大好きな「自動車」に関わる仕事を志望し、自動車部品メーカーへ。海外勤務で研鑽を積む
大学時代は工学部機能材料工学科で物理化学を学びました。材料工学は名前の通り、「材料」に関するあらゆることがテーマで、天然資源を精製・処理して、必要な特性をもった材料を開発するための学問です。新たな材料を生み出し、活用するための技術や、物質の性質の研究に携わり、その中でも特に金属について深く学んできました。
大学時代に学んだことを活かしつつ、昔から好きだった自動車に関わる仕事がしたいと思い、新卒で自動車部品メーカーに入社。入社後は生産技術部に配属となり、金属の板をプレス成形し、自動車部品へ加工するためのプレス金型を扱っていました。
具体的には、まずは設計された金型が仕様や製作の際の制約に合致するか確認し、必要に応じて修正を依頼します。その後の各種工程を経て、金型が完成したら最終チェックをして工場へ出荷。お客様の工場へ出向き実際に金型が使用されているところを確認し、問題がなければ引き取っていただくところまでを担当しました。
国内向けだけでなく、海外向けの金型も担当しメキシコでの工場の立ち上げにも携わりましたね。メキシコでの生活は行動範囲が限られていましたが、不自由だったわけではなく、休日にはスタッフと一緒に車で観光地を巡ったり、有名なショッピングモールへ行ったり、十分に楽しむことができました。現地のスタッフとコミュニケーションをとる中で、国による考え方の違いを知ったことはとても勉強になりました。
メキシコでの経験の刺激もあり、新たなことにチャレンジしたいという想いが沸いていたので、帰国してすぐに転職活動を始めました。
人間工学やK-DIVE®への興味から、コベルコ建機への転職を決意
コベルコ建機へ転職しようと思ったのは、“人間工学”に関心があったからです。
関心を持ったきっかけは、前職での自動車メーカーの講演に参加し、人間工学に基づいた車づくりの話を聞いたこと。性別・体格問わず、どんな人にも握りやすいハンドルであり、運転に集中できるので、長時間の運転でも疲れにくく、乗り降りしやすいんです。
人体の動きを正しく理解し、安全で扱いやすい道具や機械をつくる理論を車づくりに活かすことはとても理にかなっていると思いました。そんなふうに理想の空間を生み出すことが、おもしろそうだと感じたんです。
そんなときに出会ったのが、コベルコ建機の求人広告でした。コベルコ建機と広島大学の共同研究として、運転者の意のままに操るために人間工学にもとづいた遠隔操作システムを開発するという、まさに関心を持っていた分野の求人だったのです。
入社後は遠隔操作システムの開発業務を担当する部署に配属となり、主にUIソフト開発とハプティクス技術の適用を担当しました。これまでの業種と違うので、最初はどのように進めるかも分からず手探りの状態。UIソフトの開発においてはプログラミングの知識もなく、一から身につけていった点は苦労しました。
しかし、最初に研修があり、ゼロからプログラミングをするわけではなく、すでにあるものをアップグレードするという業務だったため、社内・社外問わず、いろんな方に聞いて情報を集め、自分でも工夫しながらやってこれました。
ハプティクス技術は振動や刺激を使って操縦する際の感覚をフィードバックするもの。遠隔操作でも実際の現場での操縦感覚を再現することができます。入社前から興味を持っていた業務に携わることができてうれしかったですね。これらの開発した遠隔操作システムはK-DIVE®のコア技術となりました。
K-DIVE®の魅力をより多くのお客様に伝えるため、普及活動や導入企業のサポートを担当
開発が進みいよいよ実用段階になったとき、K-DIVE®を先行導入していただくお客様を担当することになりました。
前職での仕事も含めて、これまでの経験を活かすことができ、さらに活躍できる場に恵まれたと思います。
2023年2月現在ではお客様対応に加えて、K-DIVE®の普及活動、量産に向けた準備、展示会のブーススタッフなども担当しています。開発協力をしていただいてるパートナー会社様の現場にもK-DIVE®を設置してすでに試作品をご使用いただいています。使用感についてフィードバックをいただき、さらなる性能のブラッシュアップに反映しています。
体験会や説明会、導入のご提案の際には、実際に多くのお客様と接しています。これまでもIT/ICTにご興味があり、ICT建機をすでに導入されているお客様、先進的な技術に興味があるお客様、ICT建機は導入していないけれどK-DIVE®の導入から始めたいというお客様など、さまざまです。
特に最近だとDXを取り入れたい企業や、現場環境を改善したいというお客様も多く、需要がとても増えている印象です。展示会へはブーススタッフとして参加しています。開発担当時代は直接お客様の声をいただく機会がなかったため、実際に対面でお客様の反応を頂戴できるのはとても嬉しいですね。私が説明を行い、導入を決めていただいたときには大きな自信につながりました。
お客様のために、コベルコ建機の理念である“ユーザー現場主義”を貫く
私はコベルコ建機の理念である“ユーザー現場主義”を意識して、日々仕事に取り組んでいます。
たとえば、お客様とのコミュニケーションでは、メールよりも電話、電話よりも対面をこころがけています。やはり微妙なニュアンスを正確に伝えるには対面が一番ですね。遠隔操作システムのような新しい仕組みを現場に導入し運用するには、現場レイアウトの見直しや現場運用ルールを策定していく必要があり、お客様現場の事情や困りごとを深く理解した上で、改善案を提案していく必要があります。
ただ重機を導入すれば良いということではなく、お客様の現場に合わせた環境を構築しなければなりません。K-DIVE®を稼働させるにはカメラや通信機材の取り付けが必用であり、現場工事が必要になります。直接お客様の現場に出向き導入に関するさまざまなサポート行い、お客様の不安解消のお手伝いをすることも私の仕事です。
導入後もお客様と綿密な関係を保ち、いただいた意見を開発にフィードバックすることで、K-DIVE®を進化させ、継続的にお客様の課題解決につながる提案をしていきたいと思っています。この技術はお客様には新鮮で最初はとても驚かれます。そして、実際に体験していただくと、実機に近い操作感にあらためて驚かれます。
そんな魅力があるK-DIVE®は、本格的にサービスを開始しました。今後はお客様に評価と信頼をいただき、お客様の声でK-DIVE®が広がっていくことを目標にしたいと思います。
コベルコ建機は新しいことにチャレンジし続ける会社です。ポジティブで自由な発想を持っている人もたくさんいます。上司とは相談もしやすくとても風通しが良いのも自慢です。熱い想いをもっている仲間とともにこれからも“ユーザー現場主義の理念”を大事にして成長していきたいと思います。

