ものづくりに関わる喜び。明治に転職して見えたもの
私が明治に入社したのは2007年のこと。他の食品会社で働いていたのですが、転職を考えていた時に、明治の募集を見つけました。
前職と同じ業界で仕事内容もわかっているし、食品製造業に携わり続けられる。何より、お客さまの反応を感じられる、目に見える製品を作りたいという希望があって転職を決意しました。
最初の配属先は、関西工場の製造課。ヨーグルト充填の職場で現場作業を担当しました。具体的には、事前に調合殺菌班が殺菌した中身を容器に詰める作業から始まり、ヨーグルトの発酵過程を経て出荷までの工程。容器に詰める作業から出荷までの一連の流れを担当していました。
2017年からは同敷地内にある関西アイスクリーム工場に異動し、4年間アイスの製造を担当しました。また、プライベートでは2017年に第一子、2020年に第二子が生まれました。
明治に入社をして印象的だったことは、安全性と福利厚生ですね。工場内を走らないといった基本的なことからルールを徹底していて意識の高さを感じました。また社員に向けたさまざまな制度も充実していることから、転職して働きやすくなりましたね。
現在は、愛知工場製造課で主任をしています。紙パック製品の充填職場にて「明治おいしい牛乳」の900㎖と125㎖の2種類を詰めるラインを担当し、現場の管理や労務管理、書類仕事などを行っています。職場を任され部下ができたことで見る視点が大きく変化し、周囲にも目を配るようになりました。
主任の立場になり現場からは離れましたが、ものづくりに携わる喜びは変わっていません。
製造ラインを管理することは生産に携わっているのと同じだと考えています。製造現場の最前線で、安全で品質の高い製品づくりに励むことにやりがいを感じています。
職場に広がる前向きな変化──イクボスが語る家族との時間の大切さ
私が最初に育休を取得したのは、2020年です。1人目の時は妻が里帰り出産で約4カ月実家にいたので取得しませんでしたが、2人目の時に、初めて3日間の育休を取得しました。2023年に3人目が生まれた時には、13日間育休を取得しています。
3人目の育休は、子どもが生まれてから1カ月後に取得をしました。義理の母が最初の1カ月間手伝いに来てくれていたため、その後に取得した形です。育児の分担については、上の子どもたちの面倒を見ることが主な役割でした。
この育休中の経験で、子どもの成長の早さと、その時期にしか見られない姿があるということをあらためて実感しました。また上の子どもたちとも、一緒に遊んだり、幼稚園の送り迎えをしたりとしながら、多くの時間を過ごせたことが良かったと感じています。この経験は、家族との絆をより深める貴重な機会となりました。
私がイクボスとして職場で育休取得を後押しするようになったのは、こうした経験をしたからこそです。現在所属している愛知工場では、以前から育休を後押しする雰囲気があり、とくにスムーズに取得をすることができました。
「育休を取るのか、取らないのか」と聞かれるのではなく、「育休いつ取るの?どんなスケジュールで取ろうと考えている?」というように、取得を前提とした風土ができあがっていたんです。だからこそ、私も同じような雰囲気づくりをするようにしています。
愛知工場では私が育休を取得してから、3カ月後にもう1人が取得し、その後に約1年間で4人が続けて育休を取得しています。私のチームのライン職は16人なので、4人の育休が重なった時期は細かな調整が必要でしたが、しっかりと仕組みづくりをしながらコミュニケーションを取れば、実現ができると考えています。
育休取得を当たり前にするために。スケジュール調整と協力の中で実現していく
育休取得を支援していく上では、いつどのタイミングで取得するのかといったスケジュール確認とシミュレーションが大切です。
たとえば出産予定日が重なる場合でも、予定日に合わせて取得をするのか、退院後を目安に取得するのか、それとも里帰り出産から戻ってきたタイミングで取得するのかなど、細かい点でのすり合わせが必要です。育休だけでなく特別休暇といった制度もあるため、連続して取るのか、期間を分けて取るかなど組み合わせ方も変えられます。ご家庭としてどのタイミングで休みを取ることが最適なのかを考え、取得をするようにすすめています。
私チームの場合は、第一子のための育休取得が多かったため、自分の経験をふまえながらアドバイスをしていきました。育休取得希望者のうち、3人の出産予定日が重なるなどバタバタした瞬間もありましたが、それぞれの状況に合わせた調整により、職場全体でスムーズに育休を取得することができたと感じています。
こうした育休を取得するためには、職場社員からの協力も不可欠です。生産ラインの人員配置について綿密なシミュレーションを行うことはもちろん、状況を社員にも共有しながら、協力を得るようにしています。
育休取得に限らず、明治には連続休暇といった制度もあります。育休取得者とずらす形で他の社員にも休みを取得してもらいながら、相互で支え合うようにしています。
社員や社員の家族の出産は会社にとってもおめでたいこと。こうした取り組みの結果、工場では育休を取得するのが当たり前のような雰囲気になっていることは、嬉しいことだと思います。職場内でも快くシフトを調整してくれるなど、全体として、育休取得に対して前向きな雰囲気が醸成されていると感じています。
誰もが働きやすい職場をめざして──育休経験から考えるイクボスの役割
自身が育休を取得したことも、育休取得を支援したこともその後の仕事に活きていると感じています。とくに、育休取得に向けたシミュレーションや勤務調整が役立っています。
以前は勤務シフトを組んだ後に人数超過に気づくことがありましたが、今では事前にシミュレーションを行うことで早い段階で状況を把握し対応できるようになりました。生産パターンが変われば、またシミュレーションを組み直すことになりますが、こうしたスキルを活かしながら柔軟な対応をし続けていきたいですね。
家族ができてから仕事への向き合い方も少し変わりました。製品に対する姿勢や安全性への想いは基本的には変わっていませんが、子どもができてからは食に対する想いがより一層強くなったように感じます。
これから育休取得を考えている社員の方々には、ぜひ取得してほしいと思います。育休は今しかできない経験です。会社では誰かが代わりに仕事をすることができますが、家族にとっては父親の代わりはいません。育児に携わる時間を持つことは、かけがえのない経験になるはずです。
イクボスをめざす方々には、取りやすい雰囲気作りが大切だとお伝えしたいです。私自身は雰囲気づくりをしてもらった立場ではありますが、育休を取るのが当たり前という環境があれば、自然とみんなが取得するようになると思います。
今後も育休の経験を活かし、より効率的で柔軟な働き方を模索しながら、社員一人ひとりが自分らしく活躍できる環境を整えていきたいですね。育休を取得しやすい環境や、制度を活用しやすい環境は、社員の満足度向上にもつながり、結果として生産性の向上にもつながると感じています。働きやすさを実現しながら、会社全体の成長にもつなげていきたいです。
※ 記載内容は2024年8月時点のものです

