もっといろいろなことに挑戦してみよう──学生時代に持ち前の活発さが開花
いろいろなことに興味持ち、積極的に挑戦してきた西口。その快活な人柄の原点は、幼少期の環境にありました。
「とても活発な子どもでした。家族環境の影響で、たくさんの大人に囲まれて過ごす時間も多くて楽しかったですね」
しかし、中学校に入ると一転。勉強が中心の生活になっていきます。
「クラスメイトも大学受験に向けて勉強を頑張っている人ばかり。自然な流れで、私も部活には入らず勉強に力を入れていました」
進学した大学では、化学工学を専攻。きっかけは、小学生の時に社会科見学で訪れたコンビナートでした。
「もともとプラントが好きだったこともあり、コンビナートの規模感に圧倒されて、ワクワクしたんです。昼は力強く感じるのに、夜はキラキラと美しい景色になるギャップにも魅了され、プラントやコンビナートに関わる仕事ができたらと化学工学を選びました」
そんな西口に再び転機が訪れたのは、大学生活を送る中でのこと。多種多様なバックグラウンドを持つ人と接するようになったことで、持ち前の活発さがよみがえってきたと言います。
「部活やアルバイトなど、皆さまざまな経験をしてきていることを知り、『私も勉強以外のことをもう少し頑張っておけばよかった』と思ったんです。
それを機に、海外旅行をしたり、フランス語を習ったり、K-POPにはまって韓国語も勉強したりと、興味を持ったことに積極的に挑戦するようになりました」
市場規模の大きさとキャリアビジョンの描きやすさが入社の決め手
卒業後は大学院に進学した西口。天然ガスプラントで発生するCO₂を、専用の膜を用いて効率的に分離・回収する手法について研究していました。
就職活動では当初、業界を絞らずにさまざまな企業のインターンシップに参加していましたが、次第に大学院での研究内容を活かし、自分が携わるものが形となって世の中に届けられる仕事をしたいと考えるように。その中で選んだのが日産自動車でした。
「私自身、運転が好きでドライブを楽しんでいましたし、何より自動車は生活インフラとしての機能もあり、市場規模が大きいことが魅力でした。
また、将来のキャリアビジョンが描きやすかった点も決め手の1つです。働きやすさはもちろんのこと、日産の開発拠点は神奈川県内が中心ですから、転勤による環境の変化が少なく、結婚や出産でライフスタイルが変わったとしても安心です」
さらに、選考段階で感じた社員の雰囲気も印象に残っていると言います。
「親身に話を聞いてくれる方が多いと感じました。コロナ禍の影響もありオンラインで説明会や選考を実施する企業が多い中、大学に足を運んでくれるなど、しっかり向き合ってくれることが好印象でした」
入社後は総合研究所の先端材料・プロセス研究所に配属され、大気から直接CO₂を回収するDAC(Direct Air Capture/直接空気回収技術)という技術を研究しています。
「DACにはいくつかの種類がありますが、私が研究しているのは大気中のCO₂を特殊な膜を使って分離・回収する技術。この技術で、日産が掲げるカーボンニュートラルの目標達成に貢献していくことが私たちのミッションです。
CO₂の分離膜は、まさに私が学生時代に研究したことを活かせる分野です。当時の研究内容よりさらに深い部分まで知ることができて、日々楽しく研究できています」
悩んだ時は、小さくても一歩踏み出してみる。温かい職場で得た成長のヒント
入社から2年目を迎えた今、仕事をする中で実感するのは、選考過程で感じた親身に寄り添ってくれる文化です。
「大学院時代の研究と近い分野とはいえ、研究とものづくりは違います。どうしてもイメージができずに苦戦することがありました。そんな時、先輩が『実際の製品を購入して分解してみよう』と提案してくれたんです。先輩と一緒に分解して分析してみることでヒントが得られましたし、困った時には手を差し伸べてもらえるのだと安心しました。
それは私が所属するチームだけではなく、部署全体も同じです。たとえば、担当領域ではない塗装のことを知りたいと思って質問すると、そのチームの人たちが『この本を読むとよくわかるよ』『近々この学会があるから参加してみたら』と教えてくれるんです」
また、入社の決め手の1つでもあった「働きやすさ」について、こんなエピソードも。
「家庭での大切なイベントに参加したくて、夏期休暇と有給休暇を組み合わせて17連休を取らせてほしいと相談したら、快く受け入れてもらえました。正直、難しいかなと思っていたのですが、『仕事はずっとあるけれど、こんな機会はめったにないよ』と背中を押してもらえたことがうれしかったですね」
休みのとりやすさ以外にも、フレックスタイム制度やオフィス環境も魅力だと言います。とくに、さまざまな社員とコミュニケーションがとれるカフェテリアは、仕事のヒントを得られる貴重な場です。
「置いてある雑誌や書籍を見ながら、今のトレンドや新しい技術について話す時間が楽しいんです。自分だけで考えるのではなく、周りの人たちと一緒に考えることで、新しい発見があります」
温かいサポートがある中で、悩みながらも成長してきた西口。上司の言葉がきっかけで、自分なりのモットーも生まれたと話します。
「うまくいかずに試行錯誤していた時、『悩みながらも一歩ずつ踏み出している西口さんは偉い』と言ってもらったんです。その言葉で、まずは行動してみることが大事なのだと気がつきました。
研究者として大きなブレイクスルーもめざしたいのですが、方向性を間違えていないのであれば、小さくても一歩進んでみることが大切ですよね」
お客さまや社会に良い影響を与えるために、自分自身の機嫌を良くすることが大事
学生時代の研究経験に新たな知見を加えながら、着実に成長を重ねている西口。カーボンニュートラルの実現というミッションにやりがいを感じながら、さらなる展開も描いています。
「社会全体が注目しているスケールの大きい仕事ができていることがやりがいです。新しいアイデアを出すことも積極的にサポートしてくれる環境なので、自動車や社会全体に良い影響を与えられる新たな研究テーマも見つけたいと思っています。
中でも注目しているのは未利用資源の活用です。自動車も複数の材料からできているように、資源はあらゆるものの基礎。その基礎を変えることができれば、波及効果も大きいはずです。
また、1年目の研修で、車両の分解やものづくり実習など、いろいろな経験をしたことで「モノづくり」の楽しさを知りました。数万個の部品から成り立っている自動車にも、あらためて興味が湧いたので、いずれは直接製品に関わる仕事もしたいですね」
そして、自身のキャリアについても目標ができたと続けます。
「限られた時間の中でメンバーの力を最大化するマネージャーの仕事は、とても重要です。仕事をする中で、チームが協力し合いながら取り組むことでその力が大きくなると感じたので、いつかマネジメントにも挑戦したいと思っています」
やりがいのある仕事と働きやすい職場。その環境でキャリアを歩んでいくために、大切にするのは「自分らしさ」です。
「プライベートの時間もしっかりとれるので、料理や生け花などの趣味も楽しんでいますし、サウナにも興味があります。
お客さまや社会に良い影響を与えるためには、私自身が幸せであることが大事。自分自身の機嫌が良い状態を保ちながら、仕事も人生も両方楽しみたいですね」
※ 記載内容は2024年11月時点のものです
