には、ぜひ応募していただきたいですね。
清水:まずは元気のある人に来てほしいと思います。周りには若手からベテランまでいろいろな技術や知識を持っている人がいて、皆さんそれを惜しげもなく教えてくれます。だからこそ、不安がらずに挑戦していただきたいです。能動的に動ける元気があればOKIで活躍できると思うので、そのような方と一緒に働けたら嬉しいです。
──身近にあるATMやセルフレジなどを開発する際の苦労話は大変興味深く、チームで連携して社会に貢献しようとされているところはとても印象に残りました。皆様、本日はありがとうございました。
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