お客さまの本当のニーズを捉えて。人気が高まる栄養食品の販売・普及を推進
私は現在、広島オフィスで営業を務めています。「ニュートリション」と呼ばれる栄養食品カテゴリーの商品を、中四国エリアにおける量販店・小売店に向けて営業を行う業務です。具体的には、赤ちゃん用の粉ミルクや高齢者向けの栄養食品、プロテインブランド「ザバス」やスポーツドリンク「VAAM」などのスポーツ栄養商品や、女性向けの栄養食品などを受け持っています。
普及活動では、スポーツ栄養商品を社内に所属する栄養士やスポーツ栄養アドバイザーとともに、ジュニア選手、部活生やランナー、実業団チームなどに栄養情報や商品情報の提供を行っています。実際の体感機会を提供するなど、当社商品を選んでいただけるよう試行錯誤を繰り返しています。
これに加え、今夏からは社内の新規事業の社内創発プログラム「mBD(meiji Business Development )」の兼務を担い、顧客の課題解決に向けた、明治の新しい事業開発の検討にも取り組んでいます。
どんな商品を提案すれば良いのか、どう訴求すれば商品のベネフィットをお客さまに伝えられるのか、普及活動においても社内のKPI数値があるので、責任を負いながらチームを引っ張っています。取引先に行ったり、社内ミーティングに参加したり、日によって働き方は変わりますが、残業は極力しないよう18時ごろには仕事を終え、自分のための時間もしっかりと確保するように努めています。
最近の課題は、スポーツ栄養商品の打ち出し方ですね。近年はプロテイン市場がかなり大きくなっているため、競合商品との差別性をお客さまに伝えなくてはなりません。お客さまの課題に合わせた商品や情報を提供し、お客さまの課題解決につなげることで、より多くの方に当社の商品を選んでもらえると信じています。そのためにも直接お客さまの声を聞き、商品がお客さまの生活にどう役立てられるかをよく考えるようにしています。
誰もがありたい自分で生きられる社会に。持ち前の行動力でアライネットワークに参加
営業の仕事以外で取り組んでいるのが、LGBTQ+アライネットワーク「Marble」という社内活動です。アライとは、LGBTQ+当事者の理解者・支援者を示す言葉。多様性を認め合える社会をめざして、明治の社員が有志で集まり、ダイバーシティ&インクルージョンの推進をボトムアップで行っています。
私は社内セミナーを通してアライという立場があることを初めて知りました。その後、当事者の方の話を聞き、ありのままの自分で生活ができず、苦しんでいる人がいることにハッとしましたね。自分自身は肯定的ではあったのですが、自分がこうありたいと思う姿で生きられないこと、ずっと隠して生きることはつらいことがよく理解できましたし、1人でも多くの人が自分らしく人生を送れるようになってほしい、そう思うようになりました。
自分にもできることがあるはずだから、積極的に行動しようと思いましたね。私が動くことで、まずは職場のメンバーなど私の周囲にいる人たちへの理解促進につながればと思い、アライネットワークに参加することにしました。
西日本エリアのMarbleメンバーは、現在2名。少ない人数ながら取り組みを進めてきました。社内でのアライの認知を広げるだけでなく、エリアに向けて外部発信もしたいということで、一緒に取り組める地域の団体がないかインターネット等で調べてたどりついたのが、(一社)広島県セクシュアルマイノリティ協会でした。まずはメールをお送りし、Marbleの活動について自己紹介した上で、協働できることがないか相談しました。飛び込み営業のようなかたちで掛け合ってしまったのですが、私たちMarbleの活動をとても好意的に受け取っていただけました。
明治では、多様性への想いを商品にも込めています。2023年のバレンタインシーズンには「明治ミルクチョコレートCUBIE」という人気チョコレート商品のパッケージを特別仕様にして発売しました。多様性を表すカラフルなグラデーションカラーに、5種類のメッセージが添えられたデザインを作ったんです。「一人ひとり違う、大切に想うキモチ。」をテーマにさまざまな立場のお客さまに寄り添う気持ちを表現しました。
理想が日常になりますように。パレードに参加し、共感の輪を広げていく
このCUBIEの限定パッケージを抱えて、2023年6月、(一社)広島県セクシュアルマイノリティ協会の方々とともに「2023ひろしまフラワーフェスティバル」に参加してきました。
イベントでは、平和大通りという広島で一番大きい道路を踊りながら歩くパレードもありました。(一社)広島県セクシュアルマイノリティ協会とつながったからこそイベントに参加できたわけなので、思い切って連絡をとってみてよかったなと思います。
私たちもパレードに参加し、翌日にはブースを設置して限定のCUBIEを配布しました。CUBIEは3時間半ですべて配布終了。家族連れの方も多く、さまざまなお客さまにメッセージを書いてもらうなどの取り組みも盛り上がり、多くの方に想いを届けることができた手応えがあります。たとえばメッセージには「いただいたチョコレートの隠してあったレインボーカラーを背景にしたメッセージ『理想が日常になりますように』に気づき、思わず目頭が熱くなりました」というすてきな言葉があったり、メッセージボードをご覧になったお母さんが子どもに「みんなそれぞれで、みんなの好きで良いってことだよ、よかったね」と声をかけていたり。共感してくれる方々が確実にいました。
LGBTQ+については報道等を通して知っている方が多かったのですが、アライという立場があるということは、なかなか皆さんご存知ない様子でした。「そういう支え方があるんですね」というような声も多く、認知を広めるいい機会になったと思っています。
イベントでは、大手化粧品会社や地域の不動産、新聞社など、同じような活動に力を入れている企業の方々とも出会うことができました。まだ具体的な活動に結び付けられてはいませんが、横のつながりを活かして新しい取り組みができないかなと考えています。
私自身、Marbleの活動を通してたくさんの学びや気づきを得ています。普段の生活でLGBTQ+に関するニュースに目が行くようになり、価値観の多様性について認識を深められました。仕事への取り組み方も変わってきましたね。たとえば私が担当しているスポーツ栄養商品では、選手やその保護者とコミュニケーションをとる機会が多々あります。その際「女性だからこう」というような社会的に提示されている固定観念は、しっかり切り分けてお話をするように意識するようになりました。
誰もが自分らしく生きられる理想の社会に向け、できることから取り組む
LGBTQ+への偏見はまだまだありますが、すべての人が自分らしく生きられるような環境になることを私は願っています。LGBTQ+の方だけが生きやすくなるだけじゃなくて、多様な生き方や価値観がもっと許容されるといいですよね。
多様性は、これからのビジネスにおいても重要なキーワードだと思います。安定して売れていたものが突然売れなくなるなど変化の激しいこの時代。ひとくくりの価値観ではなく多様性に目を向けながら消費者のニーズを捉えることは不可欠でしょう。とはいえ忙しいなかで生きていると、身近な職場の人たちや、家族、親しい友人など、限られた範囲でしかコミュニケーションをとらなくなりがちです。しかし、自分が普段接しない人と関わる機会を持つとマインドセットが変わってくることもあります。私はこれからも意識的に、いろいろな立場の人と関わる時間を多くとっていきたいです。
今後もバレンタインなどのイベントに合わせ、西日本エリアの皆さんに想いを発信していこうと思います。当社だけで何かをやるのもいいですが、できたら他企業とタッグを組んで、継続的な取り組みができたらうれしいですね。東京では、本社同士がつながって安定して活動をしている例をよく聞きますが、広島エリアではまだまだそのような例は少ないようです。先述の「ひろしまフラワーフェスティバル」のような活動を通して、地域での仲間の輪を広げていければと思います。
LGBTQ+の方々含め、みんながみんなを寛容に受け入れられたらいいですよね。誰もが自分らしく、一番輝いている姿で生きられる理想の社会に向けて、これからも自分たちにできることを続けていきます。
※ 記載内容は2023年11月時点のものです

