変革人材を育て、地域と企業の未来を創る。100人を超えるプロフェッショナルの挑戦
私は現在、100人を超えるプロフェッショナルが所属するConsulting事業本部で事業本部長を務めています。この部署では主に2つの領域の支援を行っています。
1つは「トランスフォーメーション」で、業務とITを組み合わせて大企業のお客様の課題解決に伴走しています。もう1つは「イノベーション」と言い、地方創生をテーマに、地域から新しい産業やスタートアップを生み出し、地域の産業活性化を支援しています。
トランスフォーメーション領域におけるサービスの特徴は、単なるコンサルティングにとどまらず、顧客の人材育成にまで踏み込んでいる点です。
コンサルティング業界では、コンサルティングと業務代行(要員派遣やアウトソーシング)をセットにしたビジネスモデルが主流となっています。しかしこの方法では顧客が他社依存に陥り、コンサルティング会社が撤退した後、自力で変革を推進できない、あるいは活動を継続できない状況に陥ってしまう課題があります。
そこでエル・ティー・エスではクライアントが変革活動を自走できる状態をめざし、コンサルティングに加えてクライアントのメンバーに対するナレッジトランスファーを組み込んだサービスを提供しています。
具体的には、クライアントにて育成対象となる人材を選定いただき、その方々と一緒にプロジェクトを進めていきます。そして数カ月から1年程度の時間軸の中で次の変革をリードいただけるような「変革人材」を育成しています。
エル・ティー・エスには、ビジネスアナリスト・ビジネスアーキテクトという専門領域で20年以上にわたり自社と顧客の人材育成に力を入れてきた歴史があります。コンサルティング会社とクライアントが依存し合うのではなく、お互いに成長する真のパートナーシップを築きながら企業変革を実現していくスタイルを重視しクライアントに向き合っています。
イノベーション領域では、産官学連携による地域活性化を推進しています。とくに地方に目を向けると、産官学をつなぎ発展させていく人材が不足している現状があります。そこに着目し、われわれが地域のハブの役目を果たしながらイノベーション創出に向けたコミュニティづくり・エコシステムづくりに注力しています。
コミュニティにはそれぞれの地域の活性化への情熱を持つさまざまな立ち位置の方、知見のある方が集まっています。たとえば大学の先生は優れた技術・専門的な知識を持っていらっしゃいますが、経営に関するご経験値をお持ちでないことが少なくありません。
そこで私たちが間に入り、事業作りの相談にのったり、時には経営経験のある経営人材をおつなぎしたりするなど、人材と人材をつなぎ、地域全体で新しいチャレンジが生まれる仕組みづくりを支援しています。
そうした取り組みが地域を跨いで広まり、全国の自治体や国の省庁から相談をいただくなど、支援させていただくエリアも確実に広がっています。
さらに直近では、スタートアップ個社への支援も強化しています。
これまでは地域全体でイノベーションをめざす広域支援(エコシステム作り)が主体でしたが、その活動の中で社会に広く貢献できる可能性を持つ企業とも多く巡り合う機会を得ました。そういった将来性のある企業に対してはエル・ティー・エスとして出資し、経営をハンズオンで支援するといった取り組みを進めています。
こうした広域支援と個社支援の両方を展開する企業自体がまだ少なく、加えてご支援実績として大企業の新規事業とスタートアップの両方の知見を持つ企業は稀有な存在です。そのようなエル・ティー・エスの特徴を強みとして、今後さらに支援の範囲を拡大・発展させていきたいと考えています。
その成長のドライバーになるのが、エル・ティー・エスの文化・環境だと私は思っています。当社のメンバーは、それぞれのやりたいこととクライアントや市場から求められる問題解決を高次に統合させて、その実現に向けた活動を自ら声を挙げ、挑戦しています。
私たち経営陣もメンバーの想いをできる限り叶えたい・行動を支援したいという気持ちで関わっています。そもそもコンサルティングという仕事は、クライアントや市場のニーズに合わせてサービス内容も変えていくべきものです。既存のサービスを磨き続けることももちろん大切ですが、新しいサービスの形を常に模索し作り出すことがコンサルタントとしての力量の1つだと思いますし、その起点になるのはメンバー一人ひとりが持つアイデアや気づきです。そういった個の想い・気づきを尊重する会社であり続けたいと思っています。
「経営者の立場」から考え抜く──父を支えたコンサルタントの姿をめざして
私がコンサルタントになろうと考えたきっかけは、父親の経営を間近に見ていたことです。
父は塗装会社を経営していて、一時期経営が思わしくないことがありました。その時にコンサルタントの方々に支援に入っていただいたのですが、ベテランのコンサルタントの方の「この会社は力があるから絶対大丈夫です」という言葉に、父が「本当に安心しました」と言っていたことを覚えています。
そのコンサルタントの方は、ご自身も経営経験を持ち、父の経営者としての気持ちに共感し理解した上で、改善に向けてコンサルティングしてくれました。父は、寄り添ってもらっている安心感を持っていたようです。そのコンサルタントの姿を見て、自分もその方のように人を安心させられる存在になりたいと思い、コンサルタントをめざすことを決意しました。
1社目はベンチャーのコンサルティング企業、次にグローバルのコンサルティングファームに移り経験を積んだのち、2019年にエル・ティー・エスに参画しました。ですが、実はエル・ティー・エスとの出会いは10年以上前でした。
私が社会人になったばかりの頃、エル・ティー・エスと一緒に仕事をする機会がありました。プロジェクト終了後も縁が続き、当時のプロジェクトメンバーと社長の樺島と定期的に話をする機会をもらっていました。在籍していた企業でコンサルタントとして一定の経験を積むことができたと感じた頃、樺島から「これから西日本に拡大していきたいから事業の立ち上げをやってくれないか」と声をかけてもらいました。
もともとコンサルティングの技術を高めるためにも経営経験を積み経営のプロになりたいと思っていたので、事業立ち上げ、そして将来的には経営の立場での事業拡大に関われる機会と思い、エル・ティー・エスに転職することを決めました。
面接官として候補者の方と会話していると、入社前から今に至るまでのエル・ティー・エスに対するGAPをよく質問いただくのですが、実は印象は大きく変わっていません。真面目で人柄のよいメンバーが多く、クライアントに向き合ってチームが一丸となって取り組めるところが魅力です。
また、経営層全員が「人の可能性」を信じているところも印象的で、新たな事業にチャレンジするための環境を提供してくれたり、自分に足りない領域の専門家をつないでくれたりするなど、挑戦するリーダーを応援しながら、着実に事業成長につなげている経営スタイルに感動しました。
私がコンサルタントとして大事にしている事は「経営目線を持ち続けること」です。
コンサルタントはクライアントから大きな期待値と高額なフィーをいただきます。それに応えることが求められる責任ある仕事です。外部の人間だからといって客観的な発言に終始するのではなく、クライアントの経営者と同等の責任感・当事者意識を持って取り組む必要があります。
私は「自分が経営者だったらどうするか」をシミュレーションしながら、常に経営者の目線でコンサルティングすることを心がけていますし、これから成長していく若い世代のコンサルタントにもこのような考え方をしっかり伝承していきたいと考えています。
任せて、託して、成長する。仲間と共に育む組織
西日本での組織立ち上げに携わった後、2023年からConsulting事業本部長として東日本も含めた複数の部門を任せてもらっています。
100名を超えるメンバーが日々活動する中で、私の役割は各プロジェクトやサービスをより高い視点・広い視野から見て、付加価値の高い活動・成果を生み出せるよう支援すること、何よりそうした活動・成果をミッションに合致させることが重要だと思っています。
場面によっては各プロジェクトに顔を出して状況を確認していますが、どのプロジェクトもメンバーが期待値以上の成果を出してくれていて、たいへん嬉しく、また頼りになる仲間です。
2024年からは事業本部内に経営企画機能を新設し、組織としての経営をより意識的に行う体制を敷きました。これまでは私自身がプレイヤーになり、事業本部における対応をすべて抱える傾向にありましたが、現在は役割を適切に分担する方針に転換しています。ここ数年で次世代のリーダーが育っていて、彼らに権限を委譲しながら全体のマネジメントが実現できつつあります。
ここ数年で新しい事業本部内に新しい事業・サービスが次々と立ち上がっていることも組織の特徴だと思います。情熱や大志を持った仲間が増えてきていることが非常に嬉しいです。若手として入社してきたメンバーが数年経って中堅になり、今の若手にコンサルティングについて熱く語っている姿を見ることも多く、その成長にも感動しますね。
年に数回、全国のメンバーが一堂に会するイベントがあるのですが、組織の拡大を肌で感じ、全員で組織の成長を喜べる雰囲気があるように思います。
また、そうしたメンバーの姿を見ると、自分自身も経営者としての力を高めていかなければと感じます。現在は、エル・ティー・エスの会長を務める金川にメンターをお願いしています。金川は現横河電機様でのファーストキャリアに始まり、社内ベンチャー制度で会社を起業・大きく成長させた後は、横河レンタ・リース様での社長、会長を歴任してきた経営のプロです。日々さまざまな面をサポートいただき、気づかせていただくことも多いです。
また外部の経営のプロの方々にもコーチをお願いする事もあります。そういった方々のご指導のお陰もあり、リーダーやメンバーに対して期待をしっかり言葉で伝えていく場面が増えました。
これまでは、自分で推進してしまうことが多かったのですが、今はリーダーやメンバーに何を期待しているのかを言葉で伝え、彼らの挑戦をサポートするようになりました。組織として自発的な活動が生まれる状況になってきていると感じています。
「エル・ティー・エスだからこそできること」を創造する。「アジア5本指」への道筋
現在、エル・ティー・エスは「2030年までにアジアで5本指に入るブランドを作ること」を目標に掲げています。Consulting事業本部は、その大きな目標に向けて全社をリードする存在になっていきたいと思っています。
壮大な目標ですから、「本当にできるの?」と思っている人もいると思います。当然、簡単に到達できる姿ではないことは間違いありません。しかし、組織のリーダーである私が「できる」と信じて突き進まなければ、誰もついてこない。私自身が誰よりもこの未来を信じて、本気で突き進むことが大事だと考えています。そのためにも「エル・ティー・エスだからこそできること」をどんどん作っていくことが大切だと感じています。
実は今のエル・ティー・エスの他本部を見ると、組織名にコアとなるサービスやミッションが明確に記されているのですが、私たちは「Consulting」というジェネラルな名称となっています。クライアントの経営課題は常に総合格闘技のようなもので、ありとあらゆる経営アジェンダが出てきます。
私たちはそれらの課題に対して既存の枠に捉われることなく幅広く立ち向かい、解決に必要な要素を持つ各部署をつないでいく。そういった組織と組織をつなぐハブ的な存在になることが、私たちの部門のミッションだと考えています。
そうした環境ですから、自分なりの信念を持って突き進める人はきっと活躍できると思います。前で述べた通り、エル・ティー・エスは個人のチャレンジを受け止め、応援してくれるところが魅力の懐の深い会社です。その環境をうまく活用して1人の変革人材として成長していく人もいれば、新しい技術を身につけて新しい事業を作っていく人もいます。
個の成長に正解・不正解はありません。業務を通じて自分なりの信念を見つけて、エル・ティー・エスの土壌でチャレンジしてもらうことを願っています。
エル・ティー・エスという会社自体が創業から20年を超え、社員数も1,000名を超えたということで、規模としてはそれなりに大きくなってきました。ただ、現在のエル・ティー・エスはまだまだ未成熟な部分があり、埋めていくべき余白が残っている状況です。
現在ないものに対してただ嘆くのではなく、作ることを一緒に楽しんでいくマインドを持っている方にとっては、きっと楽しい環境です。信頼できるメンバーには在籍年数に関わらずさまざまなことをお任せしていきます。
そういったポジティブさを持ち、課題は課題として認識しながらも、自身の考えをアウトプットできる方、組織づくり・会社づくりを楽しんでくださる方に仲間になっていただけたらとても嬉しいです。
※ 記載内容は2025年6月時点のものです

