業界の変化に迅速に対応しながら、新しいメンテナンス体制の確立をめざす
リース車両の整備やメンテナンスなどアフターサービスの品質向上や業務改善などをミッションに掲げるサービス推進部。中でも林田が所属するサービス企画チームでは、急速に変化する自動車業界への対応を目的とした施策の企画や立案に取り組んでいます。
「『CASE(※)』と呼ばれる技術・サービス革新が進展し、自動車の概念が大きく様変わりしてきました。EVやFCVといった次世代自動車が普及する中、これらに適した新しいタイプのメンテナンス体制の確立が必要です。そこで当チームでは、各自動車メーカーとの協議を通じ、整備の手法や体制づくり、料金体系など新たな枠組みの構築に向けた情報収集を行い、メンテナンス業務をスムーズかつ安心・安全に実施するための準備を進めています。
また、災害時などに活躍する移動可能な大容量のバッテリーなど、車両の幅広い用途が検討されています。当社でも、リース車の新たな利用方法の可能性について株主であるNTTをはじめ、商社や電気メーカーと議論を重ねながら、新たなビジネスチャンスを模索しているところです」
※ 100年に1度の変革期にあるといわれる自動車産業の新潮流で、次世代技術やサービスを意味する4つの英語の頭文字をつなげた造語。それぞれ「Connected(つながる車)」「Autonomous(自動運転)」「Shared(共有)」「Electric(電動化)」を指す(日本経済新聞 2021年3月25日掲載より)
EVに関する豊富な知識を活かし、林田は社内の相談窓口や情報発信拠点としての役割も果たしてきました。
「当社では業界のなかでもいち早くEV導入を推進し積極的に取り組んでいますが、ガソリンエンジン車に比べるとまだ不慣れな社員もいます。さらにEV市場には今まで当社で扱いがなかった新興メーカーが次々と参入してきていること、お客さまからの引き合いも出てきていることなどから、最近は、そもそも契約内での取り扱いが可能かどうかなど、EV導入に関する相談を受ける機会が増えてきました。
カスタマーサービス部と連携し、メンテナンスを委託している全国約16,000の整備工場に向けた情報や施策の発信も行なっています。道路運送車両法など関連法案や条例は自動車の変化にあわせて昨今著しく改正されていますし、EVの整備方法はメーカーによってもさまざまです。新しい情報を迅速にキャッチアップし、車検時などメンテナンスの注意点を積極的に工場にお伝えしています」
輸入車ディーラーに勤め、メカニックやサービスフロントを務めた経験のある林田。前職で培った知識や習慣が現在の業務に大いに役立っていると言います。
「リース会社である当社では、メーカーを問わずさまざまな車種を扱うのが特徴です。車体の構造やエンジンの機構や仕組みなど、整備だけでなく自動車工学に関する理論を含め、メカニックの知識が生きています。お客さまへのサービス提案の経験があり、販売、登録、保険など周辺知識もあるため、関連部署とのコミュニケーションはとてもスムーズです。
また前職時代から、通勤時間や休日にもニュースを通じて情報収集し、担当する業務への影響について考えることが習慣化していました。新しい情報に敏感でなければ、対応が遅れるだけです。常に即時対応、また先手を打てるよう、業務に活かすことを心がけています」
自動車の発展と共に成長したキャリア。新しいビジネス機会を求め、オートリース業界へ
高校時代にガソリンスタンドでのアルバイトを通じて初めて自動車との接点を持った林田。進学して整備士になるための勉強をする中で関心の幅を広げ、卒業後は輸入車ディーラーに就職しました。
「自動車整備士として10年勤めた後、お客さまにメンテナンスを提案するアドバイザーを経験し、その後、販売店店長として店舗を統括しました。
入社当時はガソリンエンジン車が主流でしたが、これからはEVの時代。自動車との付き合い方も大きく変わりましたが、自動車がなくなることはありません。キャリアを重ねるにつれて、そうした技術進化や業界の成長過程に興味を持つようになっていきました」
自動車業界が100年に一度の大変革期を迎え、自動車の使い方、保有の仕方が多様化する中、林田が大きな可能性を感じたと言うのが、法人を相手にさまざまなかたちで自動車サービスを提供するオートリース業界。中でもNCSを新天地に選んだ理由をこう振り返ります。
「各業界の強力な大企業がバックボーンにあり、パートナーシップを通じたシナジー効果によって、新しいビジネスを生み出せると感じました。選考中に東京ガスオートサービスとの合併もあり、インフラ・エネルギー分野の企業が加わったことをとても頼もしく思ったのを覚えています」
入社後、カスタマーサービス部に配属された林田。業務の面でも、組織風土の面でも良い意味でギャップがあったと言います。
「PCに向かって黙々と仕事をこなすことを想像していましたが、社内のコミュニケーションが活発で、日頃から社員同士が盛んに意見交換しています。また、役員の方も気さくに話しかけてくれるなど、経営層との壁がないことも印象的だった点です。
自動車に関する深い議論ができたのもうれしい誤算でした。互いに知らないことを教え合う機会も多く、仕事をしていてとても楽しいです」
BtoCからBtoBの新たな領域へ。前職の経験を活かし、自動車業界の架け橋に
主に個人のお客さまに自動車の販売や整備を行ってきた前職から、メーカーや整備工場、ビジネス連携先など、法人との仕事が中心となる現職へ。入社後、新しいスキルが身についたと林田は言います。
「法人のお客さまを相手にするBtoBの交渉は、双方にメリットがなければ成立しません。互いにWin-Winな関係をめざして調整するのは簡単ではありませんが、ビジネスパートナーとの打合せなどを通じて、シビアにビジネスを進めるスキルが身についたと感じます。
たとえば、新興メーカーと打合せを重ねて次世代自動車のメンテナンスリース取扱いの枠組みを確立し、整備工場や営業へアナウンスすることで多くのお客さまの安心・安全なご利用につなげるなど、メーカーとエンドユーザーの橋渡し役を担えることにやりがいと責任を感じています」
2022年に林田は現在も所属するサービス企画チームへ。EVをはじめとする次世代自動車を主に担当する中、2年目に印象的な出来事がありました。
「営業部門ほか社内の複数部署が協働で進めていたEV関連の実証実験中に支障が発生しました。当初、私はプロジェクトメンバーではなかったのですが助っ人として声がかかり、前職での経験と知識を活かして、電流状況や電力消費のパターンから立てた仮説をもとに対応策を提案。その結果、無事トラブルの解決につながり、プロジェクトの成功に貢献することができました。
自信を深めるとともに、関係者からの信頼を獲得することにもつながった忘れられないエピソードです」
社内から同様の要請を受けるケースが多いと話す林田。常に新しいことに挑戦する姿勢を貫いてきました。
「どんな難題でも、『できない』ではなく、『どうしたらできるか』をまず考えるよう心がけています。
たとえば、メカニック時代には原因特定が難しい故障に対応することが往々にしてありましたが、自動車を修理する立場として、『直せない』とは言えません。そうした状況でもいかにお客さまに納得し満足いただけるかという思考をもって、一歩、二歩先を考えることを意識していました。
徹底的に考え抜いてあらゆる解決手段を検討し、それでもだめなら周囲にアドバイスを求める。それが私の基本的なアプローチです」
新しい自動車社会の実現に向けて、オートリース業界の未来を切り開く力に
整備士、サービスフロント、販売店店長を経てNCSに入社し、新しい視点を得てさらにキャリアの幅を広げてきた林田。将来に向けて次のように抱負を述べます。
「業界の未来を担うひとりとしての誇りを持ち、持続可能な自動車社会に貢献していきたいと考えています。自動車はわれわれの生活や社会に、もはや欠かすことのできない便利なものですが、地球環境に少なからずダメージを与えてきたことも事実だと思います。先人たちが築き発展させてきたものを、今後持続させていくために、土台・枠組みを構築し、未来に引き継ぐことが私たちに課せられた使命だと考えています。
脱炭素社会に向けた潮流が加速するいまこそ、新しい社会をつくるための地固めをするべきとき。次世代モビリティの実現に向けて、オートリース業界の中心的な役割を果たしていきたいと思っています。
そのためにも、まずは業績向上とブランディング強化に貢献することが当面の目標です。NCSが多くの人に認識され、社名を聞いて特定の商品やサービスが連想されるような組織にするためには、1,000人を超える社員が同じ方向をめざして進んでいく必要があります。
社員一人ひとりが企業理念やパーパスを意識して行動することで、おのずと行動指針を体現できるような存在になっていくもの。EVや脱炭素に取り組んでいることを積極的に情報発信し、一丸となってNCSのブランド確立に努めたいと考えています」
2024年で林田がNCSに経験者採用として入社して3年目。同社の魅力をこんな言葉で表現します。
「当社には、意欲と成果を公正に評価する文化が根づいていると感じます。たとえば、最近は『EVと言えば林田』という声が聞こえてくるようになりましたし、見知らぬ社員から私宛に問い合わせが届いたこともありました。周囲が自分の努力と成果をしっかり見てくれている実感があり、やりがいを感じています」
ガソリンエンジン車の時代から次世代モビリティの時代へ。大きな転換期を迎え、自動車業界もオートリース業界も変革の真っただ中にあります。持続可能な自動車社会の実現に向けて、仲間と共に林田の挑戦は続きます。
※ 記載内容は2024年1月時点のものです
