商品企画からマーケティングまでを担う「市場開発室」の立ち上げメンバーに
2021年4月に新設された市場開発室は、市場の動向からニーズを発掘し、新商品の企画立案から上市後のマーケティングまで、一貫して担う部署です。田﨑と吉原は、共に開発部門から同室に異動してきました。
田﨑:現在の当社の事業としては、お客様からのご依頼で商品を開発することがほとんどです。しかし、今後は「自社の新しい柱となる商品を自ら創っていきたい」という想いから立ち上がったのが市場開発室。私はチームリーダーを務めていますが、まだまだ手探りの部分が多く、トライ&エラーを繰り返しながら全員で一歩ずつ進んでいる状況です。
吉原:市場開発室のメンバーは全員が開発部門出身者。本社のある広島県福山市にいる室員は現在も開発業務を兼務していて、他のメンバー5名は東京にいます。新たな部署かつ少人数なので、メンバー全員で意見を出し合い、オンラインで室員と連携しながら仕事を進めています。明るい方が集まっているので、チームの雰囲気は和やかですね。
市場開発室の立ち上げメンバーとして、新たな商品開発に挑む2人。田﨑は新卒で、吉原は中途採用で池田糖化に入社しました。
田﨑:私は大学時代、栄養学を専攻しており、食品開発の仕事がしたいと考えて池田糖化に入社しました。開発部時代は調味料全般の製品開発に携わっていたのですが、周りにはさまざまなバックグラウンドを持つ社員がいて、それぞれの知識や強みを活かして仕事に取り組んでいました。
お互いの知見を吸収して高め合える、尊敬できるメンバーが多く在籍している会社だからこそ、長く勤められるのだと感じます。
吉原:私は中途で池田糖化に入社しました。前職での経験を生かすことができそうだったこと、甘味料や酵素などの素材から、スープやソースなど最終商品に近い形態のものまで手掛けている池田糖化の技術力に惹かれて応募をしました。
面接では代表であり今の上司でもある福松が、当社の強みや弱みについて初対面にも関わらずありのままに腹を割って話してくれたことが印象的でした。その中で、「会社の柱となる商品を創っていきたい」というお話もありました。福松やその他面接に立ち会ってくださった方々の人柄に魅力を感じ、自分もこの会社の力になりたいと思い、入社を決心したんです。
入社後1年ほどは希望していた中外食の開発に携わっていたのですが、マーケティングに注力する市場開発室が立ち上がるタイミングで声をかけてもらい、異動することに。面接時に福松が言っていた「新たな柱」を実現していくのなら、私もそのベースを一緒に創り上げたいという想いがありました。
SDGsに貢献する、池田糖化初の自社ブランド製品「プラントdeリッチ®」を開発
ともに開発部門出身で、マーケティングについては未経験だった2人。市場開発室に異動してからは、新しいことに挑戦するおもしろさと難しさの両面を感じていると言います。
田﨑:市場開発室では、開発時代はあまり経験できなかった市場調査や、新商品の企画などにチャレンジしています。自社の商品について、社内はもちろん社外の反応を直接知ることができますし、「こういう考え方で企画を立てたり、提案切り口を考えると相手に響きやすいんだな」というノウハウも少しずつですが身についてきていると思います。また、新しい部署をみんなで創り上げていくおもしろさも感じています。
一方で、やはりマーケティング経験がないので、何が正解かわからないことと、すぐに結果が出ないところに難しさを感じますね。そのため、トライして、エラーを見つけて改善し、また実践……というサイクルを繰り返していかなければなりません。開発時代の経験を活かせることもありますが、それだけにとらわれずメンバーの意見をしっかり聞くことを意識しています。
吉原:私も田﨑と同じく、新しいことにチャレンジしているおもしろさを感じています。中でも、いろいろな人の視点に立って商品のアイデアを練っていく過程は楽しいですね。 市場開発室は開発や知財に依頼する業務が多く、横のつながりが必須。とくに私たちが考えたアイデアを形にしてくれる開発のメンバーとは、密なコミュニケーションが必要になります。室長など開発業務を兼務している方に中心になってもらいながら、部署間の連携をさらに深めていきたいと思っています。
そんな連携から生まれたのが、2023年3月に池田糖化初の自社ブランドとして上市された「プラントdeリッチ®」。SDGsが注目される中、人口増加に伴う食糧(たんぱく質)不足の解消や温室効果ガスの排出量削減に貢献する「プラントベースフード(植物由来食品)」をよりリッチな味わいにするための製品です。
田﨑:「プラントdeリッチ®」の製品には、植物性原料で乳のようなコクが出せるクリームペーストや、お肉のような調理感や風味を付与できる調味料などがあります。製品を開発する上では「市場開発室が何をやっているのか」「なぜお客様から依頼された商品ではなく、自社の新商品をつくる必要があるのか」などを理解してもらうことが重要でした。
今回の商品で言えば、「なぜ植物性でつくるのか」「植物性の中でもどんな素材が良いのか」を開発側にじっくり説明してすり合わせ、製造・販売まで進めてきました。
これまではお客様のご要望を第一に製品開発をしてきた会社なので、作り手側にギャップや戸惑いが生じることも当然。だからこそ、将来的に需要の高いプラントベースフードの市場を伝えつつ、会社として重要な製品を生み出していく過程だということを丁寧に説明しながら、協力を仰いでいきました。
吉原:「プラントdeリッチ®」 は、今後動物性たんぱく質の供給が不足していく世の中において、「私たちにできることは何か?」を考え抜いて生まれた製品。思い入れはとても強いですね。今後も同シリーズの新商品を上市していく予定なので、企画や拡販活動をみんなで協力しながら進めていきたいです。
とくに嬉しかったのは、上市後に配信したお客様向けのメルマガの反響が大きく、受注につながったことです。これを開発メンバーに共有したところすごく喜んでくれて、私たちがやってきたことを認めてもらえたというか、一緒に苦労して創り上げた甲斐があったなと報われた想いでした。こうした成功体験を少しずつ積んで、一歩一歩前進していきたいですね。
2度の産休・育休を経て復職。制度が整い、フォローし合える環境だから働きやすい
市場開発室のメンバーとして、マーケティングや商品企画に取り組む田﨑と吉原。実は、それぞれ2度の産休・育休を経て復職した、という共通点があります。
田﨑:私が1度目の産休・育休を取得した2015年は、社内で育休制度を利用するメンバーが増えていた時期でした。入社当時は、「子どもができたら仕事は続けられないだろう」と考えていましたが、先輩たちが育休制度を取りやすい環境をつくってくれたのだと思います。
復職当初は、子育てと仕事のバランスを取るのに苦労しましたが、周囲の理解や協力を得やすい職場であることに本当に助けられました。また、私はいまチームリーダーを任されていますが、性別や子どもがいる・いないに関わらず責任あるポジションに就けるフラットな環境でもありますね。
吉原:私は市場開発室に異動してすぐに2人目の産休・育休に入り、復職したのが2023年10月。会社としてすでに制度や環境がかなり整った状態だったので、復職への不安はほとんどなかったですね。
子育てをしながら働く社員をサポートする制度があるだけでなく、それを実際に活用しやすい雰囲気があることもありがたいと語る2人。仕事と育児を両立する上で、心がけていることがあります。
田﨑:シンプルに「やるときはやる。休むときは休む」ですね。2人の子どもを育てながら仕事をするので、もちろん体力的にしんどいこともあります。だからこそ無理をせず、メリハリをつけて働くことが両立のポイントかなと思います。
吉原:私も同感で「まずは自分の仕事をしっかりやる」ということを意識しています。当社には産休・育休を経験している社員が多く、いざというときは快くフォローしてくれるので心強いですね。そうした協力を得る上でも、日々自分の業務にしっかり取り組むことが大事だと思っています。
会社にとって必要不可欠な部署となるために──2人の挑戦は続く
産休・育休からの復職、開発から新部署への異動と、公私ともにさまざまな経験をしてきた2人。そのモチベーションの源泉はどこにあるのでしょうか。
田﨑:私は栄養学を学んでいたこともあって、そもそも食べることが好きなんです。「食」がより良くなっていく過程に携われることにやりがいを感じますし、仕事をすること・新しいことを学ぶことも楽しい。それが大きな原動力になっていると思います。
吉原:私は入社面接のときに福松が話していた「会社の柱になる商品を創る」という仕事にいま携われていることに、すごくご縁を感じています。そこに貢献できる喜びややりがいは大きいですね。
まだまだ立ち上がったばかりの市場開発室。これからさらに部署の役割を広げていくためにも、新たなメンバーが必要だと2人は語ります。
田﨑:市場開発室は、商品企画からマーケティングまで広く担当する部署。何事にも想像力や好奇心を持って取り組める人が向いていると思います。私はこの仕事をするようになってから、普段の買い物でも「最近この商品よく見かけるな、何が売れている要因だろう?」など、いろんな商品にアンテナを張ることを意識するようになりました。
一方でマーケティングの世界は、製品を上市してPR施策を打っても、すぐには結果が出ないもの。トライ&エラーを繰り返して、螺旋のように積み上げていく必要があるので、長いスパンで地道に続けていく粘り強さも重要だと感じています。
吉原:他部署との関わりも多い部署なので、「人」に対して興味を持てる人、柔軟性のある人が向いていると思います。その上で、市場の情報からニーズを考えたり、マーケティング施策を考えたり、先を読む力も求められると感じています。
田﨑:市場開発室はまだまだ基盤をつくり上げている段階。今後は新製品の企画から開発、販売戦略までのサイクルをスムーズに回せるようになって、会社にとって必要不可欠な部署にしていきたいと思っています。部署の役割を広げていく過程を楽しみながら、一歩ずつ地道に努力できる方にぜひ入社していただきたいですね。
池田糖化の「新たな柱」となりうる製品の開発と、市場開発室の発展──2つのゴールをめざして、田﨑と吉原の挑戦はまだまだ続きます。
※ 記載内容は2024年2月時点のものです
