変革の必要性はみな理解している。しかし…
取引先が倒産した―。そんな経験が最初のキャリアの転機でした。
大学卒業後、SEを経て商社に転職したのですが、そこで目の当たりにしたのが取引先の倒産でした。「より良い商品を世に出し、社会に貢献しよう」という想いで一緒に頑張った取引先がいざ倒産してしまうと、債権、売掛の回収しかできず、言い知れぬ寂しさとつらさを感じました。この経験をきっかけに「経営のあり方をアドバイスできる存在になりたい」と考えるようになりました。
30歳になる直前に日系のコンサルティングファームへ転職しました。中小企業向けに工場原価管理手法の見直しや、SCM(Supply Chain Management)改革を通じた生産性向上・在庫削減、営業改革、事業再生やバリューアップ案件に短期間で複数参画しました。
さらに外資系大手ファームに移り、東京で大手企業向けの大規模なERP刷新プロジェクトに複数参画し、業務プロセス課題の整理・解決、新業務への移行リードなどを経験しました。大阪に異動したのちは、データ経営の推進を軸としたグローバル経営管理モデル構築やデータ活用を起点とした全社改革・利益創出プログラムの企画などを行ってきました。
クライアントとうまく関係を築きながら長期間にわたって支援ができていたし、手ごたえも感じていましたが、ある時から大きな課題を感じるようになりました。企業変革活動は大企業であっても、人がいなくて止まってしまうことが多々あるのです。企業変革の現場に入ると、こんな言葉をよく耳にします。
「変革人材がいない」「現場がついてこない」―。
多くの社員やメンバーは変革の必要性自体は理解しています。それでも動けないのは、「自分が何を期待されているのか」「どう関わればいいのか」がわからないからです。そもそも変革とは何か。なぜ今、変える必要があるのか。自分はどこまで責任を持つのか。それらが言語化されないまま、「変われ」「DXを進めろ」というメッセージを出されても、人は“動かない”のではなく、“動けなくなる”のです。
テクノロジーや業務プロセスは、外から持ってくることができます。でも、柔軟かつ機敏に変化へ対応する能力、つまりビジネスアジリティは、人の中にしか生まれません。
「変革を外注するのではなく、内製化する」。エル・ティー・エス参画の決め手
数多くの企業変革の現場に関わる中で、ある確信を持つようになりました。
「変革の最後のピースは人だ」と。
「人を育てること、育った人が動きやすい組織や制度をつくること。その両方に向き合うことこそが、今の時代におけるコンサルタントの本質的な役割なのではないか」「コンサルタントは人を変えることに軸足を置く必要がある」と痛感したのです。
また、変革人材がいない・育たないことに加え、そもそも活動に取り組む余力がなく、新しいことに挑戦できないという企業も多く見てきました。
この気づきが、第二のキャリアの転機となりました。
そうした課題に向き合っているのが、エル・ティー・エスでした。変革人材の育成や内製化支援など、まさに自分が取り組みたい領域と重なっていたのです。変革の進め方を言語化する、メンバーの変革マインドを喚起する、まずそのための環境をつくる…。
企業を取り巻く環境は大きく変わり、市場もテクノロジーも、組織のあり方も、常に変化し続ける時代です。一度立てた戦略が、数年後には通用しなくなる、昨日の正解が、今日の足かせになることもあります。どれだけ優れた戦略や仕組み、ソリューションを導入しても、それだけでは企業変革は実現できません。求められているのは、変革し続けることができる組織になることです。
エル・ティー・エスの関西拠点は、大阪のオフィス街、淀屋橋にあります。そこで、2025年の初夏、常務執行役員 Consulting事業本部長の白鳥(下記記事)と会いました。
お互いに歩んできたキャリアは違いますが、コンサルタントとして担当したプロジェクト、大変だったこと…共有できる経験がいくつもあり、さらに変革人材の必要性という課題感も共通していることが分かりました。
エル・ティー・エスが掲げる「変革を外注するのではなく、内製化する」という考え方、クライアントにビジネスアジリティを獲得してもらうというミッションに強く共感しました。最後のピースを埋める役割を担い、価値を提供できるのはエル・ティー・エスだと考えました。
白鳥から「ぜひ来てください」と声をかけてもらい、私も「こういう人たちと仕事できればいいな」と感じ、参画することにしました。
関西を愛する関西企業の変革パートナーとして
私が所属するConsulting事業本部/BX事業部(関西)=以下、BX関西=のメンバーは約40人。東京の本社と同じく変革人材育成の支援、内製化を柱としつつ、地域の変革パートナー、“関西企業”としての存在感を大きくしたいと考えています。私は大阪出身で前職時代、子育てや住みやすさを考慮し、希望して大阪に転勤させてもらった根っからの関西人ですので、関西を盛り上げたいという想いも強く持っています。
現在、関西企業を中心にBPR(Business Process Re-engineering)、IT、DX戦略、人材育成など幅広いサービスを提供しています。東京と違い、変革の手応えをダイレクトに感じられる環境です。BX関西はまだ成長途中の組織です。完成された“型”はありません。その分、自分自身の問題意識や経験を、組織やサービスのあり方に反映していける余地があります。
また、エル・ティー・エスは「人がいいな」というのが率直な印象です。若いうちから「会社をどうするか」を考え、助け合う姿勢が、すごくいいなと思っています。スタートアップ気質と伝統的な日本企業のハイブリッド型人材が集まっています。
私自身は現在、難易度の高い案件の品質向上のためサービスデリバリーに責任を持ちつつ、BX関西の運営、キャリア採用のためのエージェントとのコミュニケーションなど多岐にわたる業務を任せてもらっています。コンサルティングファームの上位職は、プレイングマネージャーなので、デリバリーの現場には関与し続けたいと思っています。
コンサルタントの3つのコアスキル
キャリア採用を担当していると、「コンサルタントは未経験だと難しそう」「今から挑戦するのは遅いのではないか」と考えている方もいらっしゃるように感じます。
前述したように、私自身30歳になる直前に商社マンからコンサルタントに転身しました。確かに、この年齢でのコンサルタントへのキャリアチェンジは、決して簡単ではありませんでした。
考えること。書くこと。話すこと。
この3つのスキルを、圧倒的なレベルで求められます。しかし逆説的に言えば、これらはビジネスパーソンとして特別なスキルではありません。
ある事業会社のDXプロジェクトでは、北海道や四国までクライアントの営業拠点を訪問し、数十回のヒアリングを重ねました。変革を実現するため、組織のあり方そのものを問い直し、現場にも経営層にも入り込んでコミュニケーションを重ね、手触り感をつかむことも大切です。
自分なりに考え、周囲を巻き込み、「なぜ変えるのか」を問い続けられる人。お客さまが変わっていくプロセスを、一番近くで見届けたいと思える人。そういう人にとって、エル・ティー・エスとBX関西は、とても挑戦しがいのある環境だと思っています。
正解を出すためではなく、変わり続ける力をつくる。だからこそいま、エル・ティー・エスでコンサルタントという仕事を選ぶ価値があると思いませんか。
変革の主役は「人」です。そんな挑戦を、一緒に担う仲間と出会えることを楽しみにしています。

