品質管理は「最後の砦」。迅速かつ丁寧な検査で食品の安全を守る
牛乳・乳製品を製造する愛知工場の品質保証課は、生産管理班と品質管理班に分かれています。工場全体のコストやロスの管理を担当するのが生産管理班、生乳や製造過程での検査や、製品の検査を担当するのが品質管理班です。私は品質管理班の副班長として、主に微生物に関わる検査を行いながら、生産管理にも少し携わっています。
食品メーカーにおいて、品質管理は「最後の砦」と呼ばれるほど重要な仕事。お客様に安全な製品を届けるためにも、大切にしていることが2つあります。
1つめは、「迅速かつ丁寧に」。検査では早く結果を出すことを求められますが、何より正確性が重要です。スピードを意識しつつも、丁寧に検査を進めることを班全体で心がけています。2つめは、すぐに報告をすること。これは、他の社員にも常に伝えていることで、私自身も何か気がついたことがあれば、すぐに報告・共有するようにしています。
また、私は現在、風土醸成事務局のメンバーとしても活動しています。風土醸成事務局は、6名のメンバーを中心に、各班長からなる10名の推進委員と共に、工場内のコミュニケーションを活発にするための活動を行うチームです。たとえば、毎月1回ランダムに選出した社員が、出勤時や退勤時に周りの社員に挨拶をする挨拶運動や、ざっくばらんに話をしながら行う工場内の清掃活動、仕事に取り組む姿勢について話し合う世代別の交流会などを開催しています。
愛知工場では220名ほどが働いているので、なかなか話す機会のない社員もいます。横断的にコミュニケーションがとれる機会を作ることで、「実はこんなおもしろい人がいたんだ」「私と同じような悩みを抱えている人がいるんだ」と知ってほしいのです。部署を超えた社員同士のつながりが広がれば、それが仕事での助け合いにもつながっていくのではないかと思っています。
入社以来、品質管理ひと筋。尊敬できる上司のもとで困難も乗り越える
品質管理の仕事に興味を持ったのは、学生の頃です。一度、医療系の大学に進学したものの、自分には合っていないと感じ、専門学校に入り直しました。そこで学んだのが、生命工学。衛生管理や検査技術を習得してくなかで、食品会社か製薬会社で品質管理の仕事をしたいと思うようになりました。
明治に入社したのは、学校に募集がきていたことがきっかけです。入社したからといって必ずしも希望の仕事に就けるわけではありませんが、ちょうど人手が必要なタイミングだったこともあり、運よく品質管理を担当する部署に配属となりました。
以来、一貫して品質管理に携わっています。品種によって検査項目が異なることはありますが、ベースは同じ。ずっと「迅速かつ丁寧に」を心がけながら取り組んでいます。
振り返ってみると、私は上司に恵まれてきたなと感じます。取り組む仕事は同じでも、上司は変わっていきますから、時には自分と合わない上司と仕事をすることもあると思います。でも、ありがたいことに、私は常に尊敬できる上司のもとで仕事ができています。
とくに上司に支えてもらったのは、2014年に初めて班長を務めたとき。前任の班長はキャリアも長く、その安定した背中を見てきたので、プレッシャーもありました。また、私に変わったタイミングで、これまで起きていなかったような問題が発生したのです。班長になった途端に対応に追われることになり、毎日を必死に過ごす日々。
そんな中、困ったことがあれば上司に相談し、ときには助けてもらいました。大変な期間を乗り越えることができたのは、サポートしてくれた上司のおかげです。私も、「小角さんに相談すれば大丈夫」と皆に思ってもらえる存在をめざしたいですね。
自分たちが働きやすい職場を自分で作る。風土醸成事務局の立ち上げから参加
風土醸成事務局の活動には、事務局が立ち上がった2017年から参加しています。この活動が始まったきっかけは、当時の工場長からの呼びかけです。
その当時は、旧工場から新工場へ移ったタイミング。旧工場よりも大きな工場になったことで、社員同士のコミュニケーションが少し希薄になっていた印象がありました。
そこで、班長たちから「さらに職場の雰囲気を良くしたい」「もっと働きやすい職場にしていきたい」という声が上がりました。その声を受けた工場長が、「みんなで職場の困りごとを解決する場を作り、自分たちが働きやすい職場を自分たちの手で作っていこう」と風土醸成事務局を立ち上げたのです。
私も、職場の課題を話し合える場が必要だと感じていましたし、実際に参加してみると、それぞれの考え方の違いを知ることができておもしろいんですよね。
たとえば、40代の社員の交流会を実施したとき、みんなが「どうやったら仕事を早く、スムーズに進められるか」を想像以上に真剣に考えていることを知りました。20代の社員の交流会では、「楽しく仕事をするためにはどうするか?」をテーマに、さまざまな意見が交わされました。
この活動は結果を数値で表せるものではありませんし、劇的な変化が起こるものでもありません。けれど、挨拶活動を続けることで、「仕事で関わりがなくても挨拶をしてくれる人が増えた」という声をもらったり、交流会に参加した人から「参加してよかった」と嬉しい言葉をもらえたり、徐々に変わってきているのを感じます。
事務局のメンバーである私にも、「更衣室の環境をもっとよくできないかな」などとくに女性の方から、仕事以外での相談がくるようになりました。私自身も、皆が働きやすい環境を作るために、頼まれたことにはすぐに対応することを強く意識しています。
性別も世代も関係なく、誰もがイキイキと働ける職場をめざして
今後、風土醸成事務局で取り組んでいきたいと考えているのは、女性がより働きやすい職場づくり。工場は男性社員の比率が高い職場なので、どうしても女性特有の悩みを言い出しづらい、理解してもらいにくい現状があります。先日開催した女性社員の交流会でも、そういった声が上がりました。
当社には、女性の働きやすさを推進するERG(Employee Resource Group)活動もありますので、そのメンバーが作成した資料などを使って、男性社員に生理や更年期について知ってもらう場を設けるのも良いのではないかと考えています。
ただ、何よりも大事なのは、性別も世代も関係なく、誰もがイキイキと働けること。そのためには、コミュニケーションが一番大切です。相手のことを知り、職場を話しやすい雰囲気にする。その雰囲気が工場全体に広がれば、会社に来るのが楽しくなると思うんです。
私自身は、やりかった仕事に就くことができて、会社のことも好きなので、会社に来れば自然とやる気のスイッチが入るタイプです。それはすごく幸せなことですが、誰もが同じというわけではありません。
だからこそ、風土醸成事務局の活動を通して、「今日はあの人と話せて楽しかったな」「今日は仕事のトラブルが何もなくて良かったな」と思いながら帰れる会社を作っていきたいと思います。1日のうち、会社で過ごす時間が一番多いのだから、小さなことでも楽しかった、良かったと思えることがあるといいですよね。
もちろん、全員が同じ気持ちで取り組むのは難しいことです。中には、嫌々ながら参加している人もいるかもしれない。でも、まずは参加してもらって、一緒に働く人たちの違う一面に触れてもらうことが第一歩だと思っています。
それが、私をはじめ、事務局のメンバー、推進委員のメンバーの願いです。
※ 記載内容は2023年11月時点のものです

