「環境機械開発」という仕事について
──今のお仕事について教えてください。
私は今、「環境機械の新製品開発や改良に関わる仕事」をしています。
コベルコ建機の製品というと、建設現場で使われるショベルやクレーンのイメージが強いと思うのですが、私たちが扱っている機械はそれだけではありません。「環境特機開発部」では、建物の解体現場やリサイクルの現場、林業などの現場で使用される「環境機械」を開発。同様に、大型や超大型の機械の開発、製品の企画立案、仕様検討などを行っています。
最近手がけたのは、輸送船の中で作業をするショベルですね。近年注目を集めているバイオマス発電に使われる燃料のヤシ殻を運ぶためのものです。
ヤシ殻は細かく砕かれて破片状になっています。港に着いた輸送船から陸に大量のヤシ殻を運ぶには、通常陸に備え付けてあるクレーンを使って行うのですが、上からのアクセスだとどうしても回収しにくい箇所が生まれます。その回収しにくい箇所のヤシ殻をかき出して運ぶために、船内で作業できるショベル開発の話が来ました。
今お話ししたものはあくまで一例ですが、建設現場以外でのニーズに合わせた製品開発も手がけています。
──この仕事はコベルコ建機においてどんな役割を担っているのですか?
「建設機械を使用する人たちの“こんな機能があったらいいのに”といった声をカタチにする」という役割があります。
コベルコ建機には「ユーザー現場主義」という考えがあります。これは、建設機械を建設現場で使う人(ユーザー)に寄り添い、現場が求めている理想の建設機械を一緒に作っていくという姿勢です。私が担当している仕事は、このユーザー現場主義を体現する部分だと思います。責任重大ですがやりがいも大きいです。
──そのような仕事の中で、坂本さんはどんな仕事を担当しているのですか?
私が所属している「環境機械開発グループ」の業務は、金属解体機、ハンドリング機、林業機械、有線電動機の開発です。その中で、私は、林業機の開発、環境機の機能開発、林業・船内仕様機・有線電動の問い合わせや要望対応、不具合対応を担当しています。
開発職といっても、常にオフィスで作業しているだけではなく、お客様のところに足を運んで、機械の使用状況の確認や要望のヒアリングを行うことも多いです。自分が開発に携わった機械を使っていただいている様子を見た時はとても嬉しいですし、「使いやすい」「こんな機能を待っていた」と言っていただけると「もっと頑張ろう!」という気持ちになりますね。
学生時代について
──どんな学生時代を送っていましたか?
大学での専攻は機械システムです。主にドローンの屋内航行や壁面走行ロボットについての研究を行っていました。一般的なドローンはGPS端末を搭載して自己位置を推定します。しかし、屋内でのドローンの活用を考えると、屋根や壁で衛星からの信号が途絶えてしまうため、正確な座標に向けた飛行ができません。
そこでドローンにセンサーを搭載し、自己位置推定と地図作成を同時に行いながら自動で飛行させる、みたいなことに挑戦していました。研究というより製品開発に近かったかもしれません。
また、研究室のボランティア活動として、子どもたちに対してラジコンの製作や工作を教えたりすることもありましたね。総じて、機械に触れることが多い学生生活だったと思います。
──就職活動の時、会社選び・仕事選びの基準は何でしたか?
私の祖父母の家が農業を営んでいて、小さい頃からトラクターやコンバインなどの機械を見る機会がありました。その体験からか、特殊な用途の機械に対する興味は強かったと思います。
就職活動では、自然に機械メーカーを志望。その中でも、特に農業機械や建設機械のメーカーで働きたいと思うようになりました。
──コベルコ建機を選んだ理由は何でしたか?
建設機械のメーカーを調べる中、業界でも確かな実績があるという点からコベルコ建機に興味を持ちました。インターンに参加するチャンスがあったので、ぜひ働きたいと応募。2週間のインターン中は、社員のみなさんが仕事や会社について丁寧に教えてくださいました。
このインターンでの経験で「いい雰囲気の会社」という印象を強く持ち、そこから「コベルコ建機で働きたい!」という気持ちが強くなっていきました。
入社して良かったこと
──入社してみて、どうでしたか?
1年目は、New-GET研修といって製造現場や現場に近い部署で研修をしていました。2年目に本配属となり、「環境機械開発グループ」に配属。図面作成や強度計算シートのエビデンス確認を担当していました。
学生時代の研究のつながりから、ドローンと建物解体機を連携させ、解体作業を補助させる先行検討を実施。お客様の現場でも実際にデモをさせていただき、一定の評価を得ることができました。
その後、本格的に開発業務がスタートし、林業分野の新機種開発や次期モデルの検討、船内仕様機の量産開発などを経験しました。現在では、次期環境機の機能開発などを担当しています。開発職を志望していたので、新製品の開発や機能追加などの業務に携わることができて、日々刺激を感じています。
──仕事の中で成長を感じられた体験はありますか?
3年目の夏、新製品の開発を担当した時のことです。モニター用の機械を作る必要があったのですが、予定が遅れ、納期に間に合いそうもないことが発覚。そこで関係する各部署に状況を説明すると、協力を申し出てもらうことができ、そのおかげで、何とか期限までに機械を完成させることができました。
開発は、当社のものづくりにおける重要な位置付けという自覚はありますが、一人で製品を完成させることはできません。人と協力することの大切さを、この件を通じて学びました。
学生のみなさんに伝えたいこと
──学生時代の自分に伝えたいことはありますか?
仕事における多くのことは周囲の協力がなければ成し遂げることはできないものです。人に協力してもらうには、日ごろからコミュニケーションを積極的に行い、円滑な関係を築いていくことが大切。そのためにも、「いろいろなことを経験し、話題の引き出しを増やす努力をしておくといいよ」とアドバイスしたいですね。
──これから挑戦してみたいことはありますか?
ものづくりに携わっている以上、新機能を提案してみたいと思っています。現在は、組織の方針や上司からの指示を受けて開発を行い実装するという流れがメインです。
経験を積み、スキルや知識を身につけたら、「この機能があればやりたいことができる」「この機能があればより効率的に作業ができる」と提案していきたいです。そして、提案した仕様を実際に自分の手で製品に搭載したいと考えています。
──未来の後輩にお薦めするコベルコ建機のアピールポイントは?
福利厚生が充実していると感じています。たとえばカフェテリアプランという制度では、毎年一定額分のポイントが支給され、旅行や自己啓発、育児、介護などの費用補助に利用できます。私は、主にゴルフに関わる費用に使っています。
社員寮や社宅もあり、格安の家賃で入居が可能。見知らぬ土地で住居を探すような人にとっては、安心して働ける要素になると思います。
──ありがとうございました!
※ 記載内容は2024年11月時点のものです
